(2003年記事 マツダ RX−7 著:元自動車整備士オカリング)
今回の辛口比較・評価評論のターゲット車は、特徴的なロータリーエンジンを持つスポーティクーペ・RX-7の3代目、通称FD。
このRX-7はロータリーエンジンのみならず、シャシープラットフォームも、初代のSAから、FC、FDからのブラッシュアップバージョンです。軽量コンパクトでFR、カミソリのようにピリピリくるドライビングフィールもキャラクターそのまま。
大きく変わったのはセクシーになった外観デザイン。女性的であり優雅であり、車格もアップしたのを表すデザインです。
コストは掛けられない、それでも作り続け、しかもライバルより優れた走行性能を持ち続けている所はさすがにRX-7。脱帽です。
このFDは2代目のRX-7、FCより、価格帯が大幅にアップし、国産では高級クーペといえる価格帯でデビューしました。
マツダとしてもスポーツ性より高級感をアピールしていたのは知らない人も多いのではないでしょうか。意外にもトヨタの80スープラの方がスポーツカーとして開発され、販売されました。 (スープラはカタログにもスポーツカーと明記)
そんな、高級クーペのFDですが、販売当初は価格に合わない低レベルのシャシーや渋いサスペンションで、かっこいいといわれながらも売れ行きは伸びず、年々の改良と装備の簡素化で、軽量化と低価格化を目指し、ようやくスポーツモデルとして人気もでました。
FD・RX-7のエクステリアは小さいながらも安っぽくなく、優雅でグラマラスなフロントパートと、少しだけ薄っぺらくバランス悪いが個性的なディテールを持つ、独特のデザイン。場合によっては海外の高級スポーツといっても通用するかもしれません。年代を重ねても、車高さえ落とせば格好良く見え、なんだかんだで良質なデザイン。
室内をタイトで狭くできたからこその自由溢れるデザインは、初めてみた時はきっと誰でも驚くでしょう。これが平成3年デビューなのですから、もっと驚きです。
インテリアはタイトで、まさにコクピット!内装の質感はその価格を考えれば高くありませんが、刺激的で、スペシャリティな特別感はバッチリあります。
気持ちがのって、運転を楽しみたい気分ならば、わくわくするでしょう。ダルイ日でもがんばらなきゃとやる気を起こしてくれます。細かなところで、スイッチ類は安っぽいですが、気にしないように。
試乗レポートということで走り出すと、やっぱりリアリティ溢れるレスポンスが随所に。これぞマツダがしっかりと進化させているスポーツカー。
年次改良により年々とよくなっているRX-7なので、モデルによって感覚が違います。エンジンは、ロータリーの周り方は回せばスルスルとスムーズ、車が軽いために十分パワフル。適切なギヤを外さなければ、最高に気持ちよく走れます。
低回転ではトルクが付いてこなかったり、ベホベホした音を出したり、しょぼさを感じさせますが、高回転のレスポンスなんか、これはもう、癖になります。音も軽いし、モーターに近い?マニュアルミッションでギヤキープして走って下さい。
FDのエンジンは、モデルが改良されるたびにエンジンはパワーアップしていますが、感のいい人でないとそんなに違いは感じられないかも。(乗り比べれば多分わかります)
唯一欠点といえるのは、結構渋めのショックアブソーバー。サスペンションに関しては、買ったら真っ先に変えたい、これがRX-7のポイントですね。ぜひ単筒式ショックアブソーバーの車高調をセレクトしてやって下さい。
そうそう、ボディの剛性感も比較してはいけません。80スープラやMR2、NSXといったライバルの方が好印象。といってもあまりあるほどのアフターパーツで、コーナーリング時の質感はかなり改善できるとのこと。
その他、回転数感応型のパワステは使いにくく、どうせアシスト量も少ないので取ってしまってもいいかもしれません。コーナーでは、丁寧に扱わずとも、リアがでるほどの速度でコーナーに入っても、スムーズにタイヤのやばさ、その感覚をドライバーの体に伝えてくれ、やばかったぁとは思いますが、気分は最高。腰の辺りのムズムズがしっかり。リバース直前のステアリング抜けもしっかり、私レベルのドライバーでもギリギリ感がつかめ、しっかり高回転をキープしつつ、速度を上げてコーナーに入っていくと楽しいと思います。
FD、こんな自動車は、今後ほとんどないと思うので、乗りたい人は乗れるうちに。ちなみに一般的にですが、ちょっと中は狭く、一般的な女性受けは悪いといわれています。リアシートなんて、荷物を置くにもスペース不足。これが欠点。
しかしコレでいいんです。なにしろ、荷物を車内に持ちこめば、マツダがグラム単位で軽量化したのかもしれないRX-7の特徴が失われてしまいます。だからジュースさえ室内に持ち込んではダメです。どうせカンを歯にあてるだけです。それからタバコもダメです。どうせ振動で灰をまき散らすだけですから。(男性だったら大事な部分が灰で白くなります)。
RX-7、買ったらサーキットで公道で、地方の田舎道だったら、通勤も楽しいモノになることは間違いありません。目一杯楽しめそうです。
※生産終了後の中古車相場、RX-7の後期型は非常に割高です。
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ライバルと比較しての評価 |
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| エンジン質感 | |
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