ヴィッツG's辛口評価P3・歴代モデルやスイスポとの比較、総評

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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2013年記事 トヨタ ヴィッツG's
著:元自動車整備士)

トヨタ・ヴィッツRS-G's・試乗インプレ「3」

辛口比較・評価評論の試乗レポート、3代目ヴィッツ(130系)グレード「RS・G's」MTモデル。前ページからの続きになります。

当ページは3ページ目です。「歴代ヴィッツについてやスイフトスポーツやスプラッシュとの比較、総合評価、総合評価」を掲載中。

ヴィッツG'sの内装1ヴィッツG'sの内装2
トヨタ
  • グレード:“RS G's”
  • 型式:NCP131
  • 車両価格:190万円
  • デビュー年:2010年12月〜

※内容は辛口評価です。ディーラーで試乗の際にぜひともチェックしたいポイントなどを掲載中です。

  1. 分割page - ヴィッツG’s「1-1」・サスペンションと内装質感
  2. 分割page - ヴィッツG’s「1-2」・ミッション質感評価とG's特徴を主観で解説
  3. このpage - ヴィッツG’s「1-3」・歴代ヴィッツやスイフトスポーツとの比較、総評

RSといってもトヨタのコンパクトだからこその美点

ナビゲーションエアコン操作部

写真は純正ナビゲーションとエアコン操作部。チープ!だけどここは美点!と考えます。

まずナビゲーション、トヨタのコンパクトカーでお馴染みのタイプ。安くてポップがメリット。CD聞けないタイプもあるけどそれでいい!価格が魅力のコンパクトカーですから。浮いたお金でバックガイド付けた方がよほどユーザー層にあってる。

次にエアコン操作部。液晶部分もない昔ながらの機械式ダイヤルスイッチ。単純明快。だれでもわかる。コンパクトカーの購買層や使用状況を考えると、彼女に貸し出すかもしれないし、お母さんに貸し出すかもしれない。さらにMTだからおじいちゃんだって運転したがるかも。
だからダイヤルスイッチが生きてくる!運転中だって素早く直感で操作しやすい。質感で評価すれば、触り心地、回し心地は最悪です。質感は諦めましょう


フィットのナビゲーション

写真は3代目フィットの純正ナビゲーション。ディスプレイが7インチのものと8インチのタイプが選べ、これは8インチタイプ。

使用感はいい。昼間でもコントラスト強く文字見やすい。機能や検索だって合格レベル。でもお値段21万円とかコンパクトカーには高すぎません??

ホンダは他車種でもインターナビとか、ナビゲーション商法を継続中。トヨタは上級車だけナビゲーション商法。流石トヨタ様。クルマの魅力以外の商品力は相変わらず最高。

ハナシ戻って画面下のブラックアウトされた部分はエアコン操作部。流行の静電気式パネル。操作感には賛否両論。

スイフトのエアコン

写真はスイフトのエアコン操作部。ベースグレードからこれ。
ダイヤル式とプッシュスイッチの組み合わせ。どこにどのスイッチがあるか覚えれば、使い勝手はこれだってOK。覚えちゃえばね。それか1年中エアコン付けっぱなし。

ヴィッツのような昔ながらのスイッチはいい。でも自分で買うとなると、、、どっち選ぶかわからないwww。

ヴィッツ、初代から2代目、3代目を比較して

初代を振り返ると

ヴィッツといえば!最もインパクトがでかかったのは初代。スターレットの後継車として「21世紀マイカーヴィッツ」のキャッチフレーズでデビュー。
コンパクトカーブームの先駆けとなった初代。優雅さを感じさせるエクステリア、インテリアも円形を大々的にフューチャーしたデザイン、引け目を感じさせず好きだから選べる低燃費カーとして大ヒットとなりました。今はコンパクトと言えばイメージ下落中なのが残念。参考:初代トヨタ・ヴィッツ

2代目を振り返ると

2代目ヴィッツは、1000tクラスには新型3気筒エンジンが搭載されエンジンのバラつきによる草刈機のような音はかなり強烈。低燃費を実現したもののエンジン音のうるささもあり、それに比べれば安定して静かな4気筒、1300ccクラス以上を選ぶ方もかなりいたそうな。

しかしボディー剛性感と静粛性は初代をしのぎ、インテリアは初代の特徴を残しながらも大幅に質感アップ。使いやすさも兼ね揃えたデザイン&質感になりました。

また、この2代目はパーツ原価率が高く約40パーセントらしい(週刊誌ネタ)。お金をかけすぎた面が現行型(3代目)にコスト削減に拍車をかけしてる感じに思えます。

その後、ハイブリッドカーブームの到来でプリウス、アクアがご存じ爆発的大ヒット。また特徴のないコンパクトカー(2013年現在)より軽自動車が主力となりつつある時代。コンパクトカーはこのまま軽自動車にとって変わられる予感。
参考:2代目トヨタ・ヴィッツ

