日産デュアリス 試乗情報・間違いいっぱいの自動車選び

自動車購入の為の比較・試乗レポート(日産)
自動車試乗比較・評論メンテナンス情報ヘッダー画像
乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2007年記事 日産 デュアリス
著:ヒラリー男爵)

ニッサン・デュアリス・試乗インプレッション

今回の試乗レポートは日産デュアリス、グレード「20G」。ヨーロッパでキャシュカイという名前で発表されていたクルマを日本に輸入してきたのがデュアリスです。ミドルコンパクトクラスのSUVで、2代目エクストレイルとベースを共用します。

※当サイトは辛口の試乗評価が特徴です。評論家が口に出来ないような点を強調して 記載しています。

日産
  • グレード:“20G”
  • 型式:KJ10(前期)
  • 車両価格:195〜277万円
  • デビュー年:2007年5月〜

これ、いいです、評価は最高、ザックスなんです

このデュアリスのサイズ、横幅はまずまずクラウンサイズがありますが、全長は4300mmと短く、ミドルコンパクトクラスSUVと分類できます。小さくても車重は結構あり、1420kg。そして輸入車の割に割高すぎない価格。つまり小さくて重くて安いw 実際に運転するまでは、全く期待していませんでした。

ところが、走ると、すばらしい!この一言です。値段以上の車格感!!

試乗したのは、上位グレードの「20G」。乗り込んでみると、大きなサンルーフがすばらしい。これは20Gに標準です。しかしインパネの質感、デザインは値段なりというよりも、値段以下の作りです。このあたりはやっぱり日産と感じてしまいます。
(見出しのザックス製ダンパーですが、どうやら前期型だけみたいです。
友人から後期モデルに乗せてもらったら、ゴツゴツしてました)。

※エクストレイルなど他車で最近言われるザックスは韓国ザックス製。デュアリスのヨーロッパ製ザックスとは全然別物です。

デュアリスに試乗してみると

内装に関する話題はおいといて、まずは試乗といってみます。デュアリスのエンジンをかけて走り出すと、まず、エンジンがいいです。上は回りませんが、下はトルク感たっぷり。効率の良さそうなCVTと合わせて、とっても気持ちよく加速できます。決して速くはないんですが、デュアリスの車重からすると考えられないような立派な加速。
聞けば新開発のCVTみたい。当たりのCVTにトルク重視のエンジンとくれば、普通の2000ccセダンのような加速を味わえてても納得といったところでしょう。

エンジン型式は「MR20DE」。このMR20というエンジン、デビュー当時よりも改良されたらしく、トヨタの同クラス4気筒エンジンと比較すれば質感高めです。まあまあ静かでまあまあスムーズ。日産が持つ低回転トルク重視の実用エンジンです。

足回りについて

走り出してすぐ感じる高級感。この乗り心地はすばらしい。ほんと220万という車両価格を忘れてしまいます。

かっちりとしたボディの剛性感と、高級車よりスムーズに動くショックで、本当にスモールサイズという車格を感じません。これは、ちょっとハンドルを切ればわかるし、ちょっとボコボコを通るだけでわかります。ショックの微低速域での減衰力がしっかりとでており、なおかつスムーズ。だからロールはゆっくり、乗り心地は柔らかめでもゆっくり動く。だから重厚感を感じさせる

デュアリスは、コーナーでのロールは小さく、絶対的には硬めのサスペンションだと思いますが、とにかくスムーズで超高級感あります。後で調べれば、ザックスという高級車向けのショックアブソーバーを作っているメーカーのショックを使っているらしいです。ザックスは、最近有名で、ビルシュタインに肩を並べる唯一のメーカーといわれます。F1が好きな方にはおなじみですね。

※追記:

デュアリスのショックは後期型より国内製ショックに変わったと言うことです。試乗してみると、よくもなく悪くもなくといった感じになってしまった。フロントシートに乗ってもそれなりにゴツゴツします。しかし、トヨタ車と比較すれば断然いい感じ。素性がいいといわれるショーワのショックを使うホンダ車と同レベルかな。
これでも純正ダンパーとしてはクルマ好きに積極的にオススメできるレベルをキープしています。ただしコストパフォーマンスは悪くなりました。

大きいフロントシート

デュアリスはヨーロッパでもっとも売れている日産車。そしてイギリスでの生産ということです。ということで、普通の国産車とはちょっと違うポイントをいくつか持っています。それが例えばフロントシート。十分な大きさにカッチリした座り心地。これならシートにうるさい方でも大きな不満はでないでしょう。

シートのホールド性はほどほどなので、レカロシートのような窮屈さはありません。確かにランバーサポートはレカロの方がしっかり背中を支えてくれるかもしれませんが、その値段を考えれば・・・。デュアリスなら純正で十分。

