デミオ(ディーゼル)P5/他車比較と評価総合

自動車購入の試乗比較、中古車選びにも・マツダの特徴
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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2016年記事 マツダ デミオ(ディーゼル)
著:元自動車整備士&ヒラリー男爵)

デミオXD(ディーゼル)・試乗インプレ「5」

間違いいっぱいの自動車選びの試乗レポート。試乗車はマツダ・デミオ(4代目)。ディーゼルエンジンが登場し、新しいマツダらしさを強調する世代のデミオ。グレード「デミオXD・ディーゼル1500cc」

当ページは5ページ目です。「他車比較と評価総合」などを掲載中。

デミオ(ディーゼル)内装1デミオ(ディーゼル)内装2
マツダ
  • グレード:“XD”
  • 型式:DJ5FS
  • 車両価格:178万円
  • デビュー年:2014年10月〜

※内容は辛口評価です。試乗して購入の際のチェックポイントとしてお役に立てれば幸いです。

  1. 分割page - デミオ”XD” 「1-1」・エンジンと加速フィール
  2. 分割page - デミオ”XD” 「1-2」・ミッションとドライビング感覚
  3. 分割page - デミオ”XD” 「1-3」・内装と視界、ドライビングポジション
  4. 分割page - デミオ”XD” 「1-4」・車内スペースと細かな点
  5. このpage - デミオ”XD” 「1-5」・参考比較と総評

ページ内の一部画像はクリックで拡大します(ページ右の横長画像など)。

参考加速力

「デミオは速い!」「デミオは遅い!」評論家含めインターネット上には両方の感想がある。
結局のトコロ、デミオのディーゼルは速いのか遅いのか?先代DE型デミオのガソリン1500ccと中間加速を比較してみた。

DJ5型デミオ・1500ccディーゼル 6AT
  • メーター読み時速10kmから60kmまでの加速タイム ・・・ 4.80秒
  • メーター読み時速30kmから80kmまでの加速タイム ・・・ 6.09秒
  • メーター読み時速50kmから100kmまでの加速タイム ・・・ 7.48秒
DE5型デミオ・1500ccガソリン CVT
  • メーター読み時速10kmから60kmまでの加速タイム ・・・ 4.41秒
  • メーター読み時速30kmから80kmまでの加速タイム ・・・ 5.97秒
  • メーター読み時速50kmから100kmまでの加速タイム ・・・ 7.15秒

※速度は車載のスピードメーター読み。ストップウォッチで計測した2回の平均値。

DEデミオとDJデミオ感想としては、加速体制に入るまで遅く、最大加速中は速いDJ型ディーゼルのデミオ。ココ一発の瞬発力で勝るDE型ガソリンのデミオ。

ミッションの差からすると加速しやすいのは6ATと思いたいが、意外にもドライバビリティよく感じるのはDE型ガソリンのデミオの方。それからステップ式だとやっぱり、苦手な”谷”が出きちゃうね。

ハイブリッドのアクアと比較してみると?

近い条件で計測したアクアの中間加速。

  • メーター読み時速10kmから60kmまでの加速タイム ・・・ 4.66秒
  • メーター読み時速30kmから80kmまでの加速タイム ・・・ 5.63秒
  • メーター読み時速50kmから100kmまでの加速タイム ・・・ 7.88秒

計測条件は大人の男性2人乗車。ガソリン残量はメーター読み4分の3。エコモードOFF。バッテリー残量は半分以上。風はほぼなし。気温は26度。タイヤ空気圧(温間)フロント2.3キロ、リヤ2.1キロ。道路は直線。

踏んでいるとすぐにバッテリーが無くなってしまうアクア。バッテリー残量によって体感的な加速力は違いが出る。

ディーゼルの上級グレード

どのコンパクトカーもそうだけど、ベースグレードと上級グレードの差別化はとてもニクイ設定をしてくる。どれ買っても不足無い装備の高級車とは違うからね。でもマツダは特にシビアじゃないの?例えばエアコン調整ダイヤルだけで「無地」「シルバー塗装」「メッキ加工」と3種類!最近そんな気もする。

ディーゼル上級グレードの画像。

上級グレード1上級グレード2

上級グレード3上級グレード4

インパネやセンタークラスター周辺が加飾されて、表面素材的に軟質なソフトな仕上げになる。レッドステッチもついたり。また装備としてはCDプレーヤーとUSB接続端子が付く。非常に魅力を感じるのはセンターのアナログタコメーター!せっかく貴重な有段6ATを操るなら、価値ある装備じゃないかな。

兄弟車CX-3の内装画像

CX-3CX-3センタークラスター

同じ意匠というかほとんど同じCX-3のインパネ周辺。違いは赤が多く取り入れられていて、エアコン吹き出し口とかセンタークラスターとかに大きく赤が入る。個人的に思うところは、「黒x赤」は昔流行したカラーコンビ。流行は繰り返すといっても、まだちょっと古ぼかしさの方が強いんじゃないかって思う。

