(2010年 三菱 コルト 著:匿名希望Yさん)
試乗評価と批評 今回の辛口比較・評価評論のターゲット車は、コルト・ターボ付きのラリーアートというグレードです。
21世紀になってから、エコカー、環境問題、トレンドなどいろいろな理由で、コンパクトハッチバックでターボ付きというくるま、日本ではとても珍しくなりました。
(その後、海外では可変排気量という考えたでまた一般化しています)
日本ではターボ不毛の時代、そんな時代に登場したコルトのターボ仕様。チューニングとしての後付ではなく、メーカー標準、市販状態からターボ付きで発売され、「コルト ラリーアートバージョンR」と名付けられました。
攻撃的ともいえる外観デザイン、しかし、張り出した樹脂むきだしの塗装されていないオーバーフェンダーなどは一昔のセンス。外見は無理矢理にでも好きになるか我慢した方がいいと言わざるをえません。
だって中身は、コンパクトカーで運転を練習したい方、心を揺さぶられるクルマ好きにはたまらない一品なんですから。(ぜひローグリップのミニバン用タイヤに変えて下さい)
コルトは新世代のコンパクトカーとして、ヴィッツ、フィット、マーチ、スイフトの後ににデビューしただけあり、グレードなどは別としてクルマ一台としてみた場合ですが、特に欠点もない良くできたクルマです。
ライバルと比べ、ホンダ・フィットには大きさ、車格ともに負け、さらに価格は同程度となっていますが、意外にもフィットは外国産の部品を非常に多く活用しているのが欠点。
日産・マーチと比べればくるまはすべてにおいて上質、値引きとスタイル次第でどちらでも。またトヨタ・ヴィッツと比べれば、内装の質感と落ち着いたデザインは軍配が上がります。
2000年に発覚した大規模なリコール隠しで三菱自動車のイメージ急転落。メーカーイメージの回復とクルマづくりの原点からやり直しをはじめて、ek(イーケー)ワゴンに続いて登場したのがコルトでした。コルトは、ミラージュディンゴの後継車としてデビュー。しかし、メーカーイメージが悪化した性もあり、月間目標売り上げ台数にも届かない、コンパクトカーで最も売れていない車です。
コルト、デビュー当時のまじめ、まじめ、まじめというTVCMがとても印象的でした。皮肉的な結果ですね。
このラリーアートバージョンRのエンジンは、ダイハツ ブーンなどの単なる後付けどっかんターボではなく、トルク感のある使いやすいエンジン。もちろん低回転レスポンスは悪いですが、回転が上がればレスポンスも上々。でも、高回転は、落ち込みます。一言でいえば低回転型エンジン。ミツビシらしい味付けといってもいいでしょうか。
このクルマは、筆者の知人が購入し、その彼女は「ホンダアコード・トルネオVTEC2000cc」からの乗り換えだったのですが、「足回りには不満があるものの、加速感には不満は無い」と言っています。
最も、DOHC-VTECのカキーンと回る高質なエンジンから比べれば、質は低い。でも動力性能という面だけみれば、1500ccとはいえ、とてもパワフルな走りは魅力的。
エンジンは早いだけ、でもミッションは高級感もあります。コルトのマニュアルですが、非常にガッシリ。回転を合わせればスッと入りますが、なんだかんでガッチガチ。ミッションオイルが固いような、そんな感じもします。
でもその分、軽く押しつけて回転数がシンクロしたのを感じてもよし、コンパクトらしく豪快にたたき込むのもよし、どんなふうにも使え、高級感も感じされるいいミッションです。
加速力を比較すると、他の国産コンパクトカーには絶対無い加速。三菱というブランドを気にしない方にはとてもおすすめです。サーキットやワインディングの続く道、峠なんかを攻めるとちょっとだけおもしろい。コンパクトなので、ラインの自由度があり、またラインの勉強になります。
(まともに開発されたスポーティクーペには足下にも及びませんので、誤解はないように。所詮、低速域で最適なナロートレッドにショートホイールベースのコンパクトカーです)
はじめて乗って気になるのが、ウィンカーのかちかち音。コスト削減の不快な音がとても気になります。特に助手席の前あたりから音が出ており、気になります。
(注:その後に試乗したクルマでは全然うるさくありませんでした)。
ボディの剛性感は国産車で比較すればまずまずしっかり。しかし三菱自動車は軽量化技術で劣っていると思われ、このコルトも車重が重くなっています。もちろん、重さからくるしっとり感は多少感じられます。
足回りは、ラリーアートバージョンとい言うスポーツグレードということもあり、固め、段差などでは、CDプレイヤーの音楽が飛ぶこともあります。あとコーナーリングですが、つっぱり気味の安っぽいダンパーにより、一線を越えると一気にグラッとくる車体のロールは、ハンドリング裁きを丁寧にしないとやや気になります。力ずくで素早くガシッとハンドルを切る方は要注意です。
