ゴルフ試乗記P2・エンジンと手が触れる部分

試乗比較、中古車選びにも・メーカー別「フォルクスワーゲン」
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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2013年記事 ゴルフ-ハイライン
著:ヒラリー男爵)

VW ゴルフ(ハイライン)・試乗インプレ「2」

間違いいっぱいの自動車選び、今回の試乗車は、VW(フォルクスワーゲン)のゴルフ(7型)。グレードはハイライン。7型と呼ばれる7世代目のゴルフ。内容は前ページからの続きになります。

当ページは2ページ目です。 「エンジンやちょっと気になる手が触れる部分あれこれ」などを掲載中。

ゴルフ7内装1ゴルフ7ドアトリム
VW
  • グレード:“ハイライン”
  • 型式:AUCPT
  • 車両価格:299万円
  • デビュー年:2013年6月〜
  1. 分割page - ゴルフ7・ハイライン「1-1」・試乗詳細レポート
  2. このpage - ゴルフ7・ハイライン「1-2」・エンジンと手が触れる部分あれこれ
  3. 分割page - ゴルフ7・ハイライン「1-3」・ コストパフォーマンス比較や総評

関連ページ - ゴルフ・トレンドライン試乗レポート こちらの方が内容充実しています。

このページは簡単な試乗による簡単な試乗レポート、プチインプレッションです

第一印象重視でより一般的な表現を心がけています。試乗内容は限定的。暇つぶし程度にご覧下さいませ。

試乗:エンジン&加速力

エンジンは4気筒としては振動少なく、2500回転までなら気持ちの良い音質で、1400ccのエンジンとは思えない質感がある。

上記のように、ちょっと試乗しただけならポジティブな部分のみが印象として残る。しかし、運転していれば様々なシチュエーションがある。そんな時に気になるのが、パワーバンドを外した時のオタンコさ

エンジン1500回転以下は全く反応してくれず、1500〜5000回転では急激にアクセルレスポンスが高まる。まるで軽自動車ターボエンジンのよう。ゴルフじゃなきゃぼろくそ言われるエンジン、じゃないのかなぁ。
(この点に触れていらっしゃる方を知らないので若干自信なし)

発進時、滑らかに出ようとジワッとアクセルを踏み込んでいけば、すぐ2速3速になってしまいエンジンはパワーバンド以下の回転数になり、無反応。もう少し加速したいとゆっくり踏み込んでも全然無反応。そのままアクセル開度が一定値を越えればシフトダウンされ、急に加速を始める。

この加速が唐突でビックリしてしまう。走行中何度もこの唐突さを感じることになる。ベンツの12気筒だって、ジワッグワッと加速してくれる。ちょっと前のモデルしか知らないけれど、AMGやブラバスだってアクセルワークで滑らかさをコントロールできる。

カタログスペック上のトルクはかなりの数値だが、実際に走れば扱いにくさ満点。滑らかに走るなら常時MTモードを選択!?これは、VWの2000cc+DSGも同じような傾向があり、非常に扱いにくい

トランスミッション、DSGについて

DSGとは自動クラッチ&自動変速のMT。中身はマニュアルミッションなのでダイレクト感バッチリ、伝達効率も最高クラス。2つのクラッチを使って素早い変速を可能にしている。

基本的にはオートマチックと同じに走れる。ドライバーはシフトセレクターをDレンジにいれておけば、通常のATやCVTの様に走れるが、ダイレクト感強いから高回転域では丁寧なペダルワークが望ましい。

長所は構造的に効率が良く燃費にも関係し、2ペダルでマニュアル車のようなドライブも可能。欠点としては渋滞、混雑した道、狭い道など、低速で加減速の多い道は苦手。従来より良くなったとはいえ、アクセルOnOffに対するギクシャク感は残り、エンジンのレスポンスが高められているが故に、急激なアクセルレスポンス変化や急激なGなど不快感を感じやすい。エンジンはパワーバンド以外で無反応というオタンコだから、滑らかに運転するにはかなりの慣れが必要

