ヴィッツG's自動車比較・辛口評価と評論・記事

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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2013年記事 トヨタ ヴィッツG's
著:元自動車整備士)

ヴィッツRS-G's・試乗インプレッション「1」

間違いいっぱいの自動車選び。当ページ試乗レポートは3代目ヴィッツ(130系)グレード「RS・G's」MTモデル。車両価格は190万円と、コンパクトカーとしては高価。見た目はご覧の通りインパクト大。後は価格に見合った走行的質感を感じられれば割高感はありません。

ヴィッツG'sの内装1ヴィッツG'sの内装2
トヨタ
  • グレード:“RS G's”
  • 型式:NCP131
  • 車両価格:190万円
  • デビュー年:2010年12月〜

※内容は辛口評価です。ディーラーで試乗の際にぜひともチェックしたいポイントなどを掲載中です。

  1. このpage - ヴィッツG’s「1-1」・サスペンションと内装質感
  2. 分割page - ヴィッツG’s「1-2」・ミッション質感評価とG's特徴を主観で解説
  3. 分割page - ヴィッツG’s「1-3」・歴代ヴィッツやスイフトスポーツとの比較、総評

元のヴィッツはこちら!参考:素のヴィッツ1300ccマイナー後 / 素のヴィッツ1300cc
比較のページまとめてみました!2014コンパクトカー比較(スポーティグレード編)

試乗車概要

試乗車は平成24年式、オドメーターが走行距離5000km〜6000kmでまっさらの新車ではありません。ちょうど各部が馴染んできた、新車として美味しいところ。なので下ろしたての新車試乗車とは若干印象が異なるかもしれません。

ヴィッツG'sのミッションにはMTとCVTが用意されますが、今回はMTモデルです。

いくつかのトヨタ車に設定される、「G's」というブランド。最近ではすっかりお馴染みのブランドでしょう。聞くところによれば「GAZOOスポーツ」の略ということで純正系のちょっとチューンバージョンとして、普通に1グレードの様にラインナップ。
日産系でいえばニスモみたいな感じでしょうか。コンプリートカーというほどではないけれど、ベースグレードから絶妙な価格アップで悩ませてくれる、まさに「トヨタさん商売お上手ですね」そんな印象を受けます。

G'sはこんなとこが特徴

G'sはグレード「RS」の特別仕様車で、サスペンションが変更になりエクステリアが個性的に変身。サスが変わるだけで割高なRSを、またサスを交換して価格を上げるという複雑怪奇な仕様。
しかしこのG's、試乗するととっても良いんです。ヴィッツらしい弱点はしっかり残っているけれど、トヨタ車としては群を抜く足回りの質感。だまされちゃってもいい!なんて人がいても不思議じゃありません。

乗ってすぐ馴染む感触が魅力

ステアリングアクセルレスポンスは独特でリニアじゃなく扱いにくい。でもそれ以外は初めて乗っても実に良く体に馴染む。ペダルの位置は右ハンドルに最適化、ハンドルも自然、ポジションも普通。その他いろいろ、誰がいつ乗っても違和感を感じさせないトヨタ車ならでは優れた点。G'sでも全く変わりなし。

乗り出してすぐからサイドを引いて楽しみたくなる。気構えることなくできるこの馴染みの良さ。この安定感の高さはトヨタ車をお知りの方なら納得のハズ。食わず嫌いは行けません。

試乗開始10分で実際にUターンやってみればポテンザのタイヤの恩恵も受け、リアが粘ってタイヤの接地感が安定、楽にお好みの角度で転回できます。
どこでもUターン転回できる上に軽量コンパクトだから全てが気軽。このままサーキットに持ち込みたいくらい。

こんな感じだからカウンター舵角が少な目でいける感触。お釣りももらいにくそう。これ、そこまで遅い速度じゃないんですよ。ドリフトほど速度はないけど、ちょっと前の軽自動車だったらフルカウンターあてたままハーフスピンしちゃうようなそのくらい。

これからドライビングテクを磨きたい方にはおすすめできそうな、でも不自然なアクセルレスポンスはスポーティ走行にはちょっと向かなそうな。ということで、立派なサーキット走行には役不足かもしれませんが1周30秒程度のミニサーキットで遊ぶ程度ならOKですね。

最大の特徴は足回りの質感

サスペンションG'sといえばボディ強化とサスペンションの交換。この手のメーカー系カスタマイズ車はサスペンションの交換といっても純正形状が当たり前だから、寿命重視でただ固くしただけ、車高だって高いまま。ただのいい子ちゃん自己満足仕様が普通です。
ホンダでも無限と名前の付いたサスペンションなんかも特別良いところはなんらなかったわけで。

ということたいした期待もしていなかったヴィッツG's。これが乗ってみると意外や意外。なかなかいい!

