マークXジオ自動車比較P2・ジオの魅力、優れた長所

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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2011年記事 トヨタ マークXジオ
著:元自動車整備士)

マークXジオ・試乗インプレ「2」

間違いいっぱいの自動車選び。マークXジオ・エアリアル(21年式)の試乗レポート。実際に購入して気になる点を言いたい放題で記しています。このページは前ページからの続きになります。

当ページは2ページ目です。「内外装などジオの魅力、優れた長所」などを掲載中。


  1. 分割page - マークXジオ試乗「1-1」・概要とドライビングフィール
  2. このpage - マークXジオ試乗「1-2」・魅力、長所
  3. 分割page - マークXジオ試乗「1-3」・エンジンパワーと参考データ
  4. 分割page - マークXジオ試乗「1-4」・アフターパーツと乗り心地
ジオの内装5 ジオの内装6
トヨタ自動車
  • グレード:“エアリアル”
  • 型式:ANA10
  • 車両価格:278万円
  • デビュー年:2007年9月〜

見所は内外装のデザインと精密感

運転席

メーター(夜間)ジオインパネ1ジオ内装2

 

マークXジオの長所として、内外装デザインが立派、だと思う。内装は適度に立体感ある造形と、手が届きやすいとか手元を見ないで操作出来るとか、見た目と使いやすさの両立。 なかなか良いじゃないですか。

外装のデザイン、単純に良いか悪いかは好みの世界。立派か貧相かという評価軸で立派。特にボディデザインは室内スペース効率という点から見れば、無駄にスペースを使って造形されていると感じる。だから実用性能は落ちる反面、優雅なイメージを感じる事ができる。

テールライト

ボディデザインはジオのラインナップの中で「エアリアル」というグレードが魅力。エクステリアの意匠変更や加飾によるわかりやすい魅力がウレシイ(当ページの主な写真はエアリアル)。

簡単にいえば日産で言うところのハイウェイスターなんだけど、素のデザインの方がエグさを感じるタイプ。どちらかといえば定番系のエアリアルのスタイルは普遍的で馴染みやすく、良いと感じるまでが時間がかからない。

ジオの魅力は優雅なイメージを持つ内外装。エアリアルならボディシルエットが美しい上に細部のデザインが凝っている、さらに前から後ろまで、全体的なバランスも良くというのがいいですね。

エアリアルの車両価格は購入をためらうほど割高(278万円)ですが、このエクステリデザイン、筆者は好みです。そしてあまり見かけないこともあり、あのクルマなんだろう?そんな雰囲気も好きです。クルマとしての中身はちょっとイヤ、でもデザインはいい!人間らしさの強い人間と同じで、長所も短所もはっきり兼ね備えているところが魅力。

まさにこれがマークXジオの特徴。ジオらしいデザインに、ジオらしい内装。コレが全てです。

意外なことに!ジオのいいところが内外装だけじゃありません!アクセル操作系の不満、エンジンの不満はあれど走行性能自体は決して悪くない!んです。詳しくは他項目をご覧下さい。

新グレード、エアリアル

ヘッドライトモデル途中で追加されたグレード「エアリアル」では、フロントマスクをメインに化粧直し。貧粗だったグリルを大きく、そして豪華にメッキグリルを採用。

メッキとメッキの間にはF1などモータースポーツに多く見られるハニカムメッシュ風メッシュでスポーティーさを表現。オプションとなるモデリスタのエアロエディションに似たグリルで、バンパーも形状違いになります。
エクステリアでの変更点は前述のグリル、専用バンパー、サイドエアロの追加。
またインテリアでは内装色が若干変更に。ブラックのシートとインパネ(インパネ下半分グレー)となります。

マークXジオは不人気車のため、中古車はお得感ありますが、内装カラーがブラムカラー(赤茶色のような)が多く出回ってます。 個人的にこの内装色が好みではなく、個人的にこのエアリアルを新車購入しましたが、2011年現在、内装色を気にしなければ中古車でお買い得な選択肢なります。