気になる方は、サスペンションを別のものに変えたくなるでしょう。
室内空間については、フィットにはかなわないものの、ヴィッツやマーチと比較すればいい勝負。もしかしたらコルトの方が広いかも。
全高は1550mmとライバルコンパクトカーと比べ結構高めの設定。これ、広さと引き替えに古い立体駐車場、全高1500mmまでのところでは、残念ながら入ることができません。
コンパクトだけどまあこれくらいしかた無いか・・・。 気になるなら車高調でもつければ5センチくらいはきっと車高が下がりますよ。

コルトは流れるようなフォルムでデザインされていて全体的な形としてはまとまっているかもしれませんが、イメージが良くないというか、面白味に欠けるコンパクトカー、そんな印象がつきまといます。
でもラリーアートバージョンといったターボエンジン搭載グレードでは、個性丸出し、少しだけバカ丸出しの目立つコンパクトカー。コテコテでバカっぽくてもインパクトのあるコンパクトカーといえば、現在では貴重な選択肢。他のコンパクトカーを買って改造すると思えば価格的にも魅力大。ちょっと特殊なイメージを持つコルトです。
コルトのインテリアは、シンプルですが、デザインがまとまっていてとてもいいと思いました。ワンランク上のインテリアに見えるデザインです。これは他のコンパクトカーが変わったデザインのインパネを採用してくるのに対し、コルトは普遍的なデザインを採用しているのがポイントでしょうか。その上で、価格を考えれば十分なクオリティをキープしています。
しかし。どのグレード(例外あり)でもそうですが、ハンドルの三菱マークが強調されているのは、好みの分かれる所。
今回、ラリーアートバージョンといえどレカロシートはオプション。もともと背が高めなコンパクトカーのため、シート着座位置も高めです。シフトノブは上から握ります。
フロントウインドウが寝たクルマ特有、Aピラーが邪魔なのは、ウインドウ=ピラーが寝ているクルマ全般でいえる事実。コルトも例外ではありません。気になるなら旧来然としたクーペなど違うクルマにした方がいいですね。
ターボのグレードは、もともとラリアートのブランドが付いて販売されていることもあり、あまり手を入れずに乗れるクルマです。どちらかといいえば、いい大人が乗るには少し中途半端なので、バランスなんて考えずに、男らしくブーストアップから行って欲しいですね。一段と楽しくなります。
またコルトのターボエンジン搭載グレードには、スポット増し溶接などされた限定車も出たり、エンジン出力アップなどいろいろ改良されていて進化しています。これで三菱が元気だったらと思うと、その点だけは残念で仕方ありませんね。
新車おろしたての頃、筆者は知人に借りてガンガン運転させてもらいましたが、そのクルマ、コルトラリーアートですが、3年を経過し距離も6万キロになっていました。その記念?にせっかくなんで100キロほどハンドルを握らせて頂きました。
久々に運転するコルト、ミッションの様子はカッチリ、ボディ剛性感もカッチリのまま。コンパクトカーはディメンション的に不利といえど、しっかり補強してあるコルトラリーアートならハンドルへのインフォーメーションもしっかり。なので速度を上げても不安感はなし。
別のクルマで、かなり手を入れたフィットがあり、そっちはかなりお金を掛けて仕上げたクルマですが、それと同じような剛性感は変わらずでした。
ハンドリングに対する剛性感は新車当時から変わらずの印象ですが、内装、特にインパネからはガチャガチャと音がすごい。やはりコストダウンが際立った世代のコンパクトカー。ボルトがピンに変わり、そのピンも低価格なクルマだとチープなピンで内装が固定されています。
決して足回りは固すぎませんが、それでも6万キロも走れば多少のガマンも必要といったところでしょうか。嫌なら新車から段差を極力避けて運転するしかありません。
次にエンジン、高回転が苦しそうな感じがするのと、タービンというか吸気音も大きめ。ただこのエンジンはもともと低回転型だった気がするので、元々こうなのかもしれません。
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ライバルと比較しての評価 |
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|---|---|
| エンジン質感 | |
| 駆動系質感 | |
| 足回りの質感 | |
| 内装の質感 | |
| 外装の質感 | |
| 快適性 | |
| お買い得度 | |
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