間違いいっぱいの自動車選び。当ページ試乗レポートは「アルテッツァ」グレードは前期”RS200Zエディション”&後期”RS200リミテッド2”。
前期型と後期型の試乗感想がミックス&多数の追記。
まとまりが無くなっている点、申し訳ございません。
※内容は辛口評価です。試乗して購入の際のチェックポイントとしてお役に立てれば幸いです。
もともとは前期”RS200Zエディションの試乗レポートでしたが、後期”RS200リミテッド2”を購入したことで、記事の内容は大きく変わりました。正確には、あちこちつぎはぎのような追記だらけです。
後期型は自動車としての内容も印象が異なっているため、文章にまとまりが無くなっている点、ご容赦下さい。申し訳ございません。
前期型は営業マンが友人だったので、販売店試乗車をかなり自由に試乗しました。このページの記事は、その時のレポートに後期型モデルの試乗感想やサーキット走行を含むテスト印象が追記されています。
初期モデルは安定するだけでつまらなかったアルテッツァ。しかし後期モデルはいろんな部分がけっこういい感じ。当サイト制作陣の一人である「元自動車整備士」が17年式のRS、6MTモデルを所有しています。(2011年現在)
アルテッツァの特徴といえばまず、ミドルサイズセダンで後輪駆動、マニュアルトランスミッション(6MT)が用意されているという点。クルマの運転が好きな方に向けて用意されたモデルですね。
期待のFRミドルクラスセダンとして発売されたアルテッツァ。海外ではレクサスチャンネルで販売もされるという。エンジンバリエーションは2つ。同排気量の4気筒と6気筒。4気筒の3S-GE搭載グレードの方がスポーティタイプとして、上位グレードと位置づけられます。
また隠れた特徴として、FRなのにパッケージングがいい。プレリュードやシルビアよりも短い全長で4人乗れる。それもそのはず、ベースはプログレと共通です。プログレと言えば小さな高級車を目指したクルマ。リアに人が座れないんじゃお話しになりません。
見てすぐわかるのはミドルサイズながらもオーバーハングを一生懸命削っています。宣伝文句的には走りのためのショートオーバーハングかもしれませんが、実際は車室内の広さのためとも感じます。
デビュー当時はアルテッツァのこのパッケージングに驚くほどでした。今見てもなかなか画期的。ショートオーバーハングのご先祖様ですね。
300万円クラスのクルマとなるプログレ・ブレビスと共用するFRシャシーは、やはりガッチリ感あります。飛ばしてどうこうより、段差を越えた時など、やや堅めで渋い足回りのアルテッツァでも、耐えられる程度の不快感で乗り越えていきます。
乗り心地悪いのにそれが耐えられる程度かって??もちろん衝撃自体は体に伝わってきますし、しなやかや感じも一切無し。でも、音の響き方が違ったり、アタリが柔らかかったり。ついでに足回りや内装からのコトコト音があまりしないんです。
デコボコでボディか足回りからイヤの音がしてもピシャと止まり、響きません。見渡す限りチープで古ぼかしいインパネ、ガタガタビシビシを想像しちゃいますが、一旦走ってしまえばボロさを感じさせず。
試乗車のアルテッツァ、後期の方ですが現在オドメーターは約2万キロ。でもこのノイズという点については、新車とそう変わりません。(ゴム劣化により乗り心地は大幅に悪化しています)
その他、日常のドライブでも不満が出ないだけの、けっこう便利な快適装備がついています。グレード「RS200・Zエディション」は装備充実。「RS200・リミテッド2」では高級装備は省かれていますが、それでも簡単な”あったらいいな”が揃ってます。(詳しくは次ページにて)
室内に乗り込んで前をみれば、メーターパネル内はタコメーター(回転計)が大きく中央に鎮座しています。これはMTで運転するなら嬉しいことこの上なし。オーバーレブ防止や燃費を考えるのに、タコメーターの視認性は何より重要ですよね。前後左右のGが体に掛かっている中で確認するわけですから。
センターにタコメーター、この手法はもちろん「古典的」なスポーティを感じさせる常套手段。もちろんデメリットもある。アルテッツァではスピードメーターが小さく見にくくなってしまいます。アルテッツァでの対処方法は?右下にデジタルのスピードメーターを装備。これがないと速度の確認は普通の倍の時間が掛かります。余談だがこのデジタル表示部は瞬間燃費計に切り替えも可能です。
※前期型モデルではメーターレイアウトが異なります。
