マークXジオ自動車比較P4・ショックアブソーバーと乗り心地

自動車購入の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」
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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2011年記事 トヨタ マークXジオ
著:元自動車整備士)

マークXジオ・試乗インプレ「4」

間違いいっぱいの自動車選び。マークXジオ・エアリアル(21年式)の試乗レポート。実際に購入して気になる点を言いたい放題で記しています。このページは前ページからの続きになります。

当ページは4ページ目です。「アフターパーツと乗り心地、評価総合」などを掲載中。

ジオの内装5 ジオの内装6
トヨタ自動車
  • グレード:“エアリアル”
  • 型式:ANA10
  • 車両価格:278万円
  • デビュー年:2007年9月〜

※内容は辛口評価です。ディーラーで試乗の際にぜひともチェックしたいポイントなどを掲載中です。

  1. 分割page - マークXジオ試乗「1-1」・概要とドライビングフィール
  2. 分割page - マークXジオ試乗「1-2」・魅力、長所
  3. 分割page - マークXジオ試乗「1-3」・エンジンパワーと参考データ
  4. このpage - マークXジオ試乗「1-4」・アフターパーツと乗り心地

追記:ジオの乗り心地について

マークXジオの乗り心地は、多くの試乗レポートでは"良い"と評価されていますが、300万円近い価格のクルマとして満足できない方もいらっしゃるでしょう。
筆者はジオのタイヤと車高調2種類を試しました。 (プラス、カヤバの交換用ダンパー+純正バネ)。

  • タイヤをブリジストンのレグノに交換。特に静粛性が向上。乗り心地も向上。ただしビッグセダンのようなマッチングの良さはなく、消耗品ということを考えればお金の無駄遣いともいえる。
  • 低価格車高調。「単筒式 + 減衰力固定式」に交換。純正ショックより動きはするが、絶対的には固め。特にリアは結構きついと感じる。タイヤの空気圧は低めにした方がいい。
  • 中価格車高調。「単筒式 + 減衰力調整式 + 良質オイル」。定価20万円クラスを選べば断然いい。一気にクルマの質感、乗り心地が上がる。ただしリアはサス全長が短いためバンらしさは変わらず。バネ硬さは落としたい車高幅に合わせて。
    写真のジオは「車高ダウン少し+減衰力調整弱め+純正アルミホイール」。逆立ちしてもセダンの質感や走行性能は手に入りません。

サスペンションを変えると、不思議とステアリングの質感も変わってきます。例えば、細かい舵角の変化にしっかり反応。コーナーで切り増ししたときにも微調整が効いたり、ステアリングのあいまいな感じが減ります。タイヤの幅やホイールオフセットもステアフィーリングに大きく影響。タイヤが大きい(幅広い)方が高級に感じる可能性あり。

追記:純正バネ+カヤバショックを試しました

レグノレグノ

写真左が車高調を推奨車高でセットした写真。右は純正バネ+カヤバのショックアブソーバーを組んだ写真。

タイヤとフェンダーの隙間を比較すると、推奨車高ではほとんど車高が下がってないのがわかる。品を求めるのならこの程度がいいか。
訳あって純正バネ+カヤバのショックに変えてみた。減衰力は20%アップくらいのほとんど純正と同じもの。交換は気分的とリアシートの乗り心地を考慮しての交換。結果的にリアシートの乗り心地は基本的には「くるしゅうない」といえる感じに。反面、高速道路の継ぎ目はバッタンバッタンといかにもバンらしく。

ホイールは重い方が乗り心地がいい?