エクステリア夜間1エクステリア夜間2

一般的というか正当派というか、普通のフロントマスクになったエアリアルはこんな場面がよく似合うんじゃないかと。これならホテルに乗り付けるのも安心。

エアリアルの装備は割り切り感あり

エアリアルの装備面は割り切った設定で、パワーシートがオプションになってしまう。ボディカラーも黒の設定が無く、エアリアルでパワーシートのオプションを付けると赤茶色のシートに。
上記、表記が間違っていました。申し訳ございません。

ちなみにカタロググレードの「350G」や「240G」ではパワーシート(運転席、助手席)標準装備。その他細かい部分も省かれている部分がある。

中古ならエアリアル以外が吉!

中古車を探す場合、残念ながら多くの中古車店舗では試乗ができません。とりあえず250万円クラスのトヨタ車として、どの時期のモデルでも大きな問題があるわけではないのはよく言われるところ。マイナートラブルが少ないというのはトヨタ神話みたいに語られます。

マークXジオ自体の中古車相場は低め。その中でこの2400ccエアリアルと3500ccエアロツアラーは強気の相場。同じクルマなのにグレードによってこんなに値段が変わるのかと。新車時のタマ数少ない上に中古車市場では人気らしく、どうしても割高ということですね。
中古車購入の場合は、エアリアルなどは避けた方が美味しいお買い物ができます。

リアシートとラゲッジスペース

リアシート2列目ジオ、リアシート3列目

リアシート2列目は問題ないだけのスペースが用意され、快適性という部分でも静粛性は高い。3列目は全く実用的とは言えない。実際に購入しても、3列目は畳みっぱなしという使い方がしっくりくると思う。

ラゲッジスペース1ラゲッジスペース2

デザイン重視のエクステリアでも、ジオのラゲッジスペースは十分実用的。

ラゲッジスペース3ラゲッジスペース4

ゴルフバッグの横積みも、全然問題ない。余裕を持って積載できる。

キャプテンシート、よく見ればこんな気配りもあり

グレード「エアリアル」では2列シートはキャプテンシート。左右2つにシートが分かれる。男性ばかり4人乗車時とか、会社の上司と乗車する時とか、中間にある種の境目があることで精神的にリラックスできること間違いありません。

そんな2列目のシート、パッと見はフロントシートと同じようなシートに見える。ヘッドレストがコンパクトになっているのはすぐわかるんだけど、表皮の柄とか、縫い目の位置とか、ほんとそっくり。

ホントそっくりなんだけど、実は別物でした!

ジオ、がんばっています。似てるけど別物。しっかり考えられています。シート座面のサイドサポート部、Fシートは盛り上がり、Rシートでは寝ています。リアシートなんてラクな方が良いよね〜。また座面横幅を計測して見れば、Fシート座面51.5cm、Rシート座面54.5cm。

タイヤサイズとグレードと乗り心地?

レグノタイヤとホイールの話ですが、マークXジオのグレード「エアリアル」、「240G」、「350G」には、18インチサイズが標準装備

この中で「350G」には専用ショックアブソーバーが使用される。これ、小さなでこぼこを拾います。いわゆるゴツゴツ感あるタイプ。しかし「エアリアル」や「240G」は、それより細かなポコポコを拾いやすく、普通ドライバーが気付かないような、目で見てわからないようなボコボコさえも拾ってくるよう。目に見えてデコボコというわけではない舗装路面でもハーシュネスの悪さが目立ちます。振動だけじゃなく音がでることも。

中にはショックアブソーバーの違いから18インチホイール装着の「350G」を購入し、16インチホイールに変更して乗られているオーナーさんもいらっしゃるみたい。18インチタイヤのまま運転されるなら、空気圧は適正より”やや低め”が望ましい乗り心地だと思う。指定空気圧って乗り心地より燃費やフル積載時の安全性が優先されるというからね。

