プリウス後期モデル「2-2」燃費やライバルについて

自動車購入の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」
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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2013年記事 トヨタ プリウス
著:ヒラリー男爵)

3代目プリウス(後期)・試乗インプレ「2-2」

トヨタ・プリウス(3代目)の試乗レポート、インプレッション。2011年12月のマイナーチェンジ後モデル。グレードは最も低価格な「L」。ディーラーでの試乗の際にぜひともチェックしたいポイントなどを掲載中。

このページは2ページ目です。当ページでは「質感評価や燃費に関して、またプリウスのライバルに関して」などをお届けします。

プリウス(後期)内装1プリウス(後期)内装2
トヨタ
  • グレード:“L”
  • 型式:ZVW30
  • 車両価格:217万円
  • デビュー年:2009年5月〜

※内容は辛口評価です。ディーラーで試乗の際にぜひともチェックしたいポイントなどを掲載中です。

  1. 分割page - プリウス・後期モデル「2-1」・時代が進めば評価も変わる
  2. このpage - プリウス・後期モデル「2-2」・質感評価とドライビングフィール、燃費
  3. 分割page - プリウス・後期モデル「2-3」・ライバル車考察と総評

試乗:ドライビングフィールなど

試乗したプリウスのタイヤは「グッドイヤーGT3」。185/65/15サイズ。新車時装着タイヤで、グッドイヤーの燃費最重視タイヤだ。「L」グレードでは調べた限りこれ1銘柄になる。
タイヤ空気圧は市街走行レベルの温間時で前後2.4キロ。普通からすれば気持ち低め。タイヤ残りミゾは6部山。

クルマに対する違和感を取り除くために、何も考えずにブラブラ。その後、この状態で試乗走行。

質感が高いワケじゃない、でも神経使わずに加速できる

プリウスのシフトセレクターゆっくり走り出しハンドル切って道に出る、エンジンが止まっているのにもかかわらず、たいした質感も感じない。うーん、やっぱりプリウス。アコードハイブリッドなんかは、ものの50メートル走ってハンドル回せば、エンジンが止まっているならでは滑らかさを感じる。まるでV8搭載車に乗っているよう。

しかしプリウスが決して悪いわけではない。走り出してしまえばエンジン+モーターという凝った仕組みでありながらも、至って普通に走ってくれる。何も考えずに、何もギクシャクせずに加速、巡航できる。決して高額車でないのに凝ったシステムを搭載し、それでいて普通に加速できる。これぞトヨタ式ハイブリッドの素晴らしさ。現在は街中でギクシャクするクルマがどれだけ多いことか。プリウスの方が神経を使わずに済む。
アクセルペダルだって燃費を稼ぎたい部分でアクセレーションを制御しやすい特性になっている。早開きかつ唐突な車種とは全然違う。

減速時、アクセルOffとブレーキング時に関しては、アクセルOffはMT車でクラッチを切っている時のようにス〜っと転がっていく。異次元の低転がり感、エコタイヤレベルじゃありません。エンジンの抵抗が少ないとかどうこうより、エンジンが止まっている(歯車は空回り?)恩恵かな。

ブレーキ、大分良くなったとはいえまだまだ手前の方でデジタルチックな部分がある。プリウスのブレーキ、何人かに聞いてみたら、気にならない人は全く気にならないというから、こんなものか。ハイブリッド車ということを知らなければどうしようもないゴミブレーキ、しかし大事なのは回生効率ですね!

交差点などコーナーでは

ステアリングフィールに関してはとにかく軽いこともあり、クルクル回す感触といえばタイヤが細いクルマに近い感じ。一応、ヴィッツセダン・ベルタレベルよりは好ましいと一定の評価はできるけど、車両価格200万円超とは思えない。

それなりに落ち着きのある巡航中から、軽いアクセルOffと共にハンドルを切り始めれば、ほどほどにマイルドな挙動を示す。現代のクルマに限って比較すれば、かなりマイルドといってもいい。
どれくらいのレスポンスでクルマが反応してくれるか、好みは人それぞれ。クイックでもマイルドでもそれは好み。逆に評価となれば、クイックでもマイルドでも挙動変化はドライバーに伝えて欲しい。ココには優劣がある。
曲がり出そうという感覚、曲がっている感覚、そこを伝えてくれると走りやすいし不快でない。しかもハンドル握るのが楽しい。

