ウィッシュ(20系)「P2」自動車比較・快適性とハンドリング

自動車購入の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」
自動車試乗比較・評論メンテナンス情報ヘッダー画像
乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2011年記事 トヨタ ウィッシュ
著:ヒラリー男爵)

トヨタ WISH 試乗インプレ「2」

2代目と進化したトヨタ・ウィッシュ(ZNE20系)の試乗レポート。 実際に購入してわかった点や、ディーラーでの試乗の際にぜひともチェックしたいポイントなどを掲載中。前ページからの続きになります。

当ページは2ページ目です。「静粛性や乗り心地、ハンドリング」を記載してます。


  1. 分割page - ウィッシュ試乗「1-1」・内装、エンジン&CVT
  2. このpage - ウィッシュ試乗「1-2」・静粛性や乗り心地、ハンドリング
  3. 分割page - ウィッシュ試乗「1-3」・燃費や購入してわかった点
  4. 分割page - ウィッシュ試乗「1-4」・プレマシーやプリウスなどライバル比較

関連ページ ナビ・オーディオ・制振など分解取付と写真/目次1覧

ウィッシュの内装1ウィッシュの内装2
トヨタ
  • グレード:“1.8X HID-SE”
  • 型式:ZNE20G
  • 車両価格:190万円
  • デビュー年:-

グレードの違いやコーナーリングなど

フロントシートウィッシュの主力グレードである「1.8S」と「1.8X」、グレード間の違いはカタログ通りほとんどエクステリアデザインの差となりますが、新車時装着タイヤの銘柄が違うというのはご注意を。運転して比較すると1.8Sの方が扁平率が小さいタイヤを履いているのにも関わらず、多少スムーズに段差を越えます。

クルマがパンパン跳ねるような感覚はなかったため、どちらも空気圧は適正値くらいだったはず。ほとんど条件は一緒。(だいたいの場面でホイール重量は重い方が乗り心地良く、空気圧は低めの方が乗り心地がいい)。

そのほかではリアブレーキが「ディスクブレーキ」か「ドラムブレーキと」いう点が違う。1.8Sがリアディスクブレーキ。所有する満足度で考えればもちろんディスクがいいのは明白。アルミホイールだったら隙間からだって見える。ただウィッシュは所詮実用車なのだから、こんな部分を気にしていたらいい買い物は出来ない。もちろん通常走行時の性能差だってありません。FF車だからリアブレーキの負担は少なく、筆者レベルでは運転中には違いだってわからないです。

コーナーでのハンドリング

タイヤのイメージメーター読み時速100kmちょっとまでのコーナーリングでは、ステアリングの感覚も変わらず、全く不安感なくコーナーに入れる。ワンテンポ遅れるダメダメなハンドリングながら、コーナー手前から切り込んで一発で舵角を決めれば問題なし。ブレーキは扱いやすいし、アグレッシブに振り回そうとすれば機敏にも動いてくれる。リアはダルダルで2テンポ遅れますが、低速コーナーでも元気に走ろうと思えば走れる
ゲストをお迎えしたらゆっくり丁寧な運転、挙動を楽しみたい時には右に左にガンガンと。これがポイント。

コーナー途中では、ステアリングに伝わってくる感覚は変わらないまま、ステアリングが不正確になる。どこから感じるモノなのか、クルマがよれたりゴムがよれたり、タイヤがよれたりするブニャブニャな感触だけが体に残る。
ダルでどこかがよじれている感じ。厚みのあるタイヤが路面に押しつけれる感覚とは違います。

アクセル全開からブレーキングして、その時に時速120キロ程度となる高速コーナー。ウィッシュの加速力ではそんなに多いシチュエーションではないが、ここでも急にクイックになることはないのでビックリすることは無し。ただ、曖昧なステアリングで恐怖感を感じる。個人的には楽しいという感覚よりガマン比べのように感じてしまう。地方の通勤時間帯の早い時間、驚くほどのペースで流れているというから、ウィッシュでそういった使い方をするなら、クルマに対する慣れも必要です。

VSCが標準装備

いつもの通り厳しめに評価すれば、ウィッシュは直線でフラフラしているから、姿勢を作りにくく、また見切りがわるいのもタイミングを掴めない原因。つまりハンドルを切り始める位置と切るスピードが掴みにくく、意のままに走れない

横滑り防止装置しかし、「VSC(横滑り防止装置)」が付いているから、VSCに頼った運転もできる。大きめにフェイント使ってコーナー侵入したり、大きなフロント加重から一気に向きを変えたり、出口では問答無用でアクセル全開。思い切って運転することが可能。

アグレッシブにいっても終始安定志向がウィッシュの特徴。ただしVSCが作動すると大きな減速感を感じる。VSCはOFFにするスイッチが付いているけれど、これは発進時専用。VSCは時速50キロ以上で強制Onになるから、アンダーステア出しながら加速するとか、強力旋回ブレーキでリアを出すとかは多分無理。少なくとも筆者が走行中は無理でした。

路面インフォメーション、低速ではほとんどなし!

