プリウス簡単試乗P2/運転感覚と乗り心地

自動車購入の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」
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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2016年記事 トヨタ プリウス
著:ヒラリー男爵)

トヨタ
  • グレード:“Aツーリングセレクション”
  • 型式:ZVW51
  • 車両価格:293万円
  • デビュー年:2015年12月〜

4代目プリウス・試乗ちょいのり「2」

当ページで取り上げているのは、プリウス・グレードは「A・ツーリングセレクション」。2015年12月デビューのモデルでグレードは上級クラス。魅力は燃費だけでなく足の質感とその方向性!

当ページは2ページ目です。「運転感覚と乗り心地、リアシート」などを掲載中。


  1. 分割page - プリウス「1-1」・概要と加速感印象
  2. このpage - プリウス「1-2」・運転感覚と乗り心地、リアシート
プリウス(4代目)内装1プリウス(4代目)内装2

試乗:乗り心地など走行感覚

外装1トヨタ車のサスペンションの方向性が最近、変わってきたように思うのよね。少し前に試乗したオーリス120Tでもそう感じたけど、”ゆっくり動きやすい”感触に。

今までのトヨタ車といえば「パッツンパッツン」か「ブカブカ」かのどちらかで、一言で表せば安っぽく、これなら当然、重量のある上級車種の方が乗り心地よく感じやすいと。上手いことで来てますわなと思ってたわけです。

新車に近い状態から、乗り心地は悪くない

でプリウス。ツーリングセレクションはそこそこ固めだけど、そこそこ動きやすい足回り。今までのトヨタ車と比較すれば積極的に評価できるし、車両200万円代ライバル車と比較しても悪くない。もうね、「プリウス」だからという注釈を外して比較ができる。
しかも、ディーラー試乗車の状態でサスペンション動き出しが優しいとすると、オドメーターが5000kmくらいに進んだ時はスムーズと言えるレベルになっている可能性だってある。

加えて、段差で足回りからのコトコト音が気にならない点も大いに、立派な感じを印象つけてくれたハズ。

直進安定性の高さは十分!

ステアリング動き出しやすいサスペンションや、ダイレクト感ある各部ブッシュやボディによって、直進安定性の高さは十分。それも、「ふらつくけど微調整しやすい」ではなく「ほっといてもまっすぐ走る」感触。
しかも、意図的に直進性ばかり強めた感じじゃない。ステアリング中立付近は軽く、そこに違和感は感じない

なので、何かを犠牲にして得た直進安定性というわけではなく、よく出来ているからまっすぐ走ると感じたのが現在の感想。

それから試乗中、思ったより高い速度でもエンジンが止まっていた(速度は失念)。もしかしたらエンジン止まってると直進性に良い影響をもたらすんじゃないのかって疑問もわいてくる。少なくても静粛性や振動に関してはプラス方向だね。

長時間ドライブしたわけではないので、ハッキリした事はいえないけど、これは長距離通勤の強い味方になってくれるんじゃないのかな。疲れた帰り道こそ、楽に走れるクルマが欲しくなるよね。

助手席での安心感も高い

まっすぐ走りにくいクルマの助手席に座っていると、とにかく落ち着かない。特に高速道路で気になるわけだけど、「少し速度落としてよ」なんて心の叫びがw
コーナーで不快なクルマは、ドライバーの運転次第では助手席で不快なことは少ない。でも直進はクルマ次第でどうしようもない部分があるからね。

ハンドルの回し心地も立派!

直進性が高いクルマといえば、ハンドルの回し心地も一緒に考えたいポイントプリウスはこれも立派だった。今回タイヤが17インチサイズだったこともあり、従来型の特に初期モデルに見られた、コンパクトカーや軽自動車みたいな回し心地とはちょっと違う。

だいたいにしてタイヤの大きなモデルほど、回し心地は立派になる傾向があるけれど、ミドルクラス以上のトヨタ車は立派に感じることが多い。最近は回し心地にしっとり感あって、中立は軽めで切り込んでいくと重めな味付けで、プリウスに限ったことじゃないんだけどね。
タイヤ空気圧を少し下げたら、ねばっとした感覚が出てより立派な感触になるかもしれない。

ブレーキフィールはさらなる改善を!

