デミオ(スポルト)P5/競合車との比較 

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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2014年記事 マツダ デミオ(スポルト)
著:元自動車整備士&ヒラリー男爵)

マツダ
  • グレード:“スポルト”
  • 型式:DE5FS
  • 車両価格:158万円
  • デビュー年:2007年7月〜

3代目デミオ(スポルト)・試乗インプレ「5」

今回の試乗レポートは、マツダ・デミオ(3代目)。コンパクトになって塊感が強調された型のデミオ。デビューは2007年。当ページでは「1500cc・スポルト」の試乗記をお届けしています。前ページからの続きになります。

当ページは5ページ目です。「ライバルとの比較やグレード、装備」などを掲載中。


  1. 分割page - デミオ”スポルト” 「1-1」・内装とエンジン&ミッション
  2. 分割page - デミオ”スポルト” 「1-2」・走行感覚と扱いやすさ
  3. 分割page - デミオ”スポルト” 「1-3」・快適性と実用性、リアシート
  4. 分割page - デミオ”スポルト” 「1-4」・参考データと市販パーツ
  5. このpage - デミオ”スポルト” 「1-5」・競合車との比較と総評
デミオの内装1デミオの内装2

競合車と比較

同じようなディメンションを持ち、同じような価格で売られるコンパクトカー。意外にも個性豊かで選ぶ楽しみがあります。限られたコストがあっちに掛けられていたり、こっちに掛けられていたり。キャラクター別にわけ簡単に比較します。今回、bBやキューブといったハイト系コンパクトは省いています。

同じようなキャラクターの競合車

デミオと並びフロントシート優先のコンパクトカーといえば、スズキ・スイフト。こちらも走行の質感重視&コンパクトだからこそのエクステリアデザインが魅力。

スイフトは内装の質感が一歩抜けている。上質さを売りにしたノーブルなデザインはCセグメントに迫る高級感を持ち、満足感の高さは期待できる。また乗り心地に関する質感も高く、リアサスのストローク感が乏しいことを除けば概ね良好。全体的に上級指向で簡単にはライバルが追いつけないだろうと思われるだけの差がある。

一方で走りやすさに関してはややクセがあり、慣れるまでは走りにくい。加速〜巡航、曲がるという走りやすさではデミオの圧勝。乗員の疲れにくさもデミオが優れ、また狭いところでもデミオの方が見切りがいい。

デミオとスイフト、走るという点に長所を持っているのが共通点。リアシートが使い物にならないのも共通点。

参考:スズキ・スイフト(評価の高い3代目)

なお、マイナーチェンジで登場した「デュアルジェットエンジン」搭載グレードは車両価格が10万円上がり、値引きも厳しいので、いまのところパスするのが吉。

居住空間を優先した競合車

ホンダ・フィットと日産ノート、走行性能より居住空間の広さを重視したタイプ。何が楽しくて狭いクルマを選ばなきゃいけないんだ?というならこの2台が選択肢。確かに、コンパクトカーこそスペースが重要。よくわかります。コンパクトカー選びの中心ですね。

どちらかといえばデミオとは別ジャンル。だから比較対象じゃないといった方が正しいかも。
参考:ホンダ・フィット(2代目)試乗レポート
参考: 日産:ノート(2代目)試乗レポート

定番の競合車

トヨタ・ヴィッツと日産マーチ。昔からの定番と言うだけでなく、ディーラー店舗数でいっても定番のこの2台。
まずヴィッツ。キャラクター的には、スペース優先タイプと走行優先タイプの中間という感じ。CVTの感触がよく、またトヨタ車を乗っている方には変わらぬ自然さで走れるのが利点。
久々にトヨタの70点主義を久々に思い出した。中間的な選択肢として。

内容でいえば全ての質感が低め安定。エンジンも乗り味も操縦性も、内装含めどれもが低レベル。ただしお値段が安め。値引きだって期待できる。
参考:トヨタ・ヴィッツ(3代目130系)試乗レポート

次にマーチ。写真のマーチは4代目。4代目にして初のタイ生産輸入車として話題となったモデル。これはオフロード車のような乗り味で、ゆっくり走ろうが飛ばそうが良いところは何もなし。内外装の質感だって日産とは思えないほど低品質。それでいて値段が高い。少なくても安くはありません。
さらにいえば、3代目の素晴らしきボディデザインも捨て去り、アジアンチックなデザインに。
参考・日産マーチ(K13系)試乗レポート

スポーティグレードで比較

※関連ページ:2014コンパクトカー比較(スポーティグレード編)

※関連ページ:2013〜14コンパクトカー比較(スポーティグレード編)

スイフトのスポーティグレードがお馴染み「スポーツ」。通称スイスポデミオの「sport」とはスペルが一緒で読み方が違うだけらしい。
だから一見、ちょうどいいライバルのように思える。しかし実際はまるっきり別物。

スイスポ=スポーティ。デミオ=一般車。

そうなんです。いやスイスポ、スペックを見るだけだと全然たいしたことありません。走り出してもエンジン回転数5000回転までは至って普通。それがトップエンドまで使うと評価一転、本性を現す。別に速くも何ともないんだけど、上で加速力を増すこの特性がスポーティ。ホンダのDOHC-VTECが好きだった方なら気に入ると思う。官能表現でいえばプチVTECかな。
そしてエンジン以外、内装含め質感高いのは素のスイフト譲りだ。このあたりはクラスNo1といっていいほど。

高回転型エンジンなんて旧来的という意見はごもっとも。スポーティなんてイメージの問題かもしれない。それでも個性の強いエンジンというだけで評価出来る。ワクワクしますね。

