「ウィッシュ」自動車比較、試乗レポートと評価

自動車購入の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」
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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2010年記事 トヨタ ウィッシュ
著:ヒラリー)

トヨタ
  • グレード:“1.8Sパッケージ”
  • 型式:ZNE10
  • 車両価格:158〜237万円
  • デビュー年:2003年1月〜

トヨタ 初代ウィッシュ 試乗インプレッション

間違いいっぱいの自動車選び。今回の試乗レポートはトヨタ・ウィッシュ。グレードは「1.8Sパッケージ」。5ナンバーサイズにミドルサイズの全長、それでありながら3列シートというウィッシュ。ミニミニバンと呼ばれるノアやヴォクシーをロールーフにした、ワゴンのように使えるコンパクトミニバンです。


2代目ウィッシュの徹底試乗レポートはリンク先で!ウィッシュ(20系)辛口試乗レポート

※当サイトは辛口の試乗評価が特徴です。評論家が口に出来ないような点を強調して記載しています。

生い立ちはやっぱりストリームから

豊田自動車

ウィッシュといえばやっぱりストリーム。ホンダのストリームとは切っても切れない間柄。まるで隙間ビジネスのように既存車種の間を付いたラインナップをデビューさせるホンダ。
ストリームのデビュー時も最初は際物であったが、このコンパクトミニバンはトヨタも無視できないほどの市場を作り上げ、ストリームをビシッと真似をしてウィッシュが登場しました。

トヨタ版ストリーム、エンジン以外の部分では全てにおいてホンダ・ストリームよりちょっとずつ良いというずるいクルマです。

最大の特徴はトヨタのディーラーで買える?

前述のような感じでデビューしたウィッシュ。特徴はなんと言ってもトヨタのディーラーでストリームが買える!これこそがウィッシュです。

ディーラーマンの対応や総合サービス、ショールームの魅力、ここはさすがトヨタということで、これを含めた車購入トータルでの商品力なら、ウィッシュが大きく優位に。
※ホンダでも立派なショールームが続々デビューしていますので絶対ではありません。

ベースはカローラかプレミオか

ウィッシュのベースとなるプラットフォームは2000年ころのカローラやプレミオ。トヨタのミドルコンパクトFFプラットフォームというやつで、初代プリウスなどと共通です。
衝突安全性も考慮された世代のベースシャシーですが、この後主流となるオーリスのプラットフォームとは別物。欧州版カローラとなるオーリス系と比較すれば、こちらのシャシーは5ナンバーサイズだし日本向けでコストも安い。各部の作りもそれなり。どうやらハブベアリングの大きさなども小さいらしい。

ウィッシュの価格帯となる200万円弱クラスには様々なクルマが揃いますし、もう少しがんばれば250万円のマークXなどもあります。こちらはFR、6気筒、セダンながらもそんなに狭くない車内でバーゲンプライス。2代目マークXなら乗り心地も不満なし。

中古でも意外にいい値段がついているウイッシュ。中古で買うならマークXジオなど不人気でお得。もう少し、ほんの少し金額を出しても気持ちよく走りたい方、室内や走りの質感を気にされる方には別の車をオススメします。

現状はまだATミッションがCVTに勝るフィーリング

雑誌などにはよく書かれていることも多い無段変速ミッション、CVTですが、実際に運転すると不快感極まりないCVTが多いのが現状。軽自動車やコンパクトカーはいいですが、1800ccくらいになるとまだまだ普通の4AT、5ATの方が断然スムーズ、断然快適。

ワンテンポ遅れる上にどれくらい踏んだらどれだけ進むかがよくわからないCVTより、ウィッシュの普通のオートマチックの方が断然運転しやすいです。
(トヨタ車でいえば特にオーリスのCVTは最悪の部類)

この傾向はどのメーカーでも似たり寄ったりで、メーカー側でも対策されている車もあります。例えばオデッセイでは、標準グレードはCVT、アブソルートは5ATなどと使い分けています。この場合はつまり、クルマが好きな方、運転が好きな方は高い方を買えと言うことでしょうか。

