カムリP7/ライバル車との簡単比較と評価総合

自動車購入の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」
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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2018年記事 トヨタ カムリ
著:ヒラリー男爵)

トヨタ カムリ 試乗レポ「7」

自動車評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。試乗レポートはハイブリッド自動車「カムリ」、グレード「G」。車両形式「AXVH70」。トヨタの最も大事な一台かも?アメリカで大ヒットといわれるクルマの2017デビューモデル。

当ページは6ページ目です。「ライバル車比較と評価総合」などを掲載しています。

カムリ内装1カムリ内装2
トヨタ
  • グレード:“G”
  • 型式:AXVH70
  • 車両価格:約350万円
  • デビュー年:2017年7月

※内容は辛口評価です。ディーラーで試乗の際にぜひともチェックしたいポイントなどを掲載中です。

  1. 分割page - カムリ試乗「1-1」・試乗詳細レポート
  2. 分割page - カムリ試乗「1-2」・静粛性と乗り心地など快適性能
  3. 分割page - カムリ試乗「1-3」・ドライビング感覚
  4. 分割page - カムリ試乗「1-4」・内装(フロントシート)
  5. 分割page - カムリ試乗「1-5」・内装(リアシート)
  6. 分割page - カムリ試乗「1-6」・細部の質感と使い勝手
  7. このpage - カムリ試乗「1-7」・他車比較と装備、評価総合

カムリ(ハイブリッド)試乗時の燃費

カムリで走行中の画像

カムリ試乗中の燃費を参考に。イメージとしては、コンパクトカーと変わらない燃費でした。

試乗したのはちょうど土曜日のクリスマスイブを挟む4日間。かなり悪条件の日に試乗したわけです。渋滞ばかりじゃ仕方ないんで、仕事が終わった後の深夜に郊外を走ったり、田舎道に足を伸ばし4日間で350km走行。その時の燃費。

参考燃費1

左の画像は渋滞中にちょこっと撮影したもの。距離的には対して走ってないので当てになる数値じゃないです。暖房が必要な時期だったこともあり、しばらくはここから悪化していく。

ハイブリッドの長所は渋滞中に燃費が良いこと、そして渋滞中も快適な事だと思っている。大渋滞でなければ市街地でも9km/L以上が表示されそう。普通のコンパクトカー以上の燃費が期待できる。カムリの加速力を考えれば素晴らしすぎ。

ハイブリッドで気になる暖房の弱さも、関東地方では気にする必要はなくなったように思う。暖房が弱いんじゃなくて、3500ccエンジン搭載車などと比較すると、風量的なノイズがうるさいとは感じる。

参考燃費2

350km走行しての総合的な燃費は、18.7km/Lが表示された。

渋滞や山道といった条件悪いところと、条件の良い田舎道も走っての総合。ドライバーは計2名。筆者の運転も燃費を気にした運転は少なく、距離にして2割程度。

それでこの数値だから立派!1300ccコンパクトカーにだって勝ると思われる数値。

またエコドライブを心がけたとすると、例えばプリウスやアクアで30km/L超という運転では、25km/Lに近づくんじゃないだろうか。

競合車と簡単比較1

カムリと同様にハイブリッドエンジンを搭載するアコードハイブリッド、SAI、ディーゼルエンジンを搭載するアテンザ、モーターのみを動力とするリーフ(初代)を簡単に比較してみる。筆者とその父親の購入候補でもあります。

アコードハイブリッドと比較

柔らかく質も高いサスペンションで優れた乗り心地の持ち主。この乗り心地と滑らかなステアフィールでクラス以上の高級感を与えてくれるのがアコードの魅力。

柔らかくても質が高いサスペンションと大きなボディの組み合わせはコーナーでもグラグラせず、ゆったりずっしりと見をこなすから悪くない。さらにハイブリッドシステムもより電気自動車的で、エンジンが止まっている時の長所がよく味わえる。

一方でドライバビリティとしては大きなクルマを運転している感覚が強く、カムリと比較すれば旧世代的。助手席側の車幅感覚など神経を使う。

内装もよりゆったり感が強く、ラグジュアリーという言葉が似合うのはアコードハイブリッド。包まれ感高いカムリに対し、開放感高いデザインだ。インパネはデビュー年の違いもあり、カムリが見えにくい部分だけ大味なのに対し、アコードハイブリッドでは全体的に大味。

