プレミオ/自動車比較・辛口評価と評論

自動車購入の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」
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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2015年記事 トヨタ プレミオ
著:ヒラリー男爵)

トヨタ
  • グレード:“1.5F EXパッケージ”
  • 型式:NZT260
  • 車両価格:203万円
  • デビュー年:2007年6月〜

トヨタ・プレミオ・試乗「1-1」

辛口比較・評価評論、トヨタ・プレミオ/グレード「1.5F EXパッケージ」。上質な内外装を持つミドルセダンが200万円ちょっとの値付け。トヨタ流の小さな高級車感覚がお手頃価格そして、燃費重視なキャラクターが魅力の一台。
デビューして約8年。2014年序盤のモデルに試乗しました。

※当サイトは辛口の試乗評価が特徴。評論家が口に出来ないような長所短所を強調して記載しています。


  1. このpage - プレミオ「1-1」・概要と車内内装
  2. 分割page - プレミオ「1-2」・エンジン、ミッション、運転感覚
  3. 分割page - プレミオ「1-3」・乗り心地と静粛性、燃費
  4. 分割page - プレミオ「1-4」・ライバル比較と総評
プレミオ内装1プレミオ内装2

プレミオ(NZT260)について

エクステリア(フロント)プレミオの最大たる長所は内外装の上質感。まずエクステリア、ずんぐりむっくりとなりがちなミドルクラスセダンの中で、けっこう端正にまとまっていると思う。

それでいてドライバーズシートからの見切りが良いのは、真っ先に評価したいポイント。

内装1そしてプレミオらしさが味わえる主力グレードをチョイスすれば、トヨタ車的な高級感に溢れたインテリアが素晴らしい。200万円前後というこの価格帯で、こんな雰囲気を味合わせてくれるクルマ、貴重な選択肢でしょう。以前プログレ/ブレビスというクルマがあったけど、それと同じような”小さな高級車”を、車両200万円ちょっとで味合わせてくれる。

一方で自動車としての質感、走行感覚ということになると残念ながら、なかなか厳しい。今回の試乗車ではヴィッツファミリーとなった新世代カローラより静粛性が低く、うるさい。乗り心地はゴツゴツ&ボワンボワン。さらに操舵フィールだって、マッタリ快適という評価を越えてマッタリ。
セダンのピラミッド階層といえば、一つ上の車格をチョイスすれば”より静か””より快適”。試乗しなくても買える安心感が魅力だと思っていた。しかしカローラの方に魅力を感じる部分がいくつかあり、全てプレミオの方が偉いワケじゃない。

ということで、上品な内外装は価格以上、それ以外にはちょっと期待しないでねっていうクルマがこのプレミオ。商品企画としてはメチャクチャ凄いと思う。例えばNDロードスターとかS660とか、外からじゃ美点がわかりにく過ぎるw

ポジショニングやライバル車

販売チャンネルの異なるアリオンと兄弟車がこのプレミオ。販売はアリオンがトヨタ店、プレミオがトヨペット店。

どんなクルマかと一言で表すと、旧カローラと同じような内容を持つといわれる、旧カローラの上級版がこのプレミオ。言ってみれば高級カローラという感じでそれはもはや小さな高級車。特に内装インパネ周辺、写真で見るより実車はよほど立派

ボディサイズは全長4595mmの横幅5ナンバーサイズ。ライバルは日産シルフィを始め、やや古い世代のレガシィ、アコード、シビックといった辺り。
ミドルセダンというのはどうしても地味、だからライバル車は大型化して存在感を出す。そんな中でプレミオは、日本車らしいボディサイズのままで、小さな高級車として存在価値を示している。

トヨタ

文中に出てきたカローラはこの型のカローラ。写真はワゴンのフィールダー。
参考:2014年式カローラ試乗レポート

試乗車概要

エクステリア(サイド)今回の試乗車は、2014年(平成26年)式のプレミオ。1500ccエンジンとCVTが組み合わせられる「1.5F EXパッケージ」というグレード。総走行距離は約1万km。

