ロードスター簡単試乗P2/乗り心地や操縦性といった走行感覚

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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2016年記事 マツダ ロードスター
著:ヒラリー男爵)

ロードスター(ND)・試乗ちょいのり「2」

当ページで取り上げているのは、ロードスター・グレードは「S・レザーパッケージ」。2015年05月デビューのモデルで排気量は1500cc、4代目となるこのロードスターに短時間試乗しての第一印象をまとめています。

当ページは2ページ目です。「乗り心地や操縦性といった走行感覚」などを掲載中。

メーターロードスター・インパネ
マツダ
  • グレード:“Sレザーパッケージ”
  • 型式:ND5RC
  • 車両価格:314万円
  • デビュー年:2015年05月
  1. 分割page - ロードスター試乗「1-1」・エンジンやミッションの印象
  2. このpage - ロードスター試乗「1-2」・乗り心地やハンドリング感覚
このページは簡単な試乗による簡単な試乗レポート、プチインプレッションです

第一印象重視でより一般的な表現を心がけています。試乗内容は限定的。暇つぶし程度にご覧下さいませ。

試乗:走行感覚

ロードスター運転席足元

ブルブルとエンジンの振動が伝わってくるアイドリングから走り出すと、そこはこのNDロードスターならではの世界。高級セダンとかSUVとか、はたまたトラックとか、ぼぅーと運転していればそういったわかりやすさはない。ないんだけど気にすれば良さを感じるレベルの高さ。それがこのロードスターならではの世界。

試乗はSレザーパッケージの6ATに2名乗車。この状態で市街地からクネクネのある脇道を試乗。運転はとってもイージー。特別なクルマというよりは全然普通の乗用車。ドラポジから始まってハンドルもアクセルもブレーキも、さらには乗り心地だって子供っぽい演出はあんまりない。

イージーというのは「グラグラしない」とか「ラフな運転でも平気」という意味じゃなくて、言葉で表せばその中間。乗り心地も含めて、初めての運転でも思い通りに走らせやすいんだよね。

タイヤ乗り心地はフラット感が強くてアタリは柔らかい。アタリが柔らかいというのはよく聞く言葉だけど、試乗してみれば「はぁ〜?」なんて思うことがしょっちゅう。このロードスターはハッキリとアタリが柔らかい。2人乗車での重量増に、タイヤやブッシュ、ブルブルするボディなど含めた試乗車の状態でね。

現在ラインナップさせるマツダ車はどれも、サスペンションが突っ張って荒っぽい。デビュー当時のアテンザやCX-5は酷かったし、改良されたというCX-5だって酷かった。このロードスターの方が乗り心地が優しいというはびっくりするほかない。

さらに、その優しさの上で、ステアリングレスポンスは悪くない。ブニュブニュと曖昧かつワンテンポ遅れるハンドリングでないのはコーナーですぐわかり、S字カーブでは特に走りやすそう。ハンドルの操舵力も軽く、ステアリングギヤレシオもほどよくクイックなのだろう。日常的な走行限定だけど、この辺のバランスが良くてレベルが高いのはすぐわかった
本当にフロントが軽いからか、そう感じさせるセッティングか、軽いは正義という世界観にハマってしまいそうだw

今回、全開とフルブレーキを繰り返したり、意図的に挙動を乱すようなスポーティ走行は試せなかった。でも「気楽に走って気持ちいい」という魅力が感じられたので、これがロードスターというか良い味してると思った。

ボディのブルブル感は予想以上

ひとつ目の段差で「あれっ?」と思い、ふたつ目の段差で「確信」に変わったのが、ボディのブルブル感。このブルブル感は予想以上だった。これはボディ剛性足りないっていわれちゃうか?

段差といっても大したことないよくある小さなデコボコ。それからちょっとした橋の継ぎ目。こんなところでブルブルしちゃう。わざとなのか仕方なくなのか、ボディ剛性感に緩さを感じちゃうよね。これはいわゆる、段差を避けて走りたくなっちゃうタイプ。
もっとも、 これがあるから乗り心地が優しい、のかもしれない。ボディ固くて足も渋ければ、乗り心地はカッチンカッチンになっちゃうからね。

直進性は今ひとつ

ステアリングステアリング中立付近から操舵力軽く、路面インフォメーションだって伝わりやすいロードスターだけど、その割りをくっているのが直進安定性かな。

一応、ステアリングレスポンスが良いので、修正はけっこう無意識な感じ。総合すれば「直進性が悪い」とまではいかず、「まっすぐ走りにくい」といったレベル。
意外かもしれないが、同時期に同じような条件でディーラー試乗した4代目プリウス(ツーリングセレクション)の方が、直進性高くステアリングの落ち着きも良かった

従来までマツダ車といえば、ステアリング中立付近を重くし、外敵要素から影響を受けやすいんだけどなんとかしちゃうみたいなそんな味付けだった。モデルによっては違和感ない範囲でビシッと走る感じだったり、またモデルによっては極端に中立付近が重く、切り込んでいくと軽くなるようなモデルもあって。
車名でいえば3代目デミオや2代目アクセラセダンなど両極端な印象で、このNDロードスターはそのアクセラよりはよほど自然。

