マツダCX-5試乗比較P1・間違いいっぱいの自動車選び

マツダ・メーカー別の特徴と評価、試乗レポート
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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2012年記事 マツダ CX-5
著:ヒラリー男爵)

マツダ・CX-5試乗インプレッション「1」

当ページで取り上げているのは、ミドルクラスSUV「マツダ・CX-5」。ディーゼルエンジンが話題の自動車ですが、今回はガソリンエンジンをメインにした試乗記。CX-5のディーゼル試乗レポートはよそでいくらでもありますから。(ページ内にディーゼルについてもミニレポートあり)

マツダ
  • グレード:“20S”
  • 型式:keefw
  • 車両価格:220万円
  • デビュー年:2012年〜
  1. このpage - CX-5簡単試乗「1-1」・試乗基本page
  2. 分割page - CX-5簡単試乗「1-2」・ドライビングフィール
  3. 分割page - CX-5簡単試乗「1-3」・コストパフォーマンスとディーゼルについて

最初に一言いわせて下さい。CX-5はガソリンエンジンのモデルがとっても良いんです!

このページは簡単な試乗による簡単な試乗レポート、プチインプレッションです

試乗内容は限定的。第一印象重視でフレッシュな、より一般的な印象を言葉に出来るよう心がけています。

試乗車概要:マツダ渾身のCX-5

マツダ

世界一のオタク自動車メーカーといわれるマツダ。採算なんてあんまり考えていないようなコダワリが特徴といわれます。
そんなマツダがシャシーもエンジンもミッションも気合いを入れて作ったといわれるCX-5
よくいわれるスカイアクティブ(SKYACTIV)技術がフルに詰め込まれたクルマらしい。スカイアクティブというのは技術の総称で、テレビやカメラなどにペケペケエンジンと名が付くのと大差ないということ。

そんなCX-5、ガソリンエンジン+装備充実グレードで車両価格220万円という価格を考えれば、また全長4500ミリというミドルクラスのモデルということを考えれば、ほとんどの箇所がとても良くできている。この価格でそれなりの快適装備も充実。
コンパクトカーだって上級グレードではかなり高価。軽自動車の上級グレードなんて驚異的に割高。そうした実情から目を離してはいけません。小さいから安そうとイメージで判断してはダメなんです。

CX-5を当ホームページ試乗レポートらしく辛口に評価すれば、走りに荒い部分があり、乗り心地も良くない。外装デザインもバランスの悪さを感じる。さらにはディーゼルは評論家の先生方が仰るような静粛性は全然感じられない。
しかしCX-5にはそれを補って余りあるほどの魅力がある。なんといっても車両価格205万円で「2000cc+6AT」(ベースグレード)ですから。全然200万円のクルマには見えないし、スムーズに加減速できるこの感触は高級車のよう。販売開始から値引き少ない条件が続いてますが、マツダ車らしく今後の値引き拡大によっては驚異的なコスパでみなハッピー間違いありません。

以下順に、試乗して感じた良い点悪い点感じた点を上げていきます。

ガソリンモデル概要

新世代となるクリーンディーゼルが大人気のCX-5。ディーゼルならではの低回転トルクで俊敏に加速するだけでなく、圧縮比14.0という低圧縮ディーゼルであるから、高回転までも普通に回る。車内にいる限りは音だってそんなにうるさくなく、さらに軽油で燃料代が安いなどいいこと尽くめなわけだから当然です。

しかし、ガソリンエンジンの方が優れた点もしっかりあります。

  • 車内の静粛性が高い。
  • フロント部分の重量が70キロ以上軽い。
  • ディーゼル補助金を使わなくても低価格。

1つ目の静粛性について、ディーラーマンに聞いたところ、ディーゼル車もガソリン車も騒音対策は同一とのこと。ディーゼル基準だからガソリンの方が静かなんです。
2つ目の軽量については、切り込んでいったときにハンドルが少し軽い気がする。また1名乗車でも2名乗車でもフロントのレスポンスが変わらない。乗り心地も前後のバランスがいい。フロントタイヤの持ちだって多少なりとも変わってくると思う。
3つ目、ディーゼル車を購入して補助金を申請すれば、まとまったお金は戻ってきますが、何年以内にクルマを売却すると返金しなければならないと決まりがある。ガソリン車なら205万円か220万円ともともと安い。クルマも良くて装備も良くて、コストパフォーマンスで選べばこっち。

マツダの営業マンについて

営業はメーカーごとにある程度キャラクターがあると思いますが、マツダの営業マンは整備兼任であったり、とてもクルマ好きだったり、メカやクルマの本質的な部分に詳しい(場合が多い)。だからいろんなハナシができるし、試乗がワクワクする。ついつい運転してみたくなる。熱く語ってくれる事も多く、適当な事はいわないし信用もできる。