アフターパーツや欧州車のショックアブソーバーと比較すれば、どのグレードも似たり寄ったりの乗り心地ですが、あえて選ぶならタイヤは18インチサイズの方が長所が多いかなと。

手抜きのようなノイズはこの辺

実用車にちょっとだけリッチなテイストがプラスされ、そんなに安くはない価格が設定されているマークXジオ。このお値段を出すならばそれなりに細かいノイズなんかは煮詰めてあって欲しいと思うところ。試乗時にはわからなくても乗っているうちに気になってしまうポイントでもあります。
細かなノイズ、音消しに関しては、「トヨタ車だからこそ」、期待してしまうポイントです。

マークXジオ1回目のマイナーチェンジ後のモデル、走行中ブッシュの容量不足のようなコトコト音と、ハッチバックならではのカタカタ音、そして使っていない助手席シートベルトがカタカタ。またスロットルバルブが汚れてアイドリング回転数が変化してくると、振動周波数によって常にどこかが共振してくる。

個体差はあるかもしれませんが(いや大いにあるはず)、気になる部分です。

トヨタ遊び心が随所にみられる

マークXジオ、走行性能や走りの質感としては200万円の車と同じくらいだけど、内装外装は気合いと遊び心が感じられます。
道具ではなく、乗り物ではなく、所有する喜びならコストパフォーマンス一級品、といえる。
外装ではバンパーのチリ合わせは高級車セルシオレベル。内装は専用部品満載。実際に手を触れる部分はソフトパッド。シートは小振りだけど車内を広く見せる効果。

その他、ジオを購入してから気付いた意外な長所短所などを記してみます。

エアコン操作パネル内装の細かい部分、アナログメーター風のデザインとダイヤル式の操作系を取り入れたエアコン操作部が面白い。スイッチの触り心地(回し心地)は悪いけど、走行中の操作性は良い。

サイドブレーキのペダルは高い位置に付いていて、踏むのがちょっと大変。しかしこれ 運転中邪魔にならない

全車標準装備のウェルカムパフォーマンス機能。この機能は、エンジンスタートボタンを押してエンジンをかけるとメーターパネルの針、若干遅れてインパネ中央のエアコンファンコントロールの針が振り切れるというパフォーマンス。レッツゴー!とドライバーに呼びかけます。同世代では多くの車で見られる演出ですが、(子供だましでも)これはアリだと思う。

エアコン操作部、走行中に使いやすい

上で触れたようにジオのエアコンスイッチは、プッシュ式とダイヤル式のコンビネーション。これが意外にも使いやすい。「AUTO」モードだけでなくマニュアルで操作したい方も多いと思うし、エンジン切る前はOFFにしたい方も多いと思う。これはどちらも簡単にでき、走行中の操作だって視線を向ける時間は出来る限り少なくなるように考えられている。
さすがトヨタのミドルクラスといえる気配りは、コンパクトクラスより単純に豪華なだけでなく、丁寧に作られていることを感じさせてくれる。

操作システムとしては風量と出口がダイヤル式、温度調整がプッシュ式。風量はダイヤルを回すと指針も回る。OFFにしたい時には別に設けられたOFFボタンを押すと指針は一気に「0」を指し、OFFに出来る。
また温度調整のボタンには「くぼみ」がついて指先の感覚で位置を確認出来る。

邪魔なのはシフトノブ。運転席から見て左側に位置する風量ダイヤルを回しにくい。これが唯一の欠点かな。

微妙なシート位置で減点10万円

マークXジオのフロントシート位置はかなり内側にオフセットして付いている。これはトヨタの効率主義でそうなったのか、わざと内側に寄せたのかはわかりません。
運転しやすさでいえば内側についているシートの方がいい。ただ助手席に同乗者がいる場合は、前席シート間が広い方が快適、30分以上のドライブで特に。ここが広いと高級感も感じる事ができる。

