ザ・ビートル・ターボ/試乗記と評価評論・基本ページ

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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2015年記事 ザ・ビートル・ターボ
著:元自動車整備士&ヒラリー男爵)

VW ビートル・試乗インプレッション「1」

間違いいっぱいの自動車選び、当ページ試乗車は、VW(フォルクスワーゲン)のビートル(16CPL)。グレードは「ターボ」。通称「ザ・ビートル」と呼ばれるビートルに追加された2000ccエンジン搭載車。
比較と評価は、筆者が現在日常的に利用しているVWシロッコRや5型、6型ゴルフを始め、7型ゴルフRやポロGTIあたりを対象にしてみます。


  1. このpage - ビートル・ターボ「1-1」・概要と快適性(乗り心地等)
  2. 分割page - ビートル・ターボ「1-2」・エンジンやミッション
  3. 分割page - ビートル・ターボ「1-3」・走行感覚と室内質感等
ザ・ビートル内装1ザ・ビートル内装2
VW
  • グレード:“ターボ”
  • 型式:16cpL
  • 車両価格:370万円
  • デビュー年:2013年10月(追加)

試乗車概要

ボディデザイン・サイド

VWビートルといえばファニーカー(見た目が可愛いクルマ)の代表的存在。「内容なんて何でもいい。華のあるクルマがほしい!」そんな要求に応えてくれる1台です。

最近発売されたビートルでは、先代が”ニュービートル”、今回が”ザ・ビートル”。ザ・ビートルは復活後の2世代目になります。スリーサイズは4270×1815×1495mm。駆動方式はFF、ミッションは6速or7速DSG、エンジンは1200ccと2000ccで共に過給器付き。

ザ・ビートル(リア)そんなザ・ビートルの中で、ターボ過給器付き2000ccエンジンを搭載したのがこの「ターボ」というグレード。通称「ザ・ビートル・ターボ」というわけです。実質的に2014年始めに日本でも追加されたグレードです。

ゴルフやポロなど只の実用車に飽き飽きしてくると、「華」のあるクルマがとっても魅力的に映ってくる。そんな時、乗り味の「質感」ではなく総合デザイン的な「華」を重視した際の選択肢がビートル。間違っても、ゴルフGTIの形状違いなんて思ってはいけません。ボディデザインだけでなく、キャラクターデザインが異なります。

今回の試乗車

ザ・ビートル(サイド)ヘッドライト

試乗車は黄色いザ・ビートル・ターボ。2014年式。イエローなボディカラーが素晴らしく似合うクルマです。新車時オプションの「クールスターパッケージ」というオプションが付いていて、これはディスチャージと室内追加メーター等のセット。クールスターパッケージは日本に運ばれてくるビートルはみんな付いてるというウワサ(オプション価格21万円程度)。

タイヤは235幅のコンチネンタル「スポーツコンタクト3」。いわゆるSC3です。このタイヤは筆者ヒラリー、購入して使用した経験あるので、タイヤの持つ弱点も踏まえて試乗レポに進みます。

「質感」ではなく「華」を重視したクルマ選び

ザ・ビートル・ターボ、このクルマの乗り味はナカナカに個性的。一連のゴルフファミリーの中でタダの外観デザイン違いかと思えば、実は別物でした。「ゴルフやポロのデザイン違いでしょ?」いやいやw
試乗すれば似てる部分も多いけど、異なった味付けがされている部分がいろいろ。それは内外装じゃなくて、運転や同乗した感覚としてね。

ゴルフ7のカタチ違い?ご注意下さい

VWといえば高い上級感がウリ。だからビートルも上級車的な質感を想像して試乗すれば、全然異なる事に気付く。

ビートルの魅力を一言で表せば、「荒っぽさ」であり「ポンコツ感」
でありまた、
7型ゴルフRを「洗練」と表現すればビートルは「調整不足」。わざとこんな味付け?

VWブランドや高価な価格に期待して試乗すれば、ビートルは完全に期待はずれ。ちょっと雑な昔のクルマの様な感覚が強い。つまり限られた予算で最も優れたクルマを買おう!なんて場合は、間違っても手を出しちゃダメ。見た目が好きだからってローンを組めば、後で後悔してしまうかも。

逆にこの昔っぽい運転感覚を長所と考えられる方ならば、ビートルは非常に魅力的。個性的かつニューレトロな魅力的エクステリアデザインで、古いクルマの運転感価格が味わえる。

こんな感じなんで、真面目な方の真面目なクルマ選びだったら、ビートルは候補から外した方が無難です。同じ予算で立派なクルマは他にあります。トルクステアやブルブル感を楽しいと感じ、その喜びに400万円ほど出せる方の為のクルマというワケです。

試乗:快適性総合

乗り心地や静粛性といった快適性能について。ザ・ビートルターボの欠点であり長所であり、もしからしたらウリかもしれない部分のひとつがココ。どんな感じかといえば、VWらしいボディ剛性感はいつもの味ながら、音や振動が最近のVWらしくない。乗り心地だってお世辞にもいいとは言えず。
欧州車で上級グレードといえば、よく調教され、洗練された煮詰めの部分が魅力。しかしこのザ・ビートルターボはちょっと違う。わざとかと思うほどの演出かもしれないし、単に志しが低いだけかもしれない。

乗り心地について

タイヤ

普通の路面で感じる乗り心地は固く、荒っぽい。サスペンションの質感といえばよく「しっとり」なんて表現がされるけど、それとは正反対。運転席に座っても助手席に座っても、雑な固さを感じる。サスペンションがあんまり動かない部分では、けっこう渋めだよね。フリクションでかいし、それをタイヤが強調する。

