(2003年記事 ホンダ アコードワゴン 著:ヒラリー)
今回の辛口比較・評価評論のターゲット車は、CH9アコードワゴン。丸みを帯びた前モデルのアコードから一新し、サイズも一回り小さくなった、日本市場に合わせたスタイルを持つ、アコードワゴン。
元々のセダンには、トルネオという兄弟車もでき、途中からユーロRも設定されるなどホンダの基幹車種として、そこそこ気合いの入ったモデルですが、ただカクカクの、極端にいえば幼稚園児がデザインしたようなボディは人気なく、1ランク下の車格に見えるという評判でした。
そのセダンの派生モデルである、アコードワゴンですが、発売されて間もなくワゴンブームが終わるという、タイミングの悪さで、セダンよりよっぽどスタイリッシュに仕上げられたにも関わらず、人気を獲得することが出来ませんでした。半ば強引な手法でスタイリッシュなワゴンに仕上げ、都会的なイメージをアピールしただけに少々残念です。
また、兄弟車のトルネオは、ホンダのチャンネル統合計画もあり、この1代で姿を消しました。
そういえば、トルネオって知っている人はそんなにおおくないですよね。このトルネオ、H22Aというすばらしいエンジンを積んだ2200ccのユーロRまでありましたが、不人気でほとんど知名度がないぶん、中古ではアコードよりお得です。
デビュー当時、このクラスのセダン、ワゴンが全く注目されないトレンドでしたので、相当な「がんばり」と「できの良さ」が必要とされながらデビューしたと思いますが、中身は、まあまあいい。というのがライバルと比べての率直な評価ですかね。
余談ですが、アコードワゴンにしてもレガシィにしても、この次のモデルがかなり進化し、かなりの差があるので、中古で乗るならそちらがおすすめです。
SIRというスポーツグレードは、H23Aという、DOHC-VTECのエンジンを搭載しており、最大の特徴でしょう。それに、4速のATが組み合わされます。
このエンジンは、トルクもあり、高回転も振動や苦しそうな音なしに本当に綺麗に回ります。スムーズでスムーズ、トルクもあって上も回るいいエンジンです。ただ、ATのギヤ比が良くなく、楽しんでは走れません。
それと、精密感溢れ、軽やかにスルスルと回っていくエンジンですが、実はそんなに速くはなく、普通の2400CCくらいのNAエンジンとちょっと重めのボディを想像してもらえればいいです。
実際の加速感はエスティマやオデッセイと大差なし? 多少は速いという感じです。
オートマティックミッションは、手動でガシガシできるタイプとなっていて、変速スピードは例えばトヨタの2000ccクラスのオートマと比較すれば、早いと思います。
アコードワゴンの足回りはライバルと比べると特別固くもなくこのクラスの純正サスペンションとしてはスムーズに動き、中古でも程度よければガタガタといわず、ワゴンの中ではかなりいい。
ショーワ製の純正ショックはテインなどの格安車庫調よりもいいくらいといった印象。好みによると思います。もっとも、セダンと比較すれば後ろは重く、もっさりとしており、さらにリアシートはロードノイズがうるさいですが・・・。
リアの剛性感のなさ、ハッチバックならではですが、コーナーリング中のバンプなどでリアが不安定に動く場合があります。
(グリップの低いタイヤを履いていれば問題ありません)
アコードワゴンSIRの車両価格は250万程度。後から追加された下位グレード(Viカジュアルスタイル)なら200万円程度と割安。
肝心のライバルですが、SIRの場合は、マーク2の2500ccと同程度の価格であり、あと少しでレガシィのターボが買えます。カルディナやレガシィより高級で上質、マーク2よりはワンランク下といった車格、ポジションでしょうか。キャラクター的には同世代のスカイラインにも似ているように思います。
今回のアコードワゴンは、ワゴン人気が下火になってデビューした車で、ライバルに難しいアコードワゴン。限られた予算でお買い得やコストパフォーマンスを求めれば、違う車がいいでしょう。リアシートにゲストをお招きすることが多い場合も、セダンを選んだ方がいいと思います。
ということは、トランクが狭めでも問題なく、プライベートな利用方法で、トヨタより若々しいイメージが欲しい場合に最適。
エンジンと駆動系について、マーク2やマークXを選択すれば、こちらは6気筒。またアルテッツァもASグレードは6気筒。やはり6気筒エンジンと比較してしまうと、アイドリング中の振動や音といった面では分が悪くなります。
しかしながらさすがホンダエンジン。4気筒で比較をすれば、振動は最小レベル。エンジンは4気筒の中で最高のフィーリングといえるかもしれません。
カルディナやプレミオ、アリオンなんかのトヨタ勢とは天と地ほどの差があります。
それから駆動系、トヨタや日産ならFR(後輪駆動)が選択できます。これについては「FFでもFRでもどっちでもいいよ」という方も多いはず。でも日常ユースでも小回りについて差があります。
多くの場合で、FRの方がフロントタイヤの切れ角が大きくなっており、小回りがききます。駐車スペースが狭めな方など、実際にチェックしてみるといいかもしれません。
このCH系アコード/トルネオには、私、セダンのSIR-Tというグレードのマニュアルミッション車をちょくちょく運転させてもらいました。
このグレードはユーロRが出る以前のスポーツグレードで、2000ccのDOHC-VTEC付きエンジンが特徴です。エンジン形式はF20B。
エンジンはVTECエンジンの例に漏れず、カッキーンと回るスポーティさと上質なフィールを兼ね備えたもの。これぞ日本の誇る精密工芸品といえるような素晴らしいもの。ダイレクトなレスポンスのマニュアルミッションでこそ、このエンジンの良さを味わい尽くせます。
SIR-Tの車重は記憶が正しければ1300キロくらいということで、若干重めですが、低回転から扱いやすく、加速勝負でも直線で踏みっぱなし勝負でもしない限り、まあ納得できる加速をします。
足回りは、スポーツグレードといっても特別固いわけでもなく、リアシートにゲストを呼んでも問題なし。これは、平成15〜20年くらいにデビューするスポーティセダンと比較しても柔らかめ。その分、ステアリングフィールもいたって普通。(パワステの故障は多いらしく中古車で購入するなら要チェック)。
欠点はあまりにも地味なミドルクラスセダンということ。ミドルクラスのセダンは、人気の面では厳しい状態が続いていますが、新車のお値段だけ見れば210万円程度とまずまずお得なプライス。中古車ではさらにお得なプライスで販売されています。
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アコードワゴン
CH9 - H23A 2300cc 2005年〜
55B24L
アコードセダン
CU1 - K24A 2400cc 2008年〜
55B24L
アコードツアラー
CW2 - R20A 2400cc 2008年〜
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ライバルと比較しての評価 |
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|---|---|
| エンジン質感 | |
| 駆動系質感 | |
| 足回りの質感 | |
| 内装の質感 | |
| 外装の質感 | |
| 快適性 | |
| お買い得度 | |

アコードセダン

トルネオ
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