前席シート間の距離を測ってみれば、約19cm。これ、5ナンバーサイズミニバン、例えばストリームなどと大差なし。また同じく5ナンバーサイズのプレミオは手寸で20cmを越えていた。
せっかくそれなりのボディ横幅を持つマークXジオ、どうせならシート間距離(カップルディスタンス)を広く取ってもらいたいところ。

逆にドア側の余裕は十分で、普通の実用車だと思って乗れば、文句もないかもしれません。

試乗、運転する際の姿勢としては、右手をドアトリムに置く形に。センターのアームレストは小さいから、左手をかけるんじゃなくて右手をかける。右手側(ドア側)はかなり余裕があるから、左利きの人はイイかも。購入前には実車でぜひチェックを!

ジオとレカロシートレカロシートはずいぶんと安く手に入るようになった。長距離移動はとてもラクになる。

オデッセイのライバルになれないクルマ?

マークXジオの販売状況として、デビュー当初は、月間目標販売台数を超えるぐらい売れたのですが、その勢いは3ヶ月ぐらい。ミニバンというカテゴリーの人気が以前と比べて低くなったことも影響の原因??いえいえ、簡単に言えば失敗車。

不人気の要因としては、エクステリデザインともいわれる。実用性よりデザインを取ったと思われるジオは、優雅さと質感はかなりのもの。しかし先鋭的なデザインで若い世代に評価されるエスティマと比較すれば、ジオのオーナー年齢層は50代。ちょっとジジ臭さ象徴するかのような「ぱーっとしないエクステリアデザイン」ということなのでしょう。そしてエアリアル以外の一般タイプでは、クセのあるフロントフェイス。これが売れない原因かもん。

また車格や価格、ボディー形状からホンダのオデッセイとどうしても比べられてしまいます。何しろジオはオデッセイの対抗馬として企画されたらしい。試乗して比較すれば圧倒的にオデッセイ有利は力のいれ具合からして当然。ジオはとりあえず作られただけの軽薄車というか、でもオデッセイより快適な静粛性を持つから、本格的軽薄車といったところかw

参考 : 23年式ホンダ・オデッセイの試乗レポート

わかりやすい良さを持つボディデザイン、そんなグレードはどんな車種でも人気。中古車では通常グレードはお得な値段で流通。逆に中古車を狙う場合は、グレード「エアリアル」また「エアロツアラー」は外した方がお得感高い買い物が出来るはず。

トヨタ マークXジオ

トヨタ

markXzio (ジオ)

  • 試乗グレード:“エアリアル2010y”
  • 年式:2010年式
  • ミッション:CVT
  • 新車時価格:278万円

概要

  • 排気量:2400cc
  • エンジン型式:2AZ-FE 4気筒

その他概要

  • 型式:ANA10
  • ボディサイズ:4705/1785/1550mm
  • 車重:1570kg
  • 発売開始時期:2007年9月〜
  • 新車時価格帯:247万円〜382万円
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VWシロッコ x ジオ。意味は。。。

夜間の室内
エアコン操作パネル。走行中の操作性は高い。質感とのバランスがよく考えられている。


標準状態のシートの時の写真が見つかりました。

室内
ジオ、3列目
1列目、2列目、3列目、全てが中途半端な居住空間。オデッセイには遠く及ばず。ただし2列目の静粛性は高い。デザイン重視のエクステリアでも、ジオのラゲッジスペースは十分実用的。


リアシートのステップ部分。綺麗にえぐられているので足抜きはいい。


ラゲッジスペース
上、3列目シートを倒した状態のラゲッジ。
下、3列目がエマージェンシーな反面、3列目を起こしてもそれなりのスペースが残る。

ラゲッジスペース
ラゲッジスペースゴルフバッグの横積みはセダン並みに余裕。長尺でも余裕があり、スペース余る。

ラゲッジスペース
ラゲッジスペース
ラゲッジスペース2人乗車なら、縦に並べて2つ積載。2列目シートは前に出しているから座れない。

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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