日産マーチ(K13)試乗P2/ 他車比較、静粛性

自動車購入の為の比較・試乗レポート(日産)
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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2012年記事 日産マーチ
著:ヒラリー男爵)

日産マーチ・試乗インプレ「2」

辛口比較・評価評論の試乗レポート、4代目となる日産マーチ。型式は「K13」グレード「12X」
当ページは2ページ目です。「静粛性とライバル比較」などを掲載中。

K13マーチのコクピット1K13マーチのコクピット(夜間)
日産
  • グレード:“12X”
  • 型式:K13型・2012y
  • 車両価格:123万円
  • デビュー年:2010年10月〜

※内容は辛口評価です。ディーラーで試乗の際にぜひともチェックしたいポイントなどを掲載中です。

  1. 分割page - マーチ試乗レポート「1-1」・試乗詳細レポート
  2. このpage - マーチ試乗レポート「1-2」・静粛性とライバル比較
  3. 分割page - マーチ試乗レポート「1-3」・燃費やシート、評価総合

関連ページ - 2016〜17コンパクト比較(ベーシックグレード編) /  2015コンパクト比較

試乗:静粛性

マーチのエクステリア、横快適性の主要因である静粛性について。絶対的な評価で静粛性をチェックすると、うるさいのは当然。コンパクトカーのデザインがどんなに立派になっても、スタイリッシュになっても、どんなに走りが良くなっても、静粛性だけはやはり価格なりなのでしょう。車格というピラミッドは商売上必ず存在するでしょうし。

静粛性については路面の善し悪しだけでなく、クルマに乗る人それぞれの聴覚の敏感さや耳の作り、年齢などによって聞こえ方が違ってきます。
またその日の体調によっても感じ方が違ってきます。なのでコンパクトカーというジャンル内で優劣を評価するのは間違いが大きい可能性もありますが、感じたことを記します。
(高級オーディオの評価よりはあてになると思います)

ワイドなギヤ比を持つCVTのおかげで、高速道路巡航時でもエンジン音はあまり気にならず
一般道を走っていても気になるのは、風切り音とタイヤのロードノイズ、CVTのベルト音。

CVTの音に関しては、特に減速時、キーンという音がします。他のクルマとの比較でも比較的大きな領域で音がします。加速中は小さく”かっこん”と鳴ったりといった感じ。ATだったらもう少し静粛性も上がるのかと思わず考えてしまいます。でもまあ、CVTによってワイドなギヤ比が可能になっているわけで、巡航時の低回転化によってエンジン音が小さくなっていると思えば、気にしてはいけませんね。

風きり音とロードノイズ

マーチのルーフ最も酷いのは風切り音。すきま風のようなスースーした感覚で鳴っています。「シャー」という上品な風切り音ではなくて「ザー」という耳障りな音。

次にロードノイズ。フロントタイヤから聞こえてくるロードノイズは小さめ。逆にリアタイヤから車内に入ってくるロードノイズは大きめ。リアからは「ゴー」という音が盛大にします。

マーチに快適に乗りたいときの約束事。

1.フロントシートはなるべく前方に出す。
2.リアシートには乗らない。これで快適です。

追記:新しくなった日産ノートもこんな感じです。リアからのノイズがものすごい。
参考:日産ノート(2代目)試乗レポート

実はそんなに安くない!?

今回のK13マーチはタイ生産ということで、品質面では多少妥協しながらも価格が安いというメリットを想像されると思います。
確かに装備内容によってはライバル他車より少し安い。でも大きくは変わらないだろう、と思います。

マーチのグレードは3つ(2012年現在)。
  • 最も低価格なグレードは「12S」。価格は約100万円。これがベースグレード。
  • 標準的なグレードが今回の試乗車である「12X」。価格は120万円。
  • 最上級が「12G」。価格は146万円。

標準の12Xを基準にすると、12Sはアイドリングストップ、ドアガラスのUVカットガラス、電動格納式ドアミラー、インテリジェントキーが省かれる。
12Gになると、プライバシーガラス、オートライト、メーターパネルの変更、オートエアコン、カーテンエアバッグなどが追加される。

