デミオ(ディーゼル)P3/内装やドラポジ

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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2016年記事 マツダ デミオ(ディーゼル)
著:元自動車整備士&ヒラリー男爵)

マツダ
  • グレード:“XD”
  • 型式:DJ5FS
  • 車両価格:178万円
  • デビュー年:2014年10月〜

デミオXD(ディーゼル)・試乗インプレ「3」

間違いいっぱいの自動車選びの試乗レポート。試乗車はマツダ・デミオ(4代目)。ディーゼルエンジンが登場し、新しいマツダらしさを強調する世代のデミオ。グレード「デミオXD・ディーゼル1500cc」

当ページは3ページ目です。「内装と視界、ドライビングポジション」などを掲載中。


  1. 分割page - デミオ”XD” 「1-1」・エンジンと加速フィール
  2. 分割page - デミオ”XD” 「1-2」・ミッションとドライビング感覚
  3. このpage - デミオ”XD” 「1-3」・内装と視界、ドライビングポジション
  4. 分割page - デミオ”XD” 「1-4」・車内スペースと細かな点
  5. 分割page - デミオ”XD” 「1-5」・参考比較と総評
デミオ(ディーゼル)内装1デミオ(ディーゼル)内装2

ボディデザインと運転席からの視界

ボディデザイン


先代もその前のデミオも、見切りが良くて狭い駐車場でもラクラクという長所があった。左側寄せるのは全国産車で比較してもトップレベルの簡単さだし、走行中も車線内のどこを走っているかが手に取るようにわかる。
参考:3代目デミオ試乗レポ / 2代目デミオ試乗レポ

今回のDJ型デミオはエクステリアデザインがグッと優雅になった。特にフロントセクションは高級欧州車のように立派。その分、ワリを食らうことになったのは見切りと運転席からの視界。車両感覚が取りにくく、もっと大きいクルマの方が全然ラク(デミオに限らずよくあること)。

Aピラー左Aピラー右

Aピラーは太く、ドライバーの着座位置からすれば遠目に位置する。通常Aピラーは、「より奧から」「より寝て」デザインされているクルマほどピラーが邪魔になりやすい傾向。3角窓があるタイプを想像して頂ければわかりやすいと思う。

このデミオはピラーが太いという欠点はあるももの、その他の条件は悪くないはず。それでも視界は悪く、交差点での死角はフィットなどと大差ない。原因はもしかしたら、外寄りのシート配置にある可能性も。ボディとドアミラーの隙間は、他車より効果的に利用できる。

後方視界

悪いのは前方視界だけじゃない。リアクオーターからリアにかけての視界も悪い

交差点での巻き込み確認で、勢いよく走ってくる自転車などを確実に確認するために大事な斜め後方の視界。まるでクーペを運転してるように見づらい。

リアドアのウインドーが小さく、ハッチへ続くCピラーが太いから。

リアウインドも高い位置にあり、狭い場所では苦労するかも。ただバックモニターが一般的だから無問題かな。

ということでこのデミオは、「4枚ドアが付いたクーペ」みたいな感覚でとらえるのがベスト。

試乗:フロント周辺の内装

内装1内装2

デミオの内装を見て思うのは、「オトナの男性が乗れるデザイン」。こんな印象がメチャクチャ強い。もちろん褒め言葉。

コンパクトカーっていうとどうしても、ポップで親しみやすさを重視したり、使い勝手重視になりがちだからね。インパネ周辺は他のマツダアニキ分車種と同じ系統で統一され、メーターレイアウトも大きく違わない。マツダで統一する家庭はどれを運転しても同じ感覚でドライバーズシートに座れると思う。

質感という点で評価すれば、素材の質感はあまりよくない。意外にもメチャクチャ評価の低かった先代デミオと同レベル。例えばダッシュボードのシボはミゾが浅く、またデザインもチープ。さらにテカテカしやすくて眩しい。もうちょっと気配りが欲しいというレベル。

カップルディスタンス画像左。このデミオで素晴らしい点の一つ。カップルディスタンス(左右シート間距離)がものすごく広い。実寸で20cmほどはある。

カップルディスタンスが広いと感じたフィットでもここまでなかったと思う。

クラスでは珍しい”優れた”ドラポジ

デミオ最大の長所ともいえるのが、優れた、そして微調整可能なドライビングポジション。以下、箇条書き。

  • ペダルの位置が良い位置。
  • ハンドルはチルト&テレスコピック(上下&前後)付きで可動範囲大きい。
  • シートは前後、背もたれ角度、高さ、全て微調整が可能。

ペダルの位置、コンパクトなFF車といえば、内側よりにレイアウトさせるのが当たり前。ペダルのすぐ隣はタイヤハウスだからね。でもデミオは違うよ。ドラポジを重視したFF車の足下は、FR車より快適というのを教えてくれる。
好みを言わせて頂ければ、ブレーキペダルが高く、遊びが少ない。シティユースが続くとちょっと疲れる。

ステアリングは前後するだけでも立派なのに、これがまた可動範囲が広い!

