ラフェスタハイウェイスター・自動車比較

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(2012年記事 日産
ラフェスタハイウェイスター 著:ヒラリー男爵)

ラフェスタ・ハイウェイスター・試乗インプレッション「1」

今回の辛口比較・評価評論のターゲット車は、”日産”のラフェスタ・ハイウェイスター。日産が販売しますが、中身はマツダのプレマシー。プレマシーを日産流にお化粧直ししたモデルです。
プレマシーについて「好きなクルマなんだけどカッコ悪い。。。」そう悩んでいた方には朗報でしょう。

※OEM元となるマツダ・プレマシーは徹底試乗レポートをお届け中!/ マツダ・プレマシー試乗記

日産
  • グレード:“ハイウェイスター”
  • 型式:CWEFWN
  • 車両価格:210万円
  • デビュー年:2011年〜
  1. このpage - ラフェスタ試乗「1-1」・試乗詳細レポート
  2. 分割page - ラフェスタ試乗「1-2」・ウィッシュやストリーム比較など

人も車も第一印象が重要?

ニッサン

試乗するまでもなく、試乗レポートを読むまでもなく、この車は間違いなくマツダのプレマシー。しかし名前も見た目も日産のハイウェイスター。つまりOEMなわけなのですが、一見するとプレマシーとは別のクルマでありながら、中身はそのままプレマシーという、かなり軽薄な生い立ちを持つクルマなわけです。

もとのプレマシーはお世辞にもスタイリッシュなデザインとは言えませんから、エクステリアのデザインさえ良かったらと思う方もいらっしゃるはず。ラフェスタハイウェイスターならプレマシーとは異なる定番系デザインでアピール。ワンランク上品なデザインとちょっと人目を引くかもしれないメッキパーツなどで装飾されています。

例えばこれ、女性でもメイクするとめちゃくちゃ美人になったり。全然魅力的です。髪型を変えたらストライクゾーンど真ん中、みたいな男性だっているはず。
ということはこの、ラフェスタハイウェイスターというのは「あり」なわけですが、実際には髪型+メイクくらい大きく変わっています。通常のOEM車でここまでお金を掛けての変更は、今まであまり無かったと思います。

欧州車の場合ですと、見た目を変更し自社カラーに染めたなら、走りの面でも自社のキャラクターを出すようにして販売されていたりします。ラフェスタは外観大幅変更でも中身は基本そのまま(だと思う)。プレマシーはクラス一番といっていい乗り心地を持つので、この方が好ましい。日本ブランドでよくある兄弟車くらいの感覚ですね。

日産ブランド、ここがポイント

ラフェスタハイウェイスターの特徴を一言で言えば、「日産ブランドでプレマシーに乗れる」ということ。日産ならディーラーの数は多いし建物も立派。耐久性に関するイメージも問題ないし、マツダのように下取りの心配をしないで済む。ホントはマツダの車に乗りたいんだけど・・・という方には最高の選択肢でしょう。

試乗:内装について

シフトセレクターサブ液晶ディスプレイ

ラフェスタハイウェイスター、中身はまんまプレマシーなので、マツダの思想の元で開発されたクルマ。マツダらしさが溢れています。
例えば、内装の質感はチープ。ディテールなんてほんと気を遣っていないとしかいいようがありません。そんなにコスト違うの?なんて思う箇所も。

質感低い点は写真ご覧の通り。インパネはプラスティッキーな上に1パネルの面積が大きい。シフトパネル周辺は特に目立つ。赤いバックライトのディスプレイ部分はバックライト漏れのような感じで真っ赤っか。常時発光式のメーターは緻密ではなく、なんとなく視認性が悪い。

もちろん、良い点もないわけではなく、インパネ各部はガシガシと叩いてみても立て付けはしっかり(インパネセンター下部は除く)。ドアトリム上部は平織り系ファブリック張りで、汚れやシミが目立ちません

内装(インテリア)質感に関してはちょっと厳しい。しかしその分、ドライバーが退屈しないよう、走行性能に関してはこのクラスの3列シートワゴンとして、独特の内容を持っています。特にリア周りの横剛性なんてカッチリ。走行安定性という部分では、スライドドアでも関係ないじゃないと思えるほど。

