デミオP2・評価と評論/エンジンやミッションの試乗レポート

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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2009年記事 マツダ デミオ
著:元自動車整備士)

3代目デミオ・試乗インプレ「2」

今回の試乗レポートは、マツダ・デミオ(3代目)。コンパクトになって塊感が強調された型のデミオで車両型式はDE3。取り上げている試乗グレードは2つ。「13CVミラーサイクル」と「13C」です。前ページからの続きになります。

当ページは2ページ目です。「エンジンやミッション試乗レポ」などを掲載中。

デミオのメーター(照明無し)デミオのメーター(照明)
マツダ
  • グレード:2グレード試乗
  • 型式:DE3
  • 車両価格:119万円〜
  • デビュー年:2007年7月〜
  1. 分割page - デミオ試乗「1-1」・自動車概要と走行感覚
  2. このpage - デミオ試乗「1-2」・エンジンやミッション、ブレイクアウト...
  3. 分割page - デミオ試乗「1-3」・スカイアクティブグレード、参考データ
  4. 分割page - デミオ試乗「1-4」・比較評価、評価総合

試乗すると:エンジン、ミッションなど

デミオ1300cc、エンジンルームエンジンを掛けてアイドリングすると、デミオって3気筒だっけ?と感じるほどガラガラ音が響き渡る。エンジンルームからの静粛性はトヨタのように高くはない。
また加速力では体感上、フィットの1300ccに及ばず。つまり大味でうるさく、パワーがあるわけでもないわけだ。

「同クラス比較」では分が悪い。しかし「同価格帯」で比較するとどうだろう。相手は軽自動車。これはもう、走り出すと軽自動車とは比較にならないほどスムーズに加速する。軽自動車のエンジンはトラクターみたいな音だし重ったるいから当然だ。エンジンフィーリングは天と地ほど差があれど、デミオと軽自動車の新車価格は同価格帯。値引きで逆転の可能性も大きい。それでも軽自動車が売れているのはパワーユニットは何でもかまわないという証拠??

デミオの1300cc、全域で気になるエンジンノイズだが、3000回転以上に上げると、「シャーン」というメカニカルな響きが混ざってきて、嫌な感触が軽減される。筆者はこの音が好き。マツダのエンジンらしい魅力だがマニアックなポイントだろう。

ミッションに関して

シフトセレクターミッション(4AT)に関して、4ATはCVTと比較して「自然に走りやすい」とか「滑らかに加速する」という印象があるが、デミオの4ATはどうだろう。
まずゼロからの市街地加速。ここはやはり自然に加速してくれるし、必要以上にペダルを微調整することもない。初めて乗っても違和感なし。加減速時にCVTの嫌な音もせず、静粛性も高い。

気になるのは、交差点での再加速時。少しだけアクセル踏んだつもりが1秒後に想像以上の加速をする。ものすごく変速レスポンスの悪いATがキックダウンした様だし、できの悪いCVTがいきなり高回転をキープしようとした様だ。ただしこれ、個体差か発売時期による差を確認。あまり気にならないクルマもあった。

また、シフトノブにホールドスイッチが付いていて、それを押せば「アクセル全開+3速固定」で低回転のまま加速することも可能。

直進性の素晴らしさは特筆レベル

デミオの直進性の高さ、コレに関してはどう厳しめに評価しても、ライバル他車より優れている。高速道路でもラクラクで、ミドルクラスセダンを運転しているような感覚に近いモノがある。
デミオの特性全体として悪くないから、「走行安定性の高さ」と置き換えても良い。さすがマツダファミリーといった所かな。

デミオのステアリングを握ったら、ハンドルの力を抜いて加速するだけでいい。軽く手を添えて巡航するだけでいい。T字路からの立ち上がりなどでよりわかりやすい。それだけでデミオの魅力を感じられると思う。
若干意図的に中立付近が重めにチューニングされているが、このあたりは7型ゴルフに近い感触がありつつ、デビュー年度を考えると驚異的。

この直進性の高さにより、片側2車線・3車線の幹線道路を走るのも本当にラク。特に普段、コンパクトなミニバン(ノアやウィッシュクラス)に乗られている方こそ、すぐに違いを感じられると思います。小さくて安いクルマだけど、ココに限っていえば決してバカにできないクルマです。

直進性が高いということはコーナーでは曲がりにくい??いえいえそんなことありません。ハンドルの切り始めとキリ増しする時はアクセルをリリースしている間に行えば、全く問題なし。日常域ではブレーキも扱いやすいから、ゆぅ〜くりブレーキリリースしながら切り始めるのも非常にラク。

エクステリアデザインは攻撃的で塊感あり

エクステリア(外)のデザインに目をやれば、スポーティ感あふれるかっこよくてスマートなデザイン、筆者的にはそう見えます。デミオはデザインのためにスペースを利用しているのが好感度大。多少は無駄がないとつまんないというのが、最近わかるようになってきた。効率のみ重視して車室内の広さを重視しているコンパクトカーや軽自動車、ただの道具を越えた嫌な臭いが漂いすぎ。

