シロッコR試乗P2・走行性能(ハンドリング・快適性)」

試乗比較、中古車選びにも・メーカー別「フォルクスワーゲン」
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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2014年記事 シロッコR
著:ヒラリー男爵)

VW シロッコ・試乗インプレ「2」

間違いいっぱいの自動車選び、当ページ試乗車は、VW(フォルクスワーゲン)のシロッコ。グレードは2000ccのR。コンパクトクラスの全長を持つクーペルックのハッチバック、2000ccターボそして前輪駆動というのがシロッコRの基本スペック。内容は前ページからの続きになります。

当ページは2ページ目です。「走行性能(ハンドリング・乗り心地・静粛性)」などを掲載中。


  1. 分割page - シロッコ試乗「1-1」・内装とエンジン評価
  2. このpage - シロッコ試乗「1-2」・走行性能(ハンドリング・乗り心地・静粛性)
  3. 分割page - シロッコ試乗「1-3」・スイッチ解説や内装、燃費
  4. 分割page - シロッコ試乗「1-4」・他車比較
  5. 分割page - シロッコ試乗「1-5」・タイヤやオプションパーツ、評価総合
シロッコ内装1シロッコ内装2
VW
  • グレード:“R”
  • 型式:13CDL
  • 車両価格:515万円
  • デビュー年:2009年5月〜

ミッションはお約束のDSG

シフトセレクター

クラッチ操作が自動化されたVWの2ペダルMTが「DSG」。シロッコRでは7速タイプよりスポーティな特性に味付けされた6速タイプが採用される。

このDSG、出始めの時は夢のようなミッションだと思った。市販車でF1のようなシフトチェンジができるみたいな。
また今でも、実際に体験されていない方からは、理想的なミッションだと思われていると思う。雑誌などではおよそ素晴らしいシステムだと評価されている。

実際に試乗すれば?クルマごとに特性が違うことを考慮しても、良い点あるが悪い点も多し。好き嫌いが分かれる味の濃さがある。もちろんシングルクラッチの自動MTよりはよほど質感高いけどね。
当レポート筆者の元自動車整備士、ヒラリー男爵はDSGが苦手。理由は、普通の3ペダルMTより神経質で運転しにくいから。

苦手ってどのあたりが?ゴルフ7(トレンドライン)のページで具体的に記しています。
参考:ゴルフ(7型トレンドライン)DSGのキャラクター

また文中に登場したシングルクラッチ自動MT。採用車種は少ないけど気になったらこちらでどうぞ。
参考:FIAT500試乗レポート

Sモードはかなり積極的なプログラム

シフトセクレターでDレンジをセレクトしていると、かなり燃費重視の変速プログラムになっている。素のゴルフやポロと大差ない。

それがSモードにすると一転、一気にスポーティモードになる。メリハリ効いてる。よくあるなんちゃってSモードではなく、常にパワーバンドをキープ使用とするし、低ギヤをホールドする時間も長い。そのほかアイドリング回転数だって上がり1000回転を越え、渋滞中なんかでもゆっくり踏んでゆっくり戻せば、1速をキープする。

個人的には、こんなSモードは大いに評価したい。
ほどほどに燃費を気にされる方には無駄ともいえるSモード。そう考えれば、超燃費モードと積極的スポーティモードで中間モードがないのが惜しい所。

試乗:ハンドリング

普通に運転していれば至って普通。ステアリング舵角の小さい領域ではおっとりしているし、ステアリングを回す感触はトヨタの電動パワステのように路面からの反力をかなり打ち消す。特別重たいわけでもない。メーター(アイドリング時)

シロッコのRが特別な走行感覚を発揮するのは、速度が高い時や全開で走っている時。サーキットとかね。

おっとりしたキャラクターは速度を上げるとバランスが良くなる。またコーナーでは早めにアクセルOnにすることでFRのようなコーナーリングが味わえる。

FFって例えば、クリッピングあたりからゆっくりアクセル踏み始め、直線になるあたりで全開なんて走り方。タイヤが空転したり外側に膨らんじゃうからね。
これをFRぽく走ってみる。向きが変わったらアクセル深く踏む。そうすると、全開にしてから0.5秒後、クルマはそれまでより内側に進もうとする感覚を伝えてくる。3速では明確に、4速ではさりげなく。

筆者はしばらく、急激なトルク変動を恐れて、相当にじわっと踏み込んでいた。タイヤもったいないしw。それがいつだかアンダーパワーを感じ、早めにアクセル全開するように走ってみる。そしたら全く違った世界が待っていました。

XDS(電子制御デフ)ってどう?