プレミオには3タイプのエンジンバリエーションを含む合計10種類のグレード(含むパッケージオプション装着グレード)が用意され、同じ予算でも”エンジンを取るか装備を取るか”という選択肢が用意されている。

その中で「1.5F EXパッケージ」というグレードは全体で見れば下から3番目、1500ccエンジン搭載車の中で見れば最上位。タイヤやスロットル特性も燃費指向で、無駄ないパワーに高級感ある内装を組み合わせたグレード。
これより下のグレードではディスチャージヘッドライトや本革巻きステアリングが省かれ、上のグレードではマークXに迫る価格となっていく。最も強くプレミオらしさを味わえるベストグレードだと思う。

今回このクルマを合わせて10日ほどドライブ。フロントシートとリアシート、日常の買い物からコーナーが続くドライブコースまで走行。

試乗:内装インパネ周辺

内装2プレミオは”ミドルクラス”のセダン。トヨタ内ではカローラとマークXの中間に位置する。してどちらかといえば”ミドル”というより”ロア”じゃないか?などと言われることもあるクルマ。
だから決して上級車ではないし高額車でもない

試乗ということでまず乗り込みながら内装を拝見。

空が明るい時間、自然光の下で見たら、「なんだ高級車じゃないか!」なんというか、写真で見るよりずっと立派!トヨタが作ってきたトヨタらしい高級を存分に感じる。

別に木目調パネルとかコンビステアリングがスゴイというわけじゃない。頭にあるイメージから連想する高級感、それと一致する素材感、微妙な色合い、立て付け、またドアトリムには優雅な造形まで盛り込まれている。シートだって1500ccエンジンを積むクラスとは思えないほど立派。

プレミオの内装を見て思った事。「マークXがFF+CVTになったらプレミオでも一緒じゃないw」なんて。

特筆すべき点を取り上げてみる
  • シート座面は適度に柔らかでボリュームある。3時間運転しても体が沈んでしまって困る事もない。
  • 運転席はパワーシート。ランバーサポートの調整付き。
  • ダッシュボード上面、ベージュ部分の上の方、そのた手が触れる部分の多くは軟質パネル。
  • 軟質パネルだから良いというわけじゃない。見ただけで素材感の良さを感じられるから良い。もちろん触ってニヤニヤの方も満足できると思う。
  • エアコン液晶部、細めのフォントで繊細な印象を受ける。昔ながらの液晶だけどイイ感じ。
  • メインメーター内のフォントは太くて大きい。安っぽいけど視認性を重視すれば美点。

カップルディスタンスコンビステアリング

その他、運転席と助手席のシート間は広い。手寸で20cm強。またステアリングの木目部分、一見滑りやすそうな感じがするけどそんなことはない。レザー部分より滑りにくく、軽いチカラで操作できる。だからクルマの感触を確かめつつ、微妙な操作が可能。

柔らかいポリカのようなクリア素材で覆われていて、高額車と同じような感じ。

悪い意味で気になる部分
  • ナビゲーションが取り付けられるセンタークラスター部、大きく盛り上がっていて無骨。事情があってこんなデザインになったんでしょ、と思うから余計気になる。
  • ハザードスイッチ、光沢パネルでしかも上を向いている。だから光が反射して眩しい。

こんな感じでこのプレミオの車両価格は203万円。地味でつまらないクラスだからこそ、内装に一芸を持つというのは素晴らしい。タダの正当派じゃおじいちゃんにだってそっぽ向かれるだろうからねw

運転席周辺の細部、良い点悪い点など後述。

試乗:リアシートとスペース

リアシート1リアシート2

リアシートはミドルクラスのコンパクトミニバンより座りやすいのが魅力。座り直すことなく座っていられるし、だからこそリクライニング機構だって飾りじゃない。使おうと思えば使える。

リアシート3スペース的には、足下の前後方向についてはそれなりにある。着座姿勢はセダンの割にはアップライトで、足を伸ばすというよりはヒザを曲げて座るカタチ。足下広いのはこの恩恵だね。

