SAI(マイナー後)試乗評価P4/燃費と装備、評価総合

自動車購入の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」
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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2017年記事 トヨタ SAI
著:ヒラリー男爵)

SAI(ビッグマイナー後) 試乗インプレ「4」

自動車評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。当ページ試乗レポートはトヨタのハイブリッド自動車「SAI」。車両形式はAZK10、顔付きなど大きく変わったビッグマイナーチェンジ後。グレードは中間の「G」

当ページは4ページ目です。「燃費と装備に対するお得感、評価総合」などを掲載しています。

SAI内装1SAI内装2
トヨタ
  • グレード:“G”
  • 型式:AZK10
  • 車両価格:393万円
  • デビュー年:2009年12月

※内容は辛口評価です。ディーラーで試乗の際にぜひともチェックしたいポイントなどを掲載中です。

  1. 分割page - SAI(ビッグマイナー後)試乗「1-1」・試乗詳細レポート
  2. 分割page - SAI(ビッグマイナー後)試乗「1-2」・静粛性と乗り心地、運転感覚
  3. 分割page - SAI(ビッグマイナー後)試乗「1-3」・内装
  4. このpage - SAI(ビッグマイナー後)試乗「1-4」・燃費と装備、評価総合

ページ内の一部画像はクリックで拡大します(ページ右の横長画像など)。

燃費に関して

ハイブリッド車といえば気になるのが燃費。もちろん経済性だけ考えれば、車両価格の安いクルマに勝つのは難しいわけだけど、それでも気になる。

まず印象としては、運転の仕方による燃費の差が小さい。ということ。ハイブリッドはやっぱり市街地での渋滞に強いし、ガンガン走った時も充電の関係で意外とツジツマが合っちゃう。同じドライバーがという仮定の上ならば、乗り方より季節や気温による差のほうが大きいんじゃないかと思う。

このSAIを筆者が普通に使用していて、燃費は20km/L前後が車載燃費計に表示される。多少は燃費を気にした運転をしているわけだが、基本的に何も考えずに運転している。使い方としては渋滞2割。その他8割。
季節による差としては、夏場は概ね20km/Lを少し超える。冬場は20km/Lを切っている。気温による差だろう。外気温が0度に近い日や、0度を下回る時はエンジンが回っている時間が長くなる。

地方のハイペース運転で燃費チェックしてみた

燃費を気にした運転をしていると、運転が嫌いになるんじゃないかとも思う筆者。それでもハイブリッドシステムの理解に関してはワクワクする。そこで、苦手とするハイペース&アップダウン、信号機そこそこ的なコースで燃費をチェックしてみた。

まだまだ理解度足りないがエコランとハイペースの両立は可能か??というのがテーマ。

思いっきり踏んだ区間ありの燃費

燃費1

まずこちらの画像が、けっこうガンガン踏んでいった時の燃費。一部踏める時は踏めるだけ踏んでいる区間あり。途中のワインディングでは前を行くコンパクトスポーツに追いつき、強いブレーキングなんかで姿勢を作りながらペースを合わせて走ったりもした。

その時に充電されたバッテリーを、その後のノロノロ運転で燃費に活かすという方法で、区間燃費はこんな感じ。

距離22.2km、平均車速44.1km/h、燃費18.8km/L。バッテリーの充電と活用で、思ったりより燃費が伸びた。

きっと前を走っていたコンパクトカー(ヴィッツRS)より、早いペースかつ燃費も良いだろう。ハイブリッドのチカラをみた瞬間だ。

ペースをなるべく落とさずにエコランした時の燃費

燃費2

こちらの画像は、上記と同じ道、プラス少々の道を、なるべく平均車速を落とさないように、かつ全力で燃費走行した時の写真。

エンジンの始動/停止と、バッテリーの充電/放電をずっとチェックしながら、ブレーキの開始位置と強さをコントロールして燃費をコントロール。

信号のギリギリは全て止まる方向で考え、またクルーズコントロールは使わなかった。

距離27.1km、平均車速39.8km/h、燃費27.9km/L。走行後はドライバーのパワーがゼロになりましたw 全力燃費テストの試乗は疲れますw

なお、計測を終わりにした時には、走行用バッテリーの残量が半分を切っていたため、次のドライブでは燃費の悪化が予想される。つまりやっぱり、なんだかんだでツジツマが合っちゃう。

渋滞中の燃費は?

