アルファード自動車比較・辛口評価と評論

自動車購入の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」
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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2009年記事 トヨタ アルファード-初代
著:元自動車整備士)

トヨタ・アルファード・試乗インプレッション

今回の辛口比較・評価評論のターゲット車は、ミニバンの王様アルファード。初代MNH10型の3000ccモデル。2008年に2代目アルファードが出る頃にはすっかりミニバンの代表格となったアルファード。広さと価格で比較すればやっぱりアルファードというのがちまたの評判。広さ以外はさてどうか?言いたい放題試乗記です。

※当サイトは辛口の試乗評価が特徴です。評論家が口に出来ないような点を強調して記載しています。


2代目アルファードの兄弟車、ヴェルファイアはリンク先にて。ヴェルファイア試乗レポート

トヨタ自動車
  • グレード:“300 G-ED”
  • 型式:MNH10
  • 車両価格:432万円
  • デビュー年:2002年5月〜

エルグランドに追いつきたい高級ミニバン

トヨタ自動車

ビッグミニバンクラスで人気の日産エルグランドに対し、アルファードのデビュー前までのトヨタは4車種というバリエーションで対抗(グランビア、レジアス、グランドハイエース、グランビア)。まさにディーラー網とチャンネルをフルに活用して勝負したのも関わらず、なかなか歯が立ちませんでした。
エルグランドの方が高級感あり、装備も至れり尽くせり。余裕の車格感というイメージもあり、さらに若々しくて男らしいと評価されていました。まさにカッコイイお父さん的ミニバン。

そんなエルグランドと比較してトヨタ陣営は、今一歩どころか今二歩以上およばず惨敗。実際には、エルグランドもグランビア4兄弟も、当時のビッグミニバンは「商用ワゴンの装備を充実させたようなワゴン」だったために、便利で新しい印象だけど、乗ると全然バンらしさたっぷり。全く乗用車的ではないのは誰もが感じていたものです。

アルファードのデビュー

そんな中、2002年デビューしたのがアルファード。エスティマをベースとしながらも、一回り大きく、見るからにワンランク上の車格を持つミニバンとしてアルファードは登場しました。エルグランドに真っ向から立ち向かえる車として。また、乗用車ライクな乗り味を持つアッパークラスのミニバンとして。

特徴は、アンダーフロア型ミッドシップレイアウト

プラットフォームは、初代エスティマ2で自動車整備士泣かせだったフロントミッドシップのエンジンレイアウトから一変し、普通に。FF駆動方式を採用した2代目エスティマと同様のFFプラットホームを用いて、コストをなるべく削減しています。
エスティマはアルファードに比べ一回りコンパクトなサイズですが、それをベースにすることによりコストを削減できたハズ。その変わり室内にはエルグランドにはない豪華さを演出。インテリアに豪華な木目調を使うなどして、日本人好みに仕上げています。

またエスティマベースという事でも、アルファードはリアサス周りの剛性をアップさせていると評価されていた記憶があります。

エルグランド対策の4気筒2400ccエンジン

ライバルである日産エルグランドの販売台数を抜く一番の要因は、2400ccの4気筒エンジンの搭載。維持費という経済面でのお得さと、車両価格自体を低く設定した廉価グレードを設定。そう、2AZ-FE直列4気筒の2400ccを設定した事。
この普及型タイプである実用性重視のエンジンは、アルファードの高級感を否定し、チープな印象を持たせたことには間違いありませんが、コレにより低価格を実現、日本国内のアッパークラスミニバンの中で販売台数トップに君臨する人気になりました。

その後、エルグランドも価格で勝負できる2500ccを設定せざる終えないほどアルファードの2400ccグレードは大人気になりました。
アルファードの絶妙な価格設定、エスティマの価格を少し高くしただけの価格設定は魅力。あまりクルマに詳しくない方なら、アルファードっていうだけで高級車だと思っちゃうでしょう。
そりゃ快適装備を充実させれば価格は上がります。でもベースグレードでオプションなしならコミコミ300万円という価格は非常に魅力的。これでプチお金持ち気分が味わえます。

リアシートのシートと広さ

2列目、3列目こそ、アルファードの楽しい場所。広さ的には文句なし。ライバルのエルグランドと比較しても3列目の広さは有利。これなら6人でお出かけすることも苦ではありません。3000ccモデルなら、1列目シートと3列目シートでも、なんとか会話できる程度の静粛性はキープ。(2400ccはちときつい)

