スズキ・自動車「ソリオ」P1/辛口評価と評論

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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2014年記事 スズキ ソリオ
著:ヒラリー男爵&桃花)

ソリオ・試乗インプレッション「1」

間違いいっぱいの自動車選び・ソリオ(MA15S)。軽自動車以上コンパクト未満という独特のポジションが魅力の、スズキ・ソリオ(MA15S)。グレードは「Gリミテッド」(特別仕様車)。ベーシックな軽自動車に毛が生えただけの小さなボディサイズ。サイズからは想像しがたい広い室内空間。そしてお値段だって常識的な範囲内。そんな特徴を持つソリオの試乗感想文です。

ソリオ内装1ソリオ内装2
スズキ
  • グレード:“XG”
  • 型式:ZC72S
  • 車両価格:124万円
  • デビュー年:2010年9月

※内容は辛口評価です。ディーラーで試乗の際にぜひともチェックしたいポイントなどを掲載中です。

  1. このpage - ソリオ「1-1」・概要と内装、エンジン、ミッション
  2. 分割page - ソリオ「1-2」・乗り心地や静粛性、コーナーリング特性
  3. 分割page - ソリオ「1-3」・リアシート居住性と快適性
  4. 分割page - ソリオ「1-4」・運転しやすさ、コストパフォーマンスと評価総合

試乗車概要

フロントマスク

スズキのワゴンRの兄貴分的存在がこのソリオ。ワゴンRの印象を継承してますが、先代からネーミング的に独立し、今回はプラットフォームも別になったといわれます。
エンジン排気量は全グレードで1200cc、ミッションはCVT

そんなソリオはどんな自動車かといえば、車内の居住性を重視したクルマ。軽自動車とコンパクトカーの中間的なボディサイズを考えれば、車内は驚くほど広く、現時点では驚異的と言っていい。現状、スペース効率の高さは最高クラスと考える。また後席ドアは両側スライドドアで、左側は電動スライドドアが標準装備。
小さいクルマだからこそ広い空間が欲しい、便利でラクな移動手段が欲しいという希望にしっかり応えてくれる。

今回の試乗車は総走行距離8000km。平成25年式のソリオ・Gリミテッド。Gリミテッドは特別仕様車で、ベースグレードの「G」にエアロ風フロントバンパー、サイドステップ、専用シート表皮などが追加されています。

室内広い!そして絶妙なポジショニング

車内が広いというのがソリオ最大の長所なのは前述の通り。ボディサイズは「全長3710mm」で、これは標準的なコンパクトカーと比較すれば約20cmほど短く、同世代のスイフトと比較すれば14cmほど短い数値。だからとにかくショートな訳です。
しかし室内スペースは全然違って、スイフトが四畳半個室だとすればソリオは十畳リビング。全くもってスイフトみたいに窮屈じゃありません。

ボディ横幅、ソリオは「全幅1620mm」。標準的なコンパクトカーと比較しておよそ8cm狭い。しかしそれでいて横方向の狭さを感じさせない。フロントは実用的にウォークスルーが利用できるし、リアシートでも外側の足はそんなに窮屈じゃない。フィットより印象イイくらい。

ボディサイド

全長3710mm、全幅1620mmというボディサイズは、軽自動車以上コンパクト未満。内容的にも軽自動車以上コンパクト未満というまさに絶妙なポジショニング

車両価格的には130万円台〜となっていて、ベースグレードを狙えばワゴンRやパレットといった軽自動車と比較して割高感を感じない範囲。138万円の車両価格で、軽自動車からみれば別格といえる走行感覚は大いに魅力
逆に主流コンパクトカーからみれば、同価格帯で内容は一段劣るわけだけど、そこは電動スライドドアの魅力でカバー。

本当はスイフト並みの走行質感を持っていればいうことなしだけど、広くて便利で高くない。商品として納得だし、パレットのお客さんを取っちゃうだけの魅力は十分!試乗してどんな感じかは以下じっくりと。

試乗・内装、インパネ質感

内装1内装2

試乗ということでドアを開け、車内を覗きつつ乗り込んでみる。わかりやすい良さを持ったクルマだと、この時点でおお!と、心がときめく。
しかしソリオにそんなときめきはない。普通に軽ハイトワゴンの延長線上といった感じ。

ただこれ、驚きがないだけ。質感が低いといってる訳じゃなくて、よく見れば全然悪くない。例えば内装インパネ周辺のパネルには、どこもシボ(模様)がついていて、梨地剥き出しの部分はハザードスイッチくらいとかわずかな部分。また造形デザインは多少なりとも立体感が表現され、昔の同クラスのようにノッペリしていない。それからメーターパネル内、ワゴンRなどでお馴染みのメーターだけど、十分立派。軽自動車がリッチ過ぎるだけなんだね。

ドライビング時を考えると、大きくそして角度が立ったフロントウインドは運転のしやすさが想像出来るし、着座位置も考えれば速度感低くゆったりした走行感覚が想像出来る。こういったクルマ、気軽に運転出来て好ましいと考えます。
その代償として、メーターやエアコン操作部を見るのに視線移動が大きめになる。試乗時にはここをぜひチェック!