そしてシート。パワーシートと比較すれば手動シートは微調整効かないのが欠点。だけどデミオは違うよ。スポーティカーの手動シートと同じくらい、微調整が可能。よくをいえば、シートリフターを下げると座面が前上がりになっちゃうんだけどね、これはワザとかも。

ここまでドラポジが快適なコンパクトカーは、実質2人乗りのホンダCR-Zくらいしか思いつかず。
それから例えばメルセデスベンツ。CクラスのパワーシートはSクラスと同じように微調整が可能で、また滑らかに動作する。車格関係なしに重要な部分だと思うから、メルセデスベンツのこうした考え方が好き。

マツダのデミオも、まだ多少の不満(後述)があるけれど、同じようにドラポジを重視する姿勢には好感がもてる。

参考:ホンダCR-Z試乗レポート

流行を優先したような、満足できない部分もある

最近マツダは盛んに、ドラポジの重要性をCMしてる。確かにドラポジって、MT車では極端に運転しやすさを左右するよね。マツダは3ペダルMTを多くラインナップし、低く身動き取りにくいシートが多いし、とても納得。

でもね、「だったらトコトンやれぃ」と感じる部分も少し

フロント視界

ナビゲーションディスプレイの設置場所。これは流行に合わせちゃっただろう?なんて思う。ディスプレイは見やすい位置だけど、運転中100%ナビ使う人っている??

ここがこんなだと、車両左前の感覚が取りにくいと思う。やっぱり目線の先はダッシュボード中央奧で、その先は車両左側の先端でって。今回、VWの一部純正ナビより気になった。
さらにこのディスプレイ、キーオフにしてからナビシステムがオフになるまでの間は減光せず。これは一部を除き当然。でもデミオは、すぐにナビが切れてくれないんだよね。夜間メチャクチャ眩しい。

別にコレでも、前倒しでも可能なら問題なし。ポップアップとは言わないから、マイナーチェンジで改良して欲しい最優先項目

ステアリング

メインメーターのスピードメーターが縦にデカイ(これも流行?)。そして、それが原因かもでステアリング直径が気持ちデカイ。最近は腕を動かす量が少なくて済む、小さめなステアリングが一般的だったりするんだけど、デミオのステアリングはドラポジからすると、ちょっと大きく感じる

メーターに被っちゃうから希望の位置までステアリングを下げられないし、シートリフターを上げればステアリング下の方での操作がきつくなる。

センタークラスター下部

最後にやや不満な点。デミオのセンタークラスター下部、フロント乗員のヒザの部分だけど、軽く踏ん張っただけでグニャグニャする。助手席の人が大股で座れば、ドライバーが意識しちゃうほど、ココが動く。

人間とクルマが触れる部分はとても重要。というのなら、ここはもっと剛性が欲しい。余計なとこに神経が飛ぶし、安心感だって乏しい。実際に強度が低いワケじゃないんだけどね。CX-3も一緒。

ペダルとスロットル特性

ブレーキペダルとアクセルペダルペダル位置はOK。そしてアクセルペダルはオルガン式ペダルが採用されている。「コレはかかと固定でいける」とか「奧の方で調整しやすい」なんてメリットがある。で、このメリットを得るためには、ペダル上と足裏が滑らなきゃならないんだけど、それも問題なし。気になる事すらない。

そして合わせて肝心なのはアクセルのスロットル特性。どんなにペダルが良くたって、特性が扱いにくけりゃ意味ないからね。

低回転からアクセルを開けた時の操縦性が悪い事は、エンジンの項目で述べさせて頂いた。じゃあ、ゆっくり発進や巡航中はどうかというと、欧州車みたいな感じ。

10%くらいアクセルペダル踏んで加速して、3〜5%のペダル開度で巡航。ほとんど足を乗せているだけ。

こんななのに発進加速はギクシャクしない。巡航中は「ちょっとアクセル戻して燃費稼ぐ」なんて意識もしないでいい
ディーゼルだからかステップ式ATだからか、セッティングの妙なのか。個人的には好きな特性かな。

デミオ(メーター・昼)デミオ(メーター・夜間)

燃費、試してみた

デミオディーゼルの燃費は予想以上に素晴らしかった!

デミオディーゼル燃費(市街地)デミオディーゼル燃費(郊外&高速)

画像左は進まない渋滞も多い市街地。11.0km/L。予想通りというかこんな感じ。数字自体は立派だけど、ハイブリッドと比較すれば大幅に燃費悪い。

画像右はトータル700km走行しての燃費。22.6km/L。空いた郊外やアップダウンあるワインディング、高速道路まで、ただ大人しく走っただけじゃい走行後の燃費。こちらは予想以上。アクア辺りと比較しても大きくは変わらず。
ということでデミオのディーゼル、燃費は素晴らしいのがわかった。さらに燃料はレギュラーガソリンと比較して10%ほど安い軽油。すみませんディーゼル舐めてましたw

※他車でも少し燃費を取り上げています。アクア試乗 / プリウス試乗

また今回、試乗の一番最後に、満タン方で車載燃費計の誤差を計測した。結果、誤差は3%程度。筆者が知っている限りの他車と比較すれば誤差は小さい。もちろん燃費良い方向に表示されるけど、中には10%近くサバ読んでる車種もあったから、これは十分信用して良いと思う。

マツダ デミオ

マツダ

demio (デミオ)

  • グレード:“XD”
  • ミッション:6AT
  • 型式:DJ5FS
  • 年式:2015年モデル
  • 新車時価格:178万円

「元自動車整備士」監修、「ヒラリー男爵」執筆でお届けさせて頂きます。
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試乗中の燃費。市街地と、試乗トータル。ディーゼルの燃費は想像以上に良かった。




視界はちょっと、車両感覚が取りにくい。

ブレーキペダル
ペダルはしっかり、右足で操作することが考えられた位置。


カップルディスタンスが広い!



スタバのベンティサイズがしっかり置けるセンターコンソール。ドアカップホルダーは少し厳しい。


ドアミラーリモコンは良くできてる。一方で開閉スイッチは、ちょっと手間取った。

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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試乗比較しにくい中古車購入の時こそ、中古車購入時にも役に立つレポートを送り続けて16年。これからもドライな試乗レポートでお楽しみ下さい。