クルーガー自動車比較評価と評論・記事

自動車購入の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」
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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2005年記事 トヨタ クルーガー
著:ヒラリー)

トヨタ
  • グレード:”2.4S”
  • 型式:ACU20系
  • 車両価格:-
  • デビュー年:-

トヨタ・クルーガー・試乗インプレッション

今回の辛口比較・評価評論の試乗レポートは、トヨタ・クルーガー。グレード「24S」。2列シートの2400ccモデルです。

※当サイトは辛口の試乗評価が特徴です。評論家が口に出来ないような点を強調して記載しています。

クルーガーとハリヤー

初代トヨタ・ハリアーの兄弟車としてデビューしたのが、トヨタ・クルーガー。ハリヤーとクルーガーの大きな違いは、クルーガーには3列シートのモデルが存在すること。
ハリヤーは都会的なSUVとしてデビューし、印象的でスタイリッシュなCMでまたたく間に人気車種になりました。ベースはカムリだったと思います。ミドルクラスの乗用車をベースに、従来からのクロカンタイプではない、乗用車にほんの少しの悪路走破性をつけ、乗り味は乗用車に近い感覚のくるまです。
一方のクルーガーはバリエーションモデル。図太さを強調したアジアンテイストな外装デザインが特徴。売れたハリヤーの兄弟車としてネッツ店などにラインナップ、語弊を恐れずに言えば販売チャンネル対策で登場しました。

クルーガーの成り立ちと評価言いたい放題

初代ハリヤーと兄弟車のクルーガーは、ハリヤーが2代目になっても販売を継続。デビュー時期の違いからお得感は非常に低いクルマです。
(厳密に言えばクルーガーのベースは進化版のカムリベースらしい)

どんなクルマか?といえば、悪路走破性の高さをイメージさせつつ、乗用車ライクな乗り味が持ち味。いわゆるSUVといわれるジャンルに属します。ボディサイズは全長4685mm×全幅1825mmとアッパーミドルセダンと同クラス。トヨタらしく価格に見合ったサイズです。

エンジンは直4の2400ccとV6の3000ccの2種類。他のクルマと比較すれば3000ccはお得な価格です。

  • 2400cc新車時価格 : 230万円〜。
  • 3000cc新車時価格 : 280万円〜。

クルーガーのエクステリアは、都会的なハリヤーと一線を引くような無骨で不格好が印象的。好みどうこうではなくて、ホントに発展途上国のデザイナーがデザインしたようなスタイルと評価したいくらい。新しさや、おしゃれさ、力強さも何もなく、張りもなければ優雅さもない面構成とシルエット、安っぽいディテールなどホントにトヨタ車かと疑いたくなります。これがスバル自動車だと、かっこわるいの一言ですむわけですけど、クルーガーも一応トヨタ車ですから。
ハリヤーほど洗練された雰囲気がないのが残念です。

ベースはトヨタ・Kプラットフォーム

クルーガーはハリアーの他、広くはエスティマやアルファードプロナードなんかも兄弟車。Kプラットフォームと呼ばれるビッグサイズFF用シャシーに、エンジンは2AZを乗せています。

これら、基本的には似たような乗り味を感じますが、サスペンションのセッティングによって別物に感じる場合があるのも事実。微妙にホイールベースが変わっていたりもします。
ホイールベースが長いクルマほど、細かな振動を打ち消しやすいと言いますから、同じプラットフォームといえど上質感は微妙に変わってくるかもしれない。ホイールベースとハンドリングの関係では、こちらはセッティングの範囲内。同一プラットフォームなら車種によるホイールベースの差はほんの少し(5ミリとか10ミリとか)諸元表を見てるとそんなものです。

同じクルマだな、と感じるのは、エンジンルームの無駄なスペースや、オーディオ改造等でインパネをばらした際の無駄なスペースや共通部品の多さに気づいたとき。シャシーが一緒というと、足回り、サスペンションやデフ周りが共通かと思いますが、それ以外にも共通の箇所は意外に多そうで、エンジンルームの作りが似ていたりもします。

6気筒3000ccも選べる

このKプラットフォームの場合の特徴として、だいたいどのクルマも、6気筒3000ccエンジンを選べるということ。ついでに言えばプロナードを除き乗り心地が悪い。しかし上質なショックアブソーバー(ちょっとお高い車高調でも)に変えると乗り心地も不満無くなる点も特徴。

