三菱・トッポ辛口試乗レポートP2/走行安定性と評価総合

三菱・自動車購入の試乗比較、中古車選びにも
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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2013年 三菱 トッポ
著:桃花)

三菱自動車
  • グレード:”M”
  • 型式:H82A
  • 車両価格:105万円〜
  • デビュー年:2008年〜

トッポ試乗インプレッション 「2」

辛口比較・評価評論の試乗レポート、三菱トッポ、グレード「M」。NAエンジン搭載シリーズで最廉価グレード。もちろん全グレード中もっとも低価格なお値段105万円。前ページからの続きです。

当ページは2ページ目です。 「走行安定性と評価総合」などを掲載中。


  1. 分割page - トッポ試乗「1-1」・クルマの特徴と内装
  2. このpage - トッポ試乗「1-2」・走行安定性と評価総合
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試乗:走行安定性など

タイヤ試乗しての第一印象、車体本体の印象は、初代EKワゴンとさしたる違いなしと評価。いや同時に乗り比べれば違いはあるかもしれませんが、その程度の差です。「軽自動車も良くなったね」なんて驚きは少しもありません

トッポのキャラクター的にはステアリングやブレーキのタッチは軽く、女性でも扱いやすいモノ。サスペンションはやや柔らかめながらバタバタし、段差や荒れた路面では大きくドタバタします。
変わらず良いところ、それは左右の揺すられ感の弱さ。軽自動車はグラグラするのが普通で、スズキ・ワゴンRなんて新しいモデルでも揺すられ感が強いんです。ハンドル切って歩道を越えて駐車場に止める時など、窓に頭をぶつけます。

またEKワゴンとの大きな違いは、4ATということ。初代EKワゴンは3ATだったので、とても高速巡航できるシロモノではなく、街中でも大きな衝撃と共に頻繁にキックダウンします。エンジン音だって苦痛の一言でした。実用的な最高速度を比較しても20キロくらいの差があります。
3AT、それと比較すれば4ATになって質感は大きくアップしています。

エンジンに関して

トッポエンジンルーム

エンジンは軽自動車ではスタンダードな3気筒エンジン。ミッションはこれに4ATが組み合わされます。

駆動力という面ではNAモデルの軽自動車で比較しても非力。ちょっと勢いよく加速しなければならない車線変更など、始めから諦めた方がいいです。シフトダウンして、加速体制に入って、すぐにシフトアップ。目的の速度になるまではなかなかに辛いモノがあります。

上り坂では速度が大きく落ちる、キックダウンの繰り返しになりがちだから、うまく走れるコツも覚えたいところ。三菱のエンジンといえば、1000回転から加速できる超低回転重視の大人っぽいエンジンが魅力だけど、流石に660ccにそれは感じられませんでした。

ガサツさなどエンジンフィーリングに関する評価は、軽自動車はどれも50歩100歩。そもそも軽自動車は車両価格が如何に低価格かが重要だから、動力源は普通に走れば問題なし。安くなければ意味がない!大事なのは省燃費性能とコストなんですね。

エクステリアについて

グラスエリアが広いと何が良いか、実際に運転してみるとメリットデメリットがあるのがわかりました。

ガラスが大きいと何がよい?

ガラスが大きいとメリットデメリットがあります。まずメリット。車室内スペースが実際より広く感じる。また視界がいいとか運転が気楽とかいいます。
つぎにデメリット。包まれ感なく腰高感を感じ、落ち着きが不足しがち。そこから安っぽさを感じる。細かな部分では車体の重量が重くなりがち。

筆者桃花の身長は160センチ。筆者が試乗した限りでは特別なメリットを感じません。勘違いしてもっと視界がいいものかと思ってました。確かに後方視界は良いです。しかしフロント足下の視界がいいとかは感じません。もっとフェンダー周辺とかの確認が出来るとウレシイ。そういえば、ウエストライン(※1)の高さは普通です。あえていえば、真上の信号が見やすいとかはあります。
どちらかといえば上方向に無駄に広い感じ。身長の高い方なら恩恵を受けられる可能性があります。

ごくごく慣れた道を気軽に走るにはこの方がいいかな。でも別にどっちでもいいかなと。実際にトッポ試乗されて味わって下さい。

※1.クルマを横から見てドアの鉄板部分とガラス部分のラインをウエストラインとかベルトラインとか呼ぶ。前にパンティーラインと呼んだ方がいて笑っちゃいました。

全高、ライバル軽自動車と比較

  • 三菱・トッポの全高 ・・・ 「1680mm/1700mm」
  • スズキ・ワゴンRの全高 ・・・ 「1660mm」
  • ダイハツ・ムーブの全高 ・・・ 「1630mm」
  • 日産・デイズの全高 ・・・ 「1620mm」

ムーブと比較すれば実に5cmも背が高い訳です。その分は概ね頭上のスペースに利用されていると思います。またトッポの後釜とも言える新世代EKワゴン&日産デイズ。こちらはさらに全高が低く、6cmの違いがあります。

参考:ダイハツ・ムーブ試乗レポート / 日産デイズ試乗レポート

標準装備、ここにご注意

トッポの車両価格はベーシックな「M」というグレードで約105万円。キャリーオーバーメインの内容からすると決して安くはありません。N-oneが発売された後のライフなんて、90万円代で装備充実していますから、トッポは割高なくらいです。
となれば装備内容で勝負。トッポはリモコンキー、電動格納式ドアミラー、間欠ワイパー、CDオーディオが標準装備。エクステリアもどことなく素のモデルのより立派に見えます。

注意したいのは、ABSがオプション。そして今や当たり前となった平均燃費計がありません。

ABSは必要か?

