(2009年記事 マツダ アテンザ 著:元自動車整備士)
今回の辛口比較・評価評論のターゲット車は、2代目となるマツダ・アテンザ。いつの間にかモデルチェンジしてましたねというアテンザの2代目です。
マツダという自動車メーカー全体で言えることですが、ヨーロッパでの販売目的が第一のようなクルマを作ります。マツダは、日本では、値引きが大きく、下取りが安いという現状があり、くるまどうこう以前に厳しい前提があります。値引きと不人気によってブランドというイメージ的なものを壊してしまっています。
ということは必然的に、この背景を考慮したインプレッションになります。
まず初代からアテンザをミドルクラスセダンとしてみれば、デザインはとてもいいかもしれません。やはりセダンは伸びやかなスタイリングを実現してこそ。全長の短いセダンだとずんぐりむっくりしてしまうものですが、アテンザは違います。マツダはさすが毎年RJC(ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤー)で入賞しているのは、伊達ではありません。
デザインのみならず、中身もヨーロッパ思考の作りで、ベクトルはしっかりとした頼りがいのあるクルマを目指しているといってもいい。車両価格を無視すれば、VW(フォルクス・ワーゲン)などの欧州車がライバル車になります。
今回試乗したハッチバック、「マツダアテンザ 25S」は、従来の2.3リッターから2.5リッターへと300cc排気量アップしました。エンジンはフィーリングこそ良くないももの、音は華やか、そして低回転トルクがあり、アクセルを踏む量にパワーが付いてくる為、ドライバリティはいいです。ただし2500ccモデルは低回転で、出だしでスロットルが空きすぎている可能性もあり、飛び出て行く印象もあり。ここは小さなトヨタ車に似ている。2000ccなら大丈夫。
少し回転を上げれば、微妙なアクセルワークにも反応してくれ、この辺りしっかりとチューニングされている感じで好感度大。
このアテンザを見に行ったとき、たまたまその展示車には多くのオプションが付いていて、ずいぶんと長い間、車内を見ていじってました。
クルーズコントロールやその他面白いアイテムがデジタルタイプのスイッチとディスプレイでついているんですが、言い換えるとわかりにくく使いにくい!
普段から機械大好きな方にはいい内装と装備かもしれません。でも誰でも直感で触れる機能という点で比較すると、少々残念。そして赤いデジタル表示は目が疲れます。
(使いやすさも非常に重要な点。わかりにくいスイッチと格闘しなくていいクルマも国産車なら多くあります)。
アイドリング時の振動は、コトコトと少しあります。ホンダ・アコードでもこの振動は新車からありますし、4気筒エンジンの限界でしょうか。一応、古い世代の4気筒と比較すれば振動は少なめ。ちなみに、アイドリングストップのついたアクセラなんかは、振動自体はあっても、エンジンが止まってくれますから、アイドリングストップもセットであればなおよし、そんな感じです。
一言でいうと、雄叫びのような音がするエンジン。個人的にはいい音だと思いますが、同乗者はきついかも。フィーリングは荒く、この荒々しい感じが好きな方にもたまらないと思います。荒いといっても、荒い感じがするだけで、冷静に考えれば振動は少なめ。大きくザラザラしたエンジン音がそう感じさせます。
ミッション含め、レスポンスはまあまあいい方。手元で変速してアクセル踏めば、その感覚はスポーツセダンのよう。もっと加速力が欲しくなりますが、刺激を求めるようなクルマで無いことを忘れてはなりません。
エンジンの振動は多少ありますが、実用エンジンの4気筒と比較すれば振動少なめ。加速力はそんなに悪くないけど、黙っていても速いという感じではないですね。
300万円級となったホンダ・アコードは直接のライバルとなりますが、比較するととにかくうるさいエンジン。実際にアテンザを購入したとすれば、「回したくなるタイプ」と「回したくないタイプ」に分かれると思います。
路面でのフィーリングは、町乗りなどの低速では、純正にしてはちょっと堅めのサスペンションと言う印象ですが、コレが、速度を上げていくとゴツゴツした感じがなくなり、サスペンションが小さいボコボコでも動いているのが分かります。
