スズキ自動車「スイフト」1P/辛口評価と評論

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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2013年記事 スズキ スイフト
著:ヒラリー男爵)

スイフト(3代目)試乗レポート「1」

間違いいっぱいの自動車選び・徹底試乗記スイフト。あちこちで評価の高いスズキのコンパクトカー、3代目スイフト(ZC72S)グレードはベーシックながら装備充実の”XG”試乗感想文。


  1. このpage - スイフト「1-1」・内装評価とエンジン
  2. 分割page - スイフト「1-2」・アクティブな安全性能とステアフィール
  3. 分割page - スイフト「1-3」・同世代コンパクトカー比較
  4. 分割page - スイフト「1-4」・スイフトスポーツ感想

関連ページ 2015コンパクトカー比較 / 2013〜14コンパクトカー比較

スイフト内装(夜間)スイフト内装(昼)
スズキ
  • グレード:“XG”
  • 型式:ZC72S
  • 車両価格:124万円
  • デビュー年:2010年9月

今回の試乗車

試乗車は2010年デビューの3代目スイフト。グレードは最もベーシックな「XG」で、ミッションはCVT。2012年製で走行1600km。
試乗時から1年落ちで総走行距離1600kmという、ちょうど各部が馴染んできた最も新車の美味しい時。燃費だってまっさらの新車時より伸びてることが多い、最高の状態。

グレード「XG」は新車時価格が124万円と、スイフトの中で最も低価格なグレード。単純に価格を見ればライバルより若干割高ながら、オートエアコンとスマートキーが標準となっています。残念なのは横滑り防止機能がない程度で、特別不満がでることはなさそう。

3代目スイフトの試乗レポートということで、みな口を揃えたように良いって言うけど、どこがそんなに良いのか。スイフトの長所と短所、他のホームページより具体的にお伝えできるようにがんばりました。

また、大好評のスイスポについても一部触れています!スイフトスポーツ簡単試乗で感じる事は4ページ目に掲載中。

2代目からは”超”大幅進化

先代のスイフトからモデルチェンジした際、あまり代わり映えのしないボディデザインに話題が集まりました。新鮮さがないとか。
確かに遠くから見たときや、個々に見たときは筆者ヒラリーも違いがよくわかりません。でも近くで見れば一目瞭然。全く違います。バランスが良くなり洗練された雰囲気だったり、立派さを感じるラインだったり。スイフトの世界観はそのままに大きくレベルアップしてます。

中身はそれ以上に大幅レベルアップ。完全に別物のクルマです。チープでどうしようもなかった2代目スイフト。あえて言えば自然な運転感覚という以外に長所は全くなし。そんなスイフトが全方面でコンパクトNo1を争うクルマに大変身
間違いなく「軽自動車より高い維持費を払う価値がある」コンパクトカーになりました。
ただし、相変わらずの「実質2人乗り」です(リアシートは退化)。

参考:2代目スイフトの試乗レポート

スイフト試乗・内装について

内装1

先代のスイフト。とりあえず用意したとりあえず走るだけのクルマといった印象だった。だって内装なんか、明らかに軽自動車レベル以下。いくらなんでも、やすけりゃいいって我慢も限界があるってもんです。
今回のスイフトはコストに直結する部品点数アップを始め、大幅を越える超大幅レベルアップ

室内に乗り込んで、内装を見て、これは何ですか!ということでお目々丸丸のビックリ。写真で見る限りはわかりにくいけど、実物は素晴らしく質感が高い。同世代のコンパクトカーとは全く比較にならないほど。

しかも、コンサバでデザインを採用しつつ、質感を感じるのが素晴らしい。まるでサルーンのような心地よさ。変わったデザインで質感の低さをカバーすることが多いコンパクトカーの中で、スイフトはちょっと違う。

触ってみればたいしていい部品を使ってないのはサルでもわかる。じっくり見れば軽自動車に毛が生えたようなものだと評価する人も多いと思う。でもそのパカパカの素材をうまく使って上質に見せているのが素晴らしいと感じる。できればもう少しカッチリ感が欲しいけど、走ってギシギシ音がでなければそれでよし。