デュアリスに限らずヨーロッパで売られている日本車は、だいたいシートの出来が良くなっています。大きくて、しっかりしていて、硬め。日本仕様はチープなシートなのに、なんで?と思うことがしばしば。これはやはり連続して長距離を走るというヨーロッパのお国柄でしょう。
日本だとシートはチープでいいからわかりやすい豪華さが好まれるといいます。

リアシートは狭い

快適な広さと良く作られたフロントシートと対照的に、エマージェンシー的な2列目シート。フロントがいいだけに余計残念さが目立ちます。
リアシートが狭いのはサイズからして仕方ありません。全長が短いですから(全長は4315ミリ)。広めの横幅を生かした「2人がメイン」のクルマということですね。

追記:日産ジュークのリアシートよりは広い。ジュークの場合だと家族で1台というのは無理だが、デュアリスならなんとかなりそう。

総合的にこれはいい!5つ星評価

以上、一言でまとめれば値段以上の価値を持つデュアリスです。スカイラインよりもスムーズな走りと、旧セドリック以上の質感ある走り。おまけにおしゃれなSUVで快適サンルーフまでついてびっくり220万。輸入車ということを考えれば安いイメージで、車体の大きさ、クラスを抜かせば、250万円程度でもおかしくないほどの内容をもつクルマです。

注:後期になりショックアブソーバーの銘柄が変わってからは割高感も感じます。冷静に考えればコンパクトカーベースで220万ですから。
(全長は短いが横幅は1800mmに近いのでそんなに小さくはない)

これは輸入車とほとんど同価格帯。もちろんその分、一般的なコンパクトカーよりは内装も手が混んでていい感じですよ。色合いが黒だからなおさらそう感じます。

デュアリス、乗り味がいい感じ

当ホームページは独断を偏見を多く含みつつも、「辛口」が特徴。その中で、このデュアリスについては非常にいい評価となっています。
それはやはり、この乗り心地の質感が、誰でもわかるほどいいため。ぜひ試乗して驚いて頂きたいデュアリス、ショックアブソーバーの出来次第で自動車の印象はものすごく変わると思います。

それから、ペラペラの豪華さでなく、クルマの基本部分がしっかり作られているのも好感度大。実際、この価格で豪華というのは無理があります。だってデュアリスより高いクルマなんていくらでも走ってます。
(下記記事も目を通して下さい)

グレードと価格

デュアリスのグレード構成は基本が2タイプ。「20S」と「20G」。それぞれに4WDが選択可能。それ以外では数種類の特別仕様車が登場している。

  • デュアリス 20S ・・・ 新車時価格 前期195万円 後期209万円
  • デュアリス 20G ・・・ 新車時価格 前期220万円 後期230万円
  • デュアリス クロスライダー ・・・ 特別仕様車 254万円
  • デュアリス アーバンブラックレザー2 特別仕様車 257万円

価格は前期型が安く後期型が高い。走りの質感が高いのは前期。内装の質感が高いのは後期。

おすすめグレードはベーシックな20S。といいたいところだが、外気温時計が付かないらしい。20Sで特別不足している装備は外気温時計。冬期の路面凍結が目安になる重要な装備だが20Sには付かない。

そして大きな違いはサンルーフ。20Gではサンルーフが標準になる。それ以外の装備相違点は、本革ステアリング、ディスチャージヘッドライト、アームレスト、エアコンのオートかマニュアルかが違ってくる。エアコン以外は必要になればアフターパーツで交換が可能。

20Sと20Gの価格差は21〜25万円。サンルーフがいらない人には20Gは割高。サンルーフはいらないけれど本革ステアリングが欲しいなんていう場合は、日産ディーラーの営業マンに頼めば、部品発注して交換してくれると思う。価格は5万円くらいが予想できる。

特別仕様車の内容

特別仕様車、クロスライダーは外装の変更がメイン。ボディ下部がボディ同色カラーになり、車高ダウン、フロントマスクの変更など。20Gから20万円の上乗せなので、アフターのエアロパーツとローダウンスプリングを買うのと比べても高くない。
アーバンブラックレザー2は、車室内の変更がメイン。ヒーター付き本皮シートが付き内装の質感が上がっている。こちらの価格は27万円のアップ。「アーバンブラックレザー」、「アーバンブラウンレザー」という特別仕様車もあり。
クロスライダーもアーバンブランレザー2もお得感はあるが、特別仕様車は値引きが渋い場合が多い。実際の購入時には表記以上の差額になるかもしれない。

デュアリス、ぜひ乗ってみて

ニッサンデュアリス、もし試乗する機会があれば、ぜひ乗って驚いて下さい。エクステリアとインテリアはちょっとだけ痛いですけど、走ればその魅力に納得。中古車で買う場合は、スカイルーフがないグレードはお得感ある価格帯で取引されており大変オススメ。