一方で天地方向、頭上はちょっと厳しい。身長172cmの筆者が座って圧迫感を感じる。身長182cmのスタッフ、しっかり座ると頭が付く。”髪の毛”じゃなくて”頭”ねw

プレミオには背もたれにリクライニング機構があるからそれで多少調節できる(後述)。

センタートンネルは後輪駆動車ほどじゃないけど大きい。しかし逆に4人が座りやすいように設計されていると感じる。だから、お股を開き気味に座っても問題ない。同じボディ全幅で、無理に5人座らせられる歴代フィットよりよほど快適!3代目フィットのリアシートなんて、広くても広さを感じない。ドア側の窮屈さは軽自動車に近い。プレミオとフィット、車両価格は意外と近いよ。

参考:3代目フィットRS試乗レポート

リアドア試乗中、リアシートにおばあちゃんを乗せてドライブしてみた。そしたら一人で乗り込んで、一人で降りる。これは当たり前なんだけど、「よっこいしょ」って言葉が聞こえなかった。

気になるのはドアの開閉にようするチカラ。最近のトヨタ上級クラスでは、「パチャン」と軽く閉まる。それ以外でも気持ち良いクルマは軽くてしかも、良い音がする。
プレミオは「ドスンとかバタン」という感じ。悪くはないけどちょっと古いか。

プレミオ内装(メーター)1プレミオ内装(メーター)2

視界:フロントの見切りはかなりイイ

見切り1見切り2

このプレミオをいつもの駐車場に停める時、とてもラクに停められた。前から駐車するんだけど、若干登りだったり長さが短くて、いつもだとちょっと停めにくい。
でもそれがプレミオではとてもラクに。何回やっても同じようにうまくいく。同様に左前の感覚も取りやすい。

フロントの見切りはかなりイイ。Bセグ・コンパクトカーより全長が長いプレミオだけど、より小回りが効くような印象を受ける。小さなクルマは感覚が取れなくても小さいから当たりにくい。一方でプレミオは位置を把握できて当てにくい。どっちが不安感が無いかといえば、やっぱりねw

テールランプ

夜間、狭い住宅街での曲がり角、内輪差が気になることない??
塀があったり側溝があったり。

暗くて狭い曲がり角では、内側リアタイヤ〜リアフェンダー周辺が確認したい!実はいつもそう思っていた。

そこでプレミオ、コーナー内側のドアミラーでその辺りが見える

どうやらテールランプが若干回り込んで照らしてくれている様子。暗くて狭い曲がり角では非常に心強い。クルマによってはブレーキランプでわずかに照らされる場合もあります。

トヨタ プレミオ

トヨタ

premio (プレミオ)

  • テストグレード:1.5F EXパッケージ
  • 年式:2014年
  • 新車時価格:203万円

動力システム概要

  • 排気量:1500cc
  • エンジン型式:1NZ-FE

その他概要

  • 型式:NZT260
  • ボディサイズ: 4595×1695×1475mm
  • 車重:1200kg
  • 発売時期:2007年6月〜
  • 新車時価格帯:170-280万円

車両形式

  • NZT260 - 1500cc前輪駆動
  • ZRT260 - 1800cc前輪駆動
  • ZRT261 - 2000cc前輪駆動
  • ZRT265 - 1800cc 4WD
当記事は「ヒラリー男爵」が
お届けさせて頂きます。
ヒラリー男爵

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プレミオ

NZT260 1NZ-FE 1500cc 2007年〜
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ライバルと比較しての評価
エンジン質感 5段階評価

ガサツ感減ってそこまで他エンジンに劣っている感覚はなくなった。

足回りの質感 5段階評価

柔らかければイイって問題じゃない。

内装の質感 5段階評価

トヨタ的な高級感でいえば、200万円クラス最高級。

外装の質感 5段階評価

一言でいえば端正。地味なクラスで精一杯。

快適性 5段階評価

試乗車の装着タイヤ含め厳しかった。

見切りの良さ 5段階評価

フロント寄せるのも怖くない!

お買い得度 5段階評価

内装に高級感を求めれば星5つ。そうでなければ割高。







辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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