プリウス・自動車比較と評論P1-1

自動車購入の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」
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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2009年記事 トヨタ プリウス
著:元自動車整備士)

トヨタ
  • グレード:“L”
  • 型式:ZVW30
  • 車両価格:205万円
  • デビュー年:2009年5月〜

トヨタ・3代目プリウス(前期)・試乗「1-1」

今回の辛口比較・評価評論の試乗ターゲット車は、未来的感覚溢れる実用車、トヨタ・プリウス(3代目)
エンジン+モーター、ご存じハイブリッドパワーで燃費を稼ぐ新感覚のクルマ3世代目。プリウス試乗記です。


  1. このpage - プリウス・”前期”モデル「1-1」・コストと自動車的質感
  2. 分割page - プリウス・”前期”モデル「1-2」・始動中のエンジン音や総評

※別ページにて後期モデルの試乗レポートを掲載中。後期の方が文面まとまってます。

関連ページ プリウス・”後期”モデル 「2-1」時代が進めば評価も変わる
関連ページ プリウス・”後期”モデル 「2-2」燃費、ライバル車について
関連ページ プリウス・”4代目ZVW51” Aツーリングセレクション簡単試乗

プリウス内装1プリウス内装2

先代プリウスとのスペック比較

トヨタ

いきなりですが、この試乗記3代目プリウスと先代プリウスとの大きな違いは、燃費の向上。ハイブリッドカーなのでまずはこれが一番。
2代目プリウスではリッターあたり35キロの燃費に対し、3代目ではリッター38.0キロの”カタログ燃費”を実現したこと。

次に3代目プリウスでは、今までの1.5リッターから1.8リッターに排気量を拡大、アシストする電動モーターの出力も60kW(82PS)にパワーアップ。2代目プリウスの50kW(68PS)と比べるとかなりパワーアップしています。

ハイブリッドシステムを含むパワーユニットに関しては、100%に近く新開発しているということ。バッテリーという重量のあるものを乗せている上にエンジン大きければ低速時の燃費は悪くなりますが、低速時の無駄はエンジン停止で抑制。巡航時は、排気量を大きくして余裕のあるエンジン回転数で走行し燃費向上。また新開発のパワーユニットが動力伝達をスムーズにしているということ。
今回もエンジンはアトキンソンサイクル(実排気量は2割減、熱効率はディーゼル並み)、低パワーなエンジンなのは一緒です。実排気量は1400cc程度になります。

パワーユニットの強化が最も大きな変化ながら、リアシートの居住性向上、外装デザインがより未来的なイメージを意識したモノになったのも大きな変化でしょう。

プリウスってお得なの?

最新のシステムを味わうという魅力もありますが、基本的にはエコノミーの為のクルマ、ガソリン代を安くすることが目的のクルマです。

プリウスの燃費の「23km/L」、ガソリン1リッター「120円」としてシミュレーションしてみると・・・

  • 1万km走行するとガソリン代は、約5万2000円。
  • 10万km走行するとガソリン代は、約52万2000円。

1リッターあたり「13km/L」走るのクルマの場合だと・・・

  • 1万km走行するとガソリン代は、約約9万2000円。
  • 10万km走行するとガソリン代は、約92万3000円。

ガソリン代が1リッター「150円」の場合だと・・・

  • 23km/Lのプリウスで10万km走ると ・・・ 約65万2000円。
  • 13km/Lの自動車で10万km走ると ・・・ 約115万3000円

プリウスを買うとどれくらい燃料代が安くなるか単純に計算してみました。プリウスの優位性はガソリン価格に左右されるわけですが、1万km走ると4万円〜6万円、10万キロ走ると40万円〜50万円安くなります。