どこのメーカーとはいいませんが、便利機能の説明や燃費のハナシしかしないメーカー営業マンとはちょっと違います

試乗:内装について

CX-5の内装、車室内の雰囲気に派手な部分は全くないながら、良く見れば良くできていて、本物の欧州車のように感じます。

具体的には、インパネはブラック1色。造形も地味。しかし全体的に厚い軟質ウレタン(ソフトパッド)が使用されている。触らなくても見た目が違うよね。また安全性に直結するスイッチの押し心地、CX-5ではステアリングスイッチの触り心地が上々。

システムを起動すれば、メーターは指針含めてホワイトバックライト。液晶部もホワイト表示。都会的なイメージでまとめられている。ただしエアコン情報が表示される液晶部はオレンジ表示。落ち着いた城っぽい色合いね。

すべての箇所が落ち着いていて、その中で良いもの感を精一杯表している。日本車の得意な加飾で豪華に見せる、そんな部分はわずかなブラック光沢パネルのみ。

最も残念、それはナビゲーション周辺部分が非常にチープ奥にへっこんでいてドライバーから奥方法に距離があるのはいいが、見た目は軽自動車レベル
しかもみんなディーラーオプションの社外品のようなナビ。もっと一体感あるメーカー装着ナビが欲しい!

マイナーチェンジで大きな手を入れられるとしたらこの部分になりそう(いや手を入れて下さい。切実な希望です)。

フロントシート、リアシート

フロントシート、全体的に大きさあり、シートバックのサポートはほどほどに張り出した形状で、厚みは薄く、触り心地は固い。表皮はモケットのような高級感と滑りにくさの両立といったタイプではないが、サラッとしたジャージで現代風。好感度は高い
シートといえば歴史的にマツダの弱点。ようやくといったところでCX-5に昔のマツダ車のイメージは感じられない。マツダのシートといえば太ももの半分くらいまでしかない小さい座面が特徴だったが、CX-5のシートはちょっと違う。

また 足下の広さについて、運転席・助手席共に十分な広さがある。ヒザ周りが苦しくないのはボディ横幅がワイドな恩恵かな。

リアシートについて、前述の通りフロントシートバックが薄いためか、前後方向に十分な広さがある。正確には全長4500ミリクラスのクルマとして十分な広さ。この広さは2列シートSUVの利点なのだろう。同サイズのセダンにも3列シートミニバンにもない空間だ。
リアシートは座面が固く、ゆったりと座れる感じではない。ただ、30分くらい座ってもシートが凹んでお尻が痛くなることもなかった。長距離重視タイプだと想像出来るが落ち着き悪く、同じ姿勢では座っていられない。

余裕を感じさせる部分が一つ。この価格帯として十分な前席左右シート間距離(カップルディスタンス)を持っていること。これなら男性2人でも暑苦しくないし、プライベートな空間がちゃんとある。また、その間にサイドブレーキレバーとカップホルダー2個があるのだが、カップホルダーにフタがないのは残念。

試乗:エンジン

CX-5のガソリンエンジンは、「PE-VPS」という4気筒エンジン。マツダ・アクセラにも積まれる2000ccエンジンで、「スカイアクティブG」という愛称でも呼ばれます。

試乗ということでドライバーズシートに座ってポジションを合わせると、どこもかしこも自然でしっくりくる。フロントガラスの形状からか車幅感覚も取りやすく、横幅が大きなクルマということを感じさせない。そしてアクセルペダルはオルガン式!

走り出すと、とにかく扱いやすい。ゆっくり加速してもイメージ通りに加速でき、イメージを持ってアクセルを踏む方なら、思った通りに加速できるのを実感出来ると思う。CVTを比較すればこの良さは大いに引き立つ。スロットル開度特性がコンパクトカーの様に人口的でないから、とっても自然に加減速ができる。
またこれに伴い、アクセルペダルを踏むとき、離すとき、とにかくダイレクト感が高いのが実感出来る。ともすれば、マイルドなCVTになれた人だと、雑なアクセルワークでクルマがギクシャクするのではないか?と考えたりもしてしまう。

エンジンの質感について

アクセルを多めに踏み込むと、3500回転〜4000回転くらいまでは品が良い。ジェントルな4気筒といえる。ドライバーズシートでは多少なりとも4気筒らしい振動があるが、それはペダルやハンドルに伝わる振動。クルマ全体を揺らす振動ではないから、リアシートでは振動は感じない。(リアシートで振動を感じるクルマも多くある)。

4000回転超といったそれ以上の高回転域では、こもった音質というか、チープな音を出す。マツダ車らしいメカニカルな響きは今回確認できず。振動はこの領域でも少ない。他メーカーの2000cc4気筒エンジンより”音以外の質感”はいいと思う。

ディーゼルエンジン搭載車と同じような騒音対策、振動対策がしてあるというCX-5のエンジンノイズ、ざらついた感触が少ないようにも感じる。マイルドな音質がSUVにあってる。

