カローラ自動車比較・評論・記事

自動車購入の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」
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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2005年記事 トヨタ カローラ
著:ヒラリー)

トヨタ・カローラ・試乗インプレッション

トヨタ小型車の中でも基幹車種、カローラ。多くの開発費を掛けて開発し、カローラベースのカローラファミリーで展開しコストダウン。しかも世界中で販売して償却するという、ユーザーからみればコストパフォーマンス高くお買い得な「ハズ」のくるまです。

筆者ヒラリー、このクルマはレンタカーで数回、峠道や雪道を含む約1000kmを運転しました。その時の試乗レポートです。一部スタッドレスタイヤでの走行も含み、かつセダンとワゴン両方の試乗を含むレポートになります。

トヨタ
  • グレード:“1.5X”
  • 型式:NZE120
  • 車両価格:137万円
  • デビュー年:-

乗ってしまえば価格以上の満足感

カローラという車名にいいイメージを持つ人は、そんなにいませんよね。所詮カローラ。もともと安いクルマの代名詞でした。でも予算の関係もあるので、カローラを購入して満足している人が多いのも事実です。

いいものを知らなければ幸せといいますが、その価格から考えると中古車で高級車を狙うのと真剣に迷ってしまうほど、クラス以上の高級感があり、軽量シャシーで軽快、内装もライバルより抜けている。維持費含めコストパフォーマンスに優れたくるまです。
一クラス上の「プレミオクラス」は贅沢品?なんて思ってしまうことも。

この型から新プラットフォーム

この型、120系カローラはベースよし。新しく「MCプラットフォーム」を採用。MCはミドルコンパクトでしょうか。プレミオやプリウス、さらにはカルディナやアベンシスなどと同じプラットフォーム。ということで、地味なイメージさえ気にならなければ全く過不足ない内容。贅沢いわなきゃこれでいい。それだってカローラの持つ強力なイメージ。試乗しないで買っても失敗しなさそうなのがカローラです。

ワゴンはフィールダーというサブネーム。荷室は狭いですが小さいセダンは嫌だ、というならこちらのワゴンで。

分をわきまえたボディデザイン

カローラという車名と外観デザインについて、確かに好みという方は少なく、どちらかといえばイメージもちょっと悪いです。ボリュームがあるボディは面構成に現代風の張りがなく、決してスマートではありません。
その代わり、ゆったり上質感と高級感はライバルと比較すれば断然上々。この辺りはまさにカローラの真骨頂でしょう。

ライバルと比較すれば、カローラファミリーの中で一番。コンパクトカーは相手になりません。さらに高級感を売りにするニッサンのティーダと比較してもカローラに軍配。なんといっても昔ながらの高級そうなイメージを感じさせてくれます。
しかしそれでいて、カローラの高級感はプレミオには及びません。トヨタ内では高級そうに見せる序列はしっかりできているハズ。ライバルより高級。でもトヨタ内では車格を大事に。結局値段に勝るもの無し、これがセダンの宿命です。

カローラ試乗

まずは車内の雰囲気、内装の質感。トヨタのセダンらしいイメージがいっぱいです。決して豪華とは言えませんが、一般的なコンパクトカーのようではなく、セダンとしてのイメージがしっかりあります。
カローラのブランドはやはりライバルより少し立派な内装という伝統を積み上げてきた点
内装は同世代のくるまと比較してなかなかいいです。とってもノーブルだけどカローラというクルマにとってそこが重要でしょう。

細かい点、ボタンやスイッチの質感は今ひとつで、例えば日産のティーダには負ける。負けますが、個人的には概ね合格点。押し心地がいいに越したことはないが、高級車と差別化して欲しいという高級車ユーザーの気持ちを考えれば、カローラならこれで良しとしたい。

静粛性、これについてはエンジン音はうるさい。うるさいというか耳障りな音質。だけどそれ以外は他メーカーの一つ上に位置する車格のくるまと同程度の感覚。この静粛性はなかなか素晴らしい。「新車のうちに限る」としかいえませんが、従来までの2000ccクラスの静粛性ということもできるかもしれません。
(個人の感覚により異なる)