ヴィッツなのに!トヨタなのに!!質感の高さを感じるんです。

どんな感じかといえば足回りがほどほどにスムーズに動き、しょうしょう荒れた路面でも不快感は少なめ。そして細かなボコボコはトヨタ車らしくよく吸収。
キャラクター的には普通に柔らかめ。そしてスルスル過ぎないショックに合わせた適度にでている初期減衰力。その先まで連続した特性。スプリングがバリアブルレートで最適化されているのかショックの特性が良いのかわからないけど、一言でいえば質感を感じる上に乗りやすい

他の足回りと比較すると・・・

ヴィッツG'sより動きの悪いアフターパーツだっていくらでもあります。固いだけで初期減衰力がでてなくてフワフワ&ガッツンだったり。またコンパクトな外車なんか細かなガタガタが実に不快だったりもします。ヴィッツG'sがノーマルグレード120万円になれば、VWが良いなんてお笑いモノの都市伝説になっちゃう。

このような味付けが好みの方ならヴィッツG's、ほとんど文句はないと思います。欠点といえば多少なりともヴィッツらしいピョコピョコ感があったり、ゆったり感がなかったり、しっとり感がなかったり。でもこのあたりが改善されるとホント、マークXクラスになっちゃう。クルマは全然ちっちゃいしうるさいけどね。
同じマークXでも「ジオ」になるとヴィッツG'sの方が質感あるかな。うーんありえない!
参考:トヨタ・マークXジオ試乗レポート

内装について

内装の写真

G'sといっても基本的にヴィッツの特別仕様車だから、内装の変更点は最小限。カタロググレードの「RS」と何が差別化されているかはよくわからないので、すみません、カタログで確認して下さい。

わかる範囲ではとりあえず内装色はブラック系。スポーティグレードといえば定番。このブラックという色は機能的に優れて、余計な主張がなかったり、光りの反射が少なかったり、目に付きにくく運転の妨げにならないといった効果も考えられる。地味?若々しい?好みの部分ですがブラック内装が好きな方は多いと思います。

デザインや質感的にはヴィッツそのまんま。スイッチの触り心地やギミックなど含め、とても満足感を得られるモノじゃないから、気兼ねなく好きに走れる。極端にいえば、ガチャガチャミシミシと音が出てきても、気にならない可能性だって。

昔からコンパクトカーのスポーティグレードといえばこんな感じ。値段を考えても機能性に特化が基本スタイル。飾り付けるよりガシガシ走る(いや外観は思いっきり装飾されちゃってますが)。
涼しい顔してスピーディに走りたいって言うのなら、中古で別の車種を探すしか有りません。

気になるのはこの辺り

リアシートのアシストグリップ

リアシートのアシストグリップ。同乗者を乗せて曲がり角にいけば必ず必要になると言ってもいい装備。腹筋と背筋だけで体を支えようとすると疲れちゃう。

このアシストグリップ、ヴィッツのベースグレードでは省かれていた。わかります。1人で乗ることが多いという結果が出ているから、お値段的にも割り切ってと言う事ね。
そういえば、ホンダCR-Zなんて助手席のアシストグリップさえ省かれていた。最上級グレードですよ!市販状態でもけっこうなGを発生できるのに・・・。ホンダの企画者になんでって聞いてみたい!
参考:ホンダCR-Z試乗レポート

シートベルトの位置アジャスター

シートベルトの位置アジャスターがない??シート変更してシートポジション下げたりすれば、ベルトで首つっちゃいますって。
スポーティ走行をしている時、特に安全確認に大きく神経集中しなければならない公道では、ちょっとの違和感が命取り

ダイハツのスイフトスポーツに試乗した際はもちろんアジャスター付いていた。それどころかワゴンRでさえ付いてたと思う。
次期モデルでは変更を期待します。

リアシートからの視界

写真はリアシートに座った位置からの目線。ご覧の通り少々圧迫感ある。

リアシートの快適性は他車との比較なら悪くない。乗り心地とか静粛性とか。でもこの圧迫感は少し残念。やっぱり前が見える方が安心できることもある。

足回りについてちょっと辛口に

トヨタ車のショックの特徴(サスペンション全体含め)は、渋い。極端な話をすると段差での乗り心地が悪いということ。例えば普通のスイフトに試乗すればこれはすぐに体感できると思います。
またトヨタ車全般の良い点は、小さく荒れた路面では乗り心地いいと評判です。
参考:スズキ・スイフト3代目試乗レポート

先代ヴィッツRSや現行型ヴィッツRSにおいてもその渋さは変わらず。いやこのRS、市街地レベルではサスペンションはただの棒。もちろん荒れたワインディングでも良いわけはありません。「何がRSじゃこのネタ車ゴミ車粗大ゴミ」そんな声も聞こえてきそう。
しかしコンパクトカーのスポーティグレードって、他も似たり寄ったり。この手のクルマを買ったなら、すぐに乗り換えるという手もあります。何しろ、クルマは買ってみないとわからない点が多いですから。私も失敗ばかりで(爆)

今回試乗したG'zは専用サスペンションチューンが入り、約10mmダウンで全高1490mm。車高が下がるのは中途半端にたった1センチだけど、17インチホイールで大きなタイヤサイズということもあり、比べれば実際もう少しダウンしているように見えました。