燃費グラフ

渋滞中は、バッテリー残量が十分かつ、暖房の使用量がわずかならば、左の画像のようになる。つまりほとんどガソリン使っていないような感じ。

この画面の左側には、グラフィカルなティーチング機能みたいのが用意されている。筆者の場合これは、普通に乗っていれば常に満点。逆に踏んでる時間が長い時は0点になる。

装備は標準で充実

新車を買う時オプションを追加していくと、総額がみるみる上がっていくのは御存知の通り。もうね、カタログに表示される車両価格なんて意味ないじゃんwなんて思ってしまうことだろう。クルマに限ったことじゃないけどw

もし、ご自身の求める条件と一致すれば最初から装備の充実したクルマを選択するほうが、購入後の満足感は高いだろう。

SAIはそんな、標準装備が充実したクルマ。正確にはビッグマイチェンを経て、メインとなるグレードが変わった。メーカー装着ナビの標準設定が代わり、従来=ベースグレードから標準。ビッグマイチェン後=2つ目のグレードから標準となった。
もちろんクラス的なこともあり、ベースグレードでも装備は悪くない。ちょっとしたクルマを買ってもすぐ300万円くらい行ってしまうわけだから、それなりのお得感はある。

でもやっぱり、装備的なお得感が高いのは、ここで取り上げている「G」というグレード。総額400万円という価格で、高級車と同じような装備が付いてくる。マルチ機能を持つ大きな画面のナビだって標準。ディスプレイは開閉可能だから、眩しい時は閉じておけるなど、細かな魅力だってデカイ。

こんな部分が高級車ライク

昔だったら500万円?今なら600万円??そんな高級車と同じような室内装備がSAIなら400万円で味わえる。

シート1シート2

まずはシート。フロントもリアも立派なシートだ。表皮は革ではなくファブリックだが、サラサラとしっとりがミックスされた上品で高級なタイプ。それなりの滑りにくさだって確保されている。

次にフロントシートのボリューム。大きさはほどほどながらも厚みのボリュームは立派。一昔前ならレクサスとかセルシオとかマジェスタとか、そのクラスのものだろう。今だって、室内スペース優先でシートはどんどんコンパクトになっていると聞く。そんな中では十分に座り心地を優先させたシートなのではないかと思う。

シート3

次に、シートに関する機能。パワーシートは当然として、電動チルト&テレスコピック。それにポジションメモリー機能付き。さらにシステムON/OFFに合わせてのおもてなし機能付きだ。

走行後システムをオフにすると、シートは一番後ろまで下がり、ハンドルは最上部に跳ね上げられる。狭いところでもドライバーは降りやすいってわけ。
次に乗り込んだ時は、システムONでシートとハンドルが元の位置に戻る。
メモリー機能に関しては2種類までの記憶となっていて、ここは高級車と差別化されている。

内装の仕立てに関する部分で気づいた点。

ドアトリム1ドアトリム2

普通に見える部分だけ立派に仕立てる。これが中級車だとすると、見えにくい部分も立派に仕立てるのが高級車。例えばマークXとクラウンの関係なんかもそうした部分が見受けられるからね。

SAIでは、ドアトリム(内張り)の肘掛け部分なんかがそうで、普通に座って見えるのは上の左の画像。普通にしていれば側面は見えない。しかし覗き込んでみれば、加工された金属調の質感を持っている(右の画像)。
鋭い方なら手触りでわかるだろうけど、普通は気にしない部分。そんなところに自己満足できて所有満足度が満たされるかもしれないね。

ちなみにもっと高級車は、足元の方とか、より見えづらい部分にも気配りがされていたりするよ。

エアコン微調整は煩雑

いわゆるマルチと呼ばれるシステムの中でも、SAIのエアコンに関する調整はちょっと煩雑。よく利用する温度調整と、たまに利用するACのon/off、これをマルチのディスプレイで行おうとすると、メニューの深い位置まで進まなければならない。

エアコン調整1

中央のメイン部分にある液晶表示部。その周辺にレイアウトされるボタンは風量の調整やデフォッガーのボタン。

ここに温度調整のボタンは用意されていない。またこの下にレイアウトされる大きなロータリースイッチも、温度の調整ではない。

温度調整を行うためにマルチを操作し、メニューからエアコンの項目に進んでみる。

エアコン調整2エアコン調整3

画像左、メインメニュー画面。
画像右、エアコンの項目に入った画面。

このエアコン設定画面に進んで、やっと温度調整の項目が出て来る。調整も、コマンダーをポチポチ押しての調整だから、物理的なスイッチを押すより神経を使う。

エアコン調整4

ACのon/offやデュアルエアコンの解除はもう1段進まなくてはならない。

エアコン設定画面の右下からオプション項目を表示させ、そこで設定する。

エアコンの温度調整、この方法で行うと実に面倒くさい。運転中は安全性の問題もあるし、時間もかかる。実際はステアリングスイッチに温度調整ボタンが用意されているから、そのボタンを利用して温度調整することになるんじゃないかな。これを知っていればね。

エアコン調整5エアコン調整6

画像左、ハンドルについているステアリングスイッチの温度調整スイッチ。
画像右、助手席側ドアトリムの肘掛けについている温度調整スイッチ。

ステアリングスイッチ、視線を下に移す量が少し大きいが、温度調整は簡単。助手席側のスイッチを利用して温度調整を行うと、こちらはデュアルエアコンになる。元に戻すには上記のメニューを進んでデュアルを解除する事に。

温度調整くらい、センターに物理スイッチが欲しい!