もう一つ。トランクはビックリするほど狭い。トランクが車内と区切られるセダンは、荷物が出すノイズが気になりにくいとか汚れた荷物も乗せやすいなどの魅力がある。そんなセダンならではの魅力をスポイルしている部分は少々残念。

このようにカムリとアコードハイブリッドは全く異なるキャラクターの持ち主。カムリを運転しやすいミドルクラスと評すると、アコードハイブリッドは高級車的ミドルクラスと評したい。

参考:アコードハイブリッド試乗レポート

 

SAIと比較

筆者は父親との共同で初期型のSAIを購入し、ビッグマイナー後のSAIに乗り換えた。そしてカムリへの乗り換えを考えている現在、なんならもう一度SAIを購入しても良いんじゃない?と話している。

カムリとSAIは、トヨペット店やネッツ店で併売されている。セダンボディのハイブリッド車というだけでなく、車両価格的にも期待できない下取り価格的にも、似ている部分が多い。
しかし、長所短所は真逆。面白いように真逆です。

「ボディサイズ大きくてもドライバビリティ高いカムリ。一方で装備の充実した小さな高級車的なSAI」。お互いの長所を上げればこうなる。そして逆にすればお互いの短所。
表現を変えると、「素性が立派だけどベーシックなカムリ、小型車を高級に仕立てたSAI」。如何にもトヨタ車的なのはSAIです。

小さな高級車的なSAIだけど、乗り心地は高級ではない。パンパンで動かないサスペンションダンパーは乗り心地にもドライバビリティにも印象が良くない。

SAIの特徴はビッグマイナー後でより明確になる。デビュー初期のモデルはエクステリアデザインが大きく異なるけどそれだけでなく、運転感覚はプリウスのセダン的な味が強い。

参考:SAI(ビッグマイナー後)試乗レポート

競合車と簡単比較2

マークXと比較

カムリより安価で長所のレベルは同レベルかそれ以上。走行距離が少ない方には最高に魅力的な選択肢が、このマークX。トヨペット店では現在、カムリ・マークX・SAIが併売されている。

カムリと比較すると、モーター+駆動用バッテリーが搭載されない代わりに、6気筒エンジン+後輪駆動という付加価値が付く。そして安価な車両価格でこの価値が手に入る。これがマークX最大の魅力。

6気筒エンジン+後輪駆動といえば今や古典的。しかし現在でも高級車クラスでは変わらず採用され、高級感とか質感という部分で多大なメリットを持つ方式なのだろう。8気筒は要らなくても6気筒は欲しいという意見もよく聞く。筆者としては、マークXは常に購入候補でありながら、やっぱり止めようを繰り返すクルマ。良くも悪くも”ほどほど”が魅力。

試乗すると、低回転で心地よく高回転で荒っぽいエンジンは、ジェントルな長所も迫力ある長所も楽しめる。古くなったと言われる6ATだってそれほど悪くない。また後輪駆動の良さは、減速中の姿勢とかコーナーでの滑らかな回頭、またステアフィールでは特に加速中の高級感に現れる。これら後輪駆動車を所有し、たまに前輪駆動車を運転した時に長所がわかり易んじゃないかな。

乗り心地はマイナーチェンジの度に固く感じる方向に変更される。筆者の知る限り2回の変更。デビュー初期モデルの乗り心地が最も好ましいバランスだった。

筆者の父親は年間3万km走行するほどのクルマ好き。実家に帰っても遊びに行ってばかりで家にいませんw そんな走行距離が多いユーザーだと、ランニングコストでカムリが魅力的だろう。逆に平均的に年間5000kmなどなら、マークXの魅力は大きい。

アテンザと比較

大きいボディサイズの前輪駆動車という点でカムリと競合するマツダ車がアテンザ。主たるグレードでは動力源にディーゼルエンジンを搭載。郊外や田舎道では想像より燃費がよく、熱効率という点でもトヨタと比較されたりする。

アテンザは筆者、デビュー時と1回目のマイナー後のモデルに試乗。そう長くは試乗してないので詳しくは分からないが、乗り心地の悪さと各種ノイズの盛大さから今回の購入候補には入っていない。次期モデルに期待という感じかな。

