シエンタ試乗評価P2/ドライビングフィールと快適性

自動車購入の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」
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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2016年記事 トヨタ シエンタ
著:桃花&ヒラリー男爵)

トヨタ
  • グレード:“G 7人乗り”
  • 型式:NSP170G
  • 車両価格:198万円
  • デビュー年:2015年07月〜

シエンタ・試乗インプレ「2」

間違いいっぱいの自動車選び。当ページ試乗レポートはトヨタ・シエンタ(NSP170)ガソリンモデル。グレードは「G」2016年式です。特徴はコンパクトサイズで7人乗り、そして実用車ばなれしたスタイリング。

当ページは2ページ目です。「ドライビング感覚と快適性」などを掲載中。


  1. 分割page - シエンタ試乗「1-1」・概要とエンジン、ミッション
  2. このpage - シエンタ試乗「1-2」・ドライビング感覚と快適性
  3. 分割page - シエンタ試乗「1-3」・内装とドライビングポジション
  4. 分割page - シエンタ試乗「1-4」・2列目、3列目シート
  5. 分割page - シエンタ試乗「1-5」・乗ってわかった細部の長短所
シエンタ内装1シエンタ内装2

試乗:快適性

シエンタ走行中イメージ

コンパクトなボディに比較的軽量な車重、そして7人乗車まで対応したセッティングとくれば、乗り心地や静粛性がよくなる要素はどこにもない、はず。しかも乗り心地なんかはトヨタ車の苦手な部分。
でも試乗してみればこれが、条件によっては良い部分もあってびっくり!

乗り心地、良い部分はすごく良い!

タイヤやゴムブッシュなど含むサスペンション全体の味付けは、ほどほどに固めのタイプ。最大で7人分の体重まで対応するとすれば当然とも思う。

ただ、固ければ乗り心地悪いかといえばそうじゃなくて、むしろ段差の種類によっては褒められる乗り心地を提供してくれた。フラット感保ったまま、衝撃少なめ
ほんと、2年前とか3年前のトヨタ車から考えるとありえないというかなんというか。

具体的には、ドライバー1名乗車では乗り心地にあんまり良さは感じられず。少し前のトヨタ車と比較しても小さなゴツゴツを拾うために、悪く感じる方もいらっしゃるだろう。また大きくストロークするような場面では伸び上がってストンと落ちる感触が普通にある。ここも、いつもの国産車という感じだ。

そんな感じだから、一人でドライブする時には、乗り心地に良さを感じられない、もしくは良さを感じられる領域が小さい。

なので、限定的な1名での試乗だと、良さに気づかない可能性がある。シエンタは乗り心地イマイチと、雑誌や評論家様に言われる場合があるけれど、もしかしたらこのアタリを指しているのかもしれない。でもね。。。

3人乗車で乗り心地良し!

シャシー・サスペンション大人3人乗車でドライブしたら、とっても良い部分を発見。初期のゴツゴツ感はそう変わらず。足元のフロアだってブルブルするし、安ぽっさはそのまま。

違うのは、その先の部分。路面や段差の種類は、古くなった舗装でよくあるタイプ。目で見ると減速するほどじゃないけど走ると衝撃が強い段差だったり、鋭角に盛り上がったウネリなどが連続する路面。
まあつまり、普通の舗装路のようで、ゴツゴツやブアンブアンする道ね。

そんな路面だと、フラットかつ小さな衝撃で良質な乗り心地を味わえる。足回りからの音はゴトゴトしているんだけど、伝わってくる衝撃は少ないという。動き出し初期のゴツゴツ感さえなければ欧州車のようだ。

この種類の道は、よく筆者が他車でも走行する道があって、そこをシエンタで走行してみた。結果、衝撃が少ないだけじゃなくて安心して走行できる感覚は欧州車に近かった。
この道を通る欧州車はハイペースで走っている事が多々あるんだけど、国産車だと不安感から減速したくなる事が多々ある。同じペースで走るのには緊張を伴うのね。シエンタは3人乗り前提なら、とっても良いレベル。

リアシートの乗り心地も基本、良く出来ている

リアシートリアシート座面はコンパクトクラスとしては十分リッチ。適度な柔らかさと厚みがあって、座面の角度はフラットに近いのに、体が前に滑って行きにくい。1時間座っていても座面の快適性は変わらず。

そんな感じだからシートが乗り心地を向上しているのがひとつ。それに加えサスペンション、2名乗車でリアシートに座っても、フロントと比較して極端な固さを感じない。リアが固いクルマは多いからね、同じような感触で座れるのはそれだけで好印象。

リアシートここは惜しい

座面はグッド!でも背もたれはバッド!!シエンタの2列目シート、背もたれは確信犯的な欠点あります。リアシートに座ってドライブすると、15分ほどでシートフレームが背中に当たる。で、クルマが揺れるたびにゴリゴリする。
当サイトの別スタッフによれば「マッサージ器みたい」なんて言ってたけど、特価8万円とかで売られてるマッサージ器みたいだよw あれは痛いでしょ!?

