ゴルフGTI試乗記P2・燃費や国産車との比較

試乗比較、中古車選びにも・メーカー別「フォルクスワーゲン」
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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2012年記事 ゴルフGTI
著:ヒラリー男爵)

VWゴルフ(6型GTI)・試乗インプレ「2」

今回の辛口比較・評価評論の試乗ターゲット車は、VW(フォルクスワーゲン)のゴルフ6。グレードはGTI。6型と呼ばれる6世代目のゴルフです。内容は前ページからの続きになります。
当ページは2ページ目です。「燃費や国産車との比較」などを掲載中。

※7型ゴルフはこちら!ゴルフ(7型・ハイライン) / ゴルフ(7型・トレンドライン)

VW
  • グレード:“GTI”
  • 型式:1KCCZ
  • 車両価格:368万円
  • デビュー年:2009年4月〜
  1. 分割page - 6型ゴルフ試乗「1-1」・試乗詳細レポート
  2. このpage - 6型ゴルフ試乗「1-2」・国産車との比較など

ボディ各部の質感

ボディパネルのチリあわせはかなり狭め。だからちょっと離れたところから見ての質感なんかは十分。この分野では日本車は良い線いっていると思っていたのだが、スバルやマツダは大負け。トヨタやホンダだっていい勝負。いやゴルフ対カローラだったら、ゴルフの方がチリが狭いかもしれない。カローラはFドアとRドアの隙間が大きい。

ドアを締める音に関しては、ゴルフは特別良くはない。ゴルフの価格を考えると完全にチープで、「カシャン」と軽い音。VWはヴィエントもパサートもティグラン、トゥーラン、シロッコも一緒。流石にトゥアレグはちょっと違うが。ここは日本車の方が重厚な音と評価してもいいくらい。ハッチゲートも「バシャーン」と嫌な音が響くわけではないが、「パタン」という安っぽい感じに聞こえる。

燃費について

このゴルフ6GTIでは燃費のチェックはしていません。
代わりに、そう大きくは変わらないだろうと思えるシロッコでの参考燃費。シロッコは2000ccターボに6速DSG、FF。エクステリアや乗り心地には大きな差があるけど、コンポーネンツは近そう。ゴルフと比較すればVWの変態クルマだね。

エンジン、ミッション、駆動方式などなど、ほとんど同じ内容を持つVWの「シロッコR」での燃費はこんな感じ。
以下、車載の燃費計で見ているとこんな感じ。

  • 市街地・・・8.0〜9.5km/L
  • 田舎道・・・12km/L
  • スポーティ走行時・・・4km/Lくらい

シロッコの燃費1シロッコの燃費2

左・元気よく走った時の燃費。右・だいたい同じ道をゆっくり走った時の燃費。加速力=ガソリン燃やせる量?

5型から進化した点は?

今回、基本部分はすべて5型ゴルフからのキャリーオーバー。6型ゴルフはエンジン含め改良されているといっても、ほとんど変わりなしとのこと。ボディサイズも”30ミリだけ”全幅が大きくなっていますが、これはドアハンドルが外に出っ張っただけ。だから基本サイズは一緒。

それ以外、何が変わったのか?中古車もあつかっているVWディーラーで5型のゴルフGTIと6型ゴルフGTIの比較をして、ディーラーの方にハナシを聞いてみました。結果、あまり違いはないらしい。
5型の時点で良くできたとのことで、6型はブラッシュアップモデルということ。サスペンションジオメトリーもほぼ共通らしい。

6型で大きく変わったのは静粛性。少し変わったのがDSGの制御、シフトダウン時の空ぶかし(ブリッピング)の音。つまり、静粛性の高さが大きな特徴なので、GTIではなくTSIの方がお得感は高いと思う。実際に試乗してみれば、日本車の250万円クラスの静粛性は確かにある。家族で乗るには小さすぎで荷物が載らないゴルフだが、フロントシートと遜色ないほどの静粛性がリアシートでも確保されているのは手放しで褒めたい。マフラーの音だけがうるさい。

日本での使い勝手は?

世界中でのベーシックカーということで、日本だから特別使いにくいというわけではないが、日本の道を最大限に考えられた日本車との違いは確かにある。

例えば、世界有数の渋滞が特徴の、日本の大都市。信号だって多い。こんな場所では、重いブレーキが少々かったるいかもしれない。停止中にブレーキを踏んでいるのが苦痛になってくる。
それからステアリング。ファントゥドライブの視点からいえば、自然に重たいのはメリットだが、日本の狭い駐車場を考えると、この重さ、女性には難敵だ。

またGTIに限っていえば、乗り降りのしづらいフロントシートは、コンビニに寄ってちょっと買い物するのも苦痛。クルマに興味がない女性ならそう感じても不思議はない。またリアシートにゲストをお迎えするときには、乗車1時間前からは食事は禁止、とお願いしなくてはならない。
ゴルフGTIのリアサスはそれなりに固い。シートだって体が全然沈まないくらい固い。

それから、ゴルフのラゲッジにはゴルフバックが横積みできないらしい。これは、ゴルフを楽しまれる方には大きなマイナス要因。

最後に、クルマの出来ではなくイメージの問題。ゴルフだって決して安くはない価格がだが、豪華でなければクルマ好きというイメージでもない。筆者の身内で、けっこうなお金持ち夫婦なのだが、日本車のコンパクトカーは貧乏くさくてイヤだから評判の良いゴルフにした。そんな夫婦がいたりもする。こんなところも日本ならでは??

