プレサージュ自動車試乗比較・辛口評価と記事

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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2011年記事 ニッサン プレサージュ2代目
著:元自動車整備士)

日産・プレサージュ・試乗インプレッション

2003年に大幅フルモデルチェンジされた2代目プレサージュ(型式はU31)。3列シートで8人乗りのミニバン。1998年にデビューし、ミニバンとしての使い勝手向上に重点が置かれています。
初代プレサージュはスライドドアではなく5ドアミニバン。全体的に貧粗さが目立つクルマでしたが2代目となり質感という面でも正常進化。そんなプレサージュの試乗記です。

日産
  • グレード:“2500cc”
  • 型式:U31
  • 車両価格:213〜355万円
  • デビュー年:2003年

正常進化した2代目プレサージュ

2代目へなって進化した部分は、主に使いやすさ、静粛性、安全性が改善されました。ドライバーの為には、使いにくいコラムシフトをやめインパネと一体型のシフトパネルにチェンジされています。

プラットフォームは、同時期にデビューした初代ティアナと同じFF駆動ビッグセダン用。これによりオデッセイほどじゃないにしろ、低床化ができ、セダンに近い乗り味も獲得。
プレサージュのモデル中ほどには、驚異的なミニバンブームは終わりを告げましたが、結婚、出産、家族が増えるという自然の原理の元では、一定の需要は必ずあるわけで、まだまだ中古市場でも人気はミニバンです。

ライバル車に歯が立たなかったなんちゃって名車

このプレサージュ、初代から一番の対抗馬は、ホンダのオデッセイだったと思います。セダンのような感覚で運転できるオデッセイとは裏腹に、背高感の高い初代プレサージュ。ラルゴのようなフニャフニャ感も残っていました。
それもそのハズ、プレサージュのベースは、車高の高いルネッサ。兄弟車といってもいいかも?エクステリアも微妙で、見た目の問題もあり販売は伸び悩んでいました。
(2リッター199万円という200万円を切る戦略的グレードを出したにもかかわらず不人気)
販売台数も伸びないまま、2003年に生産が終了、モデルチェンジとなります。

プレサージュが2代目にモデルチェンジすると、オデッセイより車両価格帯が上になりました。オプションのカーナビなどを付けると価格が300万オーバーになったり。プレサージュがこんなに高いの?という予想通り、価格が高くプレサージュは売れません。

そもそもこの当時、ニッサン車全体がお色直し程度のモデルチェンジしかしない流れ。(スキンチェンジかコストダウンチェンジ、いわゆる、ケーハクなクルマです)。日産車には厳しい時代。

そんなモデルチェンジを受けた2代目プレサージュ。エクステリアデザイン的には、プレサージュは落ち着きすぎていて、通好みとしかいえないデザイン。品があるといえばそうとも言えますが。若々しいデザインのオデッセイの方が魅力的。さらにオデッセイは値引きも大きく、車両価格も安く販売し、まったく勝負になりません。

ライバルと比較すれば、プレサージュの方が世代を問わないで乗れるクルマ、そんなイメージだけは定着していたかもしれません。オデッセイは気恥ずかしいなんて、お年を召された方は考えるという話もあります。
プレサージュには日産お得意のハイウェイスターがラインナップ。こちらは若々しい印象と豪華さを感じさせるフロントマスクに変身。ベーシック系とカスタム系で幅広い年齢層にアピールしたかったのが想像出来ます。

次に同じく売れないライバル車として、マツダのMPV。こちらの方がプレサージュのライバル。間違いありません。

その他、同クラスのミニバンでやっぱり王者、トヨタのエスティマ。アグレッシブなデザインのエスティマ、この先鋭的なスタイルはちょっと・・・なんて言う人も多少はいるように思えましたが、コンサバティブな需要に対しては、トヨタにはイプサムがあって、2台体制で死角無し。

ベーシック&ハイウェイスターの日産プレサージュ陣営に対して、エスティマ&イプサムのトヨタ陣営。敵が強すぎました。プレサージュは戦う前から返り討ちでした。

プレサージュは2代目にして隠れた名車

実はこのプレサージュ、2010年には、日本の名車に登録されました。ヨーロッパでもいくつか賞を獲得しています。かなり日産びいき的な評価ですが、日産がまじめ作ったクルマ、そういった賞の受賞だと思います。

プレサージュを実際に運転してみて、使ってみて、確かに両側スライドドアは便利ですし、2列目シートが横に動くのも便利。リアサスはけっこう突っ張りますが、総合的な乗り心地はエスティマより柔らかい。少しはいいかもしれない、でもコーナーでは神経を使うし、これはよくよく考えると、昔のラルゴと同じ様な感じ?