広さは十分、ではシートは?と聞かれれば、シートはちょっと残念。やはりアルファードというからにはソファのような大きくてゆったりしたシートを期待してしまうが、残念ながらいたって普通。特に3列目は普通以下のシートでしかない。左右に跳ね上げ式収納タイプになるので、この収納を優先したのか?
シートがチープな反面、ラゲッジに大きな荷物を積むのはラク

まとめるとこうなる。広さ的にみるとアルファードはやはりミニバンの王様。でも高級車じゃない。高級車に乗られるゲストをリアシートにお迎えするときには、控えめな感じでお迎え下さい。

実際に走って(試乗走行)

このアルファードの3000ccをレンタカーで借りた際、大きな荷物の積み卸しもしたり、山道も走り、ガンガン使ってみました。特に山道は、1晩夜通し試乗、アルファードの使い道とは全く異なりますが、結構な距離を試乗しました。余裕を持って楽しめるクルマ、これやはり安全に直結しますから。

まず走り出して、2400ccのようなもっさり感はほとんどありません。そしてアクセル全開にすればしっかり加速します。速度を上げてもそこからの加速力もしっかりあり、時速130キロ位まで、まるでサルーンのような加速をします。
それ以上の速度域、150キロ位で加速は鈍りますが、もちろんスピードメーターは上がっていきます。

高速道路で追い越し車線を巡航する場合、特に地方では120キロ〜130キロで流れていることが普通です。
そのような道を走るとき、5ナンバーサイズのミニバンだって速度自体はでます。アクセル踏んでりゃ速度はでる。またCVTのミニバンなら回転数も低くエンジン音・振動も小さめ。でも、さすがにハンドリングは悪くフラフラ。ステアリングに設置感も伝わってこないので手に汗握る恐怖感を感じる場合も。

同じような速度で走る際にもアルファードなら安定感があり、ステアリングの設置感も感じられます。また同じクルマであるトヨタ・エスティマと比較しても、リアの落ち着きは一枚上手という感じがします。時速130キロ巡航からの車線変更でも、従来までのバンのような動きではなく、どちらかといえば安心してハンドルが切れると思います。実際に問題あるなしではなくて、神経使うか、比較的自然に走れるかのハナシね。

山道を走ってみると・・・

ドライバー1人乗車でワインディングをちょっといいペースで走ってみると、コーナーでは、少しがんばった程度では何も起きず、普通に抜けていきます。時速100キロくらいなら、左足で踏ん張るほどの横Gだって大丈夫。切り込んだ先でも、想像するほどスタビリティの低さやボディ剛性感の低さは感じません。
よいしょって感じで向きを変え、グニャっと感じるのはタイヤのたわむ感じ。ステアリングからかシートからどこからか、よくはわかりませんがそれでも”かすかに”、かすかにですが伝わってきます。ちなみにこれ以上の速度域でどうだかはわかりません。高速域になると急にクルマは過敏に反応するようになり、コーナーでは昔ながらの不安定感が顔を出す。良くできたクルマと比較すれば、普通に怖いです。

アルファードの フロントシートはよくできており、意外にサポートしてくれる。表面素材のモケットのおかげだが、これは嬉しい誤算。

足回りはけっこう固め。外観から想像するよりよっぽど固いんです。正確には渋いショックというのが的確な表現か。それでいて軽快感はなく、スポーティな感覚はほとんどありません。ただ、乗り心地が悪いだけ。
サスペンションが固くても乗り心地のいいクルマもありますが、アルファードはそうではなく、ただ固い、渋い、そんな印象が強いもの。
段差が気になる、よけたくなる。これではドライブ中に余計な気を遣ってしまいます。背が高くて3列シート。それで3000ccならばある程度は我慢するしかないのか。フロントでは重いエンジンが上下に揺れるわけだし、リアは6人乗車時を考えられたサスセッティング。極上のスペースを持つ特等席である2列目に乗っていても、広くて快適な分を足回りの不快感が消してしまいます。

エンジンの選択・アルファード

直列4気筒の2400ccは、普及タイプのエンジンの為に、フィーリング、質感はあまり良いものではありません。初代、2代目ともに車重があるためどうしてもアクセルを踏む量が増え、その分エンジン音は室内に響いてきます。回転数も高めの位置を使うことが多くなります。

エンジンのうなり音が1人で運転していても気になり、乗車定員満員の8人ぐらいで乗ると高速はちょっと厳しいです。
4気筒の振動に加え、特に坂道などは、エンジンのうなり音がひどく、乗っていてすごくストレスがたまります。燃費の差はリッター1〜2キロ。(車載燃費計で筆者の確認値)渋滞が多い市街地では燃費がもう少し悪くなるでしょうが、多人数での乗車が多いなら3000ccがオススメです。