トッポはABSがオプション。もちろんないよりはあった方がいいのは間違いないけれど、安全装備を充実させ続ければ、価格上昇。車を買うこと自体が厳しくなるわけで、選択肢として用意されるのは嬉しいポイントです。

基本的に軽自動車全般でブレーキは効きません。タイヤがプアですからフロントタイヤはすぐにロックします。ブレーキは軽自動車の大きな弱点だから、ディーラーの試乗車でガンガン試した方が良いです。これをわかって上で、ABSが必要かどうか、考えてみて下さい。

軽自動車本来の狙いは、近距離を手軽に走るというのが1番でしょう。シートも走行性能もこのアタリを1番に考えているのがわかります。だから、時速50キロ以上出さない方も大勢居るわけです。低速時の緊急停止では、ABSより、如何に素早くガッチリとブレーキペダルを踏めるかどうかが重要だと考えます。

トッポの隠れた便利機能

さすが三菱車!といえるきめ細かな機能がトッポの大きな特徴。例えばヘッドライトを付けたままエンジンを切ると、ライトが消灯します。またリモコンキーには運転席のみロック解除出来るスイッチがあります。そして欧州車では常識ともいえるコンフォートフラッシャーを国産車ではいち早く装備。ウインカーに軽く触ると3回で勝手に消えるアレです。何といっても、余計な音が減って静かになります。

他メーカーならコストダウンでカットされてしまうような機能ですね。

三菱車のイメージ、特徴

三菱車のイメージといえば?独断と偏見で。

  • ボディデザインが無骨。エクステリアがコテコテ。
  • 電装品関係は最高レベルの気配りを持つ。
  • 軽量化関係は無視無視。
  • 極低回転での力強さを重視したエンジン。
  • 値引きに期待。そのぶん下取りが安い。
  • ブランドイメージが良くない。
  • サスペンションのバネは柔らかめ。実用モデルは近距離でのコンフォート性能重視。
  • ウインカー/ハザードの音がうるさい。ワイパーのリレーもうるさい。助手席側から音がする。
  • 韓国メーカーに技術を流出の可能性。

良いイメージも悪いイメージもありますが、結局一番はエクステリアデザインの問題でしょうか。女性が好んで買える三菱車ってありましたっけ?女性が欲しがらないクルマは男性も欲しくないという面もありますからね。これは大きな問題です。

toppoメーターtoppoセンターダッシュ

トッポ総合

三菱トッポ大きいグラスエリア、利便性の高さ、質感よりカジュアルさ重視という、しっかりと個性を持ち、存在する意味があるのがトッポ。いくつかの欠点さえ許容できれば、積極的に選べるだけの魅力を持ちます。小さいクルマはどれも一緒というご意見、もちろん否定はしません。どれも実用性最優先ですから。しかしトッポみたいな個性的な車種を比較対象に入れれば、自動車比較も楽しくなることは間違いありません

冷静に内容を評価すれば、軽自動車の中でも厳しい評価となるトッポ。またブランドイメージも最低レベルで知名度も低いです。トッポといえばお菓子でしょ?とか、三菱車なんて乗りたくないなんて方、一人はまわりにいませんか??

自分の相棒は自分で選ぶのが格好いい。でもクルマは高額なので資産でもあります。だから世間一般の評価も重要でしょう。売却価格・下取り価格にきっちり数字となって現れますからね。
トッポは個性的、でも質感は一歩劣る。それなのに価格はたいして安くない。そして売却価格は期待できない。実際に購入するには非常に勇気が必要だと思います。
ということはつまり、中古車でお得なトッポを購入。これが賢い選択肢ですね。

ミツビシ・トッポ

ミツビシ自動車

Toppo (トッポ)

  • テストグレード:”M”
  • ミッション:4AT
  • 価格:約105万円

当記事は「桃花」がお届けします
桃花

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ハッチは横開き。だからここに小物入れだって用意される。


素のグレードでも電脳格納式ドアミラーやライト光軸調整が付く。


運転席前の小物入れ。初代EKワゴンから続く流れでダッシュボードを支えるフレームから工夫されているのだろう。ライバル他車より使いやすいサイズ。フタを加工すればオンダッシュナビゲーションやPNDを設置できる。



グリルが取り外して洗える?珍しいギミック。車名ロゴだってカジュアル路線(ネタ路線?)

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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試乗比較しにくい中古車購入の時こそ、中古車購入時にも役に立つレポートを送り続けて16年。これからもドライな試乗レポートでお楽しみ下さい。