(2009年 三菱 シャリオグランディス 著:元自動車整備士)
三菱というメーカーはかなり独特のデザインのクルマを出し続けています。他のメーカーがなめらかな、新しさを演出する直線と曲線の融合を図るボディーラインを模索している中、孤軍奮闘と言うべきか、デザイナーの考えが古いのか?までは分かりませんが。
デザインという点で気にならなければ、内容的にはマニアにはたまらないクルマを出しています。
そのランサーエヴォリューションX(ランエボX)と同じベースのクルマとして、後からデビューしたのがギャランフォルティス、のスポーツパッケージ。乗っている本人以外からすると、細かく見ないと違いが分からないほど外見は全く同じ。いやボンネットに穴は空いてないですし、バンパーも違うとディーラーマンは説明していましたが、パッと見、結構な部分で外版を共有していそうです。
このギャラン・フォルティスは、ロアーミドルクラスではありますが、上級セダン「ディアマンテ」が廃盤となったことにより、その穴埋めのためクロスオーバーしている部分があり、同クラスのライバル車と比べ、イメージという点では多少なりとも上質感があります。
(実際はマツダ・アテンザと同程度かそれ以下の感覚)
ミラージュベースだったランサーからしてみれば、2クラス出世した感じ。ということでしっかりギャランクラスにレベルアップ。このことから、ランサークラス(1800ccクラス)の他車と比較すれば一つランク上の快適性があります。(やはり2500ccもあるアテンザクラスか?)
特にギャランフォルティスが登場して、後から追加販売された、ギャランフォルティス「スポーツ」は、好評の新型エンジンを採用。
NAながらも、低速トルク重視のエンジンは過不足なし。ランエボのような走り方をされる方には不向きですが、おとなしく、でもちょっとはスポーティに走られたい方にとっては、満足のいくものだと思います。(所詮普通のエンジンという点を忘れないで)。
ランエボXからの贈り物であるボディの剛性感は、数年前のくるまからは想像できないほど、優れていると思われます。例えばプレミオやアリオンといったライバルと比較してもワンランク上。この辺りが、他の2000ccクラスより、ちょっと車格が上に感じるポイントでもあります。
追記:後から追加されたギャランフォルティススポーツバックのエンジンはさらにいいです。こちら、たぶん別物です。
ギャランフォルティスのグレードでは、エクシードとスーパーエクシード、そしてスポーツの3種類(ラリーアートを除く)が出ています。
お約束のグレードにより内装の差別化がされており、木目調の入ったインテリアに関しては、ゴツゴツしたエクステリアとのイメージギャップがありすぎて最悪ですね。個人的には黒い内装を選びたいかなと。
内装、見た目の質感は悪くはありませんが、ボタン類を手で触れると悲しくなるほど貧粗です。やはりここら辺が、ミツビシならではのミドルセダンといったとこでしょうか。しかし、もともとこのクラスのセダン派の方には、「セダンは価格が全てのピラミッド」という点を理解されているはず。
それからシートですが、前席のシートは若干小さめ。逆にリアシートの座面は大きめに感じます。フロントシートが小さい分余計そう感じるのかもしれません。リアシートバックは、全長4500ミリというコンパクトセダンからすれば角度は寝ています。そのため、頭上にも空間はあります。
価格が全て=しょうがなく買う、これが悲しいギャランフォルティスの立場ですが、その価格を考えれば、値段的に我慢できる、納得のいく内装です。
実は「エクシード」というグレードと、「スポーツ」というグレードを運転したことがあります。エクシードは柔らかめの足回りで、欧州車的な外観から想像もできないほどミツビシ的。
そして「スポーツ」というグレードの足回りは、ハーシュネスがとても気になります。もともとこのスポーツは、標準で215/45R18インチという結構グリップのいい大きめのタイヤをはいているため、特にあれた路面などに入ると振動とロードノイズを感じさせます。

エンジンは2.0リッター直列4気筒、ミッションはCVTが基本。そしてフルタイム4WDがラインナップされます。
肝心のエンジンは、実用エンジンの中ではフケがいいエンジンで、ちょっと軽やか。スムーズさと同時に低回転でのトルク感も感じさせます。
トヨタの2A系エンジンと比較すれば、ワンランク上といっていいでしょう。