どれだけゆっくりした特性のクルマでも、自然に曲がれるクルマはある。様々な部分から情報を伝えてくれて、デジタル的ではなくリニアな特性、ワンテンポ遅れて一気に反応を始めるのはちょっと問題。

ということでプリウス、全然自然じゃない。シャシーがヤワとかそんなことより遙か手前の部分で不自然。普通に乗っているだけでも迷っちゃう。ハンドル切り始める位置、回す早さ、角度。できるだけ手前から気に始めるためにはどこからアプローチしていけばいいのか。強めのブレーキからブレーキペダルをリリースしつつハンドルを回し始める時なんかは、適当なつじつま合わせ優先で考えた方がいいかも。

フワフワ締まりがないとドライバーも酔っちゃう

ほんの少しだけ路面がうねっている道路、けっこうどこにでもあると思う。今回のプリウスは年式が1年落ちなんだけど、どーも締まりがない。いやほんと、ドライバーが酔っちゃうのかと思うほど。

特にリアサスペンションが柔らかくなった、ゴムブッシュなんかも特性が変えられたかもしれない。ショックの微低速域で減衰力が出ていれば柔らかい上に揺れもビシッビシッっと止まりそうなんだけどね。

燃費について

プリウスはいつでも区間燃費が計測できる。システムOn-Offの度に燃費がチェックできるから、車載の燃費計で簡単に計測してみました。試乗3日間のうち2日間が雨。雨の日は燃費落ちます。

  1. 信号の多い市街地・距離12.6km、時間30分試乗後すぐ計測 ・・・ 燃費15.0km/L
  2. やや信号の多い市街地・距離19.2km、時間40分 ・・・ 燃費18.3km/L
  3. 時速60〜70キロで流れている幹線道路・距離20.6km ・・・ 燃費22.7km/L
  4. 下り坂が多い山道・距離11.3km ・・・ 燃費37km/L
  5. 単独で走れる田舎道・距離21.7km ・・・ 燃費26.4km/L
  6. 片側2車線の幹線道路(追い越し車線)・距離33km ・・・ 燃費21.9km/L

平均はいずれ計算する予定。アクアの試乗ページには同様のデータを掲載していますが条件が異なります。車載燃費計の計測・集計についても違いがあるかもしれません。なので単純な比較は騙されちゃった状態になります。

プリウスってお得なの?

プリウス買って自動車関連費は減るのか?

プリウスの燃費「23km/L」、ガソリン1リッター「120円」としてシミュレーションしてみると・・・

  • 1万km走行するとガソリン代は、約5万2000円。
  • 10万km走行するとガソリン代は、約52万2000円。

1リッターあたり「13km」走るのクルマの場合だと・・・

  • 1万km走行するとガソリン代は、約9万2000円。
  • 10万km走行するとガソリン代は、約92万3000円。

ガソリン代が1リッター「150円」の場合だと・・・

  • 23キロ/Lのプリウスで10万km走ると ・・・ 約65万2000円。
  • 13キロ/Lの自動車で10万km走ると ・・・ 約115万3000円。

ガソリンが高いほど差が大きくなります。リッター150円なら10万km走って50万円トクをします。


※計画性は大事、でも「割引現在価値」だって忘れないで下さい!

エンジン始動中うるさい?

プリウスの良いところ、「ノロノロ運転時はエンジンが掛かってもノイズが気になりにくい」というのがある。うるさいエンジンでアイドリングストップが付いた車種では、ストップしない車種よりノイズを感じてしまう。一旦静かなのを味わった直後に騒音を感じれば、とてもうるさく感じるというアレだ。
人間の耳は自然にイコライザーを掛けるというから、自動で音質調整をしたり、感度を調整しているわけで、こんなことが起こる。エンジン掛かっているならずっと掛かっていた方が良いというのも納得だ。

プリウス、低速度で巡航中はエンジン掛かってもたいして気にならず。さすがトヨタ、静粛性には気を遣っている。同じハイブリッドのSAIなどではこういった時、かなり注意してもエンジンが掛かっているかわからない。ごくごく注意すれば振動でわかるが、そこまで神経とがらして走る事は普通ない。
(どちらもフル加速となれば急に音量が高まり、これは気になる)。

アイドリング中はどう?