地方にお住まいならアイドリングストップは無くてもいい。だからベースグレードでいいわけだが、UVカットとインテリジェントキーは欲しい。となると、20万円高い12Xを選ぶしか無い。この装備を金額に直すと割高になるので、お得に買いたければ12S。ただしこのグレード、レンタカー用に設定されているという意見もある。

12Gは装備は魅力だが他車では1500ccエンジンの価格帯。やはり12Sと12Xが基本でしょう。また全車オーディオレス、横滑り防止装置は現在のところオプションでも用意されないとのこと。

近い存在、日産ノート(2代目)

マーチ in お台場K13マーチとだいたい同じようなクルマが、2代目ノート。基本的な内容は同じで、形状違いのような存在。

しかし!試乗すればマーチと差があるのがわかる。ノートの方がいい!走行感覚も室内質感も広さも。
また低価格であろうと想像出来る3気筒エンジンを生かす形で、ライバル他車と同じような車両価格で性能の優れた衝突軽減ブレーキ(エマージェンシーブレーキ)を備えたグレードもある。

唯一、場合によっては欠点となるのが、長めの全長。ノート「4100mm」、マーチ「3780mm」とマーチより結構大きい。

参考:日産ノート(2代目)試乗レポート / ノートe-power試乗レポ

他のコンパクトカーとの比較

※関連ページ:2016〜17コンパクト比較(ベーシックグレード編)

駐車場の関係などでコンパクトカーしか乗れない方でも、積極的に選べるコンパクトカーが多いのは本当に嬉しいこと。イメージ的な幸せ感だって高いクルマがいっぱい。

  • 日産・マーチ(4代目) ・・・ 1200cc 車両価格120万円
  • スズキ・スイフト(2代目) ・・・ 1200cc 車両価格127万円
  • ホンダ・フィット(2代目) ・・・ 1300cc 車両価格123万円
  • トヨタ・ヴィッツ(2代目) ・・・ 1300cc 車両価格124万円
  • 三菱・コルト(初代) ・・・ 1300cc 車両価格100万円
  • マツダ・デミオ(3代目) ・・・ 1300cc 車両価格115万円
  • ダイハツ・ブーン(2代目) ・・・ 1000cc 車両価格129万円

※フィット以外は特別仕様車含む売れ筋グレードの価格。

ホンダ・フィット。2代目、車体は全長3900ミリと大きく中も広々。ファミリーユースなら大きな欠点はないが不自然な運転感覚。マイナーチェンジごとに値上げして現在の価格は少し高め。スマートキー付けると130万円。
参考:フィット(2代目)試乗レポート

トヨタ・ヴィッツ。2代目、静粛性高くてリアシートはスイフトより広め。内装は超がつくほどチープだけど造形は凝っている。それ以外はコンパクトクラスの平均的存在。
参考:ヴィッツ(3代目・1300)試乗レポート
参考:ヴィッツ(3代目・G's)試乗レポート

スズキ・スイフト。そのボディデザインからは想像もできないほど正統派のスイフト。インパネも走行感覚もラグジュアリー方向でハイレベル。そっくりな2代目とは全く異なる内容の持ち主。価格はやや高め、それでも内容を考えれば価格はぜんぜん高くない。
参考:スイフト(3代目)試乗レポート

三菱・コルト。落ち着きある内装デザインは年齢関係なしに選択肢やすい。ゆったりした乗り心地。車両感覚のとりにくさと見切りはとても苦手。狭いところで困る+右コーナーでAピラーがミニバン並みに邪魔。全長3900mmとマーチより大きいが室内は狭め+超アップライトな着座姿勢。単純評価では欠点多いが価格は安くお得感あり。
参考:コルト試乗レポート(ラリーアートver.R)

マツダ・デミオ。アグレッシブな外装デザインにマツダらしい運転感覚。マツダらしいといっても、現在のマツダラインナップの中で最も走りやすいというのが好印象。全長3900ミリmm、車重は競合車種よりわずかに軽い。車重970kg〜。
参考:デミオ(3代目・スポルト)試乗レポート
参考:デミオ(3代目・13C)試乗レポート

ダイハツ・ブーン。トヨタ・パッソも同一。なんで?と思うほど価格に割高感ある。率直に申しまして、特別な理由がない限りちょっと...。

乗り心地、コンパクトカーのライバルと比較すると・・・

乗り心地を同クラスで比較すると、いずれ軽自動車に変わられていく運命にあるコンパクトカーと、軽自動車より維持費が高いだけの満足感を感じられるコンパクトカーと明確と2種類に分けられるのがよくわかる。