ギャラン フォルティススポーツには、5速マニュアルとCVTと2つ出ていて、しかもどちらとも同じ値段で販売されています。余談ですが、三菱というブランドを気にしない方なら、中古でもすぐに安くなるし、とてもお買い得なクルマです。もちろん新車を買えば相応の値落ちを覚悟しなければなりません。
装備面で面白いのは、スポーツだけに標準装備されているパドルシフト。ホンダなどの切り替えボタンのパドルシフトと違い、ちょっと質感を高めたマグネシウム製パドルシフトを装備。実際に直接触れる部分なので、結構気になる部分です。
マグネシウム製パドルシフト、使ってみると残念ながら、期待していたほど気持ちいいスイッチではありませんでしたが、当然触るだけでシフトチェンジができます。
ギャランフォルティスの燃費は良くもなければ悪くもない感じ。しかしターボ以外は、すべてレギュラーガソリンでもOKなのは、くるまの性格を考えればいい点だと思われます。
貴重な貴重な、セダンボディのマニュアル車。ギャランフォルティスなら用意されています。(前期型オンリー)。ダイレクトでレスポンス良く、高回転を保ってシフトチェンジすれば半端ない快感を与えてくれるマニュアルトランスミッション。
「これじゃ彼女できないよ?」といわれれば、「彼女なんていらないよ!」と即答できること間違いありません。良くできたマニュアル車で夜の道を走れば、それはまるで女性と交わっているときの快感と同等。
この点で言えばアルテッツァのミッションがいいです。FRだからダイレクト感あるってのもあります。
まずミツビシ車を指名買いの方には、ランサーエヴォリューションX(10)と比べる方にとっては、やはりお値段的にお得の、ターボ付き最上級グレードギャランフォルティスラリーアートをの購入をお勧めします。
ギャランフォルティスがデビュー当時、トヨタのプレミオがその内容から考えると割高で不評でした。アヴェンシスもしかり。またホンダのアコードは2400ccのままでもデザインや装備などでクラスアップをして、やはりロアーミドルクラスとしては割高さを感じる価格になりました。同様にデビューしたギャランフォルティスは、逆に内容からすると割安な価格設定で、お得感を全面に出してきました。
ミツビシ渾身の新生代ミドルクラスセダンでもあり、今後のベースとなるくるまでしょうが、結局、地味です。華がありません。くるま的には非常にマトモ。ちょうどいい価格だと思いますが、地味で見向きもされないくるまに200万円もだすのはちょっとためらってしまいます。
2008年、2009年、今この時期はミドルクラスセダンは見向きもされない時代。ちょっといいセダンというだけでは、多くの人は興味を抱かない訳です。くるま好きなら、頑張っていいくるまを買うか、もっと心から欲しいくるまを買った方が、幸せになれると思います。
余談ですが、三菱自動車のリコール隠しによるイメージダウンは、かなり、販売台数の減少をまねき、販売縮小、販売されている車種が数えるばかりになってしまいました。
そんな三菱ですが、2007年自動車評論家、また、レーサーなどにも絶賛されている、ランサーエボリューションXというクルマがあります。
このランエボ、値段も歴代から比べると大幅アップされていますが、このクルマは、ドライビングを楽しみたい方なら試乗するとすぐ虜になってしまうほどよくできています。新世代のミッションも強力です。
このギャランフォルティス、2009年12月のマイナーチェンジで、ラインナップ及び排気量が大幅に変更になっています。
なんと!同じグレード、例えば「スポーツ」というグレードで、排気量が1800ccに格下げとなっています。(前記モデルは2000cc)
値段はほぼ変わらず。なんですかこれは??しっかり調査しておきます。
1800ccエンジンですが、どうやらヨーロッパで販売していたエンジンを国内にもってきた、好評だから。というのが建前みたいです。
本音は、どうやら燃費の関係上、トヨタのプレミオやアリオンと勝負できなかったため、というウワサです。
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ライバルと比較しての評価 |
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|---|---|
| エンジン質感 | |
| 駆動系質感 | |
| 足回りの質感 | |
| 内装の質感 | |
| 外装の質感 | |
| 快適性 | |
| お買い得度 | |
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