トヨタ・アクア試乗「P2」走行感覚と快適性、リアシート

自動車購入の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」
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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2013年記事 トヨタ アクア
著:ヒラリー男爵)

トヨタ・アクア 試乗インプレ「2」

辛口比較・評価評論の試乗レポート、アクア(NHP10)・グレード「S」
当ページは2ページ目です。ディーラーでの試乗時に確認したいことなどを大きく取り上げています。

このページには「走行感覚と乗り心地、静粛性、リアシートについて」などを記載してます。前ページからの続きです。

アクアの内装1アクアの内装2
トヨタ
  • グレード:“S”
  • 型式:NHP10
  • 車両価格:180万円
  • デビュー年:2011年12月〜

※内容は辛口評価です。ディーラーで試乗の際にぜひともチェックしたいポイントなどを掲載中です。

  1. 分割page - アクア試乗「1-1」・ハイブリッドシステムと内装、スイッチ
  2. このpage - アクア試乗「1-2」・走行感覚と乗り心地、静粛性
  3. 分割page - アクア試乗「1-3」・すぐ馴染む運転感覚そして女性ユーザーにピッタリ?
  4. 分割page - アクア試乗「1-4」・燃費やプリウスとの比較、総合評価

試乗:走行感覚(ステアリング感覚)

ステアリングアクアの魅力はハンドリングのバランスの良さ。ハンドルを切ったあとの挙動が、過敏でないうえに反応が良いから走りやすい。ハンドル切ってヨーの立ち上がりやフロントのロールスピード、落ち着いたリアなどバランスが良い。反応自体は良いんだけどジワッとクルマが曲がり出す感覚。ちょっとハイスピードで流すのも気持ち良い。

またFF(前輪駆動)の走りやすさもうまく表現しており、ハンドル切った状態でアクセル踏んでいけば、ハンドルが重くなる。手のひらでそれを感じたら、ハンドルを戻す量に比例してアクセルを踏み込んでいくわけだ。クルマが直進に戻りたがる感じは、バイクのバンク角を起こしていく感じにも似ている。

そんなこんなで走りやすいアクア、ここは積極的に良いと評価できる。プリウスとはキャラクターが違うから、うまく住み分けできていると思う。

大きくダメなのが一点、ステアリングを回した時のフィーリング。舵角が増えると非常にザラザラ。オモチャのハンドルコントローラーを回しているフィーリングでここはマイナス100点。

試乗:静粛性や乗り心地など快適性

アクアのタイヤ出だしから巡行中まで、けっこうエンジンは止まる。エンジンが止まれば快適?いやいやもともとうるさくて振動も多いから、エンジンどうこうは全く関係なし。普通に実用性最優先。エンジン掛かればブルッとくるし、エンジン始動中にシステムOFFにすれば、震度1の地震がアクアを襲う。クルマ全体が揺れます。

しかしそれでも流石ハイブリッド車。単なるアイドリングストップの不快さとは全然違う。特に軽自動車など、エンジンスタートやストップの衝撃、嫌なモノです。

フロントシート1フロントシート2

乗り心地に関して、まずフロントシートはサスペンション柔らかめなのにゴツゴツする。平らに見える路面の細かなボコボコをたくさん拾ってる。ショックが渋い感じは日常でのコーナーリングでメリットあるかもしれないが、乗り心地は悪い。
次にリアシート。フロントより柔らかく、比較すれば快適。縦方向にはブワンブワンと伸びたり縮んだり、ちょっと酔いそうな感もあるが、ドライバーのハンドルさばきが雑でも、急な横Gが伝わってきづらいマイルドさは魅力。

またドアの閉め感覚、ドアノブの感触、フロントは問題なし。リア側がチープに割り切られている。

快適性、特に静粛性という面で評価すれば、10年前のスイフトなどと童貞度か、ヴィッツ1000ccの3気筒モデルに毛が生えた程度。アクアに乗るならは燃費最優先モデルとして、けっこうな割り切りが必要。