もう一つの理由が、カムリと似通った特徴を持つという点。トヨタ車的な長所を持ってきた最近のマツダ車。一方でカムリは、マツダ車的な長所を持ってきた。マツダ車的というか欧州車的なんだけど、近づいてきたのは事実。

微小舵角への反応やハイペースでの操縦安定性、狭い箇所でのボディ見切りなど、そうしたドライバビリティに優れるという方向性。マツダでは人馬一体などと表現されるが、筆者基準ではカムリの方が人馬一体が強かった。気楽に足代わりにできるという点でもカムリに軍配。
キャラクターが同じ方向性でより幅広い長所を持つカムリ。これも今回見送りの要因。

アテンザの方が良いと思えるのは、前輪駆動車らしさが上手く隠されたステアフィール。それからドライビングポジション。いづれもカムリの欠点となる部分。

初代リーフと比較

初代リーフはデビュー直後からモデル末期まで、ずっと購入したかった1台。最近のハイブリッドエンジンも魅力的だが、完全な電気自動車はもっと魅力的。ただ、いくつかのネガティブ要素から購入には至らなかった。

今回カムリの購入検討にあたり、筆者単独での購入だったら2代目リーフも候補になっただろう。今回2代目リーフは試乗できずに見送り決定。そういえば日産の最終検査が問題になってから、営業から電話が来なくなったのを思い出した。

ということで初代リーフの話。カムリとの比較では金額的な近さと燃料代が安いという部分が近い。補助金など条件面も含めより経済性が高いのはリーフ。モデル末期は値引き条件もかなり良かった。それでもバッテリー劣化の不安と、バッテリーが要因であろう売却時の金額を考えたら購入できなかった。金銭的なカムリとの違いはこのあたり。

デビュー当初のリーフ、運転すると本当に良かった。現在とは他のクルマのレベルが異なるのもあるけれど、安価で質感高く、スポーティな味付けは車格を感じさせない1台だった。その後はマイチェンの度に普通の乗用車的になっていったけど、やはりエンジンを搭載しない良さと、8気筒エンジン搭載の高級車みたいな質感高い加速感は変わらず。

2代目リーフが高級という部分にどれだけ比重が置かれているかはわからないけど、ボディサイズやデザインが気にならなかったらライバル車としてぜひ。

メインメーターメインメーター(夜間)

カムリ評価総合

ボディ斜めこんな走りやすさが欲しかった!コーナーは思い通りに走りやすく、狭い場所では精神的疲労を軽減してくれる見切りの良さ。運転が気軽で体に馴染む。だから運転が面倒くさくないし、クルマの出番が増えるだろう。

そんな今までのトヨタ前輪駆動車ではマレな長所を持つカムリ。逆にトヨタ車的な長所を失ったように思える部分が欠点。使用上問題のない箇所の品質的問題など。カムリに高級というイメージを持たず、大きなミドルクラスという認識ならば、満足感は高いと思う。
車両価格は安くはないが、加速力と燃費からするコストパフォーマンスだってかなりのもの。300万円のアッパーミドルにハイブリッドと考えても納得だ。

運転して感じるのは真面目でドライバー優先の作り。素晴らしいけどここに懸念材料を感じなくもない。今後のトヨタ車はこうした走りやすさを備えていくだろうから、そうした時にカムリならではの魅力があるのかないのか。

言葉を変えると官能性能が希薄。分かりやすい部分では高級感もしくはステアフィールに関する部分。例えばマークXが後輪駆動+6気筒エンジンが安価という魅力を持ってロングセラー。また例えばエスティマが美しいボディデザインでロングセラー。そうした”敢えて選ぶ”要素が薄れてしまうかもしれない。ベーシックな良さを持つクルマの宿命かもね。

このカムリの試乗レポートを執筆しているのは2018年1月。デビューからちょうど半年の現在、カムリは貴重な選択肢だと思っている。いつものように”デビュー時だけ”にならない事を願いつつ、筆者はハンコを押しそうです。

トヨタ カムリ

トヨタ

CAMRY (カムリ)

  • 試乗グレード:“G”
  • 型式:AXVH70
  • 年式:2017年式
  • 車両価格:約350万円

概要

  • 排気量:2500cc+モーターハイブリッド
  • エンジン型式:A25A-FXS
  • 車重:1570kg
  • ボディサイズ:4885×1840×1445mm
  • 発売開始:2017年7月
当記事は「ヒラリー男爵」がお届けします
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