(2003年記事 トヨタ アルテッツァ 著:ヒラリー)
今回の辛口比較・評価評論のターゲット車は、期待のFRミドルクラスセダンとして発売されたアルテッツァ。直4と直6の2つのモデルがあり、3S-GEの直4の方が可変バルタイなどで武装され、上位グレードとなっています。
筆者のビジネスパートナーの「元自動車整備士」が現在17年式のRS、6MTモデルを所有しています。
このアルテッツァの良さはまず、パッケージングがいい。プレリュードやシルビアよりも短い全長で4人乗れる。それもそのはず、ベースはプログレと共通です。その上でオーバーハングを削っています。デビュー当時はこのパッケージングに驚くほどでした。ショートオーバーハングの先祖様ですね。
乗り込んでみてないそうにふれてみると、安っぽくはないけどデザインがちょっと子供っぽい。ドアの内張がインパネと一体感ないのも、雰囲気を損ねます。この辺は好み次第でしょうか。内装の雰囲気よりも、1ミリでも室内を広く取ろうとしたデザインです。どうせ、実用的なセダンは他にもあるのだから、昔のコロナエクシブやカリーナEDのように、思いっきりスペシャリティな方向にふっても良かった気がします。アルテェッツァを見ていると、トヨタにも駄目デザイナーがいるなと妙に安心しました。
300万円クラスのクルマとなるプログレ・ブレビスと共用するFRシャシーは、やはりガッチリ感あります。飛ばしてどうこうより、段差を越えた時など、やや堅めで渋い足回りのアルテッツァでも、耐えられる程度の不快感で乗り越えていきます。
なんで、耐えられる程度かって?もちろんショック自体は体に伝わってきますし、しなやかや感じも一切無し。でも、足回りや内装からのコトコト音があまりしないんです。
現在オドメーターは約2万キロ。でもこの音という点については、新車とそう変わりません。(乗り心地は大幅に悪化しています)
走り出してみると、6MTのできが意外といい。アイシン精機のこのマニュアル、ある程度暖まってからのフィーリングは筆者なら十分満足。ダイレクトなFRということもあり、加速も減速もシフトチェンジもすべて快感そのもの。スープラとかよりはしょぼいですが、そんなの関係なく快感です。
「これじゃ彼女できないよ?」といわれれば、「彼女なんていらないよ!」と即答できること間違いありません。とのこと。
(筆者は女性がいなければ生きていけませんが・・・)
良くできたマニュアル車で夜の道を走れば、それはまるで女性と交わっているときの快感と同等とのこと。
(筆者は女性と戯れる方が好きですが・・・)
※追記:当然のごとくミッションが暖まっているときは何も問題ないが、ミッションが冷えている時のフィーリングは旧来のマニュアルミッションと何も変わらない。走り出して15分くらいは神経使います。
直進安定性もかなりいい。サスもスムーズじゃないけど、ボディ剛性感も感じられ、それなりに質感高い。ハンドリングも非常に安定。120qくらいまでだと、おもしろみはないが、だからといって文句の付けようがなかった。あえていえば、良くできたFFと大差ないのが微妙なところ。確かにステアフィールはいいけど、低速域では挙動乱すのも大変だし、パワーでお尻振るのも大変そう。ようするに、ちょっと遅い。カタログが馬力があてにならないことに加え、アルテッツァは若干、重いんです。
もちろん、ハンドル切った状態でクラッチを派手に蹴り飛ばせばキュルキュルキュルって音は出ますよ。FRだし。FFでリアが出るときの唐突さがないのはFRの利点。
ただそのときに感じる、腰の辺りのムズムズ感はしっかり。これがやっぱりFR。おもちゃとしてなかなかいい素質を持っているアルテッツァなんです。
欠点は、3S-GE。非常にがさつで音も振動も不快。高回転になると明らかに苦しそうに回るし、ターボエンジン並みにレスポンス悪いです。おまけにギヤ比の関係で回転上がるのは早いんだけど、実は速度はそんなに出てない。要するにけっこう遅いんです。くるま自体の値段は割高なのに加速はしょぼい。早いのが好きな方は別のクルマをオススメ。
ただもちろん、軽自動車やコンパクトカーから乗り換えれば、充分速いかなと感じると思います。やはり排気量がでかい方が、100キロくらいから上の加速が全然違います。
※追記:エンジンの排気音ですが、これってノーマル?というほど大きな音を出します。室内では特にリアシートには大音量が響き渡ります。
アルテッツァの内装は、質感は販売当時(1998年)2000ccクラスの標準レベルか、ドア周り含めはちょっと劣るくらい。しかし特徴的な部分はいっぱい。奥行きの短いインパネにおったったフロントガラスは車両の見切りや距離感がとりやすく、また縦長な印象のメーターフードは狭い場所にメーターがキュッと集まり機能的。そしてドア内張上部は雨に濡れてもシミにならない布製。ナビの収納部分はいい場所で蓋付きだが酷い段差で一体感なし。
これら機能的には高レベルですが、デザイン的な評価となれば低レベルなもの。つまり、機能的だけどデザイン性は2の次、そんな印象。
(これら、兄弟車のプログレだと比較的自然にまとまっています)
次にアルテッツァの装備関係、前期後期の差ですが、基本的に前記も出るのアルテッツァの方が装備充実。当時の高級車に近い装備が付いていたりします。
後期は価格が下がった分、装備関係は簡略化されています。ただディスチャージヘッドライトは付きます。外観上の差はグリルのデザインが海外レクサスモデルと共通になり、鉄ホイールのグレードがあったりします。
後期モデルの機能的な相違点、ブレーキがGセンサー付きのスポーツABSになり、リア周りのボディ剛性が強化されたとの事です。
6気筒のモデルは1G-GE。こちらも古いエンジンだけれど、乗るとめちゃくちゃいいです。スムーズで質感高く、レスポンスもいいです。トルクもありパワーの盛り上がり方もいい。だけれども、絶対的にはちょっと遅いかな。こっちは後期型からMTがでました。 ATでもMTでも、どちらにしても加速感さえ気にならなければ、非常にいいと思います。6気筒エンジンの割に価格もお手頃で、そんなに飛ばさないよ、という方には非常にオススメです。
中古で探すのは難しいけど、買うならば6気筒のモデルがオススメ。遅いのを気にせず、価格以上の高級感で乗ってください。やはり車の受ける印象はエンジンで変わります。こちらは割安で、直6エンジンをお得に味わうことが可能です。コンパクトセダンがますます不人気なっていくと思われる時代的背景では、中古車は割安でいい選択肢だと思います。
追記:6気筒プラス6MTのアルテッツァ、探すとけっこうあります。価格も若干割高な程度です。
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ライバルと比較しての評価 |
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| エンジン質感 | |
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