今回の試乗レポートは、マツダ・デミオ(3代目)。コンパクトになって塊感が強調された型のデミオで車両型式はDE3。取り上げている試乗グレードは2つ。「13CVミラーサイクル」と「13C」。前ページからの続きです。
当ページは3ページ目です。「スカイアクティブグレードに試乗」などを掲載中。
手元のメジャーを利用して気になる部分の長さを測ってみました。
感じたことは、意外とラゲッジが広いということ。それからシートリフターが使いやすいということ。
※1.シートリフターの可動幅は先端は2センチと小さいですが、後端は大きく上下するため問題ありません。この方がどの高さに合わせても、太もも裏側の圧迫感が軽減されやすいように思います。
ここで取り上げている3代目デミオは、2代目デミオからは全く方向性が変わったモデル。同コンセプトで正常進化なら新しい方が魅力的。でもコンセプトが大きく変わった時には、旧モデルにも”ならでは”の良さがある。
中古車も選択肢に含めれば、どっちでも好みに合う方を選択できる。
全く異なるボディスタイル。そこから想像出来るとおりの、明確に異なる点。
どちらも走行性能というか走行感覚が魅力のクルマ。しかし方向性が異なる。
ということで、ライバルと比較しても新旧デミオで比較しても、それぞれ魅力を持つ2台。例えば5年落ちの2代目と3年落ちの3代目、同列で迷うほど。
2代目デミオはライバルより上級な乗り味。3代目と比較しても別格です。ちょうど先日、約10年10万km走行した2代目デミオに試乗したけれど、やっぱりそれなりの乗り味を持っていた。日本のショックアブソーバー、耐久性重視だから乗り心地は仕方ないっていうけれど、少なからず疑問を感じる部分。
3代目デミオは本当に気持ちのよいハンドリングが魅力。感触はチープなんだけど走って楽しいから文句無し。もちろんこれ、ベーシックグレードからスポルトまで基本は変わらない。できれば表面が滑りにくいステアリング(アフターパーツなど)を用意するか、中古車の場合は新品ステリアリングに交換して、軽いチカラでステアフィールを味わうと、全然違う楽しさが体感できると思う。
圧縮比が異様に高い(14.0)、マツダの新世代エンジン。スカイアクティブG。燃費の良さをウリにしていますが、実燃費に関してはどうやらそこまで変わらないという話です。
新しいもの好きなら、スカイアクティブ新エンジンのグレードがいいですが、そうでなければ通常エンジンのグレードを。燃費を考えてクルマを購入するなら、グレード間の差額がとても重要。
せっかく安いデミオのメリットがなくなっちゃいますし、少し燃費が良くても、ローンの差額ほどよくはないと考えます。そしてマツダ車は残念ながら下取りが良くないので、3年もすればどのグレードでも大差なしとなってしまいます。
デミオを考えていて、新車でなく中古でもいいなら迷う必要はありません。従来ながらのグレードを狙って下さい。オプション装備もあまり価格には反映されないので、装備が充実している中古車がお得。
ガソリン代が高い時期には、比較対象となるなるフィットやヴィッツが割高な値が付いていたります。そんな時の強い味方、それがデミオ。同じ価格ならより条件のいい中古車が買える可能性が高いです。
通常のガソリンエンジンとしては強烈な圧縮比(14.0)を持つ、まったく新しいエンジンがスカイアクティブというデミオのエンジン。マツダディーラーの営業も一押しできるという特別な技術で作られたとのこと。
どうやらCX-5のディーゼルも圧縮比14.0ということで、もはやガソリンエンジンもディーゼルエンジンも同じようなモノか?なんていうほど高圧縮。デミオはこんなエンジンを搭載しています。
筆者は、クルマでもっとも重要なパーツはエンジンであると思っている。だからエンジンの質感に関しては結構シビア。(逆にエンジンがいいクルマに乗ると、とてもテンションが上がる)。
スカイアクティブというグレードのデミオに試乗すると、残念ながら特別速くもなんともない。普通の1300ccという感覚でしかない。期待が大きかった分だけ、そう感じたのかもしれないが、後で確認するとカタログスペック出力も「84馬力/11.4キロ(馬力&トルク)」。やはり速いエンジンではなさそうだ。