レグノ間違えないで頂きたいのは、基本的にはホイールは重い方が乗り心地が良くなると言うこと。ホイールが重くなると相対的にバネが柔らかくなります。また足下からの反応が鈍くなる反面、余計な動きは少なくなります。つまり、ピョコピョコしません。

決してインチダウンして軽量化しても、それだけでは乗り心地は良くならない訳です。よほどの知識をもって変更しない限り、大口径ホイールのメリットが勝ります。単純にいえば純正の重たいホイールがいい。タイヤ価格は小さい方が安いけどね。(量販店の店員さんクラスでは間違っていることも多いのでご注意)

ホイールが重くなると、サスペンションのバネが柔らかくなるのと一緒。扁平率の高いタイヤでタイヤのたわみが小さくなっても、全体のバネの堅さは同じくらいとなるわけです。あとは空気圧で調整。それからサイドウォールのたわみが少なくなることで、燃費の向上も可能性もあるらしい。

マークXジオ、バン形状のボディなので、乗り心地は気にしないで下さい。ただ、さすがトヨタ車といった感じで、平坦な道では不満ない乗り心地、アイドリング時のエンジン音は静かな方、走行中の静粛性だってコンパクトカーからの乗り換えなら十分静かな室内空間と感じるはず。

軽量ホイールって良くならないの?

はい、レースでもしない限り明らかに過剰広告です。うそじゃなくても大げさって感じでしょうか。もちろんブラシーボ効果サイコーの燃費向上グッズやパワーアップグッズよりはいいんですが、体感出来るメリットといえばタイヤのグリップに余力がある場合のブレーキ制動力の向上くらい。
純正のアルミホイールってわざと重くしているというのもそれなりに一般的。いくつかの社外アルホイールと重量を計測しながら試乗テストを行ったときもありますが、実はてっちんホイールでさえ捨てがたい乗り心地。

ネット上にある軽量ホイールの体験談・口コミには良い感想がたくさんですが、軽量アルミホイールを装着し、お店でタイヤ空気圧を0.1キロでも上げて装着されれば、それで出だしが軽くなります。ハンドリングだって軽快になります。
空気圧を0.1キロ上げれば、その効果たるは絶対。0.3キロ上げれば軽快感はもはや別のクルマ。

クルマ好きなら何か買ってみたい、クルマを良くしたいという気持ちはわかります。まずはタイヤ空気圧を変えてみてください。軽量アルミホイールは20万〜30万円。アルミ買うならファッション目的が二重丸。タイヤ幅とタイヤ銘柄こそ燃費とファッション性を天秤に掛けて選択(耐荷重も忘れないで)。

軽量ホイールに過度の期待をする前に、まずは空気圧を変えてみて、それで満足できなければお金は次期愛車購入の頭金としてでもとっておく。そんな考えも如何でしょうか。

余談、ショックアブソーバー(ビルシュタイン)について

他車で、ストラットタワーバーやロアアームバーといった有名パーツも試してみましたが、この辺のパーツは効果を体感出来たり出来なかったり。体感出来るとしてもシチュエーションは限定的で、しかも慣れたらどうってことないレベル。ショックアブソーバー交換はそれより断然効果を感じることが出来ます。

知名度高いビルシュタインブランドのショックアブソーバー、現在はエナペタルからセミオーダーのような感じで、本家ビルシュタインから出ていない車種用が出ていたりします。このショックに変更すると、伸び側の減衰力が上がって、車体が伸び上がらないのは、まるでメルセデスベンツやBMWといったヨーロッパ車の様。そして上下動の動きはあるのに、初期から減衰力が発揮されて揺れもぴたりと収まります。

最も重要なのは固くてもショックが動いてくれること。よくある突っ張っているだけのショックとは違い、少しでもサスペンションが上下しているのがドライバーに伝わります。
この辺りは、ショックアブソーバーだけの交換ではなく、純正とは構造の違う車高調の方がさらに良いです。定価20万円クラス以上の車高調なら、すべての質感が上がると言っても過言ではありません。
(好みもあるのでハナシ半分に聞いて下さい)。

車高調はバネとショックが同じ角度で組み合わされます。純正は角度が少しオフセットされています。純正の形状はショックの寿命が長いらしい。


ボディ剛性が不足しているといわれるクルマでも、たとえバンタイプのボディでも、なんとか乗れる位になってしまうビルシュタインは、やはり値段が高いだけのことはあります。つまり、ここを変えれば質感は大幅アップ。

ビルシュタイン以外でも、単筒式ショックアブソーバーで減衰力の調整できるものは質感高いものが多いと思います。乗り心地の固さに対する不安は減衰力調整で相当にカバーできます。車高も一番上まで上げてセットすれば、純正状態と同じようになる車高調が多かったと記憶。

