スイフト辛口評価P2/ハンドリング、乗り心地

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(2012年記事 スズキ スイフト
著:ヒラリー男爵)

suzuki・スイフト(2代目)試乗レポ「2」

スズキ自動車が発売している評価の高いコンパクトカー、スイフト(2代目)、マイナーチェンジ後モデルの試乗記をお届けしています。前ページからの続きです。
当ページは2ページ目です。「ハンドリング、乗り心地、車内快適性」などを掲載中。

※ご注意下さい!このスイフトは評判の良い3代目ではありません。
3代目は評判通り断然良し!試乗レポはこちらです。スズキ・スイフト(ZC72S)試乗レポート

スイフト内装(夜間)スイフト内装(昼)
スズキ
  • グレード:“XG Lパッケージ”
  • 型式:ZC71S
  • 車両価格:127万円
  • デビュー年:2006年

※内容は辛口評価です。ディーラーで試乗の際にぜひともチェックしたいポイントなどを掲載中です。

  1. 分割page - スイフト「1-1」・動力性能とブレーキ
  2. このpage - スイフト「1-2」・ハンドリング、乗り心地、車内快適性
  3. 分割page - スイフト「1-3」・ライバル比較と評価総合

試乗:ハンドリング

ステアリングはいかにも幅広タイヤにしました的な回し心地、またやけに戻り反力が弱く、ドライバーが正確にハンドルを戻し方向に切るセッティングのステアリング特性。
このステアリングに扱いにくいブレーキが組み合わせられるので、できればクネクネ道なんて走りたくないんですが、恐怖心を押さえてワインディングを走ってみました。

走らせ方は直線は全開、コーナーはゆっくり。十分安全運転の範囲内。
で、試乗車のハンドリングはというと、落ちつきあってマイルドなハンドリングが好印象。でも足回りの剛性はもう少し欲しい。

具体的には、極端にピッチングが大きい(後述)ため、だらだら走る分には走らせやすい。挙動を掴む練習にもなる。
特に、軽いアクセルオフやパーシャルでコーナーに入る場合は、落ち着きのあるハンドリング感覚を味わえる。まるで、一クラス上のクルマを運転しているよう。
スイフトの柔らかいサスペンションからすると、ロールは大きくない。さらに丁寧にハンドルを切っていればグラッとロールすることもなく、ショックが仕事をしてくれている感じがする。

コーナーリング中に段差があると、不安定な感覚をドライバーに伝える。伸びるサスペンションのせいか、足回りパーツの剛性不足か、そのあたりだと思われるが、大きなアライメント変化が起きていそうだ。ステアリングへのキックバックも大きい。
普通に走っている分には、この瞬間にタイヤが滑ることもない。だけど感覚的にはジャンピングターンをするような感覚になる。この辺りはいかにもコンパクトカーらしい挙動です。

試乗:足回りの印象

今回の試乗車は試乗時から2年落ち、総走行距離5万kmのコンパクトカーということで、全体的にやれていた可能性があります。

国産車の寿命はどれも長いわけですが、クルマの傷みという面では、価格が安いクルマは痛みが早い印象があります。各部から異音がしだしたり、フラフラ感が目立ってきたり。5万キロというと美味しい部分は終わったあと。
ショックアブソーバーもフワフワが止まらない事はありませんでしたが、少し減衰力が弱く感じる。多少へたっていた可能性もある上での試乗レポートです。

そんなスイフトの乗り心地はとにかく柔らかい。シャキッとしてそうな外観とは裏腹に、日本ながらのコンパクトカーというか、ゆっくり走るのに最適な柔らかさ。重量バランスの関係からかフロントの方がしっとりした質感で、リアは軽い弾み方。
サスペンションは伸び側が柔らかく、これも典型的。大きな段差ではグワッと伸び上がります。
これだけ柔らかいサスペンションでも、細かいボコボコでは振動が凄いし、ゴトゴト音も凄い。

つまり、サスペンションは柔らかいけど乗り心地悪い。想像の斜め上をいってます。ブッシュだって容量不足の可能性有り。走行中のアライメント変化が大きくなる柔らかめサスペンションを選択肢ながらもこの乗り心地。質感という面ではまったくダメという評価をさせて頂きます。

運転中の静粛性について

スイフト内装ドアスイフトのタイヤは標準状態から大きいサイズ。超ビッグサイズです。普通のグレードでなんと「185/60R15」。思わず目を疑ってしまうほどの185という幅のタイヤがセットされます。
車重1000キロというスイフトの車重を考えると、スポーツモデルと思えるほど大きい。幅は145とか155の15インチで十分でしょ?

