インプレッサ自動車比較・辛口評価

自動車購入の試乗比較、中古車選びにも・スバル
自動車試乗比較・評論メンテナンス情報ヘッダー画像
乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2009年記事 スバル インプレッサ
著:元自動車整備士)

スバル・インプレッサ・試乗インプレッション

WRC(世界ラリー選手権)でその名を世界にとどろかせたインプレッサ。しかし、ラリー撤退直前このくるまは最後の最後でセッティングを煮詰めるのに時間がかかり、いいところで撤退し、スバルのインプレッサ=ラリーだったのでまるで牙を抜かれた獣という感じです。

今回の試乗レポートはハッチバックになったターボモデルのインプレッサ。グレードは「2.0GT」
ガンガン走ってナンボのCセグ・ミドルコンパクトカーです。

インプレッサの内装(GT系)
スバル
  • グレード:“2.0GT”
  • 型式:GR系GH8
  • 車両価格:267万円
  • デビュー年:2007年6月〜

やっぱり飛ばしちゃう、それがインプレッサ

スバル

その性か本能か、昔から前にクルマがいれば、まるで犬のように追っかける情熱あふれるドライバー。これはこれで公害ですが個人的には遊んでくれてありがとうと気持ちも。

そうです。スバルといえばやっぱり加速感あるターボが魅力。排気量小さくて加速良ければ、とりあえず税金は安い。車重だって軽い。今回試乗したインプレッサも2000ccターボ付きグレード。

初代と2代目について

初代インプレッサは、1992年から2000年と9年間という長い期間販売されてきました。5ナンバーサイズでもともと1500ccクラスのクルマの外観とは裏腹に2000ccターボという圧倒的なパワートレインを搭載して「ひつじの皮を被った・・・」何とやらみたいな感じで、とても好きでした(おっさんなんです・・・)
しかしもともとラリーに勝つために生まれてきたクルマであるインプレッサの速さは、瞬く間に世間に浸透して、「インプレッサ=速い」と言うイメージは当たり前になりました。

インプレッサにはベーシックなモデルも用意され、この初代インプレッサにも1500ccNAの実用ワゴンがあり、こちらはそのクラスの中でライバル車と比較した場合、若干お買い得でした。価格的に安かったのが印象深い。

先代となる2代目インプレッサも、ボディタイプ的にはワゴンが存在していましたが、前期型の丸目なヘッドライトは、すでに撤退したトヨタのカローラWRCにそっくり?というユーザーが多く、特にヨーロッパでは販売台数が瞬く間に落ちてしまったらしい。
そのため顔つきについては「3回」整形手術してようやく落ち着きました。大規模な顔面整形、マイナーチェンジでがらっと顔が変わったインプレッサ。結局、初代を思い出させる”らしい”面構えで落ち着きました。
やはり、速いクルマはバックミラーに映る顔こそ重要??

こんな背景から、やっぱり飛ばしたくなる遺伝子を持ったクルマ、それがスバルのインプレッサ
(いいクルマか悪いクルマかは別問題・・・)

変わった3代目の評価・レビュー

インプレッサ3代目となるGH・GR型は、5ドアハッチバックのみという(後にセダンを追加)、当初はヨーロッパでの販売を重視。ヨーロッパではセダンもバリエーションとして併売していましたが、5ドアハッチバックがメインでした。

日本では、残念ながら売れるはずもないコンパクトセダン。最初は設定がありません。でも5ドアの売れ行きが悪かったことで後から追加。「アネシス」とサブネームの付いた4ドアセダンが投入されました。

このインプレッサから排気量が違うバリエーションもボディーの大きさは統一され、すべて3ナンバーサイズ。といっても全長は短く、横幅もほとんど5ナンバーサイズなので、コンパクトさを保っており、余計な心配はいりません。

インプレッサの場合にはこの「小さい」というのがキーワードで、小さいクルマでキビキビとは、キビキビ=しょぼい。こんな感想も事実。「重厚さと高級さを感じるスポーティ」と、「低速からキビキビなコンパクトらしいスポーティ」、これは基本的には相反する部分なのでどっちがいいかというのは運転する方のパワーによってでしょう。
インプレッサに限って言えば、車格からすると割高なその価値を、高級感という面では還元していません。これはレガシィとの住み分けでしょうか?