4人乗車でもきっと、バランス良し

タイヤ今回4名乗車は試乗できなかったけど、3名乗車の感覚からしてバランス良さそうな気がした。たぶん3名ないし4名乗車でバランスが取られているのだと思う。

わかりやすくフロントシート優先(と思われる)コンパクトカーを引き合いに出してみると、そちらは4人乗ると揺れが止まらなかったり、ストロークした後に底づき感を感じる場合があったり。バランスという言葉で表せば、シエンタはバランス良くてコンパクトカーはバランス悪いとなる。

なので、「3列目までは使わないよ」という方でも、4人乗車の機会が多ければシエンタに魅力あり。

静粛性

静粛性は時速40kmあたりまでの低速で、かつ、アクセル開度少なくマッタリ走行していれば、ノア/ヴォクシーやウィッシュといった兄貴分に近い静粛性。ヴィッツやアクアとは車格の違いを感じさせてくれる。

一方で、時速60kmあたりからは兄貴分との差がしっかり出てきて、風切音などが気になってくる。高速道路の速度になれば如何にも安っぽいエンジン音が響き渡り、会話のボリュームはかなり大きめになる。
加速中のエンジンノイズを除けば、頭が痛くなるほどうるさいわけじゃないんだけどね。やっぱりエンジンノイズの影響はでかい。

クルマ全般に言えることながら、ロードノイズや風切音の、特に不快なこもり音になりやすい中低音域は、乗車人数が増えるとすっきりする。今回も大人3人が乗車したら車内は明確に静かに。人間や服がノイズを吸収したり反射するから、静かになるよ。
ディーラーで試乗するならぜひ、いつものご家族やご友人と一緒にどうぞ。

試乗:ドライビング感覚

アクセルやブレーキに少々クセがあり、これで曲がる事にもクセがあったら典型的なダメクルマw
さあどうかと言えば、ハンドルに関する部分は好感度大!市街地でのステアリングを回す感触からハンドリングフィールまで好ましい部分がいっぱい。

一言で表せば、神経質な部分が少なく、ドライバーの読み間違いがあっても修正しやすい。コンパクトなハイトワゴンでよくあるネガティブな面を、可能な限り中和しているよう。

神経質じゃなくて、でも反応は遅すぎない

ステアリング試乗車は上級グレードだったけど、15インチの鉄チンホイールとエコブランドのタイヤを装着(16インチ仕様はオプション)。タイヤ空気圧は手で触った感じだと気持ち低め。

この状態で、普通の速度でハンドルを切り始めると、トヨタ車らしい反応の遅れはほんの少し。「前もって切り始めて」なんて準備はそれほど考えなくても、不快感を出さずに曲がり始める
柔らかいサスペンションブッシュ+エコタイヤだと、ワンテンポ以上遅れてあいまいな反応を示すわけで、これがトヨタの実用乗用車系の乗り味だったけど、少しずつ変わってきているように思う。

注目なのは、グラッとし難いセッティング。ゆっくりとしたステアリングギヤ比と、グニャグニャではないサスペンションによって、コーナーでもグラッとくるような挙動は出さない。正確に言えばハンドルを雑に切り込むとグラッとするのだが、シエンタの場合それはドライバーのミスと考えたい。

普通に走っている限り、切り始めの位置の読み間違えか、切り込む舵角不足、それの辻褄合わせでグラッとさせちゃう。もしくは、想定外な道路状況とか交通状況とか、いずれにしても出くわすシチュエーションとしては少ないものだからね。

また、ロールが大きいクルマは嫌いという話もよく聞く。その点ではシエンタもやはりロール量自体は大きめ。なんだけど、ロールを感じにくい味付けがされているように感じる。インパネの傾きを見ていればロールしているんだけど、遠くを見ていればロール感小さい。
それとロール量大きめといっても、ダイハツ・タントとかあの手のクルマとは全然違うよ。特にタイトコーナーではロール量少ないしロールスピードも遅い。

ペースを上げてみると?

僅かな時間だがコーナーが続く道も試乗した。ややペースを上げてコーナーに侵入しても、ドライバーの思い描くラインを通っている限り=丁寧な動作ができている限りは、ロールスピードは想像よりゆっくり。ドラポジ的に体を支える腰が疲れちゃうほどだw

意図的に不安定な挙動も出してみたかったんだけど、次のコーナーまでの間で加速力弱く、ブレーキの扱いにくさも相まって、ちょっと厳しかった。加速減速を楽しむにも役不足。
ただ、多人数乗車がきちんと考えられているクルマだと、1人または2名乗車ならクルマもタイヤも余裕たっぷり。地方のハイペース通勤時間帯だって、全然流れに乗って走れるんじゃないかな。

直進安定性は今ひとつ

ビシッと真っ直ぐ走る感覚は今ひとつ。ドライバーからすると車両感覚がつかみにくいことも影響し、緊張感を感じる場面もある。ここは普通にヴィッツなどのベーシックコンパクトカーに近いレベル。
真っ直ぐ走りにくいといっても、この試乗車のように新車に近ければ特に問題はないんだけど、中古車になってくるとどうだろう??どうしても物理的な劣化などで変わってくるのは避けられないからね。

LDA、レーンキープアシスト機能は続くページで取り上げます。

シエンタのメーター(昼)シエンタのメーター(夜)

ちょっと扱いにくいブレーキ特性

ペダルレイアウトブレーキペダルを踏み込んだり、リリースする時の印象は、初期の部分のフィールが気になる。デジタル的にOn-Offな部分があって、低速度ではかなり丁寧に操作しないと、「コクン!」と減速を開始し「カックン!」と停止することになる。リアシートの乗員はより気になるんじゃないかな。

ある程度速度が出ているところからのブレーキングでは、踏み初めのコクンは気にならないんだけど、今度はその奥で急に穏やかになる特性が気になる。クルマ全体が速度感がつかみにくいこともあって、思う通りに減速できたりできなかったり。速度が落ちるのに合わせて、少しずつペダルを緩めたいのにそれじゃ速度コントロールがうまく出来なかったり。

こうしたブレーキ特性は、最近のトヨタ車としては珍しいんじゃないかな。

トヨタ シエンタ

トヨタ

sienta (シエンタ)

  • テストグレード:“G・7人乗り”
  • ミッション:CVT
  • 年式:2016y
  • 型式:NSP170G
  • 新車時価格:198万円

当記事は「桃花とヒラリー男爵」が
お届けさせて頂きます。
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