例えば、ゴルフ7のスポーティグレードがバイパスバルブ付きショックアブソーバーだとすると、ビートルは昔ながらのそれ。安っぽい突き上げ感というか。

いつものVWらしさを感じるのは、条件が良い大きめの段差を越えた時。条件が合えば段差から想像するよりボディの動きは少ない。それから足回りからのコトコト音の小ささ。サスペンション周辺からの音が乗り心地に与える影響は大きいから、もしカチャカチャとした音が響いてくれば、もっと乗り心地が悪く感じてしまうことだろう。さすがにそこまでは昔のクルマらしさをシミュレートしていないようだw
足回り以外の異音、ちょっと舗装が荒い道だと、ハッチ周辺からミシミシ音が聞こえる。

また、発進から時速40kmあたりまで、妙にブルブルな振動を感じる。助手席に座っていれば、フロアが振動してるような感じも受ける。4WDでもないし安いクルマでも無いんだけどね。

イヤな振動が続くのって、快適なクルマに慣れた方だときっと厳しい。だって、トイレをガマンしてる時なんて、おしっこ出ちゃいそうになるよwww クルマを運転していればそういうシチュエーションだって必ずある。
これは演出なのか仕方なしなのか?いずれにしても価格に見合った質感は得られず残念。ただし、トヨタの高級車アルファード/ヴェルファイアよりは良い乗り心地だよ。

乗り心地はそう、新車時装着のタイヤ、スポーツコンタクトを別のタイヤに交換すれば、初期のガタブるはよっぽどマシになる可能性高い。ドタバタ感が軽減されれば、少しは評価も変わりそう。

静粛性について

フロントシート

車内の乗員が感じる静粛性、ここは概ね不快じゃない。ただし、自車が発する音が嫌いじゃ無ければね!

VWらしく車外からの音の進入については相応にシャットアウト。5型ゴルフというより6型ゴルフに近い感じか。時速100kmでも乗員の会話を妨げない程度の静粛性は確保。国産Bセグコンパクトとは全然違います。

ただしだからといってトヨタ車みたいに静かなワケじゃない。自車が発する音、ある種の演出だろうけど、これがまたスゴイ。絶対に好みが分かれるって断言してしまってもいいくらい。エンジン回転数を上げた際の、絶対的な音量は小さめ。気になるのは普段の低回転領域。

発進時から低速時、ブルブルとした振動を感じると前述したけど、ここに非常に安っぽい排気音みたいな音が組み合わせられる。なんというかそう、古いスバルの水平対向エンジンみたいな音が聞こえてくる。まとまりのないポロポロとした音で、音質は2000ccエンジンとは思えないほど中音域がメインの軽い音。

この、振動と音が、ビートルのビートルらしさを表してる部分の一つ。これが好きなら他人の評価なんて関係なし。VWも遊んじゃってるのかwww

ザ・ビートル内装3ザ・ビートル(ターボ)のメーター

左のドアミラー、調整しきれない?

ドアミラー

写真は助手席側のドアミラー。こっちのドアミラーに気になる部分がある。身長172cmの筆者ヒラリーが運転席に座った状態で、多分適正と思われる好みの位置に調整が不可能。

内側に絞る方向で調整力不足。だから、ヒラリーより背が大きい人は問題ないし、小さい人はさらに辛いと思う。

ヒラリーはいつも、少しボディラインが写るのを目安に調整し、レーンチェンジ時は前屈みとなり死角を無くすスタイル。ドライビングポジションは「座面後ろ目&背もたれ起こし気味」が基本。ザ・ビートルターボに試乗される際は、ぜひチェックしてみて下さい。

ドアミラーのリモコンスイッチ

ドアミラーのリモコンスイッチはこの画像の右側(画像はシロッコR)。相変わらずチープなロータリースイッチで、最初はぶっ壊れてるんじゃないかと思ってしまった。
くるりと回して調整位置をセットし、上下左右に押してミラー調整。

VW ザ・ビートル

フォルクスワーゲン

beetle (ザ・ビートル)

  • 試乗グレード:“ターボ”
  • ミッション:2ペダル自動MT(DSG)
  • 年式:2014年
  • 価格:370万円

概要

  • エンジン排気量:2000cc+ターボ
  • エンジン型式:4気筒CPL
  • 駆動方式:FF
  • ボディサイズ:4270×1815×1495mm
  • 車重:1380kg
  • 型式:16CPL
  • 発売開始時期:2013年10月〜(追加)
  • 新車時価格帯:265万円〜

車両型式

  • 16CBZ - 1200cc+ターボ
  • 16CPL - 2000cc+ターボ
当記事は「元自動車整備士」「ヒラリー男爵」が お届けさせて頂きます。
元自動車整備士ヒラリー男爵

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ライバルと比較しての評価
エンジン質感 5段階評価

質感というより独特の個性が強調。

駆動系質感 5段階評価

やっぱりDSGのアラが目立つ。

足回りの質感 5段階評価

良く動く。新車時装着タイヤがきつい。

内装の質感 5段階評価

光沢パネルを大きく採用したのは好感度大。

外装の質感 5段階評価

趣味性高い。

快適性 5段階評価

乗り味もノイズも、荒っぽさが目立つ。

お買い得度 5段階評価

まじめな方には向きません。損得考えずに選べる方専用。






内装はとにかく、この光沢パネル多用が素晴らしい。あえて目立つ位置に採用したところなど、遊び心とGoサインに超好感!


辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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試乗比較しにくい中古車購入の時こそ、中古車購入時にも役に立つレポートを送り続けて16年。これからもドライな試乗レポートでお楽しみ下さい。