ヴィッツとほぼ変わらぬリアシートの居住性

リアシートリアシートはお世辞にも広いとはいえない。リアシートのリクライニングは試乗時わからず(多分なし)。背もたれは立っている。カップホルダーは1個。ドアにはなくてセンターコンソール後端に1個。

身長172センチの筆者がドライビングポジションを取った状態でリアシートをチェック。

  • 身長170センチの男性 ・・・ ヒザ前 コブシ 1.5個 / 頭上 コブシ 1個
  • 身長182センチの男性 ・・・ ヒザ前 コブシ 1個 / 頭上 コブシ 0個 

リアシート座面が低いから、フロントシートのシートバックから非常に圧迫感を感じる。頭上に余裕があれば、座布団の出番です。
軽自動車とアクアを比較している場合は、横方向にスペースがあると空間的な余裕を感じると思う。アクアはスペース優先のクルマじゃないのをお忘れなく。

ブレーキに関して

ブレーキに関してまずペダル位置、アクセルペダルと比較して、ブレーキペダルは手前に出ていて、奥の方まで踏んだ状態でチカラが入れやすい位置にある。それに合わせてブレーキペダルはプニャプニャで奥までストローク。剛性感なんて微塵もない上にハイブリッド車らしい踏み心地。通常でもコントロールはしにくい。

アクセルペダルとブレーキペダルの高さに違和感があるから、停止中にブレーキを踏んでいるのがだるくなる。信号待ちではNレンジにしてサイドブレーキを引けば良いんだけど、気になるならもう少し上のクラスの車種を試してみて下さい。

次にブレーキアシストの介入が早い!そして唐突で派手な動作のABS
ブレーキアシストとはドライバーが急ブレーキを踏もうとするのを機械が検知し、ブレーキの効きを強める機能。タイヤがプアなエコタイヤなのも原因かもしれない。

コーナーを楽しもうとすれば、最大減速できるところまでジワッと素早くブレーキを掛けるのが醍醐味。しかしアクアでは踏み込んだ瞬間に緊急制動。タイヤと路面を結んでいた糸がプッツンと切れる。エコタイヤだと荷重過多のようにフロントタイヤが横にずれる。ほとんどノーコントロールといってもいい。

でもこれ、きっと女性ユーザーにはピッタリなんです。クルマのキャラクターを考えれば、軽いブレーキタッチは好ましいもの。女性のかたでもがっつりブレーキが踏めると思う。固くて踏み切れないブレーキなんて意味がありません。
力が弱くても、パニック状態でも、ヒールを履いていても、とにかく緊急時は全力で踏みつけて下さい。ABSが作動しても、最大限に制動力を発揮するにはそこからさらに踏み込む必要があるけど、なれないと難しそう。さらに強く4輪を目一杯使えるようにもっともっと。

参考データ

同乗者による手元のストップウォッチでアクアの中間加速力などを計測してみました。

中間加速力、計測した条件と結果

計測条件は大人の男性2人乗車。ガソリン残量はメーター読み4分の3。エコモードOFF。バッテリー残量は半分以上。風はほぼなし。気温は26度。タイヤ空気圧(温間)フロント2.3キロ、リヤ2.1キロ。道路は直線。

  • メーター読み時速10kmから60kmまでの加速タイム ・・・ 4.66秒
  • メーター読み時速30kmから80kmまでの加速タイム ・・・ 5.63秒
  • メーター読み時速50kmから100kmまでの加速タイム ・・・ 7.88秒

現在のトコロ、他車の比較タイムが少ないので比較が難しいデータになります。
正確性はさておき、このタイムは1800ccのトヨタ・ウィッシュより全般的に1割ほど遅いタイム。またハイブリッドシステムを積んだホンダ・CR-Z(CVT)2400ccのホンダ・オデッセイと比較すれば、低速時はアクアの方が速く、時速50キロ以上では遅くなっています。

騒音・ノイズなどのチェック(騒音計での計測)

市販の騒音計を利用して、ノイズを計測してみました。単位はdB。(dBについてはネット検索して下さい)。
騒音計ということで音圧に対して補正が掛かっていますが、人間が感じる不快さとは違います。耳障りな音とか気になりにくい音とか、そういった感覚は含まれていません。
タイヤはブリジストン・エコピアEP25。175/65/15。