7型になり、出だしのギクシャク感は低減。半クラッチが長くなったように感じる。非常に評判の良いDSGだが、100点満点かと思って試乗すると期待を裏切られるので、それなりだと思っている方が良い。

気難しい部分が多数あれど、優れている部分も多い

DSGは発進時には多少違和感を感じるときもあり、ギヤポジションの変化による急激に変化するアクセルレスポンスというネガティブな部分がある。従来からのトルコン付きステップATのようにスムーズではなく、また本来のMTのようにシフトチェンジ時の快感も薄い。滑らかに運転するならギクシャク感のコントロールも必要だが独特の慣れがいる。

だけど低価格車においては、またスポーティなキャラクターのクルマでは、現時点では最高の自動変速ミッションだと筆者は思う。現状、ちょうどいい妥協点

筆者は単純にBMWのATとかが好きです。滑らかに加速できる多段ATが味わえる小型車は現状BMWの1シリーズくらい。こちらはコンパクト最強の8AT。質感あるのはDSGより8ATで、高級車のように加減速できる。市街地で扱いやすさやスムーズさなど日本の道では大きなアドバンテージとなるはず。国産低価格クラスならマツダの6ATがいいですね。

ちょっと気になる、手が触れる部分あれこれ

旧型から進化した部分、アイデア賞的に良い部分、変わらずダメな部分、退化した部分、手足が触れる部分に関していろいろある。ここは誰でも気になりやすいポイント。もしこういった部分でアウディと差別化しているとすれば、それは悲しく寂しい物語。

シフトセレクター周辺の写真

室内のロータリースイッチ、グルグル回す感触は相変わらず、ワーストクラス。オーディオ用スイッチってそんなに高かったっけ?

ワールドクラスでは灰皿標準が一般的。でも今回の試乗車には灰皿はなかった。フタの質感はバネが付いてレベルアップ。ゆっくり開く。

シフトセレクターの操作感は相変わらず今一歩ながら、よくなった部分も。Sレンジへの変更は軽いクリック感を伴い変更完了し、シフトレバーはDレンジの位置に戻ってくる。この感触は気持ち良い。

うざいうざいアイドリングストップ。こんなの活躍するのは開かずの踏切くらいだろう。実燃費にもどれほど効果あるのかわからないし、デメリットは多数。VWではせめてもの償いとして感触の良いOFFボタンが用意されています。長押しじゃなくてワンタッチでOFFにできる。

ウインカースイッチ

ウインカーレバーとワイパーレバー、指が触る部分にツルツルなテカテカパネルが付いている。些細なことだけど嬉しい部分。
欲を言えばレバー全体の質感をあげて下さい。

アクセルペダルに注目!左が7型ゴルフ、右が6型ゴルフ。なんと!オルガンペダルが廃止された!

7型ゴルフのペダル 6型ゴルフのペダル

その他、エアコン操作・表示部など旧モデル及び他モデルから使い回しの部分があり、これは考え方次第で大きな利点。なんといっても操作に迷わない。機能的には扱いにくいので、走行中も微調整できるように改善して欲しい。

最後にメーターパネル内部の液晶表示部分。やっと日本語表示が可能に。従来は多言語に対応していると言いつつ、日本語表示は不可能だった。今度から注意点は一つだけ。間違って中国語にでも変更してしまうと、元に戻すのが大変ですよ。

充実した安全装備

レーンキープ補助やESP(横滑り防止装置)、プリクラッシュブレーキシステムを始め多くのエアバッグも標準装備と、様々な安全装備が揃う。ベースグレードから全て標準装備なのはわずかに疑問も残るが、メーカーの姿勢は評価されていることでしょう。

使いにくい(らしい)前走車追従クルーズコントロール

VW的にはACC(アダプティブクルーズコントロール)。巡航のみならず加速と減速を自動化し、前走車と一定の間隔をキープして走行してくれるシステム。
こちら、体験した人の話を聞けば、動作がものすごく唐突とのこと。どうやら、前走車が右左折したあとは設定速度に向けて急加速するということ。わかっていてもびっくりしてしまうので、一般道では使わない方が良いみたい。ということで今回、筆者は試さず。

