S600試乗・自動車比較評価

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(2012年記事 メルセデスベンツ Sクラス
著:桃花)

メルセデス
  • グレード:12気筒ロリンザー
  • 型式:W220型
  • 車両価格:1800万円〜2140万円くらい
  • デビュー年:-

メルセデスベンツ Sクラス・試乗インプレ(短評)

今回の辛口比較・評価評論の試乗ターゲット車は、メルセデスベンツSクラス。12気筒エンジン搭載のロリンザーモデルで左ハンドル。グレード名はS600なのかS55なのかわかりません。
パワフル&超高級な12気筒エンジンが魅力のS600。伝統あるメルセデスブランドにも惹かれマス。
今回はわたくし桃花がお届けする試乗短評なんです。一般人がベンツに乗ったらどう思う?
いってみればそんな感想文です。

メルセデスベンツの伝統やポリシー

この型のSクラスは「W220」と呼ばれます。このW220がまだ現役で発売されていた2005年頃、私は試乗させてもらったり、パッセンジャーとして乗せてもらったことがあります。
当時私はセルシオに乗っていたので、比較の対象としてベースになるのは8気筒エンジンのセルシオです。ちょっと役不足かもしれませんがベンツは大好きなので(知識不足ですが)精一杯がんばります。

それではまず、メルセデスベンツのクルマが素晴らしいのは皆様ご存じの通り。でもその前に伝統があり一貫したポリシーがあるからこそ、ブランドイメージも高いということをご紹介したいと思います。

メルセデスベンツは世界最古の自動車メーカーの一つ。ドイツで戦争中ヒトラー専用車を製造したり、2度の敗戦からの立ち直りを経てきた伝統があります。どんなモノでも伝統があるからブランドであり、ブランド品の一番のウリは伝統であると言われます。
またポリシー(信念)は安全性の重視。直進性の重視。レースへの参加。などなど、どのクルマにも通じるベンツらしさがあります(以前以上したAクラスはちょっと?でしたが)。

これらによってメルセデスベンツのブランドがあり、高いだけでなく、スタイルがいいだけでなく、乗ればすぐわかるクルマとしての素晴らしさがあります。量販車メーカーの王様はやっぱりベンツといえると私は思っています。

Sクラスのボディサイズ

W220型というSクラス、スタイリッシュでパーソナリティ溢れるデザインのため、パッと見そんなに大きくは見えないんですが、実はけっこう大きいんです。全長5045mm x 全幅1855mm x 全高1445mmということで、国産セダンのみならず国産車全般で比較しても、ここまでのサイズはなかなか思い浮かばないくらいの大きさ。

ちなみにこのサイズ、国産車ではトヨタ・セルシオと比較しても一回り大きいサイズ。Sクラスの方が全長が長いんでスラッと見え伸びやかでセクシー。全長が短いセダンにありがちな、ずんぐりむっくり感は全くないんです。
セダンは3BOXのためどうしてもある程度の全長がないとスタイリッシュには見えません。

W220型は美しいボディデザインになった反面、威圧感やフォーマルな印象は減ったといわれますが、実際にはメルセデスベンツらしさは残っていて、これだけのサイズ。近くで見れば存在感は十分すぎるほど。セダンに乗るならやはりある程度の大きさが必要という意味がわかってきます。

小回りの良さについて

ボディサイズが大きいと、小回りがきかないんじゃないかと想像しがちですが、実際はそうじゃありません。例えばこのSクラス、コンパクトセダンのように小回りがききます
最小回転半径のカタログ値がいくつかはわかりません。でも非常に小回りがききます。それはFR(後輪駆動)だからというのが理由の一つ。FRだとフロントタイヤの切れ角を大きくできるんですって。

これはセルシオでもクラウンでも一緒。見切りの悪いFF車(特にクーペ)より駐車場などでの取り回しもラク。ただセダンの場合はトランク後端部の見切りができません。このトランクについてはリアスポイラーが付いていると多少なりともガイドになってくれます。

試乗:内装

W220型Sクラスの内装は、一言でいえばドイツ車らしさがたっぷり。このモデルでは奇をてらうことなく、各スイッチはわかりやすく一般的な場所に配置されています。
また各スイッチはすべて押し心地がとても良く、確実にクリックした感触があります。もちろん途中で引っかかりなどもありません。運転中でも特別気を遣うことなく押せるこのスイッチ、例えば、「今押せたのかな?」なんて表示部で確認することもないですし、押せてなかったからもう一度。なんてこともありません

このスイッチに関して、国産車ではまっさきにコストダウンされてしまう場所。ほんの少し車両価格があがっても、ここはしっかりとした部品を使って頂きたいと常々感じています。だってこれ、アクティブセーフティですよ。そりゃカタログでアピールはできないかもしれません。でもスイッチは、あれこれいろいろな装備を付ける前に考える必要がある重要部分です。

室内の広さについて

室内の広さ、非常に広いとしか言いようがありません。リアシートの広さはもちろん、並みのセダンとは全く違った広さで、どれくらい広いかっていえば、例えば自分が助手席に座っていて、ゲストがリアシートに乗ったとき。こんな時普通ならシートを少し前に出すなんてことをしますが、このSクラスなら必要なし。それでもリアシート足下には十分なスペースが残ります。