ミッションは6AT

CX-5のミッションは6AT。ついに2000ccクラスも6速の多段オートマティックになったと思うとうれしい限りだが、実際は中身が重要。質感が伴ってなければ多段化の意味はないに等しい。
現在このクラスの国産車では、マツダくらいしかこんなATを選べない。ステップ式ATのことね。

では6AT、試乗するとまあまあ良い。マツダのATといえばあまりいい印象がないが、CX-5のATはそんな心配はなかった。CVTから乗り換えれば感動すら覚えます。
点数を付けてみれば100点でなく70点。まあOKという評価、違和感や弱点を感じる部分はある。長所短所、以下に記しますので、できればディーラーでの試乗時にチェックをどうぞ。

CX5の6AT、良い点

良い点は?ダイレクト感があり、CVTと違って速度と回転数に違和感がない。滑らかに発進でき、走りやすいし過減速の微調整も自由自在。つまり乗っていて楽しいこと間違いなし。さらに2速までのシフトダウンは素早い上にショックをあまり感じない。まるで空ぶかし制御でも入っているかのよう。


CX5の6AT、いただけない点

悪い点としては巡航中の自動シフトダウンやシフトアップ、アクセル全開時の変速タイミングやプログラム、例えばアクセルオフで5速に落ちたり、変速すべきか迷ったり、巡航に移ってもなかなか6速に入ってくれなかったり。右足だけで自由にギヤを選択できる様になるには多少の経験が必要だ。

また巡航時からアクセル全開にした際のもっさり感が上げられる。ツーテンポ遅れて加速する。飛ばしシフト、してるよね?またアクセルワークが雑だとローギヤでのホールドモード時に多少ギクシャクするかもしれない。ダイレクト感の強さはドライバーによってはギクシャク感にも変わる。

ミッションについて営業マンに聞けば、なんでもロックアップ領域がとても広いらしい。トルクコンバーターを無視して直結することをロックアップというが、これにはメリットだけでなくデメリットもある。急なシフトチェンジができなかったり、ショックが出たりする(と思う)。さらにはトルクコンバーターにはトルク増幅装置としての役割もあり、トルクを生かせるという特徴があったはず。

大排気量車ならこういった例もあるが2000ccクラスではどうだろう?現在のところ珍しい系かなって思う。
CX-5は普通に加速はするので問題はありません。

マツダ CX-5

マツダ

CX-5 ガソリン

  • 試乗グレード:“20S”
  • ミッション:6AT
  • 型式:keefw
  • 車両価格:220万円

概要

  • 排気量:2000cc
  • エンジン型式:4気筒 PE-VPS

その他概要

  • ボディサイズ:4540/1840/1705mm
  • 車重:1440kg
  • 発売開始時期:2012年〜
  • 新車時価格帯:205万円〜319万円

車両型式

  • keefw - ガソリン2000cc
  • keeaw - ガソリン2000cc4WD
  • ke2fw - ディーゼル2000cc
  • ke2aw - ディーゼル2000cc4WD
当記事は「ヒラリー」がお届け致します
ヒラリー男爵

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ライバルと比較しての評価
エンジン質感 5段階評価

特別ガサツということはない。

駆動系質感 5段階評価

十分な質感を持つ6AT

足回りの質感 5段階評価

試乗車によって大きく異なった。

内装の質感 5段階評価

205万円というこの価格なら十分

外装の質感 5段階評価

間違っても高級には見えない

快適性 5段階評価

静粛性という面でプラス

運転しやすさ 5段階評価

ボディの大きさは感じない

お買い得度 5段階評価

エクストレイルその他と比較しても、比較しなくても魅力的なプライス。


ホワイトの指針は現代的でイメージよし。全体的にはちょっと地味だが派手すぎより好感度高い。


右側のメーター内には、システムスタートボタンを押した後はCX-5の文字が浮かび上がる。その後は車両情報と燃料系。


マツダ車ならではのコーチング機能。インテリジェント・ドライブ・マスター(iDM)。


走行中使いやすいのはダイヤル式かもしれない。手元を見る時間は最小限で済む。照明は落ち着いていて、筆者を含む落ち着いた世代には好ましい。


個性的なステアリングデザイン。左側にチラッと見えるナビ設置スペースは2DINタイプ。この周辺がチープな上にチリがよく目立つ。


自動防眩(じどうぼうげん)機能が付いたルームミラー。標準装備。左サイド下の画像もミラー内の液晶に表示される。


ナビパネルとその周辺。ディスプレイが奥まった位置にあるのは視認性の面で2重丸。ただし、ぽこんとはめ込んであるような安っぽさが残念。

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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試乗比較しにくい中古車購入の時こそ、中古車購入時にも役に立つレポートを送り続けて16年。これからもドライな試乗レポートでお楽しみ下さい。