ゴルフ「R」試乗記と評価評論・基本ページ

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(2015年記事 ゴルフ-R
著:元自動車整備士&ヒラリー男爵)

VW ゴルフR(7型)・試乗インプレ「1」

間違いいっぱいの自動車選び、当ページ試乗車は、VW(フォルクスワーゲン)のゴルフR(7型)。車名がゴルフRでそのベースグレード。通称「ゴルフ7R」と呼ばれる7世代目の上級車。
比較と評価は、筆者が現在日常的に利用しているVWシロッコRや5型、6型ゴルフを始め、7型ゴルフ、ビートルターボやポロGTIあたりを対象にしてみます。


  1. このpage - 7型ゴルフR「1-1」・試乗車とエンジン質感
  2. 分割page - 7型ゴルフR「1-2」・ハンドリングやミッション、ブレーキ
  3. 分割page - 7型ゴルフR「1-3」・内装と快適性能

ベーシックなゴルフ7は別ページです。ゴルフ7・トレンドライン試乗レポート

ゴルフR内装1ゴルフR内装2
VW
  • グレード:“R”
  • 型式:AUCJXF
  • 車両価格:510万円
  • デビュー年:2014年2月〜

試乗車概要

ボディ・リアエンブレム

VW(フォルクスワーゲン)ゴルフといえばCセグメントの代表的存在。Cセグメントとはいわゆるアッパーコンパクトだから、例えばホンダ・フィットやトヨタ・ヴィッツなどBセグメントコンパクトの兄貴分のようなポジション。全長で概ね30cmほど大きいクラスになります。

つまりちょっと大きめのハッチバックというのがゴルフの基本。全長4275mmでファミリーカーとはちょっと厳しい。だけどスペース効率としては合理的なハッチバックスタイルを採用。欧州では人気のクラスみたいです。

ゴルフRはゴルフに2000ccエンジンを搭載し、4WDシステムも与えられた特別なゴルフ。ミッションはお馴染み6速DSG。今回「R」はゴルフの1グレードというより、ゴルフRという車名で販売されているらしい(未確認)。

エクステリア1試乗車は2014年式ゴルフR。走行距離5000kmで既にタイヤが交換されてる車両です。

新車時装着されるコンチネンタルは新品で購入したこともありますが、どうも良い印象がない。なのでタイヤに関する部分は多少アップグレードした状態の試乗車です。

運転しやすい優等生に大変身

7型のゴルフRに試乗してまず思った事。「めっちゃ走りやすくなったなぁ」。こんなクルマを運転すると、すぐにでも全開で張りしたくなってしまう。人間が機械にマッチングさせる部分が少ないからね。実はこんなクルマ、なかなか出会えない。

6型ゴルフやシロッコRなどはもとより、2014年〜2015年初頭のVWでこんなに走りやすく調整されたクルマは他にないんじゃない?っていうほど。同じ7型ゴルフでもトレンドラインなどよりよほど走りやすい。パフォーマンスを重視したというより、洗練されたという部分を大きく評価したい。

今までのVWというと、ドライバビリティなんて無視されていると感じるほど、滑らかな運転がしづらかった。スロットル特性、ミッション特性、カチカチシートetc...、刺激か燃費かの両極端で、負担はそう、ドライバーに。
だから、日常で感じるドライバーの疲労は半端なかったわけ。

AMGとかアバルトとか、他の欧州車の性能重視グレードは驚くほどに走りやすかったりして、実は筆者ヒラリー、VWなんてありえないとまで思っていた。それでいてブランドイメージだって低いし。

身内にも知人にもオススメしやすい!