同クラスで比較すれば、まあまあいい。でも高い。その程度。やっぱり、スバルにはレガシィがありますから。越えてはいけない壁、レガシィがあるわけです。如何に開発チームが違えど、魅力総合でレガシィを越えてはいけない、これがインプレッサの宿命です。

飛ばせばアドレナリンは出る。でも誇れるようなクルマではない。一言で言えばコレが当サイトでのインプレッサ評価評論ということになります。

ABSの考え方

トヨタのマークX(Sパッケージ)、スバルのインプレッサ(ターボ)、同じ様な価格に同じ様なパワー感の2車ですが、ABSの介入ポイントが違い、このあたりにキャラクターの違いを感じさせます。
まずはマークX。このブレーキはタイヤがキーキーいう前からABSが効きます。これは旋回ブレーキでも似たような感じ。制御は細かくて安心感は高い。
一方インプレッサターボ。こちらは平らな路面でもちょっと荒れた路面でもタイヤがキーキー言い出してからABS介入。荒れた路面など場合によっては挙動を乱しそうな感じも。

タイヤが違うのではないか?もちろん見てますよ。だいたい同じような銘柄でした。体感上、ブレーキで強い減速Gを感じるのはインプレッサ。またちなみに雪道で安全(よりブレーキが効く)なのはインプレッサのABSだろうと考えます。

インプレッサの機関部分

ATについて、ATミッションはレガシィターボには5速オートマが設定されていますが、インプレッサでは4速オートマしか設定されていません。
レガシィと同じ5速があればステップ比も下がり、また巡航時は低回転を利用できてエンジン音低減や燃費もよくなるはず。なぜ違うのか?重量の問題か、はたまたコストを少しでも下げるためなのかは分かりませんが、基本的に同じクルマを賢明?に格付けしているといった感じですね。

このミッションというのが自動車に与える影響は大きく、エンジンのフィーリングさえ変わってしまいます。今回のインプレッサではエンジンはかなりのトルク型(低回転型)エンジンとなり、面白みは半減、しかしATとの相性は良く、踏んで戻して大変!といったATプラスターボの欠点はあまりありません。その分、上質さを考えれば5ATが欲しかった所です。
(AT+ターボの相性でいえば、こんなエンジンの方が好ましい)

エンジンとターボについて

インプレッサのエンジン、運転すると、ほんとどこでも全開にできちゃいますよ。このターボエンジン、気むずかしさはだいぶ減っています。急に加速しすぎてアクセルを戻すなんて事も一切無く、低回転からトルクがついてくるので遠慮無くアクセルを踏んでいける。現代的ターボエンジンになりました。

その代わり、高回転の盛り上がりは無し、ドラマティックな回転の上昇はない。というか高回転でふんずまる。でも低回転から高回転までアクセルレスポンスが”あまり”変わらない(少しは変わる)、これから主流になっていきそうなキャラクターのエンジン。
ということで、気難しいエンジンを操る楽しみは、無くなってしまいました。別にレースをするわけでもないレベルのクルマ好きには、タイムなんてどうでもいい。もっとドラマティックな演出が・・・。残念でもあります。
(STIバージョンでは高回転がスパーンっと回って差別化するのか?)

ちなみに速さという面では、この「2.0GT」というグレードのターボでも不満はなさそう。250万円という価格で買えるクルマの中では、トップクラスの動力性能を持っています。すごく速くはないが、ちょうど良く速い。ワインディングで踏めるところは全て全開となれば、けっこうな速度がでるし、ブレーキングを楽しむこともできる。
幹線道路の踏みっぱなし勝負の場合は、大排気量車相手だと悔しい思いをする。まわりより1秒でも早くアクセルを踏む。これでがんばって下さい。

インプレッサのサスペンション

足回りは柔らかめになりました。質感ではレガシィなどの上級グレードに設定されているビルシュタインのサスペンションほどよくはありませんが、クルマ好きのためのクルマとして最低限レベルはキープ。

リヤサスペンション型式は従来のストラット式から新開発のダブルウィッシュボーン式へと変更。これは進化です。アライメント変化の少なさやサス剛性の確保といった特性的に、ロールとピッチングも大きめでもきちんと制御されている印象。粘っている感じがする。先代より柔らかい。しかし安定感もある。ブレーキング時なんか極上の安定感。インプレッサというコンパクトなクルマを運転していることを忘れてしまいます。

ダブルウィッシュボーンということで、サスペンションのレバー比も大きいハズ。いじっても良質な足回りをキープしそうです。インプレッサなら単筒式ショックが基本!?