国産車、輸入車含めてのライバルは?

ゴルフ6、GTIの価格は368万円。価格、ボディサイズなどあらゆる部分でライバルはあまりに豊富。

ゴルフのスペシャリティカーがシロッコ

前輪駆動、2000cc+ターボ、6速DSGというパーツはそのまま、スペシャリティな3ドアハッチバックに仕立てられたのがシロッコのRというグレード。FR車のように走れる走行性能はハイレベル。限界性能も高い。

基本的にはほとんどゴルフ。内装はほとんどイオス。車両価格は515万円。少数派はやはり割高。しかし、ゴルフのエクステリアじゃ食指が動かないという方にピッタリ。当サイトスタッフが購入し長期レポートを掲載しています。

試乗比較はこちら!シロッコR試乗レポート

価格で比較すれば・・・

このあたりがバッティング。セダンならアコードを除き6気筒エンジンが狙える。乗り心地ならマークXかフーガ。走りの質感ならスカイラインかアコード。見栄ならクラウン。それぞれゴルフより優れた点がありどれも魅力。

キャラクターで比較すれば・・・

GTIの価格なら、趣味性の高いクルマはいろいろある。パフォーマンスで選べばランエボか、レガシィか。

ボディサイズで比較すれば・・・

こちらは価格260万円のゴルフTSIトレンドラインと競合。価格的にはゴルフが100万円高い。割高に思うかもしれないが、試乗すれば欲しくなってしまうかもしれない。
トヨタの2代目オーリス、車両価格は概ね200万円程度。VWゴルフがドイツ車らしい上質感ならトヨタ・オーリスは日本車らしい高級感。

ちなみにゴルフは中古だと値落ち率が大きくてお得です。

日本車より高い理由は?

とにかく骨太なカッチリしたクルマがゴルフ。日本の150万円〜200万円クラスの同サイズのクルマと比較すれば、各部が少しずつ良い。ステアリング、アクセル、ブレーキ、シート、シャシー、サスペンションのみならず、ボディの工作精度もよさそう。

細かく見てみれば、約200万円のトヨタ・オーリス1800ccと比較して、シートの良さで+5万円。サスペンションの良さで+10万円。インテリアの質感で+5万円。静粛性の高さで+5万円。細部の調整の煮詰まり感で+5万円。エンジンと過給器で+50万円。ミッションのDSGで+10万円。ステアリング剛性やボディの良さはプライスレス(想像つきません)。

こうやって見ていくと、300万円〜320万円なら割高感は感じないと思う。
もちろん、オーリスにはゴルフにない長所もある!参考:2代目オーリス試乗レポート

まとめれば、高いだけ良くできる部分は多い。ただし、価格差分ほど差があるわけではない

個人的にはこのように思う。どの部分を重要視したいかは人それぞれ。コンパクトでありつつ何でも有りがお好みの方はゴルフ。ピンポイントで好みがあえば価格含め国産車の方が満足感を得られる場合もある。

ゴルフGTIの368万円は納得か?

ゴルフGTIの368万円という価格は、日本までの輸送費用や、部品供給のためのシステムにかかる費用を考えれば、ある程度は納得できる(船便が20万円くらいとよく言われる。信憑性は微妙)。
が、販売台数が少ないためメーカーやディーラーの利益率が大きいことも大いに考えられる。こちらについてはあまり納得できないというのが本心。

VW ゴルフ6

フォルクスワーゲン

Golf-6 (ゴルフ6型)

  • 試乗グレード:“GTI”
  • ミッション:2ペダル自動MT(DSG)
  • 年式:2012年
  • 価格:368万円

当記事は「ヒラリー男爵」が
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GTIのヘッドライトはブラックアウトされる。


GTIのリアバンパーはディフューザー風デザイン。


ブレーキキャリパーは赤く塗装される。


こちらはビートル。同じような車体にデザイン性を重視されたエクステリア。試乗すればゴルフ・トレンドラインよりスポーティな味付け。


7型ゴルフのエンジンフード。ここまでやるか!といえるほどくっきりしたプレスラインで引き締まっている。

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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試乗比較しにくい中古車購入の時こそ、中古車購入時にも役に立つレポートを送り続けて16年。これからもドライな試乗レポートでお楽しみ下さい。