今度のゴルフRはブレーキ特性を除いてそつなく優等生に。人にお勧めできるクルマになった!
お値段に問題が無くて、多少の欠点は乗りこなす楽しみだという気概さえあれば、どなたにでもオススメできる!寧ろ、少しの欠点はドライバーで補うのが好みなら、とてもオススメ。今日の時点でね。

「華」より「質感」を重視したクルマ選び

地味、だから中身で勝負!それがVW流だとすると、VWの中でも特にまじめに上級指向なのがゴルフ。7型の乗り味はコンパクトスポーツというより、セダンのスポーツグレードに近い。

問題といえば、長所か短所か大きく意見の分かれそうなエクステリアデザインでしょう。500万円だして地味なクルマを選ぶ?それはなかなかの変態、いやお金持ち。無理して買うならなおさら、華が欲しいと思うのが人間でしょう。本気で購入を検討すれば、そう感じる方も多いと思います。実用じゃなくて趣味とか見栄の価格帯だからね。

試乗:エンジンの印象

ゴルフRのエンジンは過給器付きの2000cc。新世代のターボ付いてます。エンジン型式は「CJX」。このエンジン、型式名からすれば従来型エンジンと近い印象を受ける。しかし、6型のゴルフRやシロッコRの2000ccターボからは格段に進歩。低振動という部分では4気筒としては十分な質感!といえるまで進化してる。

エンジンルーム1エンジンフード・ダンパー

ボンネットを開けた時の印象が近いビートルターボ(ターボというグレード)と比較しても、質感や扱いやすさは全然別物。ホンダの4気筒が1番なんて時代はとっくの昔に終わってしまったらしいのが非常に残念にも思うw 官能性能という部分を抜かせば、現時点ではそれくらい評価していいエンジンだと思う。

エンジンの特性や加速力

カタログスペックは280馬力&38.7キロ。なるほどなるほど、日本車でいうところのランエボみたいな感じですな。カタログスペックが当てにならないのは百も承知。普段、諸元表を見ることなんてまずない。しかしゴルフRに試乗した後は、馬力の数値が気になってしまった。2000ccターボから想像する想像できる加速力より、加速力が強かったという事ね。

3速以下のギヤをマニュアルでセレクトし、下からの加速する様子を観察すれば、2000回転位から加速力が強まる。そしてここから上の領域を保っていれば、アクセルペダル踏み込み量に対するエンジンの反応はほとんど同じよう。ペダルを踏み直した際によくわかる。
またパワーバンドは広いといってもそこは良くできたガソリンエンジン。加速力が最も強いのは5000回転〜6000回転。マニュアルシフトの時は、ワンテンポ早めにシフト操作をする位でちょうど良い。

最近の過給器付きエンジンはパワーバンドが広く、低回転からアクセルペダルに対するツキが良いため、よく大排気量エンジンのようだと例えられるが、ちょっと試乗すればそれとは違う感覚というのに気付く。大排気量の余裕というよりハイレスポンスや過敏な出力変動を楽しむという方が近い。

ゴルフRでは2000回転くらいから変わらぬアクセルレスポンスで、「踏んだら踏んだだけ」のイメージで加速できる。ただ加速力の立ち上がり方が唐突過ぎて、オーバーシュートによる演出みたいに加速を始める。アクセルペダルをゆっくり踏み込んでも、加速を始める時はグッとこう、唐突にくる。常に高回転キープみたいな立ち上がりだから、マイルドに運転したい時は少しコツを覚える必要がある。

エンジンの質感など

エクステリア2気持ち良いエンジンという官能性能の部分を抜かせば、ゴルフRのエンジンはとても質感が高い。道具としての素晴らしさは国産4気筒エンジンとは比較にならないレベル。これを味わっちゃうと次はもう、6気筒とか8気筒を選択するしかない!それくらい高い質感が素晴らしい。VWの2000ccとしても大幅に進化してます。

最もお伝えしたいのは、ドライバビリティの改善。ここが質感を感じる部分の一つなわけだけど、相当に扱いやすくなった。

従来のVWといえば、インパクトを重視したような、おこちゃまじみたスロットル特性。短時間の試乗なら良いかもしれないが、とても日常のお供に出来るほどじゃない。エンジンの特性と合わせ、不満が大きかった。
今回の7型ゴルフR、改善されています。もっとも上級車のようなスロットル特性。アクセルペダル開度が低い領域でもコントロールしやすく大幅変化。以前より踏み込まないと前に進みませんが、アクセル開度50〜100%の部分まで繋がりよく、唐突な部分も減りました。凄く良いワケじゃないけど普通にいい。そう評価出来るようになりました。

音や振動、シートや吸音材などの影響も含め、かなりマイルド。音は高回転域でもマイルド、振動は全域で気にならないレベル。もうね、エンジン回転数なんて気にしなくて良いレベル。