チューニングの世界で圧縮比の向上と言えば、特に低回転域の爆発力向上がイメージできる。高効率で完全燃焼も期待でき、パンパン!とはじける勢いの良さもたまらない。圧縮比を上げると、高回転で異常燃焼の可能性があるから、こんなに大きく上げることはなさそうですが。デミオのエンジンは普通すぎるところがもっとも凄いのかもしれません。
話は戻ってデミオのスカイアクティブ。こちら、パンパンするような高圧縮な感じは一切ありません。逆に実用エンジンとしてはとてもスムーズ。振動少なめ、音質もマイルド。まるでマツダのエンジンじゃないみたい。
そして特質すべき点がもう一つ。アクセル開度とスロットル開度の関係が使いやすく変更されています。ドライバビリティが向上しました。
今までのデミオはちょっと踏んだだけでグッっと飛び出るちょっと扱いにくいセッティング。飛び出てアクセル戻してまた踏んで。狭いところではちょっと神経使うセッティングでした。このスカイアクティブエンジンはマイルドで扱いやすい。
デミオ(スカイアクティブ)、フィット(ハイブリッド)新車時の価格と何が違うのか?「デミオ1.3スカイアクティブ」で135万円。この価格はデミオ1500ccと同価格。またライバルとなるフィットハイブリッドとは約20万円超の差。
簡単に言えばデミオ1500ccとの差は余裕の差。乗員の快適性と燃費がトレードオフの関係。そしてフィットとの差は室内の広さと静粛性の差。燃費はそんなに大きな差はないと考えます。
走りやすさやハンドル握る楽しみを考慮すれば、デミオに10点プラス。
この当たりを比較のポイントにして試乗チェックするのが良さそうです。
デミオ・スポルト(DE5)にアフターパーツや純正オプション品を取り付けました。簡単にD.Y.I.で取付出来る純正アクセサリーなどを取付例としてまとめています。
アームレストは1回目か2回目のマイナーチェンジ以降にオプション設定されたものなので、欲しければ後付けしかありません。その他、エアコンスイッチ加飾、スパークプラグ、マフラー、輸出用リフレクター、燃費計など。
このDE3型デミオは軽量という点が大々的にアピールされています。軽量だから燃費がいい、走りが軽快、というワケです。
確かに先代デミオからみれば100キロ軽くなりました。先代デミオは作りが良かった反面、車重が重かったみたいです。今回のDE3型デミオは大幅なダイエットをとげ、970キロ(4AT)になりました。CVTだと990キロ。
車重970キロ。確かに軽い。でもちょっと待てよ、他のコンパクトカーもそれくらいじゃないだろうか?
例えば全長が同じくらいのフィットは、車重1010キロ。40キロの差があります。フィットとデミオを比較して40キロの差。これを大きいか小さいと思うかは人それぞれ。筆者はもっと差があると思っていました。
ちなみにマーチは940キロ前後、ヴィッツは990キロ前後です。
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スカイアクティブG、圧縮比は14.0らしい。ちなみにスカイアクティブDも14.0らしい。
どこのメーカーでもブルーはクリーンなイメージなのか?クルマ業界以外ではダークブルーなんかがよく利用される。
SKYACTIVというグレードに標準装備されるコーチング機能。ただゆっくり走るだけだと良い点でないという。デミオならでは機能。
ラゲッジルーム。軽自動車と比較すると、当然横幅はかなり広く、奥行きはほどほどに長い。ただしデザインの関係上か、深さがあるので重いモノの出し入れはちょっと気になる可能性も。
ハッチの重さは軽くて問題なし。
通常のオットーサイクル?1300ccとミラーサイクル1300ccのパッと見の違いはわからなかった。スペック上だと圧縮比が異なる。
カップホルダーを2つにするパーツ。写真はBMWミニのリア用。ガッチリしていて不安感はなし。
デミオはスカイアクティブグレードなど一部をのぞき、車載の燃費計がない。燃費計を付けたければ車両検診コネクタに指すだけのタイプがいろいろ発売されている。
写真は定番のテプトム。
輸出用デミオのリアリフレクターを付けるとこんな感じ。
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