2400ccエンジンの静粛性の低さ、これによって1列目と3列目で会話が厳しくなるのも大きな弱点。

このような背の高い車は、ましたや家族でお出かけ専用のようなクルマは、とても運転して楽しくないように思えますが、とくに先代の1MZ-FE型V型6気筒3000ccの運転席自体のシートは良くできており、腰回りホールド性というか、しっかり腰回り支えてくれます。実はドライバーが楽しくドライビングできる用に工夫されています。と思います。

3000ccのエンジンとて、実用性型のV6なのでそんなにいいわけではありませんが、(もちろん悪くもありません)さすがトヨタといわざるを得ない、ミッションのできがよくネガティブな面をそんなに見せません。
4気筒エンジンと比較すれば、やはり腐っても6気筒の方が質感あります。
(注:V6エンジンは全然いいです。でもエリシオンのV6ならもう少しいいかも)

高級感あるイメージは流石トヨタ

トヨタ自動車

高級ミニバンの王者アルファードは、その迫力のあるフォルムから若い世代にもとても人気のクルマで、ボディデザインは大変人気となっています。
この威圧感と高級そうに見えるフロントマスク、そしてCMなどによるブランドイメージ。このあたりは流石トヨタ車と言わざるを得ませんね。内外装のデザイン、かっこ良くいえばインテリアとエクステリア、そしてそのクルマが持つブランドイメージは自動車にとってもっとも大事なことといわれます。
えっ、走る曲がる止まる、基本的な部分はどうでもいいの?はい、それがトヨタのお客様だと強く感じます

すみません、話がそれました。
クラウンvsアルファード、どちらが立派に見えるか?
クルマに興味のない人(最低限、クラウンとアルファードは知っている人)にアンケートした結果、アルファードの勝ちとなりました。

例えばクラウンが止まっている家とアルファードが止まっている家では、アルファードが止まっている家の方が立派に見えるという話もうなずけます。

それ以外にもセダンは地味で嫌い。でも安っぽいクルマは嫌だ、そんな場合の選択肢の一つとして、アルファードは嬉しい選択肢の一つだと思います。奥様やお子様にそういわれちゃうこと、けっこうあるみたいです。

トヨタ アルファード(初代)

トヨタ

alphard (アルファード)

  • 試乗グレード:“300 G-ED”
  • ミッション:5AT
  • 型式:MNH10
  • 新車時価格:432万円

概要

  • 排気量:3000cc
  • エンジン型式:1MZ-FE型(V6)

その他概要

  • ボディサイズ:4840/1805/1935mm
  • 車重:1910キロ
  • 発売開始時期:2002年5月〜2008年5月
  • 新車時価格帯:265〜457万円

車両型式

  • ANH10W - 2400cc
  • ANH15W - 2400cc 4WD
  • MNH10W - 3000cc
  • MNH15W - 3000cc 4WD
当記事は「元自動車整備士」が
お届けさせて頂きます。
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適合バッテリー

アルファードのバッテリー適合詳細


アルファード

MNH10W - 1MZ 3000cc 2002年〜
55D23L

アルファード

ANH20W - 2AZ 2400cc 2002年〜
55D23L

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国産車バッテリー
ライバルと比較しての評価
エンジン質感 5段階評価
駆動系質感 5段階評価
足回りの質感 5段階評価
内装の質感 5段階評価
外装の質感 5段階評価
快適性 5段階評価
お買い得度 5段階評価


6気筒3000ccモデルなら、1列目と3列目で”何とか”会話できるだけの静粛性がある。


インパネ周辺の緻密さはまさに高級車のそれ。ただし部品点数は少なく、コストダウンも感じさせる。


メーター周りの質感は良い。やや派手目ながら子供っぽくないのが好印象。


シフトパネルはゲート式。ミドルクラスまでの操作性、触り心地の質感とはやっぱり違う。クラウンクラスと遜色ない質感。

乗り比べがしにくい中古車購入時こそ、辛口の評価と比較をぜひ!
同価格帯他車との相対評価を5段階比較で!

自動車クルマの評価評論・比較レビューの間違いいっぱいの自動車選び。単純明快な5段階評価を続けています。
「エンジン質感」「駆動系質感」「足回り質感」「内装質感」「外装質感」「快適性」「コストパフォーマンス」

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