で、素のデミオが1番オトナっぽいと感じましたw

競合車と比較

デミオディーゼルの車両価格はプレミアムコンパクトカーというレベル。だからこの予算でコンパクトカーを狙うなら、燃費や走行感覚、または乗り心地など、いろいろ選択できる。

デミオ・ガソリンエンジン搭載車と比較

見た目は一緒だけど、試乗すれば同じクルマとは思えないのがガソリンエンジンを搭載したデミオ。グレード「13C」は車両価格135万円で、装備内容はこの「XD」と類似している。

ベーシックなポジショニングの「13C」は、とにかくバランス良いのが特徴。まるでトヨタ車のように、いやそれ以上に致命的な欠点がない。乗り心地と走行性能のバランスとか、重厚感と軽快感のバランスとか、筆者の評価軸を基準にすれば良い部分でまとまってる。

ディーゼル搭載車は個性が強い。つまり長所も短所もデカくて、面白みはスゴイけど、誰にでもオススメできるクルマじゃない。ガソリン搭載車の方はね、クルマにそこまで面白さを求めない方にはぜひ!オススメしたいクルマ。

条件によっての欠点、1300cc+ステップ式6ATはちょっと非力感ある。3人乗車以上だとけっこう非力で、この場合は“感”が強いんじゃない。一人乗車や平坦な道とか、全開踏んだことないユーザーなら問題ない。またディーゼル搭載車と比較すると静粛性が低く、一気に数レベルダウンする感じ。

参考:デミオ(ガソリンエンジン搭載車)試乗レポート

燃費が魅力のアクアと比較

渋滞中の市街地を除けば、つまり田舎道ではアクアに肉薄する燃費のデミオディーゼル。価格が近いこともありライバルと想定。

アクアは全体的にチープ。走行感覚も内装質感も。そしてハイブリッドは静かなの?と思ってしまうインバーターなど工業機械みたいなノイズ。デミオのディーゼルも不快な音だけど、アクアはそれ以上に不快な音を出すと思う。
それからブレーキ。めちゃくちゃ扱いにくくて運転好きな方向きじゃない。

ただしハンドリングはシャキッとしてて、デミオより走りやすいのはコーナー1つ曲がっただけでわかると思う。それから狭い道での走りやすさはデミオより上。インパネやエンジンフード先端が低いのが効いてる可能性。

クルマの立派さでみれば全体的にデミオの圧倒的勝利。だけどコンパクトカーとして大事な部分がアクアの勝ち。所有満足度でデミオ。気軽に日々のオトモにするならアクアかな。

参考:アクア試乗レポート

車両価格が近いフィットRSと比較

フロントシート優先のデミオに対して、リアシート優先のフィット。乗用車感覚が強いのはデミオだけど、「RS」限定なら楽しいのはフィット。

ディーゼルの新しいモノ感は素晴らしい。だけどフィットRSのガソリンエンジンも独自の魅力に溢れている。音がね、特性がね、何度も味わいたくなっちゃうのよ

このRSだけのショックアブソーバーも、ベースグレードとは全く違うモノ。これはこれで欠点強いモノの、デミオのそれと比較すればコッチの方がいい。デミオディーゼルだとフィット13Gでもチトきついかな。

参考:フィットRS試乗レポート

車両価格が近いアクセラ1500ccと比較

アクセラ1500ccってデミオの価格と被るん、ですよね。これは迷っちゃうかも。

車格違いで迷った場合、基本的に車格で選ぶことを推奨。装備は後でも追加できるけど、後でいくらお金を積んでも、上のクラスには成れないのがクルマだからね。

じゃあ比較のポイントは?アクセラの方がボディサイズがでかい。普通に運転する分には変わらなくても、車庫や私道などで違いがでる可能性有り。慣れだろうけどね。
それからコスト面。燃費は走行パターンによってはデミオの圧勝だろう。また売却時の価格。アクセラの売却価格とか下取り価格はもの凄く不安。

ボディサイズと車両価格以外のコスト面。ここが許せれば全面的にアクセラ有利。6ATの良さがわかるのもやっぱりアクセラ。

参考:アクセラ簡単試乗レポート

大幅値引きが期待できるVWポロと比較

ご存じVWは問題でイメージダウンの真っ最中。どこまで落ちるかわからないが、とりあえず値引きなど条件面はかなり良くなっている様子。

ポロの新車価格は219円〜。ということは、デミオのライバルになっちゃうかもしれない!

