アクセラ1500cc/試乗P2・走行フィール、乗り心地や静粛性

自動車購入の試乗比較、中古車選びにもマツダ・メーカー別の特徴
自動車試乗比較・評論メンテナンス情報ヘッダー画像
乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2014年記事 マツダ アクセラ
著:ヒラリー男爵)

マツダ
  • グレード:“15S”
  • 型式:BM5FS
  • 車両価格:184万円
  • デビュー年:2013年11月

アクセラ・スポーツ15S (BM5FS)「2」

当ページで取り上げているのはアクセラスポーツ・グレード「15S」。2013年11月デビューのモデル。スポーツ=ハッチバックのモデルです。

当ページは2ページ目です。「ドライビングフィール、乗り心地や静粛性」などを掲載中。


  1. 分割page - アクセラ試乗「1-1」・クルマの特徴と内装評価
  2. このpage - アクセラ試乗「1-2」・ドライビングフィール、乗り心地や静粛性
  3. 分割page - アクセラ試乗「1-3」・新旧比較、高評価は続くか?など
アクセラ・内装1アクセラ・内装2

試乗:エンジン・ミッション評価

今回の試乗モデルは1500ccのガソリンエンジン。型式は「P5-VPS」でスカイアクティブGと呼ばれる圧縮比が高められたタイプになる。カタログスペックで圧縮比13.0。マツダでは圧縮比14.0のタイプもあるがこのエンジンは13.0のタイプ。それにしてもとんでもないスペックだ。
他エンジンとの熱効率比較なんてわかりやすいネタだせば、誰にだってわかりやすいのに。古典的だけどブランドイメージは技術から、いや燃費良いっていうほどわかりやすくなければ。

ミッションは6AT。これもマツダご自慢かと筆者が勝手に思っているお気に入りのユニット。CX-5やアテンザのちょっぴり改良版らしい。

走り出してみる

試乗してみての印象。6ATということで走り出しはやっぱり滑らかだ。ステアリングや足下、シートに伝わる振動も少なく、1クラス上の車種と遜色ないレベルの質感がとっても素晴らしい。穏やかなアクセル特性でギクシャクすることなく走り出し、微振動も少なく滑らか。
このあたり、どう辛口に評価してもいままでの日本車1500ccクラスじゃない。外国車でもVWポロには超大勝ち、VWゴルフにも勝ち。

アクセル開度一定のまま、ゆっくり時速60キロまで加速すると「ボーンボーンボーン」という音と共にシフトアップされていく。DTCに近い感触で早いタイミングでシフトチェンジされるけど、加速始めでいきなり加速を切ってシフトアップされることはない。
加速Gの”急な切れとか谷”は意地悪にチェックしないと気にならず。大きな排気音でシフトアップされたのがわかる。タコメーターの表示レスポンスはワンテンポ遅れるようだ。

ごくごく単純にゆっくり加速を繰り返す。それだけなら印象はとてもいい。しかし交通におけるいろんなシチュエーションや趣味的要素を考えるとそこだけ良くたってダメ。

新しいクルマに対する違和感が減ってきたら複数の加速パターンをチェック。アクセルを全開にすればこれが想像以上に遅い。スピードメーターと睨めっこしても遅いし、ギヤ比が高速型なこともあり体感上は特に遅い
滑らかな印象から踏みしろが大きいと感じたアクセルペダルはハイスロットルのように底が浅く、もっと踏めるのかと考えてしまうほど。

シフトセレクターとナビコマンダー趣味性という部分でもフラットトルクで実用性最優先。盛り上がりは全く感じられない。回しても単にやかましくなるだけ。
また踏み返した際のレスポンスが悪く、燃費重視エンジンなのも想像させてくれる。過敏よりはいいんだけど。

そしてシフトプログラム。踏み方によって複数のプログラムがようだけど、これがなかなか極端で、判断に迷ってるような印象を受けてしまう。アテンザなどと一緒。さらには手動でシフトポジションを選べるモードにすれば、こちらも変わらずレスポンス悪し。大げさに言うと操作して1秒後に動作みたいな。

エンジン&ミッション、人それぞれ感覚こそ違えど、少なくても余裕はなし。長所も短所もありそれが魅力かな

試乗:ドライビングフィール(乗り心地やコーナーリング)

運良く10分ほどコーナーが続く道が走れ、交差点以外のカーブが試せた。しかも自身が知っている道。ディーラーさんありがとう!