デュアリスはミニSUVというジャンルですが、走りの質感は十分。間違いなく上級クラスに肉薄かそれ以上の上質感を持つ。日産ムラーノやトヨタ・ハリアー、ジオあたりに試乗して、乗り心地が良くないと思われる方には前期型のデュアリスを試して頂きたい。

乗り味やシートが良い反面、内装に関しては地味。質実剛健な実用車といった感じでまさにヨーロッパ的。ただし後期型では、メーター内には液晶ディスプレイが付くなど、よく目が行く部分はがんばっています。ケーハクな豪華さではなく、クルマとしての本質的な部分にチカラが掛けられているのはちょっと見ただけで感じます。大人のためのコンパクトSUVという印象を受けます。

それ以外には、外車の味を持ちつつメンテナンスは日本車とほぼ同等。こういった特徴もあります。「近くに外車ディーラーがないんだ・・・」。そんな方でも問題なし。


※後期モデルよりだいぶ乗り心地が変わってしまったので、過度の期待はなしでお願いします。デュアリスはもともとイギリス生産の輸入車でしたが、モデル途中から日産の九州工場で生産しているらしいです。

車両情報ディスプレイ。大きい画面で視認性も良い。オイル交換時期のメモリー機能が便利。

追記:ザックスのダンパーの耐久性

前期型デュアリスで使用されているダンパー(ショックアブソーバー)は有名なザックス製。純正装着品の中ではとても質感高いダンパーです。

しかしコレ、日産本社で働いている方の話によれば、ザックスは基本的にポルシェなど少量生産をしているメーカーの為のもの。量販メーカーの求める耐久性とはちょっと違うかもしれない。とのこと。実際に走行距離が少なくてトラブルが出ている前期型デュアリスもあるらしいです。

ということで、デュアリス後期モデルからは一般的なショックアブソーバーになっています。前期型よりゴツゴツします。

従来通りの国産車の耐久性、信頼性を求めるなら、後期型デュアリスの方がいいかもしれません。

日産 デュアリス

ニッサン

DUALIS (デュアリス)

  • 試乗グレード:“20G”
  • ミッション:CVT
  • 新車時価格:220万円

エンジン概要

  • エンジン型式:MR20DE
  • 排気量:2000cc

その他概要

  • ボディサイズ:4315/1780/1615mm
  • 車重:1420kg
  • 車両型式: KJ10(前期)
  • 発売時期:2007年5月〜
  • 新車時価格帯:195〜277万円

車両型式

  • KJ10 - 2000ccFF
  • KNJ10 - 2000cc4WD
当記事は「ヒラリー男爵」がお届けさせて頂きます。
ヒラリー男爵

系列サービスでご紹介中!

「自動車保険一括見積り」の比較。見積もりはメールか郵送で安心。
保険一括見積りサービスの比較サイト

系列サービスでご紹介中!

法人、個人事業主の「ETCカード」。複数枚契約が可能。審査無し?
セディナなど法人ETCカード

適合バッテリー

-

インターネットでバッテリー価格を確認
国産車バッテリー
ライバルと比較しての評価
エンジン質感 5段階評価
駆動系質感 5段階評価
足回りの質感 5段階評価
内装の質感 5段階評価
外装の質感 5段階評価
快適性 5段階評価
お買い得度 5段階評価


後期型のメーターパネル。メーターパネル内には液晶表示部付き。メーターは大きめでSUVらしさを感じる。


デュアリスの内装イメージ。前期型のメーターパネル。


質実剛健でヨーロッパイメージの内装は国内生産になっても変わらず。


ワイルド?どちらかといえば都会的。


特別仕様車・クロスライダー。フロントマスクの違いだけでなく、ローダウンサスによる車高ダウンとマフラーが変更される。


特別仕様車・クロスライダーのマフラー。

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

仕事柄ホンネを書けない?自動車評論家さま。対して閲覧ユーザー減少が怖い私達ウェブ制作者。
私達はアクセスしていただくために、ユーザー様のお役に立てることを優先します。

自動車のイメージ
長所短所を明確に、辛口評価(言いたい放題)
中古車購入にも役立つ自動車評価評論・試乗レポート。同価格帯で5段階評価。
「エンジン質感」「駆動系質感」「足回り質感」「内装質感」「外装質感」
「快適性」「コストパフォーマンス」

総合サイトマップ 間違いいっぱいの自動車選び http://car.oka-hero.co.uk/ 当サイト記事の転載を禁じます。

試乗比較しにくい中古車購入の時こそ、中古車購入時にも役に立つレポートを送り続けて16年。これからもドライな試乗レポートでお楽しみ下さい。