イニシャル+ランニングコスト

プリウスを買って得をするかどうかは、車両代と燃料代の合計で決まります。「ローン返済金とガソリン代金」、この合計金額が安い方が偉いわけです。

プリウスを買って10万km走るとすると、車両価格50万円安いクルマとトントン。プリウスには制御起動用バッテリー(走行用バッテリーとは別、12Vのものだが室内用なので高い)があるので、実質的には45万円安いクルマとトントンといったとこでしょうか。
(金利は割愛。ガソリン価格により試算は変動)。

プリウスの価格は205万円〜とずいぶん安くなりましたが、他のクルマも燃費が良くなっています。
ハイブリッドの補助金でも変わってきますが、、他のクルマなら値引きだってあります。

10万km走って、カローラとトントン。ローンで買えばローン返済金が高いかガソリン代が高いかになります。月2000キロ走る方だと4年でトントンでしょうか。

まとめればプリウスだからってそんなに得をしないというわけです。得をするのは、地方の方で通勤利用など、片道40、50kmと走行される方。プリウスを買って20万kmも走れば金額的には十分得をする計算です。

くるま自体の魅力はどう?

外観デザインについては2代目プリウスと近いイメージ。キープコンセプトといっていいくらいですが、ドアノブの上にプレスラインが加えられ、ボディーエッジがシャープに。その他ディテールの意匠変更なのでスポーティーさがでてかっこよくなりました。

2代目プリウスでイメージ面からも空力を重視、ハイブリッドカーとして最終形態的な未来形でデビューしたので、大きく外観が変わっていないのは、あたりまえといえばそうなります。
実際に走っても2代目よりスポーティで乗り心地も多少改善、ワンランク上の上質感があります。2代目プリウスとの比較では、安っぽさがとれて、しっとり感、重厚感がプラスされました。
(クルマ全体で見れば最低レベルなのは変わらず)。

クルマの魅力という面でもレベルアップしたプリウス。経済性も居住性もデザインもレベルアップ。しかし、200万円以下の自動車全てと比較すれば、質感は最低レベル。残念ながらこれは現実です。

試乗:乗り心地について

通勤用のクルマだから、イニシャルコストもランニングコストも安くて、ある程度いいペースで走れるクルマが最高のハズ。だから質どうこうという評価は割愛します。
その代わり、トヨタの採用するカヤバ製ショックアブソーバーは寿命の長さがウリ。プリウスのようにたくさん走行距離を乗らなければ割高な車両価格をペイできないクルマの場合は、大きな長所になります。

試乗:静粛性などは?

ドアカップホルダープリウスは通勤がメインの実用車。それを大前提としながらもあえて評価させて頂きます。

静粛性、エンジンが止まっている間は、もちろん最高。振動だってありません。モーターだけで走行する感覚もスムーズで他にない感覚です。
ただ、うるさいときはものすごくうるさい。遮音材が最小限なのは、リアドアを閉める音でもわかります。外部からの音は容赦なく室内に入ってきて、さらに上り坂など、ものすごいエンジン音が伝わってきます。
普段、エンジン音がないため、急にエンジンの回転が上がると、ものすごく気になります。これは試乗車に乗ればわかります。

プリウスにはグレード・タイプによって異なるショックアブソーバーが使われています。という話です。サスペンションショックにはスムーズなタイプと渋いタイプがあるらしく、これは購入時に要確認です。

プリウスの内装について

プリウスインテリア1インパネデザインは、プラットホームがオーリスやブレイドと同じ分、3代目プリウスもかなり似てきています。コスト削減上ほとんど同じ部品を使っている関係もあるのかもしれません。内装のデザイン自体は、2代目プリウスとは比べものにならないくらい、未来的な格好いいの良いデザインに仕上がっています。

プリウスの 内装に関して先代プリウスと比較すると、見た目上のデザインはワンランク上がって立派になりましたが、コスト削減した分、触った感触など質感という面では先代プリウスより劣ります。インパネまわりがパコパコ、グローブボックスなどは、かなり気になる程、ものすごくパコパコです。