内装2カップホルダー

左の写真は折りたたみ式カップホルダー。ちょっとリッチな軽自動車から内装を重視しているクルマまで比較的多く使われる方式のカップホルダーで、フタもないものに比べたら収納できるだけで断然良い。

だけどこれ、意外にも出来の良さに優越があるんです。それはノイズ。特に軽自動車など、無視できないレベルで走行中カチャカチャいうものがけっこう多い。
スイフトのこのカップホルダーは写真のように出していてジュースが乗っていない時でも、特別なノイズはでなかった。軽自動車を作っているスズキだから、正直期待はしていなかったけど、軽とは別の部品を使っているのかぁ。これでノイズがきになるようなら、勘が当たる部分にスポンジでも貼って下さい。

エアコン操作部

写真はエアコン操作部。プッシュスイッチとダイヤルスイッチを組み合わせたタイプ。昔ながらの3連ダイヤルと比較すれば質感は比べものにならないほどいい

使い勝手?1年中エアコンONなら問題無いよ。筆者はエンジン切る前にエアコンOffにするから、Offの位置はイヤでも覚えちゃうw。

リアシートについて

リアシート1リアシート2

どこもかしこも大幅にレベルアップした今回のスイフトだけど、リアシートの居住性(広さや快適さ)は国産コンパクトカー最悪レベル。K13マーチやDE3デミオもかなりきついけれど、一番座りたくないリアシートはどれかと聞かれたら、このスイフトを上げてしまうほど。

デミオはフロントシート優先で、フロントシートにスペースを使っているのが伝わってくるから気にならないが、スイフトは単にパッケージングが良くないのかと思ってしまう。スイフトの全長は3850mmなので、他車と比較してそれほど小さいわけではない。フィットだって3900ミリとかその程度だから。

リアシートは狭いだけじゃなく、驚くほど座りにくい。まず、思いっきりアップライトな着座姿勢。背もたれが極端に立っている。そしてそこからくるのは不自然なヘッドレスト。頭に当たって頭だけ前屈みな姿勢を強要される。外から見ればまさにコントのような着座姿勢。街で見かけても決して笑っちゃダメですよ。ヘッドレストは短時間でも延ばすの必須。面倒だけどね。

そして中途半端な座面の高さに、旧型同様フロントシートバックの当たると痛いフレームに膝が当たる。乗ってしまえば意外と座っていられるFIAT500と何が違うのか?

そんなこんなでリアシートはスイフトの数少ない欠点の中で最大の欠点となっている。

スイフト試乗・動力性能や静粛性について

エンジンルーム

エンジンは普通の1200ccだから加速はいたって普通。またCVTが絶対的な加速力より自然な感触を重視しているようなプログラムで、低回転ではかなりもっさりしている。

特筆すべきはエンジン低回転時での静粛性。感覚的に2500回転以下ではエンジンはかなり静か。周囲が静かなところに行っても印象は変わらない。これに関しては特にアイドリング中など、総じてトヨタ車が静かだけど、スイフトのこの感触にはトヨタも真っ青か。

先代スイフトのエンジン、このクラスにおいて振動が少ないエンジンだった覚えがある。ただCVT含めてやかましかった。今回は低回転時の静粛性が上がり質感アップ。音というのは不思議なモノで、滑らかなさやトルク感、さらにはレスポンスに関する印象まで変えてしまうだけの影響力がある。クルマの評価って簡単そうで難しいですね。

エンジン以外の静粛性について、タイヤ銘柄は”アスペックデシベルE70”。純正装着でよく見かけるタイヤだが、交換用タイヤのアスペックデシベルには乗り心地・静粛性ともに劣るといわれている。ということでスイフトの静粛性は普通にコンパクトカーレベル。予想通りにリアからの音がうるさい。音質としては耳障りな帯域を重点的に抑えているわけではないので、ちょっと硬質な音が耳に付く。キンキンカンカンという感じですね。

リアシートも一応チェック。リアシートではマフラーからの排気音が気になった。低めな音でボヘボヘしている。しかし、別件でスイフトRSに試乗した時にはもっとうるさかった。これ、個体差なのか差別化しているかはわからず。

静粛性に関しても先代スイフトと比較すれば、エンジン以外の静粛性も格段に上がったと評価出来る。先代スイフトが軽自動車と比較しても厳しかったほどうるさかったことを考えると、ようやくまともになった。これだけでも乗り換えに値するほどの大きな進歩です。

スイフトメーター(夜間)スイフトメーター(昼)

とにかく乗り心地がいい!