内装にふれてみると、安っぽくはない。けど、デザインがちょっと子供っぽい。ドアの内張がインパネと一体感ないのも、雰囲気を損ねます。この辺は好み次第でしょうか。内装の雰囲気よりも、1ミリでも室内を広く取ろうとしたデザインです。
どうせ実用的なセダンは他にもあるのだから、昔のコロナエクシブやカリーナEDのように、思いっきりスペシャリティな方向にふっても良かった気がします。アルテェッツァを見ていると、トヨタにも駄目デザイナーがいるなと妙に安心しました。
リアにもせっかくドアが付いているんだから、荷物置き場じゃなくてゲストを乗せたい・・・。当然ですよね。アルテッツァはボディが小さくてもキャビンがでかい。エクステリアが不格好な代わりとして、人が座れるリアシートが与えられています。
リアシートが実用的でなくていいなら、日産に素晴らしいFR車が多く揃ってます。シルビアとかね。アルテッツァはトヨタ車なんだから少しは快適に座らせて、そんな希望にも応えてくれます。
写真のようにフロントにでっかいレカロシートを付けて、ドライバーがダルな運転ポジションをとっても、まあまあ座れるだけのスペースが残るんです。コンパクトカーアタリと比較すれば、頭上だって問題なし。そして着座位置は低めで背もたれも適度に寝ている。好みが一致すれば、座面が高いミニバン系よりも落ち着いた時間を過ごせます。
FRって狭いのが普通?いえいえ4人乗車ならそんなことなさそうです。その証拠に、ホンダ・アコードセダン(CU系)なんて、もっともっと狭い。実質2人乗車の4枚ドアなんですから。
参考:ホンダ・アコードセダン(CU系)試乗レポート
では!走り出してみると、6MTのできが意外といい。アイシン精機のこのマニュアルトランスミッション、ある程度暖まってからのフィーリングは筆者なら十分満足。ミッションからダイレクトなFRということもあり、加速も減速もシフトチェンジすべて快感そのもの。スープラとかのゲトラグよりはしょぼいですが、そんなの関係なく快感。「繊細」という別の良さがあります。
「これじゃ彼女できないよ?」といわれれば、「彼女なんていらないよ!」と即答できること間違いありません。とのこと。
(あたしは女性がいなければ生きていけませんが・・・)
良くできたマニュアル車で夜の道を走れば、それはまるで女性と交わっているときの快感と同等とのこと。
(筆者は女性と戯れる方が好きですが・・・)
ガッツンと剛性感たっぷりにシフトするミッションと比較すると、アルテッツァのミッションはとにかく繊細。カコン、スるン、スコン、軽く押しつけていると回転があった瞬間に気持ち良く入ります。吸い込まれるって表現がピッタリ。そしてこの時の感触がまた格別!もの凄い繊細なメカを触っているようなスペシャル感。
その分、けっしてラクラク乗れるMTじゃありません。神経質という感じ。素早く丁寧な動作が必要な時など、集中が必要です。バックギヤは1速の左隣となってます。
※1 中古にて購入時点で3速のシンクロが弱っており、はじき返される事があったので、現在はミッションの一部を交換。
※2 追記:当然のごとくミッションが暖まっているときは何も問題ないが、ミッションが冷えている時のフィーリングは旧来のマニュアルミッションと何も変わらない。走り出して15分くらいはものすごく神経使います。走行中1速までいれるような場合は、30分以上暖めてあげてからがスムーズ。
新品クラッチ&クラッチカバー、新品ミッションの状態で、冬場なら30分は神経使って走る必要がでてくるので、気持ち良く走れない。
大きな欠点はエンジン、形式は「3S-GE」。非常にがさつで音も振動も不快。質感とか官能性能といった部分は最悪。高回転になると明らかに苦しそうに回るし、音は全域でガジャガジャした低品質感を感じさせる音。さらにアクセルペダルに対するツキ、いわゆるレスポンスは、とてもスポーツエンジンとは思えないほどレスポンス悪い。
おまけにギヤ比の関係でエンジン回転上がるのは早いんだけど、実は全く速度が出てない。要するにけっこう遅いんです。クルマ自体の値段は割高なのに加速はしょぼい。速いのが好きな方は別のクルマをオススメ。
ただもちろん実用エンジンじゃないから、高回転にいって伸びる。低〜中回転は加速せず、高回転に入ってから加速する。「回る」じゃなくて「伸びる」からスポーツエンジン。
絶対的な加速感でも軽自動車ターボやコンパクトカーから乗り換えれば、充分速いかなと感じると思います。やはり排気量がでかい方が、時速100kmくらいから上の加速が全然違います。