ステアリングコーナーリングは、サスが固めなのでキビキビかと思いきや、全然そうじゃなかった。ハンドル切ってからヨーが立ち上がるのにワンテンポツーテンポ遅れます。もっさりしています。やはり背が低めといってもミニバンスタイル。セダンのような感覚とは全く違います。
ハンドルとステアリング機構の間に分厚いゴムが挟まっているような感じ、サスペンションとボディとの間に分厚いゴムが挟まっているような感じ。

ゴムの感触が気持ちよくないのは自動車の運転でも夜昼のお楽しみでも一緒。やはり男性も女性もクルマでも、ゴムで衝撃吸収は良くないでしょ。
100キロ以下の低速域では、路面からのインフォメーションはほとんどなし!それがウィッシュ。現代の自動車とはとうてい思えないこのひどさ。だから下記のような現象が起きる。

  • まっすぐ走らない
  • 速度に恐怖を感じる(速度感は低い)
  • ステアリングを切り始めるのが遅れる

ドライバーは、5感を働かせ自動車から様々な情報を感じつつ運転する。意識せずとも無意識にそうしている。運転を楽しむというのはこの情報を得て判断をする課程を楽しむわけ。
ウィッシュは、ステアリングを始めとするクルマからの情報が希薄。だから運転が楽しいなんて感覚は、新しいクルマに慣れちゃえばすぐ無くなる。

トヨタ車らしいといえばトヨタらしいが、トヨタの中でも特別酷い。短時間の試乗時には気付きにくいかもしれませんが、大事な部分です。

※ウィッシュのステアリングインフォメーション、「全くなし」ではなくて「ほとんどなし」。少しはインフォメーションを感じる時もあります。時速120キロ以上になると、フロントの手応えが減って曖昧さが増え、ハンドルが軽くなってきます。インフォメーションが全くなくてびっくりしたのは三菱コルト・ラリーアート。サーキット走行であれれ?なんてなってます。

試乗:静粛性について

車両価格200万円以下の車種に限定すれば、ウィッシュの静粛性は高い。同ジャンルの自動車の中ではトップだし、ミドルコンパクトクラスのセダンと比較してもいい勝負
エンジンのかけ始めはものすごいエンジン音がするし、時速20km以下ではCVTのベルト音が耳障り。しかしこれは他の車種でも似たようなもの。

ウィッシュはタイヤからのロードノイズも路面が良ければそこまでうるさくはないし、風切り音だって基本的にはよく抑えられている。エンジンが暖まっていればエアコンを付けてのアイドリング時も静か。もちろんシーンとするような静粛性はないので期待しすぎると不満が大きくなってしまうが、トヨタ車らしい長所はこの静粛性の高さ。ライバルより静かというのは大きな大きな長所と言える。

エンジンの音については前述の通り非常にノイジー。これで文句なければエンジンの質感なんてまったく気にする必要なし。普通に走行している限りは、時速100キロ巡航時のエンジン回転数は1700回転〜1900回転。CVTなので、ほんのちょっとのアクセル開度によって変わる。風向きや天候、乗車人数などが要因。

※次のページで室内の静粛性についての話題に触れています。計測や制振材・吸音材追加など。またタイヤについて、別コーナーにて使用感をまとめています。
参考:ウィッシュの新車時タイヤ「ヨコハマS70」使用感

試乗:乗り心地の質感

フロントシート先代ウィッシュとまんま一緒といってもいい2代目ウィッシュ(前期)の走行性能、残念ながらトヨタ車の中でもプリウス(30系前期)と並んで国産車中最も酷い乗り心地といってもいいくらい。

トヨタのミドルサイズコンパクトFFプラットフォーム、つまり初代プリウスなどと共通です。もちろん衝突安全性も考えられた世代のシャシーですが、あまりに古いのは周知の事実。

7人分の重量を考慮しなければならないウィッシュは、リアサスペンションが硬めなのは仕方がない。結果バタバタどうしようもない乗り心地。渋くてチープなショックアブソーバーに決して質を期待してはいけません。
段差の種類によっては商用バンのようにバッタンバッタンとリアがドサドサ。トヨタはスポーティと言いたいのかもしれませんが、とても踏んでいける足ではありません。サスペンション付いてますか?と疑ってしまうほど。