ペダルレイアウトブレーキに回生機構を持つハイブリッド車では、今までさんざんに言われてきたブレーキフィール。初期の辺りが唐突だったり、急に食いつきがよくなったりするわけだど、今回の4代目プリウスはそれなりに良くなった。良くなったんだけど、サスペンションが動きやすくなった分だけアラが目立つというか、逆にもっと扱いやすい感触とか、思い通りになるブレーキを望んでしまう。

停止のための減速では、より滑らかに停止できるようにやりやすく。また走行中の速度コントロールでは、フロントを縮めて伸ばすスピードがもう少し自由になれば、段差を超える時の衝撃を軽減したり、コーナーでは滑らかに曲がり始められるんじゃないかな。

ペダルレイアウトは、コンパクトカーと同じくらいに左より。ちょっと右側がタイトで、ブレーキペダルは左足ブレーキでも問題ないくらいの位置なので、気になる方はご確認をぜひ。

参考:3代目プリウス(後期)試乗レポ / アクア試乗レポ

個性的な内外装デザイン

インパネなど内装のデザインやボディデザインはなかなか勝負しちゃってるんじゃないかと思う。

ヘッドライトテールライト

「プリウスだから勝負できる」のか、「プリウスだからって勝負しないとダメ」なのか、メーカー側の都合を考えてみるのも面白い。どんな会議をしてコレが採用されたのかなって気になる気になるw

センタークラスター

インパネではセンター上部の液晶部が目を引き、グラフィカルそしてカラフルな表示が現代風をイメージさせてくれる。

ただし全体的にはどうだろう?若干クセの強い造形でドアに繋がり、センタークラスター周辺はコンパクトカーの絶壁かつ下部がエグれている。このあたりに古いイメージを抱くユーザーもいらっしゃるんではないかと。

旧型プリウスが安っぽいながらも立体感のある造形で新鮮味を出していたのと比較すると、ちょっと残念に感じてしまう。

そして積極的に厳しいと感じたのはセンターコンソール周辺

センターコンソールセンターコンソール2

2個並んだドリンクホルダーの辺りだけど、非常に大味で大雑把な印象を受ける。こんな大きな面積に単色の光沢パネルを使って、キズを気にしながら使うことになるかもしれないし、しかも表面のウネリはなんともいえない感覚で。

下位グレードではつやなし黒のプラパーツとなっていたが、のっぺりとした大きなパネルが安っぽいことに違いはなし。マイナーチェンジで大幅変更されないことを祈りますw

リアシートについて

リアシートに関しては良くなった部分と悪くなった部分がどちらも見受けられた(旧型比)。

頭上のスペースはかなり厳しい

先に悪くなった部分を述べさせていただくと、頭上のスペースが減って圧迫感アップ。具体的には、身長182cmのスタッフが座ると、頭上に頭が接触。しかも、背もたれより先に頭が当たってしまうから、背中を背もたれに付けることが出来ず。これは事実上、乗ることができたいと言ったほうが正しいだろう。

普通に乗車できるのは身長が170cm位まで。このくらいなら、一昔前のクルマに乗っているような圧迫感こそあれど、よほどのことがない限り、髪の毛が接触する程度だろう。足元や膝周りのスペースも狭くはない。

ドア開閉から乗り心地などはまずまず

運転席や助手席では良いレベルのプリウス、リアシートに関しては”まずまず”という感じ。リアシートはゆったりしてる方が快適だし、それで不快ならそれは運転方法に問題が。。。なんていうのが普通だとすると、やや固めかな。特に大きめの段差では普通に衝撃がある。
質感より優しさが快適性に直結しやすいリアシートは、ツーリングセレクションではないタイプの方が快適かもしれない。