アルテッツァのエンジン、ここまでけなしておいてなんですが、ただの実用エンジンと比較すれば全然いいです。実用エンジンと比較すれば、3000回転からの中回転域では振動少なく、高回転でしっかり伸びます。この、「中回転域で振動少ない」というのは、乗り比べれば大きな長所というのがわかります。国産の低排気量実用車でもなんとかしてもらいたいポイントです。ドイツ車の4気筒だと音はガザつだって振動は少なめですよ。
また「3S-GE」が、いくらモッサリしたエンジンだといっても、これも実用エンジンよりは全然マシ。ターボ付きエンジンと比較した場合でも極低回転全然リニアで乗りやすい。フライホイールを軽量タイプに変えれば空ぶかしのレスポンス上昇。低回転から軽くフケ、シフトダウンが楽しくなる(代償として日常での運転が神経質になる)。
※追記:マフラーからの排気音ですが、これってマフラーノーマル??というほど大きな音を出します。室内では特にリアシートには大音量が響き渡ります。
もしも、こりゃなんかへんだぞ?っていうくらい排気音がうるさければ、点火プラグの交換を試してみて下さい。点火が弱ればトルク感が弱くなり、排気音もばらついてうるさくなります。
上記はマニュアルミッション搭載車に限ったハナシで、AT搭載車ではマフラーのサイレンサーが2つになり、静かになるということ(未確認)。
ミニだけどサーキット走行やドリフト走行の練習に使用しているこのアルテッツァ、少しパーツを交換してみました。古いクルマにお金掛けるなら、ハチロクやBRZ買った方が良いんじゃないの?そんな事も言われましたが、趣味のお供として、またドライビングテクニック向上のためにパーツ交換を決断。
(ホントはクルマいじりが好きなだけ)
外観はZエディションの純正アルミホイールに交換しましたが、それ以外は全然ノーマルのまま。車高を下げる予定もありません。運転に関して気になる部分だけ、何カ所か交換しました。
パーツのインプレなど次ページ以降でちょっと触れています。
トヨタ アルテッツァ
系列サービスでご紹介中!
「自動車保険一括見積り」の比較。見積もりはメールか郵送で安心。
保険一括見積りサービスの比較サイト
系列サービスでご紹介中!
法人、個人事業主の「ETCカード」。複数枚契約が可能。審査無し?
セディナなど法人ETCカード
アルテッツァ4気筒モデル
SXE10 - 3S 2000cc 2001年〜
42B19L
60B24L (純正ナビ付き)
アルテッツァ6気筒モデル
GXE10 - 1G 2000cc 2001年〜
42B19L
60B24L (純正ナビ付き)
ライバルと比較しての評価 |
|
---|---|
エンジン質感 | ![]() |
実用エンジンよりは高品質、スポーツエンジンとしてみればゴミ一歩手前。 |
|
駆動系質感 | ![]() |
繊細という表現がピッタリの感触。雑に扱うとシンクロがすぐ痛むらしい。 |
|
足回りの質感 | ![]() |
ベースが良いからそんなに悪くはない。 |
|
内装の質感 | ![]() |
インパネデザインがいまいち。後期のタコメーター中央は嬉しいデザイン。 |
|
外装の質感 | ![]() |
オーバーハングの短さは現代的。全体的には非常に昔ながら。タクシーとしても使えそう。 |
|
快適性 | ![]() |
ベースが良いからそんなに悪くはない。 |
|
お買い得度 | ![]() |
後期モデルは安くなってお得感高い。 |
昼間(ライト消灯時)のメーターパネル。後期アルテッツァはタコメーター中央が標準となる。子メーターは油圧、電圧、水温の各メーター。ただし非常に鈍くモニタリングには役立たず。飾りメーター。
夜間(ライト点灯時)のメーターパネル。右下には速度がデジタル表示される。
写真のメーターは白色LEDに交換している。
大きなサイズのレカロシートを付けてもリアシート足下は問題なし。写真のシート位置はほとんど後ろ全開。リアシートバックが寝ている点含め、ミドルセダンとしては十分なスペース。
TRDクロスミッション。ミッションといってもミッションケースの中身はこんなにコンパクト。
自動車クルマの評価評論・比較レビューの間違いいっぱいの自動車選び。単純明快な5段階評価を続けています。
「エンジン質感」「駆動系質感」「足回り質感」「内装質感」「外装質感」「快適性」「コストパフォーマンス」
ホンネを書けない?自動車評論家さま、閲覧者さま減少が怖いウェブ制作者。私達はアクセスして頂くために率直な印象表現を心がけます。
比較のポイントをpickup&評価。”言いたい放題こそ信用出来る”をモットーに。