測定1:計測時の周囲の騒音 環境ノイズ / 46.1dB
  • 「エンジンOn」アイドリング時の車内騒音 エンジン回転数・・・不明 / 
    Fシート・・・52.0dB Rシート・・・50.6dB
  • 「エンジンOff」停止中の車内騒音 エンジン回転数・・・停止 / 
    Fシート・・・36.0dB Rシート・・・36.2dB
  • 巡航時の車内騒音・荒れた路面、細かなデコボコが多い道路 時速50キロ走行時 / 
    Fシート・・・70.1dB Rシート・・・67.4dB
測定2:計測時の周囲の騒音 環境ノイズ / 43.9dB
  • 巡航時の車内騒音・綺麗な路面、比較的新しい舗装の道路 時速50キロ走行時 / 
    Fシート・・・64.5dB Rシート・・・65.1dB
  • 上記同様の道路 時速90キロ走行時 / 
    Fシート・・・67.1dB Rシート・・・70.2dB

アクアは耳障りな音が多く、数値以上にうるさく感じます。

アクセルオフ時の転がり抵抗

アクセルオフ時に惰性で走る時間を計測しました。

  • 時速80kmから50kmまでの減速タイム・・・20秒14

計測3本行ったうちの中間の数値。エネルギー回生が強かったのか、エンジンブレーキ?が強めな感じです。ハイブリッドSAIでは30秒以上転がっていました。

すべてアマチュアレベルの計測なので、厳密な正確性については期待しないで下さい。他のタイヤ、他の車種でもテストを行い、データを集めています。

車内スペースとカップホルダー

身長172センチの筆者がドライビングポジションを取った状態でリアシートをチェック。

  • 身長170センチの男性 ・・・ ヒザ前 コブシ 1.5個 / 頭上 コブシ 1個
  • 身長182センチの男性 ・・・ ヒザ前 コブシ 1個 / 頭上 コブシ 0個 

カップホルダーの数

  • フロント 4個 / リア 1個 
アクアのメーターアクアのドアを開けた写真

損得計算なしで買えるちょうど良いポジション

ヴィッツじゃちょっとイヤだからアクアを選ぶ、お気持ちよくわかります。ヴィッツといえばピラミッドのスタートラインに並ぶ車種。車格というピラミッドが出来ている以上、これはどうしようもありません。

クラスによっては、これでもいいんだけど・・・。なんてことが良くあります。そんな中で、アクアは単純に、一番安いのはイヤだからコレにするか。そんな感じでも選択できちゃうポジションなんです。

もっとも、多少燃費は悪くなっていいのなら、同じ価格帯で一クラス上の車種も買えちゃう。例えばトヨタ・オーリスやスバル・インプレッサなど。
静粛性の高さで選べばオーリス、乗り心地の良さで選べばインプレッサ。

参考:トヨタ・オーリス試乗レポート / スバル・インプレッサ試乗レポート

出来るだけちっちゃい方がいいんだ!という場合には、ヴィッツG'sがオススメ。サスペンションの質感はアクアより断然上です。

参考:トヨタ・ヴィッツG's

トヨタ アクア

トヨタ

aqua (アクア)

  • 試乗グレード:“S”
  • ミッション:電気式遊星ギア
  • 年式:2013y
  • 型式:NHP10
  • 新車時価格:180万円

当記事は「ヒラリー男爵」が
お届けさせて頂きます。
ヒラリー男爵

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女性サイズとなるフロントシート。男性が座ると長時間は厳しい。クッション性が悪化する。着座ポジションは高すぎず座りやすい。



リアシートは身長170センチ位までなら平気。だけどフロントシートの圧迫感がある。
ステップ部分の段差はうまく広げられているができればやや高さがある。ドア開口部がもう少し広いと嬉しい。



タイヤはブリジストンのエコピアEP25。ブレーキロック時の挙動など従来からのエコタイヤらしさがある。

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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