  1. スズキのスイフト(3代目)
    柔らかめ+スムーズ感あるサスペンションで乗り心地いいし質感だって悪くない。1800ccセダンに迫る落ち着きだってある。大きなボコボコではストローク量が浅く「あれれ」と感じる場面もあるが、総合してマーチじゃ勝てません。
  2. マツダのデミオ(3代目)
    フロントは高級感ある弾み方で輸入コンパクトのよう。ただしリアは安っぽく跳ねる。デミオは固めのサスペンションを持ちながら、マーチの柔らかめだけどボコボコ拾いまくりとは違う。フロントシート限定なら、固めなんだか柔らかめなんだかよくわからないという不快な乗り心地ではない。どちらかといえば多くのユーザーがマーチよりデミオの乗り味を好むと思う。
  3. 日産ノート(2代目)
    基本的にこのK13マーチと基本同じクルマといわれる。乗り心地のゆったりという重厚感でマーチより相当に優勢。マーチより上のレベルのタイヤを履いている事もあるだろう。サスペンションの感覚はストローク感あるがギスギスした渋さがものすごい。単体では満足できないものの、冷静に比較すれば上位レベル。これで満足と感じればダメといえる理由はなし。マーチ比較ではノートに軍配。コンパクトらしい乗り味を求めればマーチが一歩リード。
  4. トヨタのヴィッツやパッソ・ブーン兄弟
    昔ながらの感触でグレードによって柔らかかったりカチカチだったり。小さなボコボコに関しては世界的なコンパクトカーより良好と思える時もあるが、カツンと来るような場面では最低レベル。総合すれば同レベルながら、ボコボコ道の身のこなしはマーチの方が上手。
  5. ホンダのフィット(初代も2代目も)
    独特のヒョコヒョコした動きは不快度MAX。マーチの方が安っぽいけど普通な感じで、人間が感じる不快感は少ないと思う。乗り心地に関してのみ比較、筆者ならマーチ。
K13マーチのコクピット(メーター1)K13マーチのコクピット(メーター2)

コンパクトカーの上級グレードは?

コンパクトカーといえど、装備が充実したグレードを選ぶと価格は一気に上昇。これはどの車種でも一緒で、車両価格は150〜180万円くらいに。またスポーティグレードを選択すれば、エアロデザインのバンパーに変わってサスが固くなる、そして装備の充実。端的に言ってこれだけで車両価格が上がってるようなものと考えていたほうが間違いないと思う。

高いけど仕方ない?疑問を感じたら一クラスか二クラス、上のクラスのクルマを選んだ方がいい。事情により「コンパクトカー限定」や「指名買いの場合」は別だが、選択肢を多く取ってクルマ選びをした方が、値引き含めでいい買い物が出来る可能性が高い。商品全般でよくあるヒエラルキー。ピラミッド構造なわけでこれは仕方ありません。

お得感高いのはグレードでなく車格を重視するという選び方。基本的には車格によるクラス分けが出来てる関係上、上のクラスのベースグレードを選べば、長距離はラクになるし、運転も楽しくなる。装備面が貧弱といっても、後付けできる装備だって多い。今まで目を向けなかったクルマにも、注目してみるのも楽しいですよ。

日産 マーチ(4代目)

日産

march (マーチ)

  • 試乗グレード:“12X”
  • ミッション:CVT
  • 型式:“K13型・2012y”
  • 新車時価格:123万円

当記事は「ヒラリー男爵」がお届けします
ヒラリー男爵

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マーチ in お台場
山道や空いている幹線道路の他、お台場周辺の一般道も試乗。都心からも千葉からも神奈川からも近い上に気持ちよく都市部を走れるから筆者の好きなコース。

マーチのルーフ
剛性アップの為?個性的なプレスラインが入っている。


ドアトリムはほんの少しだけ立体感を出している。そんなことよりこのデザインは??

アンダートレイはなし
ラゲッジアンダートレイはなし。制振材や吸音材のたぐいもなし。

マーチのハイマウントストップランプ
ハイマウントストップがLEDじゃないような・・・。

 

 

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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