カローラの存在意義は十分

試乗、走り出すとどうでしょうか。これがまた柔らかいんですが、不思議と重厚感ある乗り味ですね。くるま自体は軽く、出だしの30キロくらいまでは軽快なのでやはり軽いのでしょうが、乗り味はもう少し重量のある車のようです。
自動車に対してあまりこだわりがなく、アベレージスピードも低い方なら、カローラに試乗したらもう、カローラで十分なんて感じると思います。
ユーザー限定ながら、120万円から買える不満ない自動車。これだけでカローラの存在意義があります。

ハンドリングはその軽いボディととても柔らかいサスペンションのおかげで、低速ではピョコピョコと姿勢が安定せず、高速では不安定になります。もう少し、リアがビシッとして欲しいですが、カローラですからね、ハンドリングどうこうより、サルーンらしい乗り味の維持で評価できるくるまです。

ブレーキについて

長い峠の下り道をカローラフィールダー(ワゴン)で走りました。この際ブレーキが少しスポンジーになってきて不安感を感じました。実際にブレーキが効かなくなったわけではないですが。
(日産サニーでは同じような峠でブレーキから煙りがモクモク。そんな事もあった。サニーではブレーキがスポンジーになったのを気付かなかったが、カローラでは感じることができた。)

こういった部分はやっぱりカローラ。ATのドライブレンジを1速に固定して走るなんてストレス以外の何者でもないですよ。峠道を走ることがあるのなら、スポーティなクルマを選択するかもう少し上級なクルマを選択した方がいいです。

車好きには耐え難いエンジン

欠点を上げるとすれば、サルーンらしくないのがカローラのエンジン。型式は1NZ-FEです。トヨタ車は実用系のエンジンは悪いモノが多いですが、このカローラのエンジンもガサツなだけでノイズもすごく、本当にダメ。
実用は3000回転までで、それ以上は不快なだけで、パワーもありません。まさにエンジンなんてなんでもいいといった、トヨタ伝統のくるま好き以外に向けたエンジン。(実用重視パワーユニットなんて言い方もあります)

エンジンは決して3000回転以上は回さないで下さい。ゆっくり走って下さい。カローラに乗るときの約束です。

結構速いこのエンジン

1NZ-FEというエンジン、上記で書いたように良くないフィーリングの持ち主。もっと積極的にいえば不快なエンジンフィーリングの持ち主。ただし、いい点もあります。
それはこのエンジン、他車の1500ccエンジンと比較すれば、加速がいいのです。日産やスバルの1500ccエンジンと比べて下さい。同じ排気量の同じようなエンジンでも、動力性能が違うこともあります。

「エンジンパワーは排気量なり」のはずですが、体感出来るほど違いがあるという事実。ホントにエンジンがいいのかもしれませんし、駆動系がいいのかもしれません。

車格できまる、これが低価格セダンの現実

所詮はカローラといいたいですが、乗ってみるとさすがカローラ。コスト的にこの価格帯で高級感が欲しい人にはベストでしょう。だけどそれ自体がみじめで残念。がんばって買ってみじめな気分を味わうなんて、ちょっと悲しいです。
でもこれがカローラの現実。というより、車格というピラミッドで構成されたラインナップされる「セダン」の特徴です。
走ればいいですので、買うならばせめてカローラフィールダーなんていかがでしょうか。リア周りの違いからセダンよりロードノイズは大きくなりますが、アクティブなイメージは段違い。多少は趣味で乗っている感じを与えてくれそうです。

車格の話ですが、カローラのターゲットは60才〜70才くらいの方でクルマに興味がない方、でしょうが、このままいくと名車カローラが無くなってしまいそうで残念。ユーザーと共に歳を取り、でも身の程をわきまえ、車格とポジションは可能な限り変わらずにキープされてきたカローラ
どんどん価格を上げていくホンダのアコードやシビックとは全然違う、カローラの最もすごい点です。

フィールダーはどう?