そんなツーリングセレクションでも、旧型と比較すれば差は歴然
まずは乗車時のドア開閉、明らかにフロントドアと差別化された安っぽいリアドアは旧型プリウスの代表的特徴。今回それがフロントドアに近い感触で開閉できるようになった。

そしてちょっと背中を丸める感じの姿勢で乗り込むことになるのだが、乗り込んでしまえば普通に座れるシート座面は旧型より全然良い。クッション性も着座姿勢も、リアシートが使われることが考えられていると思う。

さらに走りだせば細かな凹凸は丁寧にこなしてくれるのがわかる。このあたり、渋くて荒っぽい兄貴分のSAIより好ましいくらい。プリウスはサスが馴染んでくればまた良くなる可能性もある。

短時間でも感じられる質感が魅力

リアシャシーリアサスがダブルウィッシュボーンになったということで、やけにもてはやされているプリウスだけど、ここからイメージできるのは強い横Gをかけた時の安定性などで、乗り心地についてはやっぱり乗ってみないとわからないと思う。

ダブルウィッシュボーンやマルチリンクといっても、乗り心地が安っぽいクルマは普通にあるからね。

短時間のディーラー試乗で乗り心地の”質感”を比較するのは難しいかもしれない。でも普段走る道を走れば乗り心地の”良し悪し”ならわかりやすい。不快な音がするかしないかでもいいし、購入を考えているならカタログスペックではなく試乗しての比較をぜひ。

ちょこっと乗っただけで心地良いと感じたクルマはすぐに思い通りに走れる。逆に違和感を感じたクルマは慣れるまで緊張が取れず。このプリウスは1時間のディーラー試乗で多くの部分が馴染み、試乗初めて10分後には気持よく走れました。

ディーラー試乗車だけ特別という可能性もわずかにw

今回プリウスに試乗させてもらって、予想以上によかったわけだけど、もしかしたら特別条件の良い車体だった可能性も完全には否定できず。というのも、筆者が以前購入した現行ウィッシュは試乗車より届いた新車の方が乗り心地良かったし、またマツダCX-5なんかでも試乗車の乗り味が異なっていると感じたりもした。

なにもプリウスに限ったことじゃないんだけど、いつの間にかの改良や改変の可能性は少なからずある。プリウスみたいに注文から納期の長い人気車ほど、営業マンから聞けることは何でも聞き出すのが安心ですね。


プリウス(4代目)内装3プリウス(4代目)内装4

プリウスちょい乗り総合

外装1今回ツーリングセレクションに試乗し、短時間ながらも走行感覚は期待できると感じることができた。予想以上というか意外というか、笑顔でいられる結果に思わず”1日貸して”とお願いしたくなってしまった位。

いやほんとに、長時間乗車時の不快感なんてわからないけど、市街地を短時間ならあちこち満足できる。車両価格250万円クラスとしてね。プリウスも4代目にしてしっかりと、ミドルクラスと言えるだけの質感を備えてきたんじゃないだろうか。

一方で懸念事項や、条件次第では積極的に選べないポイントもある。長距離通勤のスペシャリストとしては車両が高額になってきたし、それでいてファミリーユースにはリアシートスペースの不安が。他のハイブリッド車など燃費がいいクルマはプリウスだけじゃないからね。

もう一つは「プリウスのカローラ化」を拒否するような”微妙”な個性。ボディデザインや内装の一部など安っぽい個性が残念。やはりプリウスなら常に先進技術でカローラ化を防いでもらいたいところで、そうするとPHV仕様こそ4代目プリウスの本命かも。

2016年4月時点で納期は6月超とのこと。特別お急ぎでなければPHVを見てからでいいかもね。

プリウス (30系後期-1)

トヨタ

prius (プリウス)

  • テストグレード:“Aツーリングセレ”
  • 年式:2016年
  • 型式:ZVW51
  • 新車時価格:293万円

当記事は「ヒラリー男爵」がお届けします
ヒラリー男爵

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グレードによって異なるセンタークラスターの表面処理。黒いほうが廉価グレード。どちらが好ましいかは実車でどうぞ。

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