それから、ダウンサスを購入してバネをカット。プリロードをゼロ付近にするのも乗り心地に関してはよかった。(デメリットもあり)。

タイヤのインプレッションなども、まとめています

このマークXジオで使用したタイヤの使用感やメンテナンス模様を別ページにてまとめています。

レグノwinter maxx

タイヤの使用感、ジオで使用したタイヤ
スロットルバルブの清掃

エンジン振動が気になりだしたら、発進に神経を使うようになったら、スロットルバルブを清掃してみるという方法があります。自身で行えばお手軽。頼めばローコスト。ヘタなアフターパーツを買うよりコストパフォーマンス高い可能性。2AZは搭載車種が多いエンジンなので、同じように作業できる他車も多いと思います。

トヨタ「まるまるクリン」試してみた

トヨタディーラーのサービスで「まるまるクリン」というサービス、一言で内容を表せば、内外装の高級クリーニング。このマークXジオでご予算は約5万円。シートを取り外しての室内清掃から、粘土やポリッシャーを利用したボディ磨きまで行って貰える。
このまるまるクリンを試してみたので、感想雑記をまとめました。

ジオとレカロシートレカロシートはずいぶんと安く手に入るようになった。長距離移動はとてもラクになる。

マークXジオ総合評価

winter maxxマークXジオの一番の特徴は優雅なエクステリアデザインかなと思います。ジオを見て、「なんてクルマかわかならい」という方もいるくらいマイナーな存在がその魅力を一段と引き上げます。
内装、インテリアデザインに関してもほどほどに個性を主張しており、実用一辺倒のクルマでないことが非日常的なイメージを与えてくれます。質感だって目の肥えた方でなければ満足できるレベルには達しています。

所有満足度という部分ではこのデザインと質感というのは非常に重要。グレード次第では多少割高な価格設定ながら、購入してしまえばそんなこと忘れてしまうことでしょう。

走行性能は?といえば文句を付けたい部分も多々ありながら、トヨタ車らしいマイルドさで運転しやすい。17インチ仕様なら適度なマイルドさと表現してもいい。気に入らない部分はこのクルマのように少しだけ手を入れてあげれば味付けは変えることはできる。

ミニバンの実用性を捨て、セダンの心地よさを捨て、そのぶん特別なエクステリアを身にまとったジオ、ちょうどハリアーの都会的らしさと同じようなイメージが魅力。このあたりにピンときたら選択肢はジオしか有りません。

トヨタ マークXジオ

トヨタ

markXzio (ジオ)

  • 試乗グレード:“エアリアル2010y”
  • 年式:2010年式
  • ミッション:CVT
  • 新車時価格:278万円

概要

  • 排気量:2400cc
  • エンジン型式:2AZ-FE 4気筒

その他概要

  • 型式:ANA10
  • ボディサイズ:4705/1785/1550mm
  • 車重:1570kg
  • 発売開始時期:2007年9月〜
  • 新車時価格帯:247万円〜382万円
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レグノ
レグノ
タイヤをブリジストン・レグノに変えたら、乗り心地と静粛性が改善。ただしお値段は高いので、車両価格とのバランスを考えると微妙。ビッグセダンとのマッチングが良いタイヤだから、外ベリするようならミニバン用タイヤに交換。
レグノ、基本的には固くてハンドリング重視のタイヤだ。

winter maxx
スタッドレスタイヤも試してみた。サイズは225ミリ幅の17インチ。
銘柄はダンロップwinter maxx。詳しくは別ページでどうぞ。

レグノ
レグノ
上段が車高調、下段がスプリング=純正&ショックアブソーバー=カヤバ。

レグノ



グレー系、ホワイト系、プラム系の内装色がある。 下がプラム内装色。


ワゴン+ミニバン+ハリヤー?



後期エアリアル 後期からエアリアルにはFパッケージもラインナップ。10万円程度安い。


後期標準。フロントマスク以外は変わらず上品。

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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