視界や速度感、リアシートについての話題は後述。

試乗・動力性能

ソリオの車重はベースグレードで1000kg。ミニバンルックな外見から想像するより軽量と感じますが如何です?
エンジン排気量は1200ccで、ミッションはCVT。

加速感はこんな感じ

ソリオは着座位置が高く、フロントガラスが大きい。そして車内の静粛性もスイフトより重視されている印象で、速度感が弱い。つまり実際の速度より遅く感じやすいクルマだ。だからゆったり感ある反面、加速感は弱い。
冷静に速度メーターをチェックしながら加速減速していれば、全域で余裕は感じられない。どれくらいかといえば軽ターボくらいの感覚かな。同じ加速力ならゆったり感ある方が高級だから、全然悪い事じゃない。

ソリオ、車重1000kgなら一般的なコンパクトカーと変わらず。排気量も普通だからもう少し元気に走ってくれそうなモノだけど、CVTが燃費重視なセッティングという事もあり、速度に関わらず穏やかな加速感。また同ジャンル内で比較すると、体感的には遅い部類。

エンジン長所短所

エンジンルーム

エンジンのフィーリング、長所はアクセルに対する反応がそんなに悪くない点。電子制御スロットルの欠点は気になりにくい。同時にタコメーターのレスポンスが良く、小さな動きにも反応。例えばフィット1500ccとか、良いエンジンといわれるクルマでも、動きの鈍い"オタンコ"タコメーターで損をしているモデルも多くある。
それから、特に車外で聞こえるエンジンノイズがマイルドな点。夜も走行される方には重要なポイントでしょう。ご近所さんに怒られちゃうからね。

エンジンのフィーリング、欠点は低回転トルクが予想以上に小さく感じる点。有効トルクは2500回転あたりから。CVTがトルクのない領域を使おうとするから気になる。ソリオの「K20B」というエンジンが悪いという意味ではなく、他車1300ccとの差がけっこう感じられるのが残念。

ミッション(CVT)の印象

シフトセレクター

ソリオのミッションはCVTという無段階変速機。CVTってどんなモノ?といえば、実際には200段変速とか超細かいステップで細かく変速する機構らしい。超多段だからドライバーの感覚的に無段階。

CVTの特徴は超多段化によるワイドレンジ、変速ショックの小ささ、ドライバビリティの悪さが挙げられる。ソリオもこの特徴をだいたいそのまま持っている。

まずワイドレンジ。これは力強さを維持したまま、高速時のエンジン回転数を下げる事ができる。ソリオの巡航時エンジン回転数は低く、市街地では1200回転巡航などを可能に。排気量からすればギリギリの低回転だというのが想像出来る。燃費と静粛性に貢献。
次に変速ショック。ソリオでは大昔の4ATとかみたいに「ガッコン!」とはショックが来ない。しかしトヨタのCVTと比較すれば「コックン」という感触はどこからか伝わってくる。
そしてドライバビリティ。速度とエンジン回転数の上昇が一致せず、アクセルペダル開度とも一致しないため、踏み込む量とスピードに神経を使う。ソリオでは停止からの加速では、速度と回転数がリンクして上昇。ここではトルク感ないけどドライバビリティはイイ。巡航中からの軽い加速では第一段階で回転数が上がり、第二段階で加速を始める。回転上昇と体感する加速感に差が生じるから、加速不良とか加速しすぎといった事が起きる。そしてアクセル全開にすれば5000回転〜6000回転を緩やかにキープして最大加速。エンジンパワーは生かせるけど気持ち良くはない。

CVTの味付け(プログラム)はモデルによっていろいろ。試乗時に気にならなければ後は慣れちゃうから大丈夫だと思う。試乗時に気になったら、もう一回試乗して見た方がいいと思います

ソリオのメーター(夜間)ソリオのメーター(昼)

CVTの「Sモード」は走りにくい、LレンジでGo!

ソリオのCVT、前進モードは計4つ。この「G」というグレードにホールドモードはなし。「D」と「L」それぞれでSモードに移行できる。スイッチはシフトレバーの親指部分
クネクネが続く道とアップダウンがある道で「Dレンジ一般」以外のモードを試してみた。今回は短時間だけね。以下、簡単に走りやすさをチェック。

  • Dレンジ
  • Dレンジ・Sモード
  • Lレンジ
  • Lレンジ・Sモード

結果、筆者ヒラリーが走りやすかったのはLレンジ。有効トルクを発生するエンジン回転数をキープしようとしてくれ、回転数の変化も穏やか。逆に走りにくかったのはSモード。変速スピードが上がっているようだけど、アクセル緩めた際の挙動が唐突すぎて気持ち良くない。う〜ん、試乗中余裕があったら試してみてね。

スズキ ソリオ

スズキ自動車

SOLIO(ソリオ) 試乗モデル

  • グレード:“Gリミテッド”
  • 型式:MA15S 年2012年式
  • ミッション:CVT
  • 新車時価格:140万円

エンジン概要

  • 排気量:1200cc
  • エンジン型式:K12B

その他概要

  • ボディサイズ:3710×1620×1765mm
  • 車重:1000kg
  • 登場 : 2011年1月
  • 新車時価格帯:138万円〜
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ヒラリー男爵桃花

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適合バッテリー

ソリオ

MA15S - K12B 1200cc 2011年〜
46B24L

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ライバルと比較しての評価
エンジン質感 5段階評価

タコメーターのレスポンスがいい。これだって重要な部分。

駆動系質感 5段階評価

CVT、たまにイヤな感触が出る。

足回りの質感 5段階評価

F普通、Rダメダメ。平均すれば星2つ。

内装の質感 5段階評価

梨地ではなく、目に付く多くの部分がシボ加工されている。

外装の質感 5段階評価

背が高いと立派に見えちゃう。

快適性 5段階評価

静粛性やや良、乗り心地普通、揺すられ感強い。

お買い得度 5段階評価

ベースグレード限定で、軽自動車よりお得感高いと思う。



乗り比べがしにくい中古車購入時こそ、辛口の評価と比較をぜひ!
同価格帯他車との相対評価を5段階比較で!

自動車クルマの評価評論・比較レビューの間違いいっぱいの自動車選び。単純明快な5段階評価を続けています。
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