試乗:走行性能について

試乗すれば、わずかでもボンネットが見えるのはこのクルマの長所。ラフェスタハイウェイスターはライバルのウィッシュやアイシスよりまっすぐ走りやすいのですが、意外にもこういったドライバーの感じる走りやすさ、これが重要なのかもしれません。(横幅があるのも大いに影響大なはず)。

最近のトヨタ車は以前にもましてゴムブッシュの硬度で初期の乗り心地を調整していることが多いとのこと。柔らかさがどれくらいかと言われれば、ワイパーを動かすとクルマが揺すられるほど。こんな感じだから真っ直ぐ走りにくいのは容易に想像出来ます。この点でいえばウィッシュよりデミオの方が優れているくらい。

まっすぐ走りやすい

意外ですがコンパクト〜ミドルクラスなクルマでは「ほっといてもまっすぐ走るクルマ」「がんばらないとまっすぐ走らないクルマ」があります。トヨタのコンパクトミニバンと比較すれば、ラフェスタハイウェイスターの直進性は良好。片側2車線・3車線の幹線道路でも実感出来ますし、時速100kmで巡航しても大丈夫。
(ハンドルは軽くてフラフラ。恐怖感が少しある)。

またFF車なのでトルクステアもあるはずですが、ステアリングセンター付近が敏感でないため、加速中でも特別気になることはありません。まっすぐ走ります。

エンジンについて

エンジンは、LF-VDSという直噴タイプ。エンジンのレスポンスは良く感じますが、2000ccとして加速力は弱い。つまり遅いわけ。それでも全然悪い訳じゃない。高回転でのエンジン音がいい。ただし2速ホールドにしても高回転までの到達が遅く、いつでもどこでも高回転を味わえないのが残念。できれば安価に多段ATを希望。

エンジンの音と振動、音は2000回転くらいから盛り上がり、低音が強調された欧州車のような音(排気音含める)。いかにも日本車う、とにかく低音をカットしようとし、カット仕切れない分が室内でコモリ音。そんなキャラクターとはちょっと違います。
高回転の極一部では、響きのある音が特徴的。4気筒エンジンなのに響きがあっていい音です。

振動は、3500回転から上全域で、盛大に発生。回すと発生するこの振動は、運転席・助手席シートに伝わってきます。質感という面では減点、-50点と評価させて頂きます。

試乗:ハンドリングについて

スライドドアでエンジン小さめの実用車。ということで、ハンドリングについては多くを記事にしても意味のない記事になりそうなので、どうしても言いたいことだけ最小限にとどめます。

でもね、ハンドリングと乗り心地の良さはこのクルマの大きな特徴です。

ハンドリングという面でこのラフェスタハイウェイスター&マツダのプレマシー、ライバル車と比較してとても良い。これについては、マツダのディーラーに行けば営業マンが熱く語ってくれる。マツダの営業はホント、クルマ好きが多いと感じる。

ハンドリングというかコーナーリングの良さ。一言でいえばリアがカッチリしてます。例えば急な上り坂での急コーナー。ブレーキ残して大きくハンドル切ってアクセル全開というシチュエーション。こんな時でもリアが遅れることなく、またフラフラもしにくいため、リアがしっかりしているなぁと印象を受けます。
急な車線変更や緊急回避をチェックしてみても印象は一緒。ステアリングを素早く90度切って、素早く戻すこのテスト、ラフェスタハイウェイスターでは、とにかくリアがフロントに遅れることなく機敏に付いてきます。他のクルマではフロントに遅れてリアがロールし、戻すときまでロールが残る車種が多い中、さすがマツダ車(日産車)とビックリします。

これだけ機敏に付いてくるリアですが、安定感の高さはミニバン最強クラス。コーナー手前でブレーキ残して、リアのグリップを抜き気味にしてクイックに曲がろうとしても、なかなかうまくいきません。ピッチングは大きめ&扱いやすいブレーキで姿勢変化は自由なんですが、こんな時もリアはしっかりしています。

ハンドルさばきだけはゆっくり丁寧にしなければグラッときますが、グラッはそんなに遅れません。ワンテンポ遅れてグラッとくるクルマより良いです。
つまり、運転しやすい。コーナーリング中でも敏感に舵が効きますし、タイミングを取りやすいんです。