はっきりいえばこのウィッシュ、現代のまともな車とは言い難い足回り。ボディの横幅が狭いのも関係するでしょうが、初代ウィッシュ含め試乗してみれば誰でもわかる、とってもケーハクな足回りです。
(タイヤの空気圧を低めにすれば、多少は柔らかく感じるようになりました。)

追記:2代目ウィッシュ、試乗する車により柔らかめなタイプもありました。マイナーチェンジ後のウィッシュは若干柔らかめ。ただし質は一緒。大きなでこぼこでバッタン、は一緒です。シャシーのどこからから段差でカチャンカチャンと音がするのも一緒。

後期1.8Sの内装イメージ

追記:ウィッシュ

2011年夏に生産されたまっさらな新車の状態のウィッシュを運転してみて、多少乗り心地が良くなっている可能性も感じました。
ブッシュが柔らかいだけでなく、バネやショックが柔らかくなったような、そんな印象です。突っ張るだけの足回りではなくて多少柔らかめ。どっちかっていうと質感的には良くできたコンパクトカーレベル。コーナーでの感覚的にスタビはちょっと固めでロール感は少ない。いつの間にか年次改良されたのか?個人的にそんな印象です。

ちなみに純正装着されていたタイヤ銘柄は、トヨタのいつもの定番。ダンロップの場合とヨコハマの場合がありますが、銘柄名もよくわからないあのタイヤです。

走行10キロの状態でインパネやAピラーがカタカタ、トランク周辺もバタバタといった状態は相変わらず”ウィッシュ”でした。
それから、前期型で無かったネジのふたはしっかり追加されていました。

トヨタ ウィッシュ (2代目)

トヨタ

WISH (ウィッシュ)

  • 試乗グレード:“1.8X HIDセレクション”
  • ミッション:CVT
  • 年式:2011y
  • 型式:ZNE20G
  • 新車時価格:190万円

エンジン概要

  • 排気量:1800cc
  • エンジン型式:2ZR-FAE

その他概要

  • ボディサイズ:4590/1695/1590mm
  • 車重:1340kg
  • 新車時価格帯:184万円〜

車両型式

  • ZGE20G - 1800cc
  • ZGE20W - 1800cc 3ナンバー
  • ZGE25G - 1800cc 4WD
  • ZGE21G - 2000cc
  • ZGE22W - 2000cc 3ナンバー
当記事は「ヒラリー男爵」がお届けします
ヒラリー男爵

系列サービスでご紹介中!

「自動車保険一括見積り」の比較。見積もりはメールか郵送で安心。
保険一括見積りサービスの比較サイト

系列サービスでご紹介中!

法人、個人事業主の「ETCカード」。複数枚契約が可能。審査無し?
セディナなど法人ETCカード

インターネットでバッテリー価格を確認
国産車バッテリー


フロント3WAYは比較的簡単に構築可能なスペースがある。
ナビの配置は手前ぎみなので斜め横から見る感じが強い。液晶画面の視野角の問題で視認性が良くない。


フロントシート

フロントシート
フロントシート

フロントシート
インダッシュナビを付けるとこんな感じ。ウィッシュにはちょっとオーバースペックかな。


システムスタートストップスイッチ、ドアミラー関連スイッチ、横滑り防止装置のOn-Offスイッチ。


メーターパネル内はものすごく安っぽい。グレードによってメーターバックライトの色が変わる。


メーターは視認性は問題ないが、ものすごく安っぽい。決して軽自動車と比較しないで下さい。

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

仕事柄ホンネを書けない?自動車評論家さま。対して閲覧ユーザー減少が怖い私達ウェブ制作者。
私達はアクセスしていただくために、ユーザー様のお役に立てることを優先します。

自動車のイメージ
長所短所を明確に、辛口評価(言いたい放題)
中古車購入にも役立つ自動車評価評論・試乗レポート。同価格帯で5段階評価。
「エンジン質感」「駆動系質感」「足回り質感」「内装質感」「外装質感」
「快適性」「コストパフォーマンス」

総合サイトマップ 間違いいっぱいの自動車選び http://car.oka-hero.co.uk/ 当サイト記事の転載を禁じます。

試乗比較しにくい中古車購入の時こそ、中古車購入時にも役に立つレポートを送り続けて16年。これからもドライな試乗レポートでお楽しみ下さい。