参考:50系プリウス / DE型デミオ / BL型アクセラ

視界について

如何に着座姿勢が低いといえど、幌を開けてオープンにしてしまえば、後方視界などに不満はなし。交差点での巻き込み確認なんてとってもラク。
前方はボンネット先端は見えないながらも、いわゆるワンモーションフォルムと呼ばれるコンパクトカーやミニバンなどよりは、よほどボンネットが見える。フロントが長いなんて心配する必要は全く無いと思うよ。

大きく気になるのは1点

フロントウインドの上部フレームが、常に目の前にあって圧迫感を与えてくる。身長172cmの筆者がやや緩いドライビングポジションを取った状態で、ここが気になる。シート座面高はおしりの部分は変えられず。

この圧迫感がどんな感じか感じてみると、普通のクルマではサンバイザーを下ろした状態で走行してるみたいな感じ。運転できないわけじゃないけど、やっぱり気になるってレベルかな。身長高いドライバーだとガマンが必要になると思う。ほんとはもっと、ドライバーの頭上側にフロントウインドが伸びてくればいいんだろうけど。

オープン時の快適性

ほろの開閉は手動だけどセンターロックのワンタッチ。スパッと後ろに放り投げる感覚でオープンにできる。だから短時間でオープンに変身。所要時間はドアミラーの開閉と同じくらいの時間かな。

オープンカーといえばやっぱり気持ちよさ。全身を使って複雑な動作でスポーティ走行が楽しめるバイクと比較すれば、面白さでは負けるかもしれないけれど、ヘルメットを被らないで良いという開放感はクルマの勝ち。

快適性は?といえば想像より不快じゃないと思う。サイドウインドを上げていれば顔に当たる風も気にならず。昔のロードスターでは髪の毛がビュンビュン前に持って行かれたけどねw NDロードスターでは風の流れをコントロールするシールド的パーツは全グレードで標準らしい。

静粛性はどうだろう?これについて他のオープンカー含め印象が思い出せず。そういえば比較しようとしたこともない。多分にして、オープンにしちゃうと不快なこもり音などが気にならないのだろう。中途半端に静かな状況が、最もノイズが気になるっことかもね。

運転席周りの内装

運転席

全体のデザインイメージは如何にもマツダ車といった感じで、パッと見の印象は悪くない。上級グレードだし、黒基調というのも効いているのだろう。

しかしよくよくみれば、ミドルクラスのクーペ、それもトップグレードとしてはやや不満。特別な部分といえば高く盛り上がったセンターコンソールくらいで、もう少しスペシャルな造形か何かがあってもいいと思う。

メインメーターエアコン操作部

細部を見れば、ATモデルでもセンターに大きなタコメーターがレイアウトされているのは嬉しい。実際のところ運転中は、速度より回転数を見ちゃうよね。それからアナログメーターをメインにした3眼タイプながらも、一つは液晶表示となっているのもご覧のとおり。このあたり派手な照明で盛り上げているわけじゃなくて、大人っぽくまとめていることに好感が持てる。

エアコン操作部のダイヤルやプッシュスイッチは回し心地や押し心地がデミオクラス。アクセラにはもっと気持ちよくて確実な操作感が指に伝わるスイッチが使われているから、ここはケチっちゃったかなw

ドアトリム上部

車内に乗り込んで一瞬、金属かと思ってしまったドアトリム上部は、触ってみれば樹脂系の感触だった。触ってみればツルツルで丁寧に磨かれているよう。塗装のコストはもしかしたら、けっこう立派なものかもしれないね。

金属だと安全性の不安の他に、夏は暑くて冬は冷たいなんて特徴もある。これならそんな心配もいりませんな。

ドラポジやシート

ペダルレイアウト1ペダルレイアウト2

ドラポジといえば大型クーペのようにアクセルペダルとブレーキペダルがレイアウトされ、大型クーペより好ましい位置にフットレストがレイアウトされる。右足でブレーキを踏むにはピッタリ。

旧型ロードスターとの比較では、ひざ上の部分が開放的になった。ペダルレイアウトよりなにより、ここの改善がものすごく嬉しい。旧型はまるでフォーミュラーにでも乗るように深く狭いところに足を入れるような感じだったからね。
これによってスペシャルな感じは減ったけど、代わりに気軽に運転しやすくなった。普通のクルマに乗るのと同じ感覚で乗り込め、運転できる

残念ながら欠点がないわけじゃない。オルガン式のアクセルペダルはもっと表面が滑ってくれないと特徴が生かせず。旧型もそうだったけど、かかとの位置を固定したままでの操作は難しく、足全体を押しこむか、かかとを浮かして踏み込むカタチになってしまう。
筆者が履いていたシューズは、プーマのドライビング用スニーカー。シート位置も変えてチェックしてみたけど、良い結果は得られず。