そして3代目ヴィッツ

(2013年現在)現行型の3代目のヴィッツ、ライバルはコンパクトミニバンみたいなフィット、それから一クラス上のセダンのような走りの質感、(パワーはないけど)質感あるエンジンをもつスイフト。これらと比較すればヴィッツは明確なコンセプトが不明なクルマになっていること。しかしこれが逆に誰でもすぐにでも乗りやすい自然な感触はヴィッツしかない。これこそがコンセプトなのかもしれません。

その他、2代目まで伝統だったセンターメーターの廃止。センターメーターの弱点が話題になればすぐにでも変えてくるトヨタというメーカーの姿勢、フットワークの軽さ、変にブランドにこだわらないところ、手放しで評価しなければなりません。この点はホンダが1番でしょうが。

3代目で最も決定的なヴィッツ離れの要因は、軽自動車の仕上がりが飛躍的によくなったという点が一つ。軽自動車も決して安くはないが、ヴィッツはかなり割高に思える内容と価格。安くて女性向けにすれば売れるんじゃないの?なんて言っている人も居るくらい。

RSグレードについて、ほかのコンパクトカー同様。コンパクトカーのスポーティーグレード(RSの名をつけるメーカー)というよりは、単純に解釈してしまえば排気量が1500ccになってちょっとパワーが上がった程度。
所有者、個人が手を加えなければ全く意味のない存在です。
このことから今回のこのヴィッツG'z仕様は、エンジンは抜きにやっとスポーティーグレードと呼べるものになった気がします。参考:3代目トヨタ・ヴィッツ(1300cc)

スイフトスポーツと比較、どっちが良い??

スズキ自動車

スズキのコンパクトカースイフト、ヴィッツG'sとバッティングするグレードといえばもちろん「スポーツ」。いわゆるスイスポですね。

このスイスポ、エンジンは1600ccでボディサイズはほぼ同一。トランスミッションにMTが選べるというもの一緒。しかし試乗してみれば、キャラクターは全くの別物。ヴィッツG'sとスイスポ、違う魅力があるから迷ってしまうかも。

ヴィッツG'sがアフターマーケットのパーツを付けましたって感じも多少有るとすると、スイスポは普通に上級指向。乗り心地が良いとはいえないけど、シートのクッション性が高い事もあり、細かなゴツゴツ感は拾わない。この部分、サスペンションの質感を感じるのはヴィッツG's。足の動き方で満足度が高いのはヴィッツG'sかなと。

  1. 参考:3代目スイフト試乗レポート
  2. 参考:2014コンパクトカー比較(スポーティグレード編)
  3. 参考:2013〜14コンパクトカー比較(スポーティグレード編)

エンジンの比較

エンジンルームエンジン、ヴィッツG'sはただの実用エンジン。残念ながらこれ以上、記事にすべき内容がありません。
スイフトの方は2000回転以下のトルク感がないが、ヴィッツG'sより少しだけ軽快なフィールを持ち、高回転でトルクの盛り上がり有り。音的にもヴィッツG'sよりいい。スイスポのエンジンはまた、振動は全域で少ない。

トルクの出方では、スイスポのエンジンは5000回転〜7000回転くらいで盛り上がる古典的??スポーツエンジン。いえいえやはり高回転での伸びが体感できるというのはワクワク感が大きい。エンジン音を加味すればマツダの4気筒なんかに色気を感じてしまうが、スイフトのエンジンだってそれなりの満足感はある。一昔前のスポーツエンジンからすればなんちゃってだけどね。

続いてスイスポのエンジン、日常では5000回転以下で走れば、意外にも静かな普通のエンジン。だから日常的に回す人じゃないと魅力は味わえない。低回転アクセル全開から中回転でシフトチェンジする人なら、スポーティエンジン全般で良さを感じないと思う。この場合なら、ヴィッツG'sのエンジンの方が満足度高いと思う。粘りがあって低回転の加速力はなかなか。

ハンドル握った・回した比較

ペダルレイアウトハンドリングに関しては、コンパクトカーらしさを感じるのはヴィッツG's。直線だって上級感を感じられるのがスイスポ。車両価格はヴィッツG'sの方が高いが、ハンドルを握ることで得られる質感ではスイフトの方が上。インパネや見える景色、音、様々な部分からそう感じる。ただただ、サスペンションの動き方のみヴィッツG'sの方がいい感じだし、良さもわかりやすいと思う。

コーナーでハンドルを切れば、どちらも無理したキビキビさじゃなく、分をわきまえたスポーティ。そんなキャラクターであることがわかる。安心してハンドルを握れる(切れる)一定レベルの落ち着きがある。

この2台はサーキットに持ち込んだことはないし、クルマの辛い領域を試したこともないから、詳しいことはわからず。ちょっと強引にフロント/リアのスリップアングルを大きくした程度。早くハンドル回したりサイド引いたり。
強く感じたのは、普通にダラダラ乗るだけなら普通の200万円クラスのクルマとさしたる違いは感じられないかもしれない。日常領域でもスポーティ感を味わいたければ、もともとスポーティなモデルの方がよっぽど良い。