ステアリング

どんな働きをするか、期待できる効能とかはわからないんだけど、XDSという電子制御デファレンシャルが搭載されている。
試乗して体感しているのは、こんなところ。

  • 直線でのスタートダッシュ。前輪左右輪がロックしているよう。ハイパワーFFとしてはトルクステアは少なめ。イヤな振動は少なく、左右に振られる感覚はほとんどない。
  • コーナーでインリフトしたタイヤがホイルスピン。タコメーターはレッドゾーンを目指すという状況、いまのとこ味わっていない。
  • コーナーでアクセル全開付近、内側のタイヤにブレーキが掛かっているように、ハンドルを切ってる方向に進もうとする。

体感できたことを言葉にできるのはこのあたり。昔ながらの機械式LSDでは相反するような内容を両方かなえてくれる。ここを感じながら運転すると、単純にシロッコって凄いと感じます。

ブレーキについて

ブレーキング時、フロントの沈み込む速度が遅く、ドライバーは凄く余裕がある。サスペンションのセッティングにプラスし、リアブレーキも飾りじゃなさそうだ。そんな感じのブレーキング中、強めにブレーキをしていても、腹筋を使ってラクに上半身の姿勢を保てるし、意識しなくてもハンドルに体重が乗ることはない。もちろん周りだってよく見える。

キャラクターとしては、少し踏み込んだ先でサーボが強い印象。慣れないと想像したよりブレーキが強く効くかもしれない。慣れるまでは少しずつですね。

その他、ブレーキペダルはアクセルペダルより大きめに飛び出ており、少し踏んだ先でコントロールしやすく設計している可能性がある。わざとだったら流石です。

試乗:快適性能

アームレストフロア

サスペンションはややハードといったところで、ガチガチじゃない。ショックアブソーバーは減衰力高めながら、入力が小さいときはよく動いてくれる。
上の記事で触れたフラット感の強さがシロッコの乗り心地の特徴で、もっと車重の重いクルマを運転しているようだ。

そんなこんなで路面の状態がいい道なら、なかなかの質感は感じられる。ただし乗り心地が良いかと聞かれれば、それはちょっと違うような。ストローク感が少なく、荒れが大きかったり路面の継ぎ目では乗員にハッキリと衝撃を伝える。一定レベルを超えると、急にドタバタ感がでる印象。

静粛性、う〜ん。外で聞こえる排気音からすると、室内に響く音量は小さく、またそこからの振動も伝わってこないのだけど、端的にいって静かじゃない。

状況によって印象が異なるサスペンション

シロッコの乗り心地、すごく路面追従性が良い時国産スポーティモデルのようなドタバタするだけの時がある。

原因はなんだろう?考えてみましたが今のところ一定の条件はわからず。とりあえずガソリン残量やタイヤ温度、車体各部の温度あたりがキーワードだと思っています。
ドライバーの疲労度や着座姿勢、問題は多分そこじゃないw

シロッコではDSGが暖まってないとギクシャク感が強く、これは普通の3ペダルMTもそう。また輸入タイヤでは30分ほど走行すると大きく印象を買える銘柄がある。そんなところからゴムブッシュやショックアブソーバーあたりの温度による変化が大きいのだろうと考えていたのだけど、走行開始後、ちょっといいペースで走っても印象の良くない日があったり。

シロッコメーター1シロッコメーター2

バネ上の揺れ少ないサスペンション

タイヤ、サスの状態が良く、ガソリン満タンの時、ボディのフラット感は高い。例えばコーナー手前にあるような凹凸のあるゼブラゾーン、規則的な凹凸でわかりやすいんだけど、足下だけスルスル動いてボディの上下動は小さい。まるで最近のメルセデスベンツのようだ。
(この状態を味わうと、シロッコの割高な価格も納得できるかも。ちょっと自信ない)

いつも普段走っている道で、小さく連続する段差があるのなら、ぜひシロッコを試乗してみて下さい。乗り心地に対する剛性感があり、サスが固くても動いている感じが体験出来ると思います。
タイヤが固いとアタリが強く全然印象違うし、ガソリン残量によるリアの重さやダンパーの温度など、条件良い時だけね。

他車と比較すれば、6型ゴルフGTI、サスが動いているけれど強烈な上下動で胃がシェイクされる。ちょっと前のベンツも同じような感じ。BMW1シリーズ、安っぽくガタブルで比較になりません。ランフラットタイヤ固すぎ!

VW scirocco (シロッコ)

フォルクスワーゲン

Scirocco (シロッコ)

  • 試乗グレード:“R”
  • ミッション:2ペダル自動MT(DSG)
  • 年式:2010年
  • 型式:13CDL
  • 価格:515万円

当記事は「元自動車整備士」「ヒラリー男爵」が お届けさせて頂きます。
元自動車整備士ヒラリー男爵

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ペダルレイアウトはご覧の通り。FF欧州車らしく内寄り。アクセルペダルはオルガン式。


バックミラーに見える景色はこんな感じ。実用上困ったことはない。

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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試乗比較しにくい中古車購入の時こそ、中古車購入時にも役に立つレポートを送り続けて16年。これからもドライな試乗レポートでお楽しみ下さい。