参考:スズキ・スイフト(評価の高い3代目)試乗レポート

もちろん、実際の所は基本がコンパクトカーだからスポーティと言えない部分が多々ある。どうせリアシートは使えないのだから、他クラスと比較するなら中古でまともなスポーティモデルを狙うという手はある。

コンパクトな実用車として開発された車種をスポーティに仕上げるなんて無理がある。少なくても設計からローコストで仕上げたクルマをレベルアップさせると、割高になってしまうのは容易に想像出来る。
ここにデミオがライバルとして存在する意味がある!分をわきまえたポジション。このクラスだからこその魅力。走りやすさに特化したようなデミオなら巡航から市街地、狭い住宅街までクラスNo1の走りやすさ。自然な走りやすさはスイフトを圧倒。走りやすいクルマで走りたいように走る、これだって十分スポーティ。

実際に購入の際には、デミオ・スポルトとは一クラス違うだけの価格差がでる。スイスポは取得税減税がなかったり値引きが厳しかったりで総額200万円強。筆者が見積もりした時には、在庫車でもナビゲーションサービスの値引きなしという結果に。見かけ上の価格に騙されてはいけません。
デミオもエコカー減税はなく、かつベースグレードとそう変わらぬ走行感覚。ただし条件面で期待できます。

番外編その1・コルトラリーアート

コルト・ラリーアート・バージョンR。スイフトが別物だといえばコイツは規格外。新車時の価格も総額250万円値引き無し。
コルトの何が凄いかって、ベースモデルからのカスタム具合が半端ない。コルトの特徴は、スポーティというには不向きな面が多々あれど、要所要所は素晴らしい本格指向。

具体的には、エンジン、ターボ加給されるエンジンはゆるゆるでまったくスポーティでない上にトルク不足の超低回転域。燃費もやや悪い。カタログ値ほどの馬力も感じない。ドラポジ、まるでミニバン。走行感覚、高級車のような超安定志向。ハイギヤードすぎるギヤ比などネガティブな部分がずらり並ぶ。

ネガティブな部分が並ぶ反面、ポジティブな部分はものすごく素晴らしい。同クラス他車とは比べものにならず。

適度なパワー感といってもフロントタイヤを楽々ホイルスピンさせるだけのパワーはあるし、搭載されるゲトラグ製MTと比較すればスイスポのMTなんてゴミ同然。
このミッション、ホントはエンジンレスポンスが良ければシフトチェンジがもっと楽しいんだけど、扱いやすいしコンパクトカーには贅沢なほどの質感がある。

参考:コルトラリーアート試乗レポート

番外編その2・ヴィッツG's

次にヴィッツG's。簡単に言えばヴィッツRSのサスペンションを交換してバンパー等の外観を派手にしたモデル。

こいつも長所短所がハッキリしたクルマで、交換されたサスペンションはなかなかの質感を持つ。質の高い車高調に近い味を持っている。それでいて耐久性も加味されているだろうし、不良品率も少なそう。コーナーリング中タイヤが滑っても、接地感が安定していて落ち着いた挙動はコンパクトカーを運転していることを忘れてしまう。まさにトヨタディーラーが販売するモデルとして安心できる。

サスペンション以外はただのヴィッツだから、エンジンの質感は最悪だったり、MTはカローラのそれと同じフィーリング。ブレーキフィールもクエスチョン。一芸に特化した内容と存在感ある外観が魅力。

参考:ヴィッツG's試乗レポート

次の世代の、マツダデミオ

スカイアクティブ技術と呼ばれ、ディーゼルエンジンが話題の4代目デミオ。有段6ATミッション搭載もトピックス。こちらもリンク先で、試乗レポートをご用意しています。

参考:4代目デミオ(ガソリン)試乗レポート

参考:4代目デミオ(ディーゼル)試乗レポート

デミオ(メーター・無照明)デミオ(メーター・点灯)

デミオ総評

試乗レポートをお届けしている3代目デミオ、長所短所はこんな感じです。

筆者が感じる長所
  1. 狭い道でも走りやすい。車両感覚の取りやすさは異常。奥様でも気軽に運転出来る。
  2. 直進性が良い。多車線道路でも気を遣わず楽々。
  3. だるすぎないステアリング感覚。コーナーのアプローチも修正舵も楽々。
  4. 選べるミッション。4AT、CVT、5MTから選択できる幅広いバリエーション。
筆者が感じる短所
  1. チープなチープな内装。それでも3代目ヴィッツほど貧乏くさくはないような。
  2. 狭いリアシート。同クラスのコンパクトカーではスイフトに次ぐ狭さ。リアサスの質感もよろしくない。
  3. 初期型は相変わらずのマツダ車。アクセルが早開きで飛び出し感強い。ブレーキもカックンぎみ。特性の異なるモデルも確認したから、年式次第??
  4. 高燃費が狙いにくいかも。アクセル早開き特性のモデルだと、燃費スペシャル運転が難しい。

マツダ デミオ(スポルト)

マツダ

demio (デミオ)

  • グレード:“スポルト”
  • ミッション:CVT
  • 型式:DE5FS
  • 年式:2008年モデル
  • 新車時価格:158万円

「元自動車整備士」監修、「ヒラリー男爵」執筆でお届けさせて頂きます。
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辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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中古車購入にも役立つ自動車評価評論・試乗レポート。同価格帯で5段階評価。
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試乗比較しにくい中古車購入の時こそ、中古車購入時にも役に立つレポートを送り続けて16年。これからもドライな試乗レポートでお楽しみ下さい。