ということで、生い立ちはケーハク。顔面修正こそ日産モデルチェンジの真骨頂。そんな時代のニッサン車ということで、イメージ悪く、ブランド感ないですが、「若干割高な価格設定以外は、そんなに弱点がないクルマ」。世間ではそういった評価だったみたいです。

ほかのミニバンにはできない日産らしさ

プレサージュの後ろのドアは使いやすいスライドドア。 2列目は、キャプテンシートになっていますが、片側がスライドさせキャプテンシートから3人乗れるベンチシートに早替わり。
実際に使えないシートアレンジをウリにするミニバンが多い中、使えるシートアレンジはプレサージュの優れた点。小さいお子様を乗せるときはママさんはとなりにいた方が安心。こんな時にパパッとカタチを変えられます。

また他メーカーにはない特徴として、真後ろのドア(ハッチゲート)が窓だけ開けられます。ガラスハッチといわれるみたいですが、狭い駐車場でハッチゲートが開けられない時は非常に便利。こんな細かな部分もプレサージュは使い勝手の良さが一級品。
そのほか、安全面デビュー当時、ほかのメーカーより一歩リード。3列目シートまで開くサイドエアバッグをはじめて取り入れていました。

もう少し頑張ってほしかった燃費とトルク向上

プレサージュは、直列4気筒DOHC2.5リッターとV型6気筒3.5リッター大きく分けて2つのグレード。当然大きい3.5リッターエンジンの方がパワー不足もなくゆとりも持てます。定評のVQ型の6気筒なので、トヨタのV6と比べても勝るとも劣らず、それどころか低回転のスムーズさは一歩リードするくらい。

逆に快適性を捨てて、ランニングコストを考えれば安いのは2.5L。しかしこの2.5L、プレサージュはもともと車両重量が1700キロ近くあることもあり、2.5では、かなり力不足感があります。 といっても1人2人乗車なら、遅くてもまぁ、我慢できるかもしれません。リアシートまで使うなら、とても高速道路なんて乗りたくない。合流や車線変更は辛いはずです。

今回試乗して、セダン感覚のかる〜い出だしや中間加速をお望みなら3500ccしかないことがわかりました。そして2500ccは試乗といえどゆったり走ることしかできず。ゆったり走るだけだと試乗にさえなりません!試乗とは試し乗りの事ですから。
クルマを買ってもアクセル全開にするような事がない方に2500ccはピッタリです。

どちらを選ぶかは人それぞれ、ライフスタイルやお財布と相談して、だと思います。ただ、クルマの運転が好きな方には、年間数万円の差となる維持費を考えるより、3500ccを買った方が幸せです。だって、改造すればすぐに維持費数年分に値する金額が出ちゃいますよ。それに2500ccだとすぐ飽きちゃって、余計な出費をする羽目になるかもしれません。
3500cc、買うときはとっても高いですが、満足度は大違い。車内の静粛性も全然違います。たぶん燃費はそこまで大きくは変わらないハズ。1キロ〜2キロ落ちらしいです。インターネット上の情報によると、どちらにしろ燃費はあまりよろしくありません。

演出の差でイメージよろしいライバル車

ミニバンでも走りも楽しみたい方には、オデッセイやMPVの方が一枚上手であり(これは演出の差です)、本格的にパワーを求めるならば、セダンやクーペなどほかの車に乗りなさいと割り切った方がいいです。

雑誌で良く評価しているのは、たとえオデッセイでも、エスティマでも、「ミニバンの中では」と考えて下さい。
もちろん、段差を越えてすぐわかる上質な乗り心地や高級感、ハンドル切ってすぐわかる質感や気持ちよさ、こんな部分もセダンにはとうていかないません。

燃費についてはCVT搭載モデルでもあまり良くないです。街乗りなどちょこっと買い物に使うとなると燃費は最悪6キロくらい。通常で10キロ弱程度。しかし燃費に関しては、プレサージュだけではなくミニバンすべてに共通するオーナーさんの悩みでしょう。
場合によってはセルシオやシーマだって10キロ近く走ったりしますから、このクラスで燃費がコンスタントに10キロは超えてくれないと、なんだか損している気分です。

ハイウェイスターはブラック系内装。ベーシック系はベージュ系内装

プレサージュを総合して

プレサージュはデビューした2003年から生産終了する2009年までの約7年間という長い期間にわたり販売され、その間に2006年のマイナーチェンジには最終型となるヘッドライトに変更。少しアクティブなイメージになりました。

プレサージュをトヨタミニバンと比較すると、同世代のトヨタのイプサムやエスティマよりも乗り心地の面でも優れており、長距離運転も疲れにくいです。足回りは柔らかめ。最後の最後ですみません。こんな大きな特徴もあるんです。

総合してプレサージュは、全体的にミニバンの平均点をちょこっと超えるかもしれない内容、でもイメージはあまりよくない、人気もない、そんなミニバンといえそうです。
中古でミニバンを買うと、けっこう割高ですが、プレサージュは僕らの見方。エアロタイプのグレードを除けば、きっと期待に応えてくれるはずです。

日産 プレサージュ(2代目)

ニッサン

U31 presage (プレサージュ)

  • 試乗グレード:“2500cc”
  • ミッション:4AT
  • 型式:U31
  • 新車時価格:240万円

概要

  • 排気量:2500cc
  • エンジン型式:QR25DE
  • ボディサイズ:4865/1800/1685mm
  • 車重:1700kg
  • 発売開始時期:2003年
  • 新車時価格帯:213〜355万円
当記事は「桃花と元自動車整備士」が
お届けさせて頂きます。
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ライバルと比較しての評価
エンジン質感 5段階評価
駆動系質感 5段階評価
足回りの質感 5段階評価
内装の質感 5段階評価
外装の質感 5段階評価
快適性 5段階評価
お買い得度 5段階評価


ハイウェイスターをラインナップ。2500ccと3500cc両方に設定有り。


ストレートタイプのシフトパネル。渋いために希望した場所以上に動いてしまうことがある。


インパネ中央部上段に小物入れ


インパネ中央部下部にCD収納スペース

乗り比べがしにくい中古車購入時こそ、辛口の評価と比較をぜひ!
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