インプレッサのセダン、アネシス

よく言えば新世代?のインプレッサ

全体的に牙をむかれて一般化したインプレッサ。という感じで、エンジンなんかはトルキーマイルドと表現せずにはいられません。現代的に調教された?わけでもありますが、かといって上質なわけではなく、デビュー時にモデル末期の同価格帯ライバルにようやく追いついたような乗り味。やはり2.0GTというグレードでは中途半端か。どうせ買うなら1500ccモデルかWRX、STIバージョン、どちらかとなってしまう気がします。

外観のボディタイプは「セダンのアネシス」と、「基本の5ドアハッチバック」が好みで選べます。そして特別なインプレッサが欲しければやっぱりSTIバージョン。STI型式「CBA-GRB」になるとオーバーフェンダーでまさに「懍」とした感じでとても美しく、かっこいい。見るからにクルマ好きの為のマニアの車。マニアのための内容と価格、そしてデザイン、これこそがインプレッサです。
クルマ好きらしいクルマが欲しければやはりSTIバージョンですね!

内容なんて良くても悪くてもいいんです。ブランドですから。好きなら買う、普通は買わない、これからのスバル車の運命を示しているような車と感じざるをえません。

スバル インプレッサ

スバル

impreza (インプレッサ)

  • 試乗グレード:“2.0GT”
  • 型式:GR系GH8
  • 新車時価格:267万円

エンジン概要

  • 排気量:2000cc
  • エンジン排気量:4気筒2000cc+ターボ
  • エンジン型式:EJ20

その他概要

  • ボディサイズ:4320/1765/1460mm
  • 車重:1410kg
  • 新車時価格帯:145万円〜267万円
    (STI、R205、R206を除く)
  • 発売時期:2007年6月〜2011年10月

車両型式

  • GH2 - 1500cc
  • GH3 - 1500cc4WD
  • GH6 - 2000cc
  • GH7 - 2000cc4WD
  • GH8 - 2000cc4WD・GT系
  • GRB - 2000ccWRX
  • GHF - 2500ccWRX
  • GE2 - 1500cc・アネシス(セダン)
  • GE3 - 1500cc4WD・アネシス(セダン)
  • GE6 - 2000cc・アネシス(セダン)
  • GE7 - 2000cc4WD・アネシス(セダン)
当記事は「元自動車整備士」が
お届けさせて頂きます。
元自動車整備士

系列サービスでご紹介中!

「自動車保険一括見積り」の比較。見積もりはメールか郵送で安心。
保険一括見積りサービスの比較サイト

系列サービスでご紹介中!

法人、個人事業主の「ETCカード」。複数枚契約が可能。審査無し?
セディナなど法人ETCカード

適合バッテリー

インプレッサのバッテリー適合詳細


インプレッサ ハッチバック

GH8 - EJ15 2000cc 2008年〜
80D23L

インターネットでバッテリー価格を確認
国産車バッテリー
ライバルと比較しての評価
エンジン質感 5段階評価
足回りの質感 5段階評価
内装の質感 5段階評価
外装の質感 5段階評価
快適性 5段階評価
お買い得度 5段階評価


インプレッサ内装(1500cc)。従来型と比較すれば圧倒的に優雅に感じる。それでも実際に見るとやっぱり無骨。


インプレッサと言えばやはりSTI。ごっついミッションは好感度大。6MT。後方はSIドライブの切り替えスイッチ。


STIバージョンの価格は320万円。ATは用意されない。


タバコをおいたら取り出しづらいポケット。灰皿にしてくれれば高級車と評価出来るのに。

乗り比べがしにくい中古車購入時こそ、辛口の評価と比較をぜひ!
同価格帯他車との相対評価を5段階比較で!

自動車クルマの評価評論・比較レビューの間違いいっぱいの自動車選び。単純明快な5段階評価を続けています。
「エンジン質感」「駆動系質感」「足回り質感」「内装質感」「外装質感」「快適性」「コストパフォーマンス」

感じた点をハッキリ、長所短所を明確に!

ホンネを書けない?自動車評論家さま、閲覧者さま減少が怖いウェブ制作者。私達はアクセスして頂くために率直な印象表現を心がけます。
比較のポイントをpickup&評価。”言いたい放題こそ信用出来る”をモットーに。

総合サイトマップ 間違いいっぱいの自動車選び 当サイト記事の転載を禁じます。
中古車購入時にも役立つレポートを送り続けて16年。そして最新記事が最良です。