クルマの内容で比較すれば、多くの部分でポロ優勢。なにしろ6型ゴルフをショートにしたようなクルマだから、事実上クラスが違うわけだ。

数少ないデミオ優勢の部分はミッション。VWの7速DSGは唐突感が強い時があったり、やけに低回転でせわしくなくシフトチェンジしたり、忙しいしギクシャクしやすい。ここではウルトラマイルドな特性のデミオ6ATが立派。容易に優しく走れるしシフトチェンジ回数も少なくて優雅。

それからボディデザイン。ポロとデミオは目指す方向性が違うのは一目瞭然。どっちが良いというワケじゃないけどポロは人畜無害という言葉がピッタリ。コンパクトクーペのようなエクステリアデザインを持つデミオに魅力を感じる方は多いと思う。

最後に燃料代。間違いなくデミオの方が安く済むハズ。だけどポロなら、自分ならレギュラー入れちゃうな。

参考:VWポロ試乗レポート

サスペンションで選べばヴィッツG'sと比較

デミオのサスペンションは質が悪すぎる。このせいで運転も楽しくないんじゃないの??と感じたらオススメはヴィッツRS-G's。新車価格は5MTとCVTが共に190万円。

このクルマ、ベースグレードのサスを変えた「RS」というグレードから、またサスを変えたクルマ。外観変えてお茶を濁しているけど、本質的にはそんな感じ。サス変えて高くなって、またサス変えて高くなってw

ただこれが、試乗するとかなり良い!5MTをメインに運転したんだけど、乗り始めからメチャクチャ体に馴染む。クルマが挙動を教えてくれるからね。しっかり反応を返しながら応えてくれるクルマというのはイキナリ振り回したくなる。

欠点はやっぱりヴィッツの内装。デザインも質感も。そしてまさに”低レベル実用車の中心的印象を持つエンジン”。加速力は排気量並みだけど、フィーリング悪すぎ。トラックみたいなディーゼルと比較するのもあれだけどね。

運転好きで完成品が好きというならヴィッツG''s良いよね。
それかクルマ好きなら、車買ったら20〜30万円クラスの車高調を買ったっていい。あと運転席シート。

参考:ヴィッツRS-G's試乗レポート

個性的で面白いクルマが好きなら!FAT500

「面白みのあるクルマ選びがしたい!」とお考えの方は意外と多いようで、「良いクルマ」とか「お得なクルマ」を探す人だけじゃないみたい。

デミオも面白みで選ぶからこそディーゼルという選択肢。燃料費もあるだろうけど少なからず、新しいエンジンに触れてみたいという好奇心があるはず。

同じように、小さくとも面白みの強いクルマがある。イタリアFIATの「500」というクルマ。この500はグレードによって2気筒エンジンとシングルクラッチ方式の自動MTを搭載。めちゃくちゃ個性的に加速します。エンジンの鼓動を聞きながらドライブという感じが非常にユニーク。
魅力を一言で表せば”洗練されたボディデザインでポンコツ感を楽しめる”わけだけど、デミオより乗り心地は上質。ハンドリングもデミオより走りやすい。車両価格は200万円弱。

また「ポンコツじゃない500」なんていうのも存在し、車名はアバルト500になる。アバルトというチューニングメーカーより販売され、日本ではファミリーなどで購入可能。こちらはパワフルだけど乗りやすいセッティング。あちこち穏やかな特性で走りやすさは十分。わかりやすさはないけれど、非常に立派になった500として魅力大。車両価格は300万円弱。

参考:FIAT500試乗レポ / アバルト500試乗レポ

デミオ(メーター・昼)デミオ(メーター・夜間)

デミオ(ディーゼル)総評

デミオディーゼルデミオの特徴をココまで書いてきて改めて思うのは、マツダファミリーという意識の強さ。「マツダの最低クラス」というんじゃなくて、「小さいマツダのクルマ」という感覚が強い。ボディデザイン、内装、走行感覚、とにかく統一感があって、小さいクルマが欲しいからデミオにした、とチョイスしやすい。アテンザメインのデミオセカンドカーなんていうのもピッタリで、積極的にデミオを選びたくなる組み合わせ。

上記を除いたクルマ自体の評価では、やはり燃費重視のエコノミー重視モデルという印象が強い。実際に開けた道でのディーゼルはとってもエコノミー。そして上級車指向の乗り味という魅力。

反面、日常での乗り味は今一つだし、ハンドリングは楽しいというより今一つだし、ドライバーにとっては単に絶対性能を重視したモデル。助手席同乗者にとってはそんなに悪くはないんだけどね。

さらにこんな乗り味を除いた部分で魅力的なのは、自由度の高いドライビングポジション。視界とかボディ見切りの悪ささえ気にならなければ、コレだけで購入理由になるほどだと思う。

ということで、マツダファミリーで統一できる家庭、ハイブリッド以外のエコノミー車を希望、助手席に乗ることも多い、ドラポジに惚れた。この辺りがデミオディーゼルを積極的に選べるポイントかなと。詳細は各コーナーでチェックしてみて下さい。

マツダ デミオ

マツダ

demio (デミオ)

  • グレード:“XD”
  • ミッション:6AT
  • 型式:DJ5FS
  • 年式:2015年モデル
  • 新車時価格:178万円

「元自動車整備士」監修、「ヒラリー男爵」執筆でお届けさせて頂きます。
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窓枠は、防音に気配りされている様子。


自己主張の小さいウインカーミラー。



新旧デミオツーショット。


塗装のレベルはかなり上がった。磨きが素晴らしい感覚で、いわゆる柚肌はかなり少なめ。



CX-3の内装。




ディーゼル上級グレードの内装。

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