ということで思うのは、温度の調整くらい、一般的な位置にわかりやすいスイッチが欲しいということ。もしくはせめて、マルチからすぐエアコン設定が可能なシステムとかね。

クルマを運転するのはオーナーに限るわけじゃないし、場合によってはこのクラスのクルマが初めてな方もいるだろう。特にSAIのセンタークラスターには多くのスイッチが並ぶようになったのだから、温度調整くらいは物理的なスイッチが欲しかった。丁寧にデザインされたと思えるSAIだから余計にそう感じてしまう。

ちなみにライバルとなるホンダ・アコードハイブリッドではセンターにエアコン調整用スイッチが並び、ひと目でわかりやすい上に使いやすい。

参考:アコードハイブリッド簡単試乗レポ

エクステリアについて雑感

ビッグマイチェンで変更されたSAIは、SAIならではといえる特徴をもつようになったと思う。エクステリアでいえばこの、フロントマスクとテールライト。

相変わらず横から見ればズングリムックリなボディデザインだけど、そこはしょうがないとしてw 「これってカローラ?」みたいな社用車の雰囲気いっぱいだった初期型からすれば、ずっとプライベートな所有欲を満たしてくれる1台になったと思う。

ヘッドライト・夜間テールライト・夜間

そんなSAIのエクステリアだから、最も魅力的に見えるのは夜。周囲が暗ければ暗いほどいい!

大人の所有欲を満たしてくれるクルマって、それなりの価格も必要だし、オリジナリティだって欲しいところ。そして自分だけでなく周囲からも「立派なクルマね」と思ってもらえる必要があると思う。
ただ走るだけならもっと経済性に優れたクルマで十分なわけだからね。見栄と言えば聞こえは悪いが、満足感を構成する要素のひとつであることは、間違いないのかと。

現代的な飛び出したテールライト

テールレンズ

テールライトは飛び出すような形状になった。

限られたボディサイズの中では、スクエアな四角いボディデザインが最も大きく見えるだろう。しかし洗練度としてはいまいち。
逆に優雅さを取り入れようとすれば、絞る部分が出てくるので、小さく見えてしまうもの。

そう考えると飛び出した形状のテールライトって、実に効果的だと思う。優雅なイメージとワイドさの両立というか、夜間は実際にワイドに見える。実際多くなってきてるしね。トレンドかな。

ホイールの形状も変わった

ホイール(SAIビッグマイチェン後)ホイール(SAI初期型)

画像左・ビッグマイチェン後。画像右・初期型(1回目の小マイチェン後)

初期型、つまりSAIのデビュー当時というかそれ以前は、経済性の高さをアピールするだけで、良い印象を得られた時代だったと思う。ハイブリッド=賢い。とか、燃費優先デザイン=知的。そんな感じ。その後はユーザーも賢くなり、経済性だけじゃ興味持たれなくなったという。

今は質感とのバランスこそポイントなのだろう。ホイールのデザインを見てもそれが連想できる。初期型はアルミホイールに樹脂キャップが装着されるデザインをしている。形状は恐ろしいほどに不格好だw
少しでも空気抵抗の低減を狙っているのだろうが、実際どれだけの効果があるか疑問。こうした細部の追求こそ魅力的だった時代もあったのかもしれないが、だったらプリウスでいいじゃない?ということだよね。

ビッグマイチェン後は、アフターマーケットでいうところのブラックポリッシュタイプのアルミホイールに。トレンドとしては完全に乗り遅れだが、こっちの方がカッコよく見えるというのが一般的だろう。

「コダワリ=無駄なこと」。コダワリという言葉の意味は無駄という意味。あらためて思い出したw

メインメーター(昼)メインメーター(夜間)

SAI(ビッグマイチェン後)総評

ボディエクステリア

200万円クラスのクルマに、600万円クラスの装備を付けて、お値段400万円。良くも悪くもSAIの特徴を考えるとこんな感じだ。実際はハイブリッド車だし静粛性の高さなどもあるから一概には言えないんだけどね。

こうした部分から如何にもトヨタらしいトヨタ車となっているのがSAIなんじゃないかと。見方によってはお得感あり。誰しもが走行的質感を求めてるわけじゃないしね。
逆に クルマ好きから見ればほとんど問題外だろう、とも思う。色気や丁寧な作りはよくわかった。一般的になりすぎたプリウスより高級なクルマは欲しい。でも肝心な部分が今ひとつ。

初期型のSAIと比較すれば、クルマの性能というか質感に関する部分は、ビッグマイナーで大きく向上した。購入後の満足度という部分でも向上しているだろう。その分メイングレードが上位に移り、実質的な車両価格が上昇したのは納得できず。従来はディーラーナビがベースグレードから標準だったのが、ビッグマイチェンで省かれてしまった。これにより300万円クラスだったSAIが一気に400万円クラスに。

初期型を中古で購入しても、SAIはSAI。基本的には同じクルマだ。乗り心地の優しさでは初期型の方に分があるから、場合によっては中古を狙うのもいいかもね。

トヨタ SAI

トヨタ

SAI (サイ)

  • 試乗グレード:“G”
  • 型式:AZK10
  • 年式:2015年式
  • 車両価格:393万円

当記事は「ヒラリー男爵」がお届けします
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SAIの特徴が際立つのは夜間。それも周囲が暗ければ暗いほどいい!



ボリューム感ある立派なフロントシート。


パワーシートは電動チルト&テレスコと組み合わせられ、メモリー機能付き。









辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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