レヴォーグ試乗P5/細部と他車比較、評価総合

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(2016年記事 スバル レヴォーグ
著:ヒラリー男爵)

スバル・レヴォーグ試乗「5」

スバル・レヴォーグ(VM4)2015年式の1.6GT。旧レガシィの実質敵後継車と言われ、スバル技術の結晶そして、ロングツーリングをこなせるミドルワゴンというレヴォーグ。購入候補として走行感覚を確認しました。

当ページは5ページ目です。「乗ってわかった細部の長所短所、他車比較、評価総合」を掲載中。


  1. 分割page - レヴォーグ試乗「1-1」・概要とエンジン、ミッション
  2. 分割page - レヴォーグ試乗「1-2」・ドライビング感覚と快適性
  3. 分割page - レヴォーグ試乗「1-3」・ロングドライブ性能を試す
  4. 分割page - レヴォーグ試乗「1-4」・内装質感とラゲッジスペース
  5. このpage - レヴォーグ試乗「1-5」・細部の長所短所と他車比較
レヴォーグ内装1レヴォーグ内装2
スバル
  • グレード:“1.6GTアイサイト”
  • 型式:VM4
  • 車両価格:280万円
  • デビュー年:2014年12月〜

ネタ:評論家の先生は触れないであろう細部

乗ってわかった細部の長所短所。

ハッチ開閉はまずまずの滑らかさ

ハッチ開閉は軽い

レヴォーグのハッチは開閉が軽い。素のインプレッサもそう。

最近ようやく、ハッチドアがラクに開閉できる車種が増えてきた。トヨタ車などレヴォーグ以上に滑らかな車種もあって、そちらは女性でも苦にならずに開閉できる。

合理的といわれるハッチバックながら、従来はどれもハッチドアが重くギスギスしていて、しかも位置が高いとこまで開くので、快適には全く使えなかった。面倒だからリアシートに荷物入れよう、ってなっちゃう。レヴォーグくらいなら、買い物したらちょびっと仕舞おうって鳴るんじゃないかな。

トノカバーは特別な時に

ラゲッジとトノカバートノカバー(ラゲッジ目隠し)は収納式で必要な時に利用できる。

トノカバーを付けると下に残るスペースは高さが40cmほどに限られる。これで荷物が入らない場面は多くないだろうけど、荷物の出し入れが面倒に。
カチャカチャ音が出る可能性もあるから、折角の収納式を生かして使いたいね。

ウインカーレバー操作感は慣れで

ウインカーレバー

多くのモデルで採用されるようになった、レバーを軽く動かすことで3回点灯するウインカー。レヴォーグもそのタイプ。

このタイプはまだ過渡期なのか、様々な操作感で使用感はいろいろ。レヴォーグのそれは軽く触れる際はほんの少し、普通に動かす際は大きくガッチャンと操作する感じ。
また間違えて触れちゃった場合は逆方向に軽く動かすことで1回か2回のところでキャンセルされるタイプ。

他メーカーからの乗り換えでは違和感を感じるかもしれないけど、大丈夫すぐ慣れます。

リアシートベルトは常時こんな感じ?

リアのシートベルトリアシートベルトの警告灯が付いていてけっこう煩わしいレヴォーグ。サブディスプレイに常時点灯するから眩しいのよね。

それから現実的に、ちょっとそこまでって場合、リアはベルトしなかったりするでしょ?そんな時はピーピー鳴っちゃう。スタッフ3名で乗車した時に気付いたんだけど、こんな感じにしておくのも有りかもしれないな。

反射が眩しい

ハザードスイッチドア加飾

レヴォーグに限った事じゃないけど走行中、外部の光が反射して眩しい時がある。このクルマだとこんな部分。なんでこんなトコ?って思っちゃうけど仕方ない。

ドアミラーに映り込むシルバー加飾

ドアミラーと反射(レヴォーグ)ドアミラーと反射(インプレッサ)

左の画像がレヴォーグ、右の画像がインプレッサ。窓にシルバーパーツが反射しているのがおわかり頂けると思う。

気にならない方も多いんだろうけど、筆者の周りでは評判良くない。実際の走行中は映り込むだけじゃなくて、チラチラと出たり消えたりすることもあるからね。スバルの社内スタッフはみんな平気なのかな?その辺も気になる。

簡単ライバル比較

オーリス120T(1200ccターボ)

トヨタ・オーリスの上級グレードが1200ccターボエンジンを搭載した「120T」。ボディサイズはインプレッササイズだけど、車格的にもキャラクター的にもレヴォーグと被る部分があるクルマ。