そんなタイヤはメリットも大きいがもちろんデメリットも。幅は広いほど、直径は大きいほどタイヤの騒音は大きくなります。
試乗車のスイフトにはダンロップ・ルマン704という、静粛性は決して低くないタイヤが装着されていました。ルマンは通常、「シャー」という音は大きくても、「ゴー」という音はそこまでうるさくない。しかしスイフトの車室内にはゴーという音が響き渡ります。

このロードノイズに加えて、風キリ音もなかなか。バイザーが風を巻き込むパタパタ音も入ってきます。

路面がいい道で短時間の走行だけならこんなもんか、で済むかもしれません。しかし80キロくらいで巡航していると、これは拷問か?何かの修練か??と思えるほどのノイズを感じます。

車室内の広さとシート

総合的な広さで言えば、三菱コルトといい勝負。スイフトはスズキのディーラーで軽自動車のお客様がステップアップする用途に合わせている面もあると思いますが、前後方向は場合によっては軽自動車より狭いんです。

フロントシート

見かけ上の質感は良い。座面は柔らかくて密度の高い発泡ウレタンといった感じ。シートバックは薄くてスカスカ。

リアシート

座面は柔らかいが腰がある。ただし狭い。スイフトは特別のイズが多いがリアシートでも同程度。後ろはもっとうるさいと言うことはない。フロントシートで極限までうるさいから、それ以上はないというわけ。

スペース的には身長172センチの筆者がドライビングポジションを状態で、自身がリアシートに座ると、運転席後ろで足下の余裕はない。膝(ひざ)がシートバックにあたる(食い込む)。また助手席側の後では、助手席シートバックにはコンビニフックと固いフレームがあり、そこに膝が当たる。
走行中、ABSの動作テストを何回か実施した。リアシートに人が乗った場合もチェックしたんだけど、助手席後ろに座った状態で急ブレーキを踏まれると、この固い部分に膝が当たるわけ。とても痛い。
またシート中央に右膝を避ければ、前席の人の背中にグイッと刺激を加えることになる。

実用車はみなモデルチェンジの度にシートバックを薄く削ってきている。スペースを稼ぐためだ。しかしこのシートバックのスカスカは、シートが小さくて有名なマーチと比較しても比較にならないほど。それでいて狭い+固い部分があるのは危険といえるレベル。こんなの30年前のクルマでないと許されませんよね。

スイフトメーター(夜間)スイフトメーター(昼)

ラゲッジスペース

スイフトラゲッジスペース

スイフトの全長は3755ミリ。同世代のコンパクトカーとしては標準的なボディサイズとなっている。そんなスイフトのラゲッジはといえば、一言でいうと狭い。ラゲッジスペースの実用性を考えれば、リアシートは常時寝かせておきたいほど。
奥行きは場所により46センチ〜48センチ程度とコンパクトカーの中でもぶっちぎりに奥行きがない

クルマの利用方法によりラゲッジの評価はいろいろと変わってくるので、ライフスタイルにあっているかの方が重要。旅行や買い物メインならちょっと難ありという狭さだけど、セカンドカー用途や通勤スペシャルなら大部分が何とかなってしまうと思います。

スズキ スイフト (2代目)

スズキ自動車

swift (スイフト) 試乗モデル

  • グレード:“XG Lパッケージ”
  • 型式:ZC71S (2代目)
  • 年式:2007y
  • ミッション:CVT
  • 新車時価格:127万円

当記事は「ヒラリー男爵」がお届けします
ヒラリー男爵

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スイフト内装1
2代目スイフトは後期モデルから1200cc+CVTになった(ZC71S)。

スイフトラゲッジスペース
ラゲッジスペース。奥行きはライバルのホンダ・フィットと比較すると半分ちょっと。

スイフトラゲッジ
ラゲッジアンダートレイ付き。

スイフト内装ドア
車内から見えるドアトリムは極薄に感じるが、実際にはそんな事はない。単調な造形なのでそう感じるだけ。

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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試乗比較しにくい中古車購入の時こそ、中古車購入時にも役に立つレポートを送り続けて16年。これからもドライな試乗レポートでお楽しみ下さい。