(サスペンションのショックアブソーバーはテネコ製?)すごいいい足ではなく、また固めなので、ショックは少しだけ動いているんですが、慣れてくるとそんな感じがします。
ちなみにいい足だと、小さいボコボコでスルスルと足が動いているがよくわかります。
ヨーロッパは日本と比べ、速度域が高く、なおかつ路面自体が舗装されていてもとても悪い路面といわれます。そんなところで活躍するとなればできはかなりのものになるのは当然なのですが、日本メーカーのクルマばなれしている印象。揺れはガツンとくるが一回で収まる、まさに(安い)外車のような乗り心地。個人的には大好きな乗り味です。
(フロントシートに限ります。リアシートはかなり不快)
「車は道が作る」という名言がありますが、道のいい日本では振動の吸収はブッシュの役目だったりします。トヨタ車なんかは値段に関わらずそんな感じ。ショックアブソーバーはスプリングの振動減衰が仕事。だからスポーツモデルなんかはガチガチで室内に伝わる振動もすごい訳です。
アテンザのスポーツはハッチバックボディのため、やはりリアからのロードノイズやカタコト音が入り込んできます。剛性もふくめできれば、セダンボディの方が快適なのは間違いなく、また荷物がカラコロ転がっても、気にならないかもしれません。
とはいっても、セダンボディのアテンザのデザイン、受け入れられるかは個人次第。細かいことを言わなければハッチバックやワゴンで文句ないでしょう。
トランクは非常に広いです。
この試乗した「マツダアテンザ 25S」は、5ドア使用で価格が2,460,000円です。4気筒の割にずいぶんいいお値段ですね。
アテンザは5ドアハッチバック、スポーツセダン、スポーツワゴンの3つのボディータイプがあります。最もお買い得と言えるもモデルは、セダンの2リッター「20C」というグレードが、ほとんど必要装備品はフル装備グレードで207万円であります。ちなみにボディはアテンザのそのクラスを考えると、意外と大きいです。
このあたりもヨーロッパ的な考え方でしょうか。
アテンザを買うならこのクリスタルインパネデコレーションパネルの、ホワイトがオススメ。というか買い?
試乗車、展示車ではなかったのですが、2代目マツダ アテンザの内装インテリアでとても魅力的なグレードが追加されました。
シートとドアパネル部分が異色の白を使ったモデルです。白というとすぐ汚れた部分が目立ったり、して自動車メーカー自体絶対と言っていいほど使わない色ですが、2代目アテンザのこの白黒の内装はインパネ、シフトまわりドアのパワーウィンドウのパネルボタンまわりに「カームホワイト」と言う新色を使用し、シートは、本革のカームホワイトを使用、なかなか現代のクルマでは、お目にかかれない魅力的なホワイトを使用したインテリアには興味を引かれます。
売れないけど外観デザインそして白い内装はとても魅力的な2代目アテンザ、しかし辛口評論としては、これだけは行っておきたい今回の2代目アテンザ。セダン、スポーツ、スポーツワゴンすべてにおいて言えるのですが、ヘッドライト、フォグランプ、一つ一つをよく見るとわるくないけれども、全体的に見れば安っぽい。
それを考えると、あと1割ほど価格が安ければ良かったのに。ディテール、シルエット決して悪くはないのになんか?ですね。
これは大きさ云々ではなく、マツダ車全般にいえる華の無さといえるでしょうか。人間、華のないものにはお金を出しません(特にモテるタイプの人間はそうかも)。そうなると、値段で納得できるかですね。
走れば非常によいクルマ、アテンザ。しかしマツダ車の例に漏れず、下取り価格は安い可能性があります。逆に中古車ならお得かもしれませんね。
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ライバルと比較しての評価 |
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| エンジン質感 | |
| 駆動系質感 | |
| 足回りの質感 | |
| 内装の質感 | |
| 外装の質感 | |
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| お買い得度 | |
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