しかし、プリウスのインパネには、大きな液晶画面があり、視線がそこに集中し、それによってぱっと見、立派な印象になります。プリウスを始めこのクラスの内装を語る際に、これはプリウスの大きな特徴でしょう。ちなみにこの効果もあり、コンパクトカーと比較すればやっぱり内装が豪華と感じることが出来るはず。

ちなみにこの液晶部分、バックライトにピンク系の光源を採用してコスト削減、その上にカバーを被せて変色させているといううわさもあります。できれば白系のバックライトを採用してくれればシャープさはグッとアップ。

試乗するならここはご注意

プリウスの「L」というベースグレードでは運転席シートリフターが省かれている。シートが上下するあれです。標準の状態で問題ない平均的な体格を持つ方なら問題ないので、ここは試乗時に要チェック。基本的に一つ上のグレードが試乗車だったりします。
(例えばウィッシュなどはベースグレードでもシートリフター標準なので残念)

次に同じくベースグレードでは、スマートキーのドアロックオープンセンサーが運転席にしかついていない。上級グレードが試乗車でだまされないようにご注意を。

他のクルマと比較して

車両価格200万円でプレミオやアリオンを買うと、プリウスより断然静かで乗り心地もいい。でも古い価値観に縛られる。
ではヴィッツやフィットなどコンパクトカーを買う。プリウスより安いし意外に快適。プリウスよりオトクだけど、ちょっと貧乏くさい。
ならばということでインサイトと比較すれば、車格はプリウスが一クラス上。車内も広い。でも乗り心地は同レベルか劣るくらい。

そしてこれらの中で、地方の通勤時間帯のハイペースくねくね道で、もっとも余裕があるのがプリウス。地方の通勤専門なら、まさにスペシャルです。

結局のところ、プリウスは最高の実用車。通勤に使ってナンボのクルマ。燃費が良く、走行コストが安いのが全て。それでいながら、最先端のシステムをチェックしながら走るのは面白い。でも趣味のクルマではなくて、ただただ移動の手段の最高峰。これがプリウスの本質。ということは、ライバルは軽自動車ということで問題なさそうです。

トヨタ プリウス (30系前期)

トヨタ

prius (プリウス)

  • テストグレード:“L”
  • 年式:2009年
  • 新車時価格:205万円

概要

  • 型式:ZVW30
  • 排気量:1800cc+モーター
  • ボディサイズ:4480/1745/1490mm
  • 車重:1310kg
  • 発売時期:2009年5月〜
  • 新車時価格帯:205-334万円(EX省)

プリウスのモデル別の違いや比較
その他の概要はリンク先で掲載中。

当記事は「元自動車整備士」が
お届けさせて頂きます。
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ライバルと比較しての評価
エンジン質感 5段階評価

がまんがまん。

足回りの質感 5段階評価

がまんがまん。

内装の質感 5段階評価

デザインはがんばっている。

外装の質感 5段階評価

グッとバランス良く感じられるようになりました。

快適性 5段階評価

がまんがまん。

パッケージング 5段階評価

リアシートは広くなった。ハイブリッドだけど遜色なし。

先進性 5段階評価

このまま突っ走っちゃって下さい。

お買い得度 5段階評価

走行距離の多い方には経済性高い。

プリウスインテリア1
プッシュボタン
システムスタートボタンは左側。

バッテリー冷却
バッテリーの冷却に関する通風口。大きな音量でファンが回り出すのは確認出来なかった。

リアシートステップ部分
リアシートのステップ部分はこんな感じ。

ドアカップホルダー
ドアは閉めても叩いてもパカパカ。特にリアドアは。。。はい!軽量ならえらいんですね。

プリウスのラゲッジ1
プリウスのラゲッジ2
ラゲッジはフロアが高い。


ラゲッジにはトノカバー付き。


リアアンダートレイ。

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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試乗比較しにくい中古車購入の時こそ、中古車購入時にも役に立つレポートを送り続けて16年。これからもドライな試乗レポートでお楽しみ下さい。