ブレイド試乗記と評価P2・静粛性とブレイドマスター

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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2012年記事 トヨタ ブレイド
著:ヒラリー男爵)

トヨタ ブレイド 試乗インプレ「2」

間違いいっぱいの自動車選び、辛口比較・評価評論。今回の試乗車はトヨタ・ブレイド。2400ccモデル。国産Cセグメントのコンパクトカーでありながらもベースグレードが230万円。排気量も大きめ2400cc&3500cc。国産としては超高級なコンパクトカーです。

当ページは2ページ目です。このページには「静粛性とブレイドマスター」などを掲載中。


  1. 分割page - ブレイド簡単試乗「1-1」・動力性能や乗り心地、走行感覚
  2. このpage - ブレイド簡単試乗「1-2」・静粛性とブレイドマスター

参考:2代目オーリスの試乗記はこちらです。(ブレイドの後継も兼ねています)

トヨタ
  • グレード:“標準”
  • 型式:AZE154
  • 車両価格:230万円
  • デビュー年:2006年12月〜

ブレイドに試乗すると-静粛性-

静粛性は、「コンパクトカーとして評価」すれば上レベル。でも、「アベンシスクラスとして評価」すれば並み

実際にこのブレイドの価格を考えれば、評価対象が難しいわけですが、カローラクラスよりはマシです。静かです。
エンジン音は加速時、低回転から室内に響きます。ボーボーボーボっと4気筒らしい音と共に速度は上昇。荒々しさが逆に新鮮です。

ハンドルを切ったまま段差を通過する場面では、内装がギシッとなります。個体差かもしれませんが新車の状態でこれは減点。アベンシスだったらよほどのことが無い限りギシギシいいませんから。

見切りが悪ければ大きい自動車と一緒

現在販売されているハッチバックボディやミニバンなど、ほとんどの背が高いクルマで、ドライバーがボンネットを見ることができない。先端だけでなく全くボンネットが見えないクルマも多い(ボンネット=エンジンフード)。
見晴らしが良くて周囲の安全確認はしやすいのに、肝心の足下が見えない。

足下が見えなくて左右の先端やタイヤの位置が掴みにくければ、自信を持ってフロントを寄せることができないし、狭いところでのバックでは前に必要以上の余裕を取る必要が出てくる。
そして、当たらないだろう・・・。という予測の元でハンドルを切るわけだ。

つまり、実際の取り回しでは、大きめの自動車と変わらなくなる

さらに、直進しているときだって、道路の真ん中を走っているのか、わかりにくい

これにプラスしてクリープの弱いCVTや飛び出し感の強いスロットル特性のクルマだと、それはもう、ボディもエンジンも大きめセダンの方がラクに走れるわけだ。概して大きいエンジンほどよく調整されている。

ブレイドに限ったことではなく、普通のコンパクトカーなんかも一緒。小さいから運転しやすいという概念は捨てて自動車を比較、試乗すればまた違った見方が出来るはず。

追記:3500cc、ブレイドマスター

ブレイドのラインナップには3500ccエンジンを搭載した「ブレイドマスター」というグレードがあります。前から見るとクラウンのようなグリルと、リアの「マスター」というエンブレムが目印。

ブレイドマスターの試乗:足回り

ブレイドマスターの試乗はディーラーでの試乗車を運転しただけなので、ほとんど直線での試乗しかしていません。なので簡単に。

サスペンションは固め。渋いショックでストローク感のないチープな固さ。ものすごくフロントヘビーなブレイドマスターはフロントとリアの弾み方がちょっと違い違和感がある。

3500ccの6気筒エンジンを積むということは、この重いエンジンが上下(左右)するチカラが無視できないといわれる。通常高級なクルマに大きなエンジンが積まれるため、特別問題になるようなこともないのかもしれない。このことをネット上で記事にしているページもなさそうだ。
ベースがコンパクトなブレイドの場合、エンジンマウントを固くしたり、サスペンションのセッティングで調教されているのだろうが、こういった事もありフロントの弾み方は重量のあるクルマと同じような弾み方をする。反対にリアは普通。標準ブレイドと同じような感じ。

オーリスより乗り心地がよく感じたブレイド。ブレイドマスターになるとフロントは進化、リアは劣化。そんな感じを受ける。特別なクルマとして考えればそんなに乗り心地は悪くない。

2400ccエンジン搭載車と比較してサスが固くなるという点では想像の範囲内。動的なアライメント変化を抑えてパワーを路面に伝える必要があるわけだから。ただしこのクルマの弾み方。フロントヘビーなクルマだとどういった弾み方になるのか、貴重な体験が可能です。

ブレイドマスターの試乗:エンジン

目玉となるエンジンと6ATのミッション。聞けば車重1480キロということで、コンパクトな割には決して軽くはない。エンジンは「2GR」という現時点で国産最高のV6。

加速力はけっこうある。3速に入っても十分加速する。ただしレスポンスはいたってマイルドな設定。刺激はない反面、とっても扱いやすい。特に1速では意図的にパワーを絞っているのかというくらい、マイルドな加速となる。30キロで走っている前走車を1速全開で抜かそうとすると、思ったほど加速してくれない。