ではクルマが停止していて人間も敏感なアイドリング中はどうか?手元の騒音メーターで計測してみました。

車外、周囲の環境騒音は59.7dB。普通に昼間の屋外という数値。車内での計測はリアシート

  • エンジン停止中 ・・・ 58.4dB
  • エンジン稼働中 ・・・ 61.2dB

エンジン停止中と稼働中、数値で見れば約3dBの差。音圧でいうところの3dBは音量では倍というが、簡単に言えば人間がボソボソ声で話しているのと同じくらいの差になる。また、周囲が静かになればなるほどこの差は広がり、夜間ではおよそ10dBくらいの差になる想像ができる。周りがうるさければエンジン音も気になりにくい。
ディーラーで試乗した時は気にならなかったのに・・・。なんてことの無いようご注意を。

エンジンは耳障りなノイズ、しかしセルの音がしないのはイイ!

音質的には単純にガラガラという4気筒エンジンの音がする。それでも、セルモーターのキュルキュル音が無いのは非常に快適。

写真はプリウスのサービスデータ。アイドリング回転速度が1000rpmなんて記載されてる。これにどんな理由があるのか気になって仕方ありません。そういやSAIのハイブリッドも900rpm。

それから点火プラグ、イリジウムプラグで20万kmとなっているけど、エンジン稼働時間が少ないからこそなのかな。

プリウス(後期)内装3プリウス(後期)内装4

時代は変わる、プリウスの存在意義

ほんのちょっと前までプリウスの存在意義といえば、ひとつは最先端のハイブリッドシステムを味わえるクルマということでした。エンジン+モーターという動力源、そして両方のチカラを合わせ最適に発揮できる遊星歯車を利用した駆動系。しかし現在では様々なハイブリッド車や電気で走る系の低燃費指向のモデルが発売されています。

もうひとつは走行距離の多い方に合わせたトータルでの経済性の高さ。特別なシステムを除けば割高な車両価格ながら、他車を圧倒する燃費の良さで、乗れば乗るほど元を取れます。しかしこれまた現在では多種多様な省燃費なクルマが発売されています。

軽自動車やコンパクトカーの実用燃費が上がったことにより、相対的にプリウスの経済性の高さは落ちたわけですが、それでも渋滞中でも悪化しづらい燃費は今でも魅力。とはいってもその車両価格を考えれば、プリウスにはミドルクラスレベルの質感が求められます。Bセグメント以上Cセグメント未満では不満がでます。現実的に正当派のミドルセダンやVWゴルフに近いお値段がするわけですし、取得税や自動車税の減税がなくなったらさらに差は縮まります。
そして、誰もが10万キロ、20万キロと走るわけではありません。

そのアタリを考えてもマイナーチェンジで乗り心地がアップしたのは時代にピッタリ。何といっても極悪の乗り心地では無くなりました。静粛性だって多少なりともアップしています。もちろん走行安定性の高さは軽自動車の比ではなく、通勤利用なら朝はキビキビ、夕方は疲れた体でもラクに帰れます。

ということで、燃費も大事だけど軽自動車ではちょっとね、なんていう方に合わせたクルマとして、今までとは多少異なるポジションで独自のキャラクターを発揮しています。

プリウス (30系後期-2)

トヨタ

prius (プリウス)

  • 試乗グレード:“L”
  • 年式:2012年
  • 型式:ZVW30
  • 新車時価格:217万円

プリウスのモデル別の違いや比較
その他の概要はリンク先で掲載中。

当記事は「ヒラリー男爵」がお届けします
ヒラリー男爵

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リアシートステップ部分
リアシートのステップ部分はこんな感じ。


バッテリー冷却
横方向のブルブル感が残念なリアシート。スペース的には頭上がそれなり。身長175センチ位までが快適に座れる目安かな。
バッテリーの冷却に関する通風口。大きな音量でファンが回り出すのは確認出来なかった。



とっても地味なフロントシート。ほとんど無地のグレーだ。シート全体の大きさは評価して良いと思う。

プリウスのラゲッジ1
プリウスのラゲッジ2
ラゲッジはフロアが高い。

12ボルトバッテリー(室内)
ラゲッジスペースのサイドには12Vバッテリーがレイアウト。システム起動用らしく、こちらが切れると始動できず。室内に設置できる専用品だからお値段高め。

プリウスのアルミホイール


ホイールキャップを外すとアルミホイールが出てくる。
タイヤは根強いファンもいるというグッドイヤーの超燃費重視系エコタイヤ。



プリウスのサービスデータ。

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