つまりクルーガーも6気筒モデルを買って上質なショックアブソーバーに変える。これで2400ccモデルとは全く違った、満足感の高いものになります。人気の高級SUVに近い存在で運転できれば、きっと高い満足感を得られるはずです。内装や装備は高級SUVといっても差し支えない十分なものですから。
(クルーガーにアフターパーツで優れたショックアブソーバーが出ているかは不明)

試乗:内装について

クルーガーの内装デザイン、こちらも外装デザインと同様、骨太感が強調されています。よく言えば力強さを感じさせてくれます。ちょっとだけ凝ったデザインに張り出したセンターコンソール、プラスティッキーなパネルの組み合わせですが、上級グレードでは木目調の光沢パネルがセットされます。
ナビパネル周辺がナビゲーション無しだと非常に貧弱になるので、純正ナビゲーション有りだと立派な印象に。

パッと見、なかなか良さそうですが、質感という点で評価するとあまり良くなく、叩いてみるとパカパカ。軟質ウレタンは利用されていますが、内装全体がガッチリ固定されている感はあまりなし。
ただし、このごっつい感じはSUVらしさは十分。大事にすると言うよりも気軽に乱暴に扱っても全然OKな感覚です。傷も汚れも気にしない。もちろんコンパクトカーと比較すれば天国のような室内空間ですが、それでも気軽に道具として使える雰囲気はヒシヒシと伝わってきます。これ、SUVとして利点です。

このSUVとしての利点、初代ハリアーはもっと徹底しています。簡単にいえばどこが高級?と思えるほどチープなだけですが、汚れたって気にならない感がハリアーにはあります。

追記:2400ccで230万円という価格の安さは魅力。2000ccや1800ccのクルマだってこれくらいしたりする。ベースグレードになるがこの価格を考えればむしろ立派な内装。

クルーガー、 標準モデルではこんな感じですが、あとから追加されたクルーガーハイブリッドの室内のイメージはいいですね。2代目ハリヤーハイブリッドほど高級感はないですが、お値段から考えてもそれなりに納得のイメージを持っているインパネやシート。ちょっとした部品の変更でこんなにイメージは変わるのか?インパネ各部には先進的なイメージを感じさせるシルバーのパネルが組み合わされます。好みが合えば、この内装に関して不満を感じることはあまりなさそうです。

追記:クルーガーハイブリッドは3300cc+モーター。価格は約400万円。

試乗車を運転してみての評価は?

では試乗、エンジンはどっちがいい?

クネクネ道を走り出すと、重めのボディに2400ccはちょっと物足りないのが第一印象。人によっては必要十分と思うかと思いますが、プライベート感覚溢れるSUV、キャラクター的にもやっぱり3000ccを選ぶのがいいですよね。
2400ccエンジンだって実用上、そんなに困るほど遅いわけではないんですが、使い方次第でちょっと遅いです。これは不満でてしまうでしょう。わかりやすくいうと、体感的に出だしはセダンボディの2000ccより遅いくらい。一旦速度が乗ってしまえば再加速はあまり苦にしない。(速度域によっても異なります)

SUVらしさはスマートな加速も演出するはずで、ここからくるプレミアム感も重要。巡航時の回転数も低くなる3000ccはやはり魅力。そして6気筒エンジンの音も4気筒と比較すれば非常に上質。V6同士で比較してもまずまず上質。
クルーガー3000ccのエンジンは1MZ-FE型。V型です。直列6気筒の音が好きな人にとっては邪道ともいえるうなり音を出しますし、高質な響きもないですが、贅沢ともいえる多気筒エンジンだけあって振動は少なめ。
個人的に、いつも全開、エンジンはいつもゴーゴーガーガーではSUVの雰囲気は台無しだと思います。

足回りの感じは?