オーリスの1グレードとして考えると、この「120T」はとっても高価(270万円)なんだけど、乗ると良いと思える部分がいっぱい。エンジンもCVTもそう乗りにくいものじゃないし、やはりターボ車らしい静粛性で上級車感覚の乗り味。足も固いんじゃなくて柔らかめかつ、トヨタ車としては珍しいレベルに動くタイプ。

柔らかめといっても初期のドタバタ感はあったりする。それでも他車と比較すればハイレベル。もう少し初期の渋さを許容できるなら、動き出した後の滑らかさで素のインプレッサをオススメ。

参考:オーリス試乗レポート(120Tのページ)

カローラフィールダーとフィットシャトル

トヨタのコンパクトクラスでワゴンといえば、カローラフィールダー。レヴォーグより下のクラスとなるが、荷室全長など同じような広さを持つ。
同様にホンダのコンパクトワゴンがフィットシャトル。これも同じ程度の荷室を持つ1台。

フィールダーはクラスを越えたといってもいい静粛性の高さで、そこに大きな魅力を持つクルマ。商用にも使われるワゴンだから足は固めで荒っぽいが、ステアリングを回すフィーリングなどは意外にも走りやすさを重視。地味で地味すぎるのが残念だけど、レヴォーグに勝っている部分もある。

シャトルは走行的質感という部分では厳しい。魅力は適当に走っても高得点が出しやすい燃費の良さ。そしてラゲッジの使い勝手に優れる。こちらも見た目の車格感でレヴォーグと比較すれば、価格差以上の差があるのが残念。

参考:カローラフィールダー試乗レポート / フィットシャトル試乗レポート

アテンザワゴン(ディーゼル2200cc)

マツダご自慢、Dセグとも言えるサイズを持つワゴンがアテンザワゴン。全長4805mm、全幅1840mm。レヴォーグと同価格帯で優雅なボディデザインと、一回り大きいボディサイズが手に入る。

ラインナップは2000ccガソリンエンジンからあるが、クルマ好きの気を引くのはディーゼルエンジン搭載グレードだろう。お値段は約300万円。

これも乗ると、サスペンションの動きが悪い。筆者は小改良などで異なるアテンザワゴンに試乗したが、変わったというほど変わってなかった記憶がある。レヴォーグよりは柔らかめに感じるも、ドタバタ感はすごい。伸び側がしっかり押さえられているのが良い部分かな。

エンジンは甘酸っぱいニオイやピロピロとした音を出したりと賑やか。ハンドル切るのも楽しいタイプじゃない。良いのは直進安定性とかドラポジ。2名乗車で長時間ドライブって場合にはレヴォーグより好ましい部分がある。

7型ゴルフ(各種グレード)

現在最もハイレベルといわれるCセグハッチが、VWゴルフ(7型)。ワゴンのバリアントやセダンのパサードには未試乗なので、素のゴルフを対抗させてみる。

ゴルフの中で上級グレードとなる「ハイライン」や「ゴルフR」に試乗すると、Dセグメント並みというぶっ飛んだ質感を感じる。このサイズで上級車に近い質感を備えているっていうのはものすごいこと。それでいてVWだから、車両価格は控えめ。

ハイラインとゴルフRはバランスの取り方が違うけど、総合して立派なのは一緒。プラス、ゴルフRの方はエンジン質感やマウント類も立派。ただ末っ子のトレンドラインだけはバランスじゃなくて走行質感に大きな差があるから、エンジンの違いだけって思わない方がいい。

参考:ゴルフ(トレンドライン)試乗レポート / ゴルフR試乗レポート

4代目プリウス(ツーリングセレクション)

2015年デビューの4代目プリウス。このクルマは、トヨタ車はダメでスバル車は優れていると思っているスバル信者にこそ、ぜひ試乗して頂きたいなと。

プリウスは経済性の高さ最優先のクルマ。実用車の中の実用車と言ってもいい。4代目がデビューした時、評論家の先生は「やっと普通になった」と評価されてましたが、試乗すれば特にツーリングセレクション、全然良いじゃないですか!