品があるっていえばかっこいいけど、何事も中途半端はかっこ悪いなぁという思いも少々。

実際に乗ってみるとサスペンションの動きは、まずまず良いことに驚き。シートの質感が上がればもっとよく感じられそうな気もする。10mmダウンしてもストロークは素のヴィッツ並みに残っていそう。フロントシートに座っていれば、少々サスが動いた程度じゃ底付き感もなし。そんな感じも受けます。
またショックアブソーバーの初期減衰力があって「乗りやすい」。適当なハンドル操作でもグラグラしない。小さい段差大きな段差、荒れた路面、コーナーでのフィーリング、サスペンション総合すれば欧州車よりいいって評価でも私、”全然”疑問はわきません。

ハンドルを回した感触もよし

それからヴィッツのステアフィールはコンパクトカーの中ではNo.1レベル。電動パワステの不自然感は未だに残るけど、ハンドル回した時のチープさはかなり減りました。しっとり感があるっていうか、明らかに軽自動車とは違うレベルの感触。路面からの衝撃も減ってます。タイヤサイズの違いも影響大ですね。

コンパクトカーでは ヴィッツもけっしてクルマ好きが耐えられるレベルじゃないけれど、フィット、ノート・・・他車は相変わらずとてもチープな感触なものが多い。もしかしてわざと差別化してるのかな。
参考:ホンダ・フィット2代目試乗レポート
参考: 日産・ノート2代目試乗レポート

ヴィッツG'sのメーターヴィッツG'sのMT

良くも悪くもメーカー系改造車+外観重視

エクステリア(フロント)ヴィッツG'sにはG'sという名前はもちろん、エンブレムが付いたり、メーカー系のサスペンション交換車であるのは周知の通り。これ、セッティングなど気を遣う必要も無いし、手間も掛からず。つまり手軽にそこそこのものが手に入る、安心感もあるのがメリットです。

デメリットは?一番は価格が高いことですか。やっぱり。素のRSからみればまさにバーゲンプライス。値引きなくたっていい。クルマの良さだけで単純に190万円という価格を出すなら、ほかに選択肢はいろいろとある。
そしてどうせアフターマーケットのパーツを付けるなら、自分で好きなアフターパーツを選んでいく方が楽しいという事実を忘れてはいけません。自分で選択したパーツを取り付ける楽しさは、例えカップホルダーだって変わりなし。クルマに興味があれば楽しさを味わえるモノです。

もちろんアフターパーツを取り付けるにしてもデメリットがあり、サスペンション、アルミホイール、タイヤ、ハンドル、シートなどなど、購入したパーツを取り付けてみないと評価が出来ないというデメリットは、試乗せずに車を買うような感覚でしょうか。

コレに加え、日本のメーカー系が持つイメージの悪さ。TRD、ニスモ、無限、ラリーアート・・・。煮え切らない中途半端が私は耐えられません。

これらメリットデメリットを取捨選択して、納得の一台をお選び下さい。クルマの購入に重要なのは、「お値段分の価値を見いだせるかどうか。理由は後付けでもOK!」だと思いませんか?

トヨタ ヴィッツG's (3代目)

トヨタ

vitz (ヴィッツ)

  • 試乗グレード:“RS G's”
  • ミッション:5MT
  • 年式:2012y
  • 型式:NCP131
  • 新車時価格:190万円

エンジン概要

  • 排気量:1500cc
  • エンジン型式:1NZ-FE

その他概要

  • ボディサイズ:3980/1695/1490mm
  • 車重:1035kg
  • 発売時期:2010年12月〜
  • 新車時価格帯:189万円〜

車両型式

  • KSP130 - 1000cc 前輪駆動
  • NSP130 - 1300cc 前輪駆動
  • NSP135 - 1300cc 4WD
  • NCP131 - 1500cc 前輪駆動
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適合バッテリー

ヴィッツのバッテリー適合詳細


ヴィッツ

NCP131 - 1NZ-FE 1500cc 2010年〜
確認中

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国産車バッテリー
ライバルと比較しての評価
エンジン質感 5段階評価

1NZにしてはレベルアップ。だけどまだまだ。30年後に期待か?

ミッション質感 5段階評価

ただの実用5MT。喜びは感じない。

足回りの質感 5段階評価

スペックは知らないけど試乗して文句なし。良質なアフターパーツって印象。

内装の質感 5段階評価

最低限のレベルに到達してないでしょ。見ても触っても良いとこ無し。

外装の質感 5段階評価

お好みでどうぞ。エアロは個性をアピールできるから本来ならアフターパーツ推奨。

快適性 5段階評価

中身はいたって普通。リアシートの静粛性はクラスNo1レベルの静かさ。

お買い得度 5段階評価

決して安くはないけれど、お手軽さを考えれば納得。素のRSよりは非常にオトク。



水平位置からシフトノブを見ると、結構長いのがわかる。これが扱いやすさを生んでいるのだろう。スポーティというより実用MT。


リアシートはコンパクトカーとして標準的な広さ。快適性は高い。G'sはアシストグリップが付くから実際に人が乗った時にも安心感がある。


下に潜り込めばサスペンションを眺めながらコーヒーが3杯飲める?

乗り比べがしにくい中古車購入時こそ、辛口の評価と比較をぜひ!
同価格帯他車との相対評価を5段階比較で!

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