足回り・サスペンションはそんなに固くはないんですが、少し荒れた道にいくとドタバタしますね。フリクションを感じます。いかにもトヨタ車らしい足回りといえばご想像頂けるでしょうか。

目一杯アクセル全開で走ってみれば、直進性の悪さを感じます。車線内で右に寄ったり左に寄ったりフラフラ。その状態でちょっとブレーキを残してハンドルを切ったら、クルマはとたんに不安定になります。このときにはゴトゴト音もします。また荒れた道でのブレーキングではドカドカとハーシュネスを多く室内に伝えてしまいます

自分が乗ったのは完全な新車でしたので、中古になってくれば、ショックアブソーバーに当たりが付いてマイルドになることが想像出来ますし、逆にもっとひどくなることも想像できます。
※前期型クルーガー、荒い路面でのブレーキングには要注意。後期型は多少改善された模様。

クルーガーのいい点は?

不安定な動きをしたり荒れた道でドカドカバタバタする足回りながら、平らな道では乗り心地はまずまず。それからハンドルを切った瞬間にグラッとくることが少ない(ライバル車と比較して)。クイックすぎずのセッティングだから、リアシートの人がグラグラと揺すられて不快になる感覚は最小限。ただしもちろん、雑なステアリングワークでは急にヨーが立ち上がり、同乗者全てが不快になります。入力が大きい時の姿勢変化は大きめ

ということで、普通に走っていれば特に問題なし。乗り心地が悪いセダンもいっぱいある。だから、一見ごっつい見た目をしていながらも、乗用車ぽい感覚で運転できるのがクルーガーの良い点。乗用車感覚を持つ都会派SUVといえる感覚です。

コストパフォーマンスは高い

2400ccで230万円、3000ccで280万円。この価格だけ見てもクルーガーのコストパフォーマンスは高い。セダンからの派生モデルだと割高なイメージもあるが、クルーガーに限ってはそれはなし。

クルーガーはサイズも室内快適性もミドル〜アッパーミドルクラスをキープ。これが嬉しい。もちろんトヨタの事だから、見えない部分ではかなりコストダウンをがんばっているのだろうが、ただ移動するだけなら質感なんて最低限でもいいはず。

この価格、一クラス下の2000ccクラスでも、少しいいグレードを選択すれば被ってしまう価格。いくらクルーガーの質感がどうこうといっても、格下と比較すれば勝る部分が多いはず。でも、デザインがちょっと、というならハリアーをオススメします。

モデル途中に3列シートタイプが追加された。価格アップは+5万円程度。実用性は高くないが子供なら座れる。

中古ならさらにお得!クルーガー

もし購入するなら、ハリアーの方が人気もあって都会的、モデルも新しくていいですけど、お値段のこともあるし、なんともいえばせんね。クルーガーのデザインが気に入れば、値段との兼ね合いでクルーガーもありでしょうか。
自分だったら、SUVにはスマートさを重要視しますが、好みは様々。また販売チャンネルによって買いたくても買えない人もいるわけです。またデザイン的もよく言えば力強いデザインのクルーガー。こういった選択肢が用意されることが、何よりもうれしいです。

世界的にSUVといえば高級そしてラグジュアリー(ラグジュアリーとは優雅・余裕の意)。ようするに高級なクルマなわけで、女性的な優雅さも兼ね備える必要があるわけです。そんな優雅さを省いて、なんちゃってクロカン4WD(しかもアジア版)のようなクルーガー、もちろん中古車ならオトクです。

追記:クルーガーには後から3列シートモデルも追加されています。また、3300ccのハイブリッドモデルもデビューしています。三列シートの価格は二列シートから5万円程度の上乗せ。ハイブリッドモデルとなる「クルーガーハイブリッド」は2005年登場。新車価格はだいたい400万円です。

トヨタ・クルーガーV

トヨタ

kluger V (クルーガーV)

  • テストグレード:”2.4S”
  • 型式:ACU20系

概要

  • 排気量:2400cc
  • エンジン型式:2AZ-FE型 4気筒
  • 車重:1550kg

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ライバルと比較しての評価
エンジン質感 5段階評価
駆動系質感 5段階評価
足回りの質感 5段階評価
内装の質感 5段階評価
外装の質感 5段階評価
快適性 5段階評価
お買い得度 5段階評価
同価格帯のくるま


3000ccグレードのみ5速ATとなる。2400ccグレードは4AT。


SUVでは珍しいウェルキャブ仕様。助手席リフトアップタイプ。

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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試乗比較しにくい中古車購入の時こそ、中古車購入時にも役に立つレポートを送り続けて16年。これからもドライな試乗レポートでお楽しみ下さい。