初代ウィッシュの足回り

ウィッシュの足回りはストラット+トーションビームというトヨタコンパクトカーの基本となる組み合わせ。これにやや固めのバネと渋い渋い動きのショックアブソーバーがセッティングされます。
型式はともかく、乗ってみると、これが最悪といわれるトヨタ車の中でも最悪といってもいいほどの動き。全く持って残念としかいいようがありません。
7人乗っても大丈夫なように固くせざるを得ないという事情はあるにせよ、さすが5ナンバーサイズの7人乗り、段差によっては商用バンのようにブルブルしますし、特にリアのガタガタな動きと低レベルな質感はほめられたモノではありません。

質を求めるなら5人乗りのクルマを選ぶなど別のクルマを。100歩譲って免許取り立ての方ならスポーティと感じるかもしれませんが、30代になってからこの車に乗るのはちょっと辛すぎでしょう。

トヨタの営業マンいわく、ノアやヴォクシーはミニバン初心者向け。そこまで広いわけではないという。ではウィッシュは?と聞けば、子供の友達を乗せたりすることがない家庭向け。年齢にすると3歳くらいまでらしい。
そんなんだったら、どうせなら好きなクルマを買った方がよほど気分がいい。実際にはリアドアさえ付いていれば、子供が乗れないことはないのだから。

路面インフォメーション

エンジン以外多くの場所で少しずつストリームより優れていると、上記で述べましたが、著しく劣っている点があります。これはストリームだけでなくプレマシーにも大きく劣っている部分。

それは、インフォメーションの希薄

ドライバーは、5感を働かせ自動車から様々な情報を感じつつ運転するわけです。意識せずとも無意識にそういうものらしい。だから自動車から伝わる情報はものすごく大事。
ステアリングを始めとするクルマ全体から、路面の感触が伝わってきません。だから運転が楽しいなんて感覚は、新しいクルマに慣れちゃえばすぐ無くなる。つまり、つまんないクルマというわけ。

こういった部分、トヨタ車らしいといえばトヨタらしいが、トヨタの中でも特別酷い。短時間の試乗時には気付きにくいかもしれませんが、大事な部分です。

追記:2代目のウィッシュではもっと酷い。それと比較すれば初代ウィッシュの方がまだマシ。

初代ウィッシュの内装

内装はベースグレードではコンパクトカークラスと同等といえる質感。230万円という価格の2000cc、Zというグレードならメーターパネル内が豪華になり、多少立派に見えますが、全体的に比較すれば高級軽自動車と同レベル。良いもの感はありませんが実用車なら少しでも価格が安い方がいいのは納得できる考え方。

ウィッシュのオーナーに聞けば、 プラスチッキーな内装は傷が目立ちやすく、気になる方には向きません。それでいて運転席から降りるとき、よく足がドア内張にあたるとのこと。

また、車内に入るたびに感じる満足感のようなものは全然なし。これは1クラス下のクルマから乗り換えても一緒。
細かいことを気にせず、日々の移動の足代わりとして、クルマの他に楽しい趣味をもたれる方など、内装に多くを求めない方に向けた作りです。

フロントシートは小さくチープ。厚みも最小限。それでいてフロントのスペース全体はあまり広くない。足下も狭く感じる。広さ的にコンパクトカーと同レベル。左右両席が中央によっている(カップルディスタンスが狭い)のもメリットデメリット双方を感じます。

後述しますが2列目シートの広さは納得。アップライトなワゴン車だけの事はある。フロントシートの背もたれがチープなのもあって前後方向の広さは問題なし。でもフロントシートは狭い。5ナンバーサイズだから当然ですが、コンパクトカーと同じ広さしかありません。

意外と広々の2列目シート

チープな内装という弱点と横方向に狭い前席、軽自動車のように小さいシートは、運転手(ドライバー)には厳しいもので、長距離ドライブには全く向かないウイッシュですが、2列目シートはホンダ・アコードクラスと比較しても狭さを感じさせません