共通しているのはどちらも決して「固いだけのスポーティ」じゃ無いということ。質感を重視した上級グレードといった印象が強い。

MTを比較

MTシフトノブもうひとつ、どちらも商用車のようなMTという点。ここも似ている。ギヤチェンジの度に喜びを得られるような質感は全くないが、その分、適当に扱っても衝撃が少ない。晴れの日なら回転数合わせる必要だってないかも。
シフトレバーのストロークは長いし、クラッチペダルのストロークも長い。ペダル踏み力だって驚くほど軽い。

このクラッチの感触についていえば、スイスポの方はストローク長い上にミート部分が手前過ぎて扱いにくい。ガタガタしにくいから神経質ではないけどやっぱり扱いにくい。個人的にはヴィッツG'sの方が運転しやすい。

どちらもスポーティな感覚は全くありませんから、ご注意下さい。ただマニュアルっていうだけの実用MTっていう方が正解。下の写真はスイスポ。

MTシフトノブ(スイスポ)MTペダルレイアウト(スイスポ)

似ているのはスプラッシュかな

欧州生産されるスズキのスプラッシュ。ご存じですか?試乗すればドイツ車以上にドイツ車しちゃってるクルマ。シートは固いし内装は質素。サスペンションなんか4人乗車でも固さを感じる。全体的にコンパクトらしさはしっかり残っている。それでいてサスペンションは悪くない高質な感じを持つ。

このスプラッシュに乗れば、最もわかりやすい味を感じる。スイフトと同じクルマかと思ったら全然違った。上級指向じゃないけどサスペンションはいい感じ、この点でヴィッツG'sに近い。
もちろん、スプラッシュと比較すればヴィッツG'sの方が全然走りやすいクルマだと思います。

ヴィッツG'sのメーターヴィッツG'sのMT

総合して

エクステリア(サイド)このクルマが素のヴィッツより良いのはわかった。そもそも改悪されてないだけ安心だ。で、どうなの?といわれれば、とにかく高い。

ヴィッツのRSが170万円超、G'zが190万円。ほんの10年前なら2000ccクラスの価格帯ではないですか!
内容を重視した自動車の値上げブームはとどまる気配がまったくない!

実際に購入された方、なんだかんだで230万円ぐらいで購入というオーナーさんが多いらしい。値引きもなさそう。これだと86(ハチロク)やBRZの売れ筋グレード247.8万円に手が届く感じ。かっこよく着飾っても中身は所詮ヴィッツ。飽きるのも早そうだし非常に考えてしまうお値段です。

少しでも高級な感じで運転したいというのなら、スイフトスポーツが強力なライバル。スイスポのお値段はコミコミ200万円(ナビゲーションなし)。違いは本文参照。

ヴィッツG'sもスイスポも、「お値段分だけの価値を見いだせたなら問題なし!理由は後付けでもOK!」割高感を感じてまで買うと、後悔する可能性が高いと思います。

そんな場合、同じトヨタならウィッシュなど上のクラス車も買えます。こちらは純正ナビ付けてコミコミ200万円程度。2代目ウィッシュはなんだかんだで元気な味付け。サイドブレーキが引けないトコだけ弱点ながら、そんなことしないよって方にはぜひ比較対象に入れて頂きたいところ。
参考:トヨタ・ウィッシュ試乗レポート

コンパクトハッチバックで選ぶならオーリスやインプレッサも良いですね。ベースグレードなら価格的もオトク。ただ200万円以上のプライスを付けているグレードを選ばなければ、スポーティな感覚は薄めです。
それ以外でしたら、壊しても痛くないレベルの中古車。気軽で気楽でとっても楽しいですね!

トヨタ ヴィッツG's (3代目)

トヨタ

vitz (ヴィッツ)

  • 試乗グレード:“RS G's”
  • ミッション:5MT
  • 年式:2012y
  • 型式:NCP131
  • 新車時価格:190万円

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ヴィッツのラゲッジも広くなりました。トランク下はびっくり吸音材やら制振材やらが”キレイに”くっついてます。
他のコンパクトカーより凄いんです。


ブレーキペダルはもっとみぎぃ、みぎぃ!



お馴染みのナビゲーションとエアコン操作部。ナビゲーションは安い!エアコンは感覚で使える!コンパクトカーの立ち位置をわかってらっしゃるのはトヨタ様だけ。


水平位置からシフトノブを見ると、結構長いのがわかる。これが扱いやすさを生んでいるのだろう。



リアシートからの目線はこんな感じ。



エンジンルームにも意外な場所に遮熱&吸音材が貼られていた。写真の場所はカウルトップの裏側。さすがトヨタ!



1本持ちワイパーは拭き取り面積は充分。ウォッシャー液は広がりにくい。

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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