シート

シートは現代的に良いモノを期待していたけど、ちょっと違った。座面はお尻の骨で硬い部分に体重がのっかり、おしりが痛いとまではいかなくても微妙に気になる。ちなみに、体重62kgでお尻のお肉はちょっと薄め。

またシートバックは小さめで、ホールド感とはまた違った圧迫感がある。

それから今回レザーシートだったわけだけど、表皮は質感より滑りにくさを重視している印象を受けた。感触は薄くてゴワついてなくて、滑りにくいレザーという感じ。同じレザーシートといっても高級車のレザーとは全く違うけど、実用性的には悪くないんじゃないかな。

トランクルーム

トランクスペーストランク照明

室内では助手席の足元くらいしか、手荷物(というかバッグ)を置く場所がない。お財布&スマホ&キーケースを入れるくらいの小さなバッグなら、運転席シート後ろに入るかな?と思ったら無理だった。シートバックを一回起こせば入るかもしれないが、ドラポジ変わっちゃうし。

となると活躍してもらうのはトランクルーム。写真ではA3サイズが入る手提げバッグを入れている。このバッグを立てたままでの運転は難しそうだが、トランク底面には、前述の小型バッグ程度ならぐらつかないような堀状になっていて気配りがきいている。さらに、心配だったトランク内照明もちゃんとついていたw

その他、トランクのロックは、メインロックと連動するタイプ。平たく言えばハッチバック車と同じ。デートとなればお財布やスマホまでトランクに入れるかもしれず、どこか寄る度にトランクを開けなきゃいけないわけだけど、これならトランクオープナーを操作する手間は省けるね。

セカンドカー用途と考えると相当リッチ

「気軽にちょっとそこまで」なんて走り方がピッタリきそうなこのNDロードスター。実用性なんていうのも当然最低限だし、目的があるから走るのではなく、目的を作って走りに行きたくなるクルマという印象を受けた。まぁあれこれ考えなくても、クルマが生活に関係ないユーザーとか、趣味用というセカンドカーとか、そういう所有が理想なんじゃないかと。

すると、運転するより駐車しておく時間が長くなる。となると、屋根付きガレージがなければハードトップが欲しくなる。

2016年6月現在、ハードトップ仕様の公式アナウンスはなし。さぁハードトップは追加されるのか?追加されればとっても嬉しいけど、冷静になって考えればお値段的にどうだろう?? もしかしたらトップグレードのみにハードトップが用意されるかもしれない。
そうすると車両価格は330万あたりかそれ以上を考えなくてはならず。総額は400万円に近づくかなw

旧型のNCロードスターがあの価格で電動ハードトップだったことを考えると、このNDロードスターをセカンドカーに持つのは相当にリッチだね。
高級車が欲しいなんていうのとはまた違った憧れとして認識されるようになったら嬉しいと思います。


ロードスター・運転席から助手席ダッシュボードからドアトリム

ロードスターちょいのり総合

エクステリア・後ろ斜め初代NAロードスターを初めて運転した時、もう新車じゃ販売されていない中古車だったけど、良い方向に感動したのをハッキリ覚えている。逆にNB、NCロードスターではクルマのクセが気になって第一印象は良くなかった。

今回このNDロードスターに飽きるまで試乗出来たわけじゃないけど、第一印象はOK!筆者は最初によく感じたクルマは後でじっくり乗ってもだいたい良いと感じる方だから期待しちゃうな。”肩肘はらずに気軽に乗れる”という点から、言葉悪いけど下駄代わりのように所有できたらとっても嬉しいなと。MT好きだけどロードスター買うならATがいいと思っている。

残念なのはどうしても割高に感じてしまう車両価格。別にエンジンが1500ccだからってわけじゃない。気合入ってなさそうな普通の1500ccで、エンジンにフィットRSやスイスポみたいな魅力がないからだ。特別なクルマというのは飽きたらそこで寿命。乗るたびに踏みたくなるというか、もっとクルマの理解度を高めたいとか、エンジンだけはそうした何かがあれば、コストパフォーマンス面での印象はぜんぜん違う。

現状だと気軽さがウリのロードスターが、ミドルクラスのライバルと同価格帯。エコカー減税がないのもイタイ。場合によってはより本格的なフェアレディZ(380万円)に価格は近づく。これだと輸入車と同じに比較した方がいいくらいだろう。それくらい特殊なクルマとして認識して、変態と呼ばれるのも覚悟して、そして最も安価なベースグレードをオプション無しで購入するなんて買い方が良いかと思いました。それでも十分すぎるほどにリッチな選択肢だよね。

マツダ ロードスター(4代目)

マツダ

roadster (ロードスター)

  • 試乗グレード:“Sレザーパッケージ”
  • ミッション:6AT
  • 年式:2016年式
  • 型式:ND5RC
  • 車両価格:314万円

当記事は「ヒラリー男爵」がお届けします
ヒラリー男爵

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ATモデルでもセンターにタコメーターがレイアウトされる。



スイッチの触り心地は今ひとつ。


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