シートポジションが高いため、足下は意外とゆったり。加えてフロアがフラットなのも効いています。さらに車室内で最も大きなパーツであるシートが小さめ。それが効いています。
総合して、3,4人で近距離でのドライブに使う場合には問題ない広さで、それでいて駐車場が狭い場合に小さなボディサイズはありがたいもの、となります。

1800ccならまずまずお得な価格設定

ウィッシュの価格はカローラにプラス30万円といった価格で、1800ccのエンジンと少し大きめなボディが手に入ります。もちろんセダンボディのカローラと質感で比較すれば、ウッィシュの方がチープなのは仕方ありませんが。
とはいっても、初めて乗るクルマがカローラというのも味気ない。それならウィッシュ。こんなイメージの面からと価格を比較すれば、1800ccのウィッシュはまずまずお得な価格設定といえるでしょう。

逆に2000ccのモデルは200万円を大きく超える価格となり、駐車場の関係などからどうしても7人乗れる5ナンバーサイズでなければダメ、できる限りパワーが欲しいといった場合を除き、あまりおすすめできない内容で、価格的に割高な印象です。

オーディオ部分のパネルを剥がすのは結構大変。右端まで繋がっている。

クルマ好きなら他のクルマ?

成り立ちからクルマとしての質感、快適性までなにからなにまで中途半端なこの初代ウィッシュ。近所での買い物のためだけに購入する場合を除いて、できれば中古車を含む他のクルマがいいかもしれません。

特に30分以上運転される方、通勤途中に交差点など曲がり角がある方、ウィッシュは苦痛かもしれませんよ、といわせて頂きます。

どうせ買うなら中古でも同じ予算でまともなクルマもあります。走ればなんでもいいという方にも次元が低すぎる基本内容をもつウィッシュは、よほど条件がいい場合、または近距離ドライブがメインの方を除いて避けるのが最適でしょう。

ただし、ホンダの初代ストリームとの比較となればウィッシュの優位性は高い。これは試乗すればすぐわかるほどで、ウィッシュの方が一クラス上の質感を感じる。
ホンダというメーカーのイメージは運転しやすいRV車のメーカー。その点では確かにストリームの方がイメージがいいが、ストリームはノッペリした安っぽい外装に、ロゴのような内装、運転してもなんだか安っぽい。ウィッシュもストリームもまっとうなクルマとして考えればとてもオススメできるクルマではないが、この2台の比較では、後出ししたウィッシュが勝ちという評価になる。

トヨタ ウィッシュ (初代)

トヨタ

WISH (ウィッシュ)

  • テストグレード:“1.8Sパッケージ”
  • ミッション:4AT
  • 型式:ZNE10

エンジン概要

  • 排気量:1800cc
  • エンジン型式:1ZZ-FE

その他概要

  • ボディサイズ:4550/1695/1590mm
  • 車重:1300kg
  • 発売開始時期:2003年1月〜
  • 新車時価格帯:158〜237万円

車両型式

  • ZNE10G - 1800cc
  • ZNE14G - 1800cc 4WD
  • ANE10G - 2000cc
  • ANE11W - 2000cc
当記事は「ヒラリー」が
お届けさせて頂きます。
ヒラリー男爵

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適合バッテリー

ウィッシュのバッテリー適合詳細


ウィッシュ(1800cc)

ZNE10G - 1ZZ 1800cc 2005年〜
46B24L

ウィッシュ(2000cc)

ANE10G - 1AZ 2000cc 2003年〜
55D23L

寒冷地仕様は55D23L

インターネットでバッテリー価格を確認
国産車バッテリー
ライバルと比較しての評価
エンジン質感 5段階評価
駆動系質感 5段階評価
足回りの質感 5段階評価
内装の質感 5段階評価
外装の質感 5段階評価
快適性 5段階評価
お買い得度 5段階評価


メーター(通常タイプ)


メーター(2000ccのZグレード専用タイプ)


メーター(ハイグレードタイプ)


インパネのカップホルダーは1つ


タバコポケット。灰皿は?


シートアンダートレイ

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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試乗比較しにくい中古車購入の時こそ、中古車購入時にも役に立つレポートを送り続けて16年。これからもドライな試乗レポートでお楽しみ下さい。