ワゴンの方にはサブネームが付いて、「カローラフィールダー」となります。フィールダーは少しだけ全長が伸びますが、ラゲッジの広さは最小限。リアシートをたたまないとワゴンらしい使い方はできません。
しかしそんなことは当たり前。見ればすぐにわかります。試乗した感想は、一般的なグレードだと、乗り味はセダンとほぼ一緒。ただしリア周りのノイズはフィールダーの方が大きめです。

前の型のカローラワゴンはけっこうな人気で、外観も若干派手目でしたが、この120系では逆に上質さを強調させた大人しいデザイン。リア周りはセダンより大人しい感じと言っていいかもしれません。ということで立派に見えるがすさまじい地味さ。

先代カローラワゴンと比較。サスペンションは相変わらずの柔らかい足。ただどっしり感が強調されています。ペラペラな乗り心地は改善され、多少ゆったりしたものに。少し上のクラスの比較すればまだまだ。それに運転して楽しいフィーリングではない。でも日産のウイングロードなどと比較すればちょっと高級。カローラフィールダーは無味無臭が特徴。つまり味はないけど、悪いクルマではない。

少しでも高級感を気にするなら、なんだかんだいってクラスでベストといえるコストパフォーマンス。これはセダンと一緒。まさにトヨタのイメージそのままのクルマです。

結局買わない?

総合して、カローラセダンはまさしく、60代以上の方がこれで十分と思うような雰囲気。ずっとカローラに乗ってこられた方の代換え需要に合わせたモデルだと感じます。よりいいものが欲しいと、そんなモチベーションもなくなって、とりあえず同じ生活をキープしたい。そんなユーザーに最適。

同価格帯の他のクルマより高級に見えるデザイン。柔らかな足回り。ただ実際に20代、30代の方が購入したとすると、すごくみじめな思いをすることは間違いありません。理由はいろいろ考えられますよね??これはコストパフォーマンスどうこうではないんです。クルマ好きならクルマ好きらしいクルマがいいですね。

コストパフォーマンス良くて、お得でいいクルマというだけじゃ購入まではいたらない。欲しいわけではない。それをよく表してくれるのがカローラです。

トヨタ・カローラ

トヨタ

E120系 corolla (カローラ)

  • 試乗グレード:“1.5X”
  • ミッション:4AT

概要

  • 型式:120系 NZE120
  • 排気量:1500cc
  • エンジン型式:1NZ-FE
  • ボディサイズ:4365/1695/1470mm
  • 車重:1040kg
  • 新車時価格:137万円

車両型式

  • NZE120 - 1300cc
  • NZE121 - 1500cc
  • ZZE122 - 1800cc
  • ZZE124 - 1800cc4WD
  • CE121 - 2200ccディーゼル
当記事は「ヒラリー」が
お届けさせて頂きます。
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適合バッテリー

カローラのバッテリー適合詳細


カローラ

E120 - 1NZ 1500cc 2004年〜
40B19L

スマートドアロック付き
55B24L

1800ccモデル
55B24L

ディーゼルエンジン搭載モデル
105D31L

インターネットでバッテリー価格を確認
国産車バッテリー
ライバルと比較しての評価
エンジン質感 5段階評価

ただの実用エンジン。ただしライバル1500ccよりパワー感はある。

駆動系質感 5段階評価

ATは一言でチャチ。

足回りの質感 5段階評価

よくはないけどウイングロードよりはマシ。

内装の質感 5段階評価

値段を考えれば立派に見える。

外装の質感 5段階評価

人畜無害系、でも質感はある。

快適性 5段階評価

静粛性はクラストップか。

お買い得度 5段階評価

中途半端なコンパクトカーを買うならカローラの方がオトク。


長い長いワインディングロードin福島


ナンバーの形が変わるとイメージは全く別のモノに。日本のナンバープレートよりも高級に見えません?

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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中古車購入にも役立つ自動車評価評論・試乗レポート。同価格帯で5段階評価。
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試乗比較しにくい中古車購入の時こそ、中古車購入時にも役に立つレポートを送り続けて16年。これからもドライな試乗レポートでお楽しみ下さい。