おじいちゃんと若奥様の会話を想像して再現してみる。車種は質実剛健なちぃっちゃいクルマ。
A:「道具としては良さげだけど、こんなものに100万円も出すの?」
B:「だって維持費が安いんだよ」
A:「なるほど安いが一番か(^^;」
B:「そうそう、貯金は大事に取っておかないとね!」
A:「なに!浮いたお金は美容と健康に生かすんじゃないのか!」
B:「そんなん意味ないよ」
A:「(コイツ地味すぎだよなぁ。誰に似たのかなぁ。)」

なんに対してもコスト最優先だとこうなりかねません!気になったらFIAT500辺りのチェックを是非!現在試乗レポートを準備中。アップしました。
試乗レポート・FAIT500

フロントシート優先だからこそ

フロントシート

このボディデザインはフロントシート優先だからというのが、一度試乗すればわかる。フロントシートは自然なシートポジションとラクラク座れる。無理にアップライトな姿勢にしてリアシート足下のスペースを稼いでいる競合他車とは全然違う。

この割り切りが嬉しいし、それによりリアウインドが小さかったり、攻撃的なリア上がりデザインだったり、多少なりとも”道具感”が軽減される。

リアシート、実際に座るスペースはどう?

リアシート1リアシート2

デミオ、リアシート(後部座席)は外観から想像できるよりも広く取られていると思う。ただし、身長182センチの男性が長時間座れるほどのスペースはなく、お股を広げてクーペのような姿勢で座る。身長172センチの男性が座っても、やはり股の間でシートを挟む形になる。
これでも横幅の狭い軽自動車よりはよほど快適。ただし女性の場合は横座りしかないかな。お股を広げて座ってくれれば嬉しいんだけど、それってムラムラしちゃうような姿勢じゃないかな。

実質的に2人乗り、リアは荷物スペース

室内の広さ、現代のコンパクトカーでは最もミニマム。リアシートは非常用に近場専用とするのがよさそう(筆者は身長182センチ)。 もっとも、近所のお買い物メインが多いコンパクトカーだから、この辺りは割り切りが気持ちよくもあります。
一般的な低燃費型の1300ccのデミオに大人4人乗った状態、窮屈感は、かなりいっぱいいっぱい。リアシートはちょうどいい”荷物置き場”と考えた方がいいです。
リアシートの快適な広さで考えれば、コンパクトカーの中ではまるで反則ワザのようなホンダフィットを選んだ方が快適。

実質的に1人で利用することが多い通勤やセカンドカー用途、近所のお買い物メインなどの目的で使うのならデミオ1300ccで十分。この場合、中途半端な選択肢となるミラーサイクルエンジン搭載車(燃費重視グレード)は価格差の元が取れません。115万円のグレードが最高。

雨の日はスプラッシュノイズがけっこう・・・

このデミオ、雨の日に走行すると、スプラッシュノイズがけっこうひどい。スプラッシュノイズとは雨の跳ね上げる音。これが足下から響いてきます。雨水がまるでプラスチックのカバーか何かに当たっているような感じ。

ライバル車と比較して多少うるさいくらいなら、気にならない人は気にならないかもしれません。でもデミオの場合は多分だれでも気になるレベルのノイズ。実際に購入した後で慣れて気にならなくなるかどうかは微妙でしょう。

デミオのどこがうるさいかって厳密にチェックすると、リアハッチの鉄板部分が怪しい。ここから盛大にノイズが入ってくる。逆に言えば、この部分を制振・吸音をすれば簡単に静かにできそうだ。インターネットで「レジェトレックス」「エプトシーラー」「吸音ウレタン」「シンサレート」などを検索して、未パッケージング商品を大量に購入すれば、コストも最小限ですむ。ほどほどなら1万円未満で施工出来ると思う。

日によって感じ方が変わるのが静粛性、試乗の際は気を付けて

ノイズ・騒音の比較や評価というのは、自身の体調に影響されるところが大きく、また路面や環境騒音といった外の環境によっても変わってきます。おまけに、乗車している人数だって意外と重要。人は音を吸収し、洋服も音を吸収します。
つまり様々な状況で評価が変わってしまいやすい 。最低限、フロントシートとリアシートはわけて比較するのは重要です。

マツダ デミオ

マツダ

demio (デミオ)

試乗グレード1

  • グレード:“13CVミラーサイクル”
  • ミッション:CVT
  • 新車時価格:128万円

試乗グレード2

  • グレード:”13C”
  • ミッション:4AT
  • 新車時価格:119万円

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リアシートはほとんどにエマージェンシー。ヨーロッパでBセグコンパクトカーといえばプライベートな役割がメイン。前席優先、ドライバー優先という姿勢が非常に好ましい。それでも、スイフトよりは座れる。


リアシート足下のステップ部分。コンパクトカーとして標準的な段差があるが、絶対的に狭いのでここの評価は無意味だ。



フロントシートとリアシート。写真は別の試乗車のデミオ。



リアシートを倒すと、普通に段差が残り、シート部分のフロアには傾斜もできる。

デミオ、ラゲッジアンダートレイ
ラゲッジアンダートレイはなし。


ゴリッとした感触のシフトセレクター。


通常のオットーサイクル?1300ccとミラーサイクル1300ccのパッと見の違いはわからなかった。スペック上だと圧縮比が異なる。

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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