ゆったりドライブとかクルージング向けの味付け

メーターパネルアクセラ、ペースを上げると超がつくほど安定志向なのがわかる。ステアリングギヤレシオもゆったりしていて、慣れるまでは切り足らなかったり。

緊急回避運動を取ってみてもリアタイヤは真っ直ぐ進み続けているような印象。フロントタイヤがキーキーいうような場面でももっさり感を感じるくらい。
こんな時、トレッド広いしダンパー伸び側が強いから、ロール感はあまりなし。きっと荷重変化も少ないんだろう。ドライバーからするとグリップ無限大のゲームをやっているよう。余裕たっぷり。パッセンジャーに予め伝えておいてもビックリするほどだから、チンタラ緊急回避運動じゃないです。ついでにコーナーでももっさり。

わざと雑にハンドル回せば、メーター内に白いLEDが2つ点灯。どうやら各種センサーで運転を見張ってるらしい。先生、無駄なことしてるのはわかってます。普段はグリーンとかに光ってました。

スタビリティが高いのはいいんだけど、低速時にキビキビ感を演出して欲しいというのが筆者の好み。車名にスポーツとかグレード名にSとか付くからってキビキビを期待してはいけません。リア安定こそハイレベル。でも低速でも姿勢をくずしたい時、サーキットでもあるよね。

コンパクトハッチで似たような車種、考えました。スズキ・スイフト(3代目)のベースモデルが近い感じかな。速度をそんなに出さない時とか。そういやスイフトも欧州風っていわれています。

乗り心地は固い。けど”兄貴達よりは”洗練された

アクセラ以前のマツダ車って、一部を除きドタバタしまくりのシャシーばかりだった印象が強い。リアサス固くして安定、でもドタバタ&ボディからノイズが気になる。とか。

同世代のCX-5とかアテンザもそうで、とっても荒っぽい。すこ〜し荒れた路面でもう、ドタバタです。同モデル複数台でチェックすれば確かに違いはあり、公表されない改良がされているのもうなずける(アクセラも?)。それでも程度の差こそあれど本質は変わってない。あんな立派なエクステリアを与えられたアテンザさえ、乗り心地は思いっきり安っぽい。

アクセラは違いました。CX-5とかアテンザより洗練されました。固めだけど衝撃の角を吸収してくれる。また、ダンパーの伸び側がかなり固く車体が伸び上がらないという特徴を持っているから、フラット感も強い。
サスが伸び縮みしないで衝撃減衰?ブッシュの容量が大きいのかな、とも思ったけど低速時には”カチン”なんて音もするし市街地では安っぽい。これは違います。

ということで、実はよくわかってないんだけど固めが好きならアクセラ、柔らかめ好きなら同世代のプレマシー。固めが好き、イイ響きです。プレマシーも減衰力調整できればバイアグラ効果w

相変わらず残念なのは連続するデコボコや荒れた道。ダンパーが渋くて追従性が悪すぎる。「ゴトゴトゴトゴト」って感じ。衝撃吸収しているのはタイヤのみ?なんて。
このあたりは昔のトヨタ車みたいといったら想像しやすいかも。

アクセラ1500cc。ゆったり重視のキャラクターにゆっくりエンジンで街乗り用グレードかと思いつつ、この感触。しっかりコンセプトが貫かれているということなんでしょう。その分、誰トクなグレード?なんて疑問も浮かびます。