ステアリングを回した感覚は、高級感という面は希薄。この点ではウィッシュやアイシスの方がスムーズでしっとり。荒れた路面でもガタガタせず、立派なクルマと感じるわかりやすいセッティング。対してラフェスタハイウェイスター/プレマシーはほんの少しだけど路面インフォメーションも伝えてくれる感じ。パワステのセッティングに差があります。

速度を上げると欠点も出る

「ボディ合わせ目の精度」とか、「シャシー部分の剛性感」。このあたりが弱いと、速度を上げた時に急に過敏になったりする。
ラフェスタハイウェイスターはまさにそう。本当はいけないんだけど時速100km超。ステアリングレスポンスが敏感に変わる。下り坂だと顕著。専門家の先生いわく、ゲインが高くなることで各部遊びが無くなる為だという。

ディーラーの試乗ではなかなか試せない速度域。でもそもそも制限速度以上ですからね。このあたりはクローズドコースでのお話しです。

選ぶ楽しさは中身の違う車種ラインナップ

クルマの外観は乗ってしまえば見えません。もちろんクルマによっては素敵な景色をバックに愛車を眺めるという趣味もあるかもしれませんが、このクルマは200万円そこそこの実用車。そしてそもそも元々がエクステリアデザインよりパッケージングを重視しているわけですから。
簡単に言えば、あんまり所有満足度を求める車種ではありませんね。

ということで日産好きクルマ好きの方ならば「外観違いより乗り味の違う」クルマを求めるかもしれません。昔ながらの日産ファンには、「これはマツダのクルマだ」と思うより、「日産の伝統と思想、そして情熱を持ったクルマ」の方が気持ちよく走れます。今までの日産ユーザーの期待だって裏切らない手法はこっちだったような。

日産に特別な感情もなく、クルマは単に道具、快適で使いやすくて壊れなければそれでいい、ならば何も気にせず積極的にマツダ味のラフェスタハイウェイスターを選んで文句なし。プレマシー以降のマツダ車、乗り味とっても良いんです。昔のマツダじゃなくなった?レベルがジャンプアップしています。

両側スライドドア

狭いとこではやっぱり便利なスライドドア。乗り降りしやすいし、荷物は出しやすい。他車に当ててしまう心配だってありません。

買ってから気づくスライドドアの欠点として、けっこうドアの開閉にチカラが入ること。ラフェスタハイウェイスターでは電動スライドドアも用意されますが、こっちは開閉が遅い。ホント日が暮れちゃいます。
リアシートを荷物の出し入れだけに利用するなら、電動スライドドアはなくても良いと思う。
それから外観のデザインに関しても制約が大きいとのことで、よく見ればやっぱりヒンジドアのモデルの方がスタイリッシュ。

駐車場が狭くいざという時にはホントに便利なスライドドアですが、メリットだけでなくデメリットもあることを頭の片隅において、実車の試乗に行って下さい。買ってからの後悔がだいぶ減るはずです。

日産 ラフェスタハイウェイスター

ニッサン

lafesta
ラフェスタ・ハイウェイスター

  • 試乗グレード:“ハイウェイスター”
  • 型式:CWEFWN
  • ミッション:5AT
  • 車両価格:210万円

エンジン概要

  • 排気量:2000cc
  • エンジン型式:LF-VDS

その他概要

  • ボディサイズ:4645/1750/1615mm
  • 車重:1520kg
  • 発売開始時期:2011年〜
  • 新車時価格帯:199〜251万円
当記事は「ヒラリー男爵」がお届けします
ヒラリー男爵

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ライバルと比較しての評価
エンジン質感 5段階評価
駆動系質感 5段階評価
足回りの質感 5段階評価
内装の質感 5段階評価
外装の質感 5段階評価
快適性 5段階評価
お買い得度 5段階評価


シーケンシャル風ギヤチェンジはマツダ式。上でシフトダウン、下でシフトアップ。


特別仕様車スプレモ・ピアノ調パネル。革コンビシートも付く。


特別仕様車スプレモ・光沢アルミホイール。


ラフェスタハイウェイスターのリア


OEM元のマツダプレマシー

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