こういった点は交差点の立ち上がりでも感じられる。極低速からハンドル切ってアクセル全開にしても、トルクステアが感じられない。よく調教されている。
せっかくの3500ccなのに・・・と思うと残念。もっとハンドルを左右に振られながらの加速を期待したのに・・・という気分にもなる。でも遅くはない。むしろこれを大人の余裕と考えれば、この良さがわからないのはお子様かもしれない

わかりやすく言い換えてみると、若々しいと思っていた女性が、実は熟された体つきだった。AVしか見たことないお子様だったら気持ちが萎えてしまうかも。でもこんな時、大人の男性だったら興奮度MAX!マイコック全開!この良さは大人の男性しかわからない。熟された女性だってブレイドマスターだって、きっと乗り方次第で刺激を味わせてくれるハズ。
女性に関してもクルマに関しても、好みは進化しながら大人になっていくみたいですよ。

追記:跡継ぎは2代目オーリス

全く盛り上がることなくモデル終焉を迎えるブレイド。後継車は2代目オーリスが兼ねるらしい。それは、デビュー直後にすぐ2代目オーリスを試乗させて頂いたことで納得できた。

2代目のオーリス。これはほとんどブレイドの後継車!エンジン排気量が小さいけど、ブレイドはこんなクルマになりたかったんじゃないのかな。

2代目オーリスはスポーティというイメージでCMされるが、実は日常での使いやすさを重視している印章。ただのご近所重視なら、ただのおばちゃんクルマ。もう少し上級車の香りを感じる乗り味。初代オーリスはとんでもなくヒドイ部分があったり、走行性能を重視したサスペンションを持っていたり、いったい誰のためのクルマかわからなかった。

2代目はもっとわかりやすいクルマに。それに合わせて価格も200万円クラスにレベルアップ。ブレイドを選択する感覚で2代目オーリスを選択しても問題なし。

試乗レポートはリンク先に掲載中。2代目オーリスを運転しての印象や評価


評価総合すると・・・

ベースとなるオーリスからプラス30万円超で2400ccと扱いやすいドライブフィールが手に入るとなれば、これはお得。オーリスは実に惜しいクルマでしたが、その欠点の多くをブレイドは克服している。残っている欠点はエアコン関係のチープなスイッチくらい

しかし、もともとオーリスの時点で割高。至る所が良くできているといっても高すぎ。だからブレイドも高い。同価格で6気筒+FRのマークXも買えるし、日産ティアナなんていう選択肢も。多少予算が上乗せできるなら立派なクルマ、マークXジオやハリアーだって射程圏。それからエスティマだって選べる。

ライバルは外車?

しかしこのようにお得さで比較するのは経済的に余裕のない人の考え方。ブレイドが気になる方にとって、やはりライバルは輸入車でしょうか。お得かどうかというコストパフォーマンスを越えた部分でクルマを選べる方限定で、トヨタからの特別な一つの提案といったところでしょう。
ただしセダンは地味だから嫌だという方には、ブレイドだって同じように地味。

となると、欧州のコンパクトカー、VWのポロやゴルフが主なライバルとなりそうですが、こういったクルマ、ポロやゴルフは所詮実用車。外車といっても実用車ですから、パッと見はチープだし、特別な感じもありません。ココ、間違えないように
高級感という演出がされるブレイド。質実剛健な実用車とはちょっとキャラクターが違う。面白みもブレイドが上。

となると、アウディA1なんていう選択肢も。ブレイドの上級グレードにナビを付ければ価格はそんなに変わらなくなります。アウディA1はナビ標準。
車格は違えど見た感じで高級を感じるのはアウディ。ディテールの凝りようが全く違います。内装の特別な演出もアウディ。変わってるこれくらいが魅力的。
それから、ナビ無しでもよければアウディA2かA3、BMW1シリーズも魅力。ボディサイズにこだわらなければ、こんなにも魅力的な選択肢がいっぱい。クルマ選びの面白さを味わうことができます。

そこで最初に戻ります。えっ、近くにディーラーがない??

トヨタ ブレイド

トヨタ

BLADE (ブレイド)

  • 試乗グレード:“標準”
  • ミッション:CVT
  • 型式:AZE154
  • 新車時価格:230万円

当記事は「ヒラリー」が
お届けさせて頂きます。
ヒラリー男爵

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センターコンソールは盛り上がった独特の形状。シフトセレクターパネルの剛性はまったくなし。シフト操作するとグニャグニャする。
シフトノブを動かしたときにギシギシ音が出てきたら、根本にグリスを挿すと良い。他のトヨタ車で実験済み。


大型の天井イルミネーション、ハンドタイプのサイドブレーキ。


後期になるとメーター回りの質感が向上する。ブレイドGのメーターパネル。
前期はまるでDIYのようにアルカンターラが貼ってあってまさに意味不明。いやDIYでインパネ加工される方ならもっと統一コンセプトに基づいてしっかりやります。
ブレイドのあれは完全に「なんかしとけば良いだろ」程度で完全にユーザーを舐めてました。


ブレイドマスターのメーターパネル。マスターはモデル途中より登場。


ブレイド・リアのイメージ。テールライトレンズの手数が増やしてオーリスと差別化を図っている。

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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