ストラットタワー乗り心地、これこそ今回のスイフト最大の長所だと思う。けっして柔らかすぎるわけではないけど、最近のモデルとしては柔らかい。そして非常に快適。細かなボコボコが気にならず、荒れた路面で優れた衝撃吸収をしてくれる。

ショックアブソーバーが”スルスル”というよりは”抵抗あってゆったり”と感じるが、2013年現在、とても124万円という価格のクルマには思えないほどのサスペンションだ。タイヤとのバランスもよくとれてる。むしろ個人的には好評のグレード”RS”についているサスペンションの方が特別な感じを受けなかった。柔らかいのが嫌いでなければこっちを推奨させて頂きます。

緊急回避の時の感触も含めると、ボディのカッチリ感も感じ、この剛性感はステアリングどうこうというより、ボコボコ道で不快が少ないという非常にわかりやすいものだ。マニア向けの特別な良さではなく、誰が乗ってもわかるこの乗り心地、スイフトに試乗すれば他のコンパクトカーはいったい何なのかと感じてしまうことでしょう。

この3代目スイフトって先代のキャリーオーバーじゃなかったっけ??全く別物といえるほど生まれ変わってます。

このあたりはちょっと残念。気になるかチェックをぜひ

凄くいいスイフトといえど欠点もある。2点ほど。多少は許容しなければ買うクルマがなくなっちゃいますから仕方ないといえば仕方ない。
スイフトの足回り、サスペンションの底付き感を感じるんだけど、そこまでのストローク感が短い。SUVの乗り味を評価する人にはあり得ないレベル。実際にストロークが短いかどうかはわからならいが、もしかしたら早い段階でバンプラバーを使っている可能性もありえる。ショックのシェルケースが長めなのかな。

もうひとつ、リアシートでは横方向のブルブル感を感じる。ボディかアーム類の剛性が足りないのかブッシュが柔らかいのか??スイフトのリアシートを利用される方は上記2点の試乗チェックもすれば完璧です。

スズキ スイフト (3代目)

スズキ自動車

swift (スイフト) 試乗モデル

  • グレード:“XG”
  • 型式:ZC72S (3代目)
  • 年式:2012y
  • ミッション:CVT
  • 新車時価格:124万円

エンジン概要

  • 排気量:1200cc
  • エンジン型式:K12B

その他概要

  • ボディサイズ:3850×1695×1510mm
  • ミラーtoミラー:1970mm
  • 車重:990kg
  • 登場:2010年9月
  • 新車時価格帯:124万円〜
当記事は「ヒラリー男爵」がお届けします
ヒラリー男爵

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スイフト

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ライバルと比較しての評価
エンジン質感 5段階評価

低回転はとっても静か。回せばうるさいが振動は許容できる範囲内。

駆動系質感 5段階評価

走りにくくはないけど加速感は今ひとつ。非常に嫌なノイズが残っている。

足回りの質感 5段階評価

日本車クラスNo1。完璧ではないけど乗り心地だけなら欧州コンパクトを越えちゃう。

内装の質感 5段階評価

よくがんばった!欧州コンパクトと比較できる!普遍的な上質感。

外装の質感 5段階評価

微妙な部分が微妙。デザイン自体はお好みで。

快適性 5段階評価

静粛性はもう少し。旧型スイフトよりはよし。リアシートは変わらず使えない。

お買い得度 5段階評価

決して安くはないけど納得の価格。横滑り防止装置はなし、その他装備は充実。

内装1


収納式カップホルダー。軽自動車のそれと違ってカチャカチャ音がしないのが良い。



スイフトは実質2人乗りといっても過言ではなさそうだ。


コンビニフック。できれば両席の後に欲しい。


詳細は本文参照



スイフトスポーツの室内。
ペダル配置は好ましい訳じゃないけど、さすがにCVTモデルよりはブレーキペダルが右側に寄っている。右足ブレーキですからね。

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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試乗比較しにくい中古車購入の時こそ、中古車購入時にも役に立つレポートを送り続けて16年。これからもドライな試乗レポートでお楽しみ下さい。