これでいてエンジンマウントがカッチリしてそうな予想ができるから恐れ入る。アクセルやハンドル操作に対してエンジンの揺れが気になることがなく、それでいて振動はシャットアウト。この辺は高級車のような感じ。

いつでもどこでも回転数を気にする必要もなし

上記質感の高さ、どれくらいかっていえば、1速固定や2速固定で走行してみればよくわかる(スロットル補正は掛かっていそう)。
渋滞中、1速固定で走っても全然問題ない。そこから40km/hで巡航しても全然平気。アクセルOn-Offしようが全く平気。神経質に滑らかなアクセルワークを心がける必要もない。

道具としてのエンジン質感は素晴らしい。でも自動車用エンジンとしての質感なら、官能性能も含まれるはず。次の項目へ続きます。

ゴルフRメーター1ゴルフRメーター2夜間

不足しているのは官能性能

メーター上でさんざん述べたように、凄く良くできてるゴルフRのエンジン。だけどちょっと、色気が足りず。寧ろ、官能性能は劣っていると評価したいくらい。道具として進化を続ければ、どうしても面白みのないエンジンになっちゃう?
以下、どんな感じか箇条書きで。

  1. 7型ゴルフRは、5型6型ゴルフと比較すると、室内に響いてくる排気音が小さい。にも関わらず、スポーティ感を演出するような音に調整?結果、低中回転域でコモリ音が気になるよくわからない音質。
  2. エンジンから発するノイズも控えめ。普通のエンジンと比較すれば、低回転で音量大きく、高回転で音量小さい。加えて全域でマイルドな音質。高まりも何もない。
  3. 室内に伝わるエンジンの振動が4気筒としては驚異的に小さく、回転数による緊迫感なんて全然ない。
  4. 適正なエンジン回転数をキープしていれば、どの領域でもそう変わらぬアクセルレスポンス。
  5. 高回転域で全開加速中でもクルマは安定。トルクステアなんて気にならず。

以上、つまり出来がよすぎると官能性能(つまり気持ちよさ)は減っちゃうのかなぁ。ノイズに関する部分、4気筒らしい音は仕方ない。ならばそれに合った方向性で上手に調整して頂きたいモノですが、如何でしょ。

演出という部分では、VWシロッコRが非常に上手いと思う。4気筒らしい音を隠さず、高回転で盛り上がり、炸裂音のような音も聞かせる。さらにハイパワーFFらしく、適度な緊迫感をステアリングに伝えてくれる。

VW ゴルフR (7型)

フォルクスワーゲン

Golf (ゴルフ7型)

  • 試乗グレード:“R”
  • ミッション:2ペダル自動MT(DSG)
  • 年式:2014年
  • 型式:AUCJXF
  • 価格:540万円

概要

  • エンジン排気量:2000cc+ターボ
  • エンジン型式:4気筒CJX
  • 駆動方式:4WD
  • ボディサイズ:4275×1800×1465mm
  • 車重:1500kg
  • ホイールベース:2635mm
  • 発売開始時期:2014年2月〜(追加)
  • 新車時価格帯:510万円〜

車両型式

  • AUCJZ - 1200cc
  • AUCPT - 1400cc
  • AUCJXF - 2000cc+4WD
当記事は「元自動車整備士」「ヒラリー男爵」が お届けさせて頂きます。
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ライバルと比較しての評価
エンジン質感 5段階評価

4気筒としては好フィールで低振動。コモリ音が出る領域がちと残念。

駆動系質感 5段階評価

DSGもマイルドで運転しやすく進化。

足回りの質感 5段階評価

良く動く。新車時装着タイヤがきつい。

内装の質感 5段階評価

いつものVWらしさが満点。

外装の質感 5段階評価

Cピラーとかとてもレトロで。

快適性 5段階評価

特殊なクルマを感じるのは最小限。

扱いやすさ 5段階評価

トレンドラインよりよほど改善。

お買い得度 5段階評価

ゴルフに540万円出せる人はお金持ち。




国産車風な演出が馴染みやすい。



エクステリアでのRらしさは最小限。



エンジンフードにはダンパーが付いてる。ボンネットの開け閉めは楽々。

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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