自動車評論家の国沢先生によれば、ブレーキのかけ方は上手とのことなので、自動車専用道路では強い味方になってくれそうです。

過度の期待は禁物、衝突軽減ブレーキ

VW的にはプリクラッシュブレーキシステム。最近流行のぶつかるとわかれば自動的にブレーキを掛けてくれるアレ。これだけなら素晴らしいシステムと思えるけど、どのシステムも概ね、対応できる速度は30キロまでと記載されている。普通に考えれば、生死に関わる危険というより、ケアレスミスを防いでくれるシステムということになる。

加えて、どんな時にどんな動作をするのか?30キロ以上は減速してくれるのかしてくれないのか?疑問点は山ほどある上に現状比較データはなさそう。
上記ACC含め、過信しすぎず今まで通りに運転されることが吉でございます。

コストパフォーマンス的には?

7型ゴルフ、優れた走行性能と質感、内装の質感に安全装備、オタンコと言えるレベルのエンジンを除けば圧倒的な高級感を持ちつつ、ベースグレードは250万円。
ここまで見る限りは日本車と勝負できるだけの割安感を持っていることがわかる。今はなきブレイドがあり得ないほどの割高感を感じたのとは大きな違いだ。さらにこのゴルフ、アメリカでは18000ドルくらい〜というからこれもビックリ。

コストパフォーマンスを判断するに当たって、ボディサイズというのはどのくらいの割合で加味したらいいのだろう?大きければ原材料のみならず、強度も必要になるし、部品点数、工作機械、労働力、倉庫容量だって違ってくると思う。だけどこの部分のコストはまったくわからず。

同サイズのボディを持つライバルとは比較しにくいゴルフ。それでいてプレミアムブランドでもない。快適でオトクなのは大きいクルマかゴルフなのか?気になる方もいらっしゃると思いますが、結論は宿題にさせて下さい。

アメリカでは日本車が大ヒット中。7型の時代はどうでしょう?国産車輸入車というくくりから抜けて比較できる市場は面白いです。


ゴルフ7メーターゴルフ7内装2

実際の購入時、グレードと装備は限定される

輸入車はどれも、売れ筋のオプションを付けた状態で輸入され、ストックされます。今までのゴルフの場合は、トレンドラインにはバイキセノンがセット。ハイラインには本皮シートとパワーシートがセット。そんな感じ。

だから国産車を買うように、すべて自分の希望に合わせて購入するのは難しいんです。
「誰々様」だけの1台を作ってくれる国産車とは違います。

正確には不可能ではありませんが、納期が半年かかったり、値引きがゼロになったり

ということでボディカラー、グレード、オプション。多少の妥協は必要だと思います。反面、見込み違いの在庫車なんかも出るようで、以前筆者は儲け無しでよいから持ってってよ、なんて営業マンが言っていたこともありました。柔軟にディーラーの都合も加味して考えれば、次も美味しいハナシを振ってくれると思います。

VW ゴルフ7 (Highline)

フォルクスワーゲン

Golf (ゴルフ7型)

  • 試乗グレード:“ハイライン”
  • ミッション:2ペダル自動MT(DSG)
  • 年式:2013年
  • 価格:299万円

当記事は「ヒラリー男爵」が
お届けさせて頂きます。
ヒラリー男爵

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シフトセレクターの操作感は良い。節度感あり、かつスムーズに動く。


カップホルダーには蓋が付く。サイドブレーキは電気式タイプ。
下の写真はトレンドライン。


リアにエアコン吹き出し口がある。


リアシートステップ部分。狭い上に段差がある。お子様の乗り降りは微妙か。


写真はトレンドライン。ラゲッジスペース。


ハッチゲートの裏側。ガッチリと手を掛ける部分がある。何も意識せずハッチをおろしやすいから閉めやすい。
今後は片手で閉まる仕組みに期待。


DSGのイメージ図。


6型ゴルフのペダルはオルガン式(フロアに視点があるタイプ)

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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試乗比較しにくい中古車購入の時こそ、中古車購入時にも役に立つレポートを送り続けて16年。これからもドライな試乗レポートでお楽しみ下さい。