250万円クラスでこれが何とか普通だとすると、レヴォーグなんてどうなっちゃうのか??このプリウスはデビュー初期のモデルでも良くできてる。少しは動くようになった足、高い直進性、立派なハンドル回し心地。静粛性などでお茶を濁した高級感じゃなくて、ハンドルを握った感触が立派だ。

経済性の高いパワーユニットを搭載するプリウスがこうなっちゃうと、プリウスより低レベルな「走行性能を重視したモデル」に存在価値はあるのか?ちょっと考えちゃうねw

インプレッサ(スポーツ1600cc)

2015年マイナーチェンジ後のインプレッサ・スポーツ(1600cc)。レヴォーグとはけっこう共通点が多いクルマだと思う。

このインプレッサは、短所も大きいけど長所もデカイ!つまり味が濃いのがインプレッサ。地味なようで中身は全然地味じゃない。

車両価格に見合った価値を見いだせなかったレヴォーグに対して、素のインプレッサは価格以上に光る長所がある。もうホント、最もベーシックな160万円のグレードでOK。

静粛性という面で流石にレヴォーグの方が車格感高いけど、サスペンションのスムーズさやハンドリングのセッティングではインプレッサの勝ち。水平対向エンジンからくるスバルらしい乗り味もインプレッサの方がわかりやすい。

コストパフォーマンスではもちろん、レヴォーグと同価格だとしても不思議じゃないのがインプレッサ。欠点は2000ccの4WDモデルしかアイサイトが選べない点くらいかな。

参考:インプレッサ・スポーツ試乗レポート

アルテッツァからの乗り換えでレヴォーグを検討

筆者が別スタッフと共同所有するアルテッツァ。平成17年式で走行4万km。けっこう古くなりちょうど車検ということもあり、乗り換え候補としてレヴォーグを考えていたわけです。

レヴォーグ1.6GTはこんな感じだから、未試乗ながらも買うなら2.0GT-Sしかない。でもそうすると予算は350万円を超えてくる。アイサイトに魅力を感じるも、レヴォーグにそこまでのコダワリはないから今回は断念。

同時期に試乗して予想外に良かった4代目プリウス(ツーリングセレクション付き)。これはアルテッツァに近い質感を備えてますぞ。アルテッツァは15年前、クラウンやプログレのプラットフォームを使用して作られたモデル。最もたる実用車のプリウスがそれに追いついちゃったかw

運転する楽しさだって、アルテッツァとは違った方向で持ってるプリウス。良いけど面白みのない選択肢なので断念。

ということで結局、アルテッツァの車検を取る事で決定。車高調とステアリング、排気触媒を交換して車検。レヴォーグより古ぼかしい内外装はハズカシイ。それでも乗っちゃえばよほど上質でよほど楽しい。スバル頑張って!

参考:アルテッツァ試乗レポート

レヴォーグメーター(昼)レヴォーグメーター(夜間)

レヴォーグ総評

エクステリア

端正なスタイルやスバルのイメージから、真面目で実直な「正当派的良いクルマ」を想像してしまうレヴォーグ。筆者も次期愛車候補にしたいほど期待十分だったのだが、試乗した結果はかなり厳しいものに。ほんとスバル好きの方に申し訳なくなるほどで。

具体的には乗り心地、コーナーリングフィール、直進安定性、エンジンやミッションの感触が厳しく、特に”扱いやすさ”と”官能性能”という面は非常に厳しい評価。長時間ドライブを試しての結果も、ボディ見切りが良くラクチンというあたりしか、良い面が見つけられなかった。
試乗車のコンディションもあるが、ドタバタ&フワフワの共存する乗り味には相当な覚悟をもって試乗に望んだ方がいい。良いと思って試乗したらショックは大きいよ。ほんと残念。

レヴォーグには「新しいスバルの小排気量ターボを試せる」という魅力がある。また最高水準といわれる「アイサイトver3」もある。ただね、インプレッサより高価なだけの魅力を見つけられなかっただけじゃなく、インプレッサの光る魅力を再確認してしまった。

2015年デビューのプリウス、サスペンション質感やステアフィールがレヴォーグより好ましいものに進化。するとこの価格帯だと、プリウス以外は存在する意味がなくなっちゃうかもしれない。でやっぱり思う、走行感覚を重視しなきゃならないのはレヴォーグでしょうと。今後のマイナーチェンジや次期モデルに期待します。

スバル レヴォーグ

スバル

levorg (レヴォーグ)

  • 試乗グレード:“1.6GTアイサイト”
  • 型式:VM4
  • 新車時価格:約280万円

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スマートキーは一般的な使い方。リモコンキーはスバルマークの部分が解錠ボタン。


ハッチの開閉は旧世代より軽くスムーズ。

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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長所短所を明確に、辛口評価(言いたい放題)
中古車購入にも役立つ自動車評価評論・試乗レポート。同価格帯で5段階評価。
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試乗比較しにくい中古車購入の時こそ、中古車購入時にも役に立つレポートを送り続けて16年。これからもドライな試乗レポートでお楽しみ下さい。