それからフロントシートに関して、運転席と助手席の間が十分。ここに余裕があると、とにかく疲れません。非常に重要なポイントです。(この点ではセルシオも良い)。

そしてこれだけの広さを持ちながら、シートは大きくてゆったり。本皮もソフトで肌触り上々。決して柔らかめではないんですが、座れば体圧のかかる部分は沈み込み、しっかりと体をホールドしてくれます。体が滑ることもなければ疲れて座り直す必要もありません

ことシートに関しては国産車と大きく違います。そしてレカロシートなどとも違います。仕事が終わった後、一日中チェアに座ってデスクに向かっていた後でも苦痛を感じない素晴らしいシートだと思います。

試乗:乗り心地など

乗り心地についてはこれぞまさにメルセデスベンツ。バネは少し固め、ショックは伸び側減衰力が強め。そんな感じがします。低速時には段差を越えても体に衝撃は伝わってこないし、そもそもクルマがガタガタと振動しません。速度が出たときはクルマが伸び上がらず安心感が高い。こういった時のフロアの振動だって最小限。デコボコ道でもゴトゴトと音がすることもありません。

ハンドルを握った感覚、それは今まで味わったことがないほどの直進性の良さ。多少路面がうねってようが急加速をしようが、クルマは道の真ん中をビシッと進みます。国産車だとまっすぐ走るのが苦手なクルマもけっこうあります。トヨタとかホンダとか軽自動車とか。まっすぐ走るのなんてどれも一緒。そう思われる方にこそ乗って頂きたいのがメルセデスベンツ。私も以前は直進性なんて違いはないだろうと思っていました。

コーナーでは国産高級車と比較してやや重めのステアリングを切り込むと、角度が大きくなるにつれて手応えが増えてきます。まるで、「タイヤはガッチリ路面を掴んでるから心配ないよ!」と教えてくれているよう。
Sクラスにはホント普通に試乗しただけですので詳しいことはわかりません。助手席に座っていた時間の方が長いので、助手席で感じたフィーリングも含まれています。

試乗:エンジンについて

貴重な貴重な12気筒エンジン。振動は全然なく、音は低回転から高級な音。そして静か。アクセルを全開にすると1500回転くらいからフル加速。クルマが大きいから加速感なさそうですが、シートにグッと体が押さえつけられます。スピードメーターを見ているとものすごい勢いで速度が上がっていきます。
40キロくらいから加速させると、ものの数秒で150キロに到達。セルシオだって加速はいいし音も快音ですが、パワー感が全然違います。何しろ公表される出力トルクは2倍です。

スポーツカーの加速と静粛性、両方をもつSクラス。涼しい顔して強烈な加速ができるのは他のクルマにない魅力。不用意にキックダウンしないATながら、低回転から脅威の加速。普段はスポーティで楽しいと思っている高回転型エンジンも、これと比べてしまえば子供のおもちゃ。ベンツからすると、「あのクルマうるさいの遅いよね」なんて思われてもしかたない?

前期と後期の違いなど

W220ベンツSクラス、S600について、マイナーチェンジ前後の比較。前期と後期で変わった代表的な部分について。

  • ヘッドライトがキセノンになります。
  • 安全装備が強化されます。衝突の危険を察知してサンルーフがしまり助手席背もたれが起き上がります。
  • 内装が新しくなります。ナビ画面がワイドになりイメージ一新。
  • 「S600」グレードのエンジンが過給器付きに。
  • 「S350」グレードで3700ccエンジン搭載。

Sクラスを中古で買うなら

実は筆者である私、桃花は中古でこの型のSクラスが欲しいと思っています。中古車での相場は新車時からするとかなりお得な価格で、同年式のレクサスとかより全然お得です。

エンジンは3種類。12気筒、8気筒、6気筒と選べます。このうち12気筒と6気筒は多分だれでも気に入る最高のフィーリング。8気筒(S500)についてはベンツ独特の音ともいえるV8なので、好みかどうかチェックしてから決めるのがよさげです。

年式的には2003年〜2005年が後期モデルになります。それから故障トラブルの心配について、ベンツに詳しい方に聞いてみると、Sクラスに限っては特別信頼性に不安があることはない。とのこと。ただし、普通にありえる故障については経験されている方もいるとのこと。
つまり、運が悪ければ故障はする。でもまったく走らなくなる確率は低く、ちょっとしたトラブルは国産車と同じようなもの。例えばショックが出たりノイズがでたりパッキン劣化によるオイルにじみなど
どんなクルマでもゴム等の消耗品は交換する必要があるけれども、それさえ交換しなくてもいいか、中古車は全て運次第。国産車でも概ね一緒です。

熱によるトラブルを防ぐため、冬以外はエアコンを付けた方がいいとも言われているみたい。ボンネットの中で電動ファンが回ること、プラス、エアコン内にオイルが循環するといったハナシも。

メルセデスベンツ S600

メルセデス

S600 (S55?)

  • テストグレード:“12気筒ロリンザー
  • 型式:W220型(220176?)
  • 排気量:5500cc+過給器
  • エンジン:(12気筒)
  • ボディサイズ:5165/1855/1445mm
  • 車重:2035キロ程度
  • 価格:1800万円〜2140万円くらい
当記事は「桃花」がお届けさせて頂きます。
桃花

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辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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試乗比較しにくい中古車購入の時こそ、中古車購入時にも役に立つレポートを送り続けて16年。これからもドライな試乗レポートでお楽しみ下さい。