フラットな路面で特に優れた直進安定性

ここ5年くらいのマツダ車って、車格に関わらず直進性がいい。これ、多車線道路でとてもラク。フラフラするクルマで中央車線を走れば驚くほど神経を使うけど、これがアクセラなら全然ラク。一度この手の良さを味わっちゃうと、神経使うクルマは運転したくなくなります。

中には直進性を高く感じさせるため、中立付近が極端に重くて、回していくと軽くなるなんてステアフィールのクルマもあるけどね。旧アクセラとか。慣れるまで非常に運転しづらい。

同じように真っ直ぐ走ってくれるのが7型ゴルフ。しかもステアフィールがかなり自然になった。交差点でハンドルを戻す感触は7型ゴルフの方が優れ、無意識に立ち上がっていける。

そのほか、アクセラほどわかりやすい良さはないけど、侮れないのがマツダ・デミオ。コンパクトカー随一の安定性を持ち、普通に真っ直ぐ走ってくれる。これはデミオの1300cc売れ筋グレードでも、デミオ1500ccスポルトでも一緒。さらにこのデミオ、安定一辺倒のアクセラと違い、安定感とキビキビ感のバランスが良い!(リンク先は試乗レポ)

デミオの1500ccスポルトはBセグメントNo1と思えるだけの走りやすさを持ち、思い通りに走りやすい。1500ccなら加速力だって悪くない。走りも内装も質感こそ極悪なれど、思うがままに走りたいという欲求に対する演出はとっても上手。アクセラより5年も前に発売されたというのが信じられません。
ホント、試乗してみないとクルマの良さってわからないですね。

ゴルフとデミオ。

i-stop(アイドリングストップ)について

マツダのアイドリングストップにはi-stopと名称が付いている。なんだか賢そうなネーミングです。
このi-stop、他メーカーのアイドリングストップより”エンジン停まらない”、システム。どんな時にも停止&始動を繰り返すクルマとは大違い。
i-stopが作動する条件の一つに、「停止中ブレーキを強めに踏んでいる」というのがあって、ドライバーの意志により選択が可能。コンピューターが人間の脳にかなわない部分は、積極的に判断を任せてくれるわけ。考えながら運転していれば、エンジン停まって欲しくない時も必ずある。だからその都度選択させて欲しい。しかも簡単な操作で。

具体的にはこう。減速中ブレーキペダルを緩めつつ停止。そのあと、ペダル踏力そのままならアイドリングストップせず、ペダルを強めに踏めば、アイドリングストップの条件を一つクリア

何でドライバーに選択権が欲しい?想像付かないような理由だってあり得ます。例えばPCのハードディスク。スピンアップ回数(電源ONの回数)を減らしたいとか、使用しないのに回しっぱなしはイヤとか、利便性より丁寧な扱いを重視される方がいらっしゃる。クルマに関する想いも人それぞれ。いままで多くの故障を体験された方もいらっしゃます。

個人的に、現時点で一番はその都度選択権をくれるi-stop方式。次点で新車購入時にオプションで選択できる方式(トヨタなど)。マツダの考え方には非常に好感が持てます。

多くの車種では、アイドリングストップを無効に出来るといっても、OFFにしてもエンジン切れば自動復帰。しかもスイッチ長押しとか煩わしい。日本車のみならず外国車でもそうだし、輸入車の中には坂道で下がっちゃうクルマだって。。。

 


アクセラ・内装3アクセラ・内装4

静粛性に関して

アクセラ1500cc、静かかうるさいかって言われれば、うるさいです。とってもうるさいです。欧州車でよくあるサウンドチューニングのような感じなんだけど、欧州車以上に派手な音が聞こえてくる。
フロントからは盛大なエンジン音、リアからはマフラー音。一応、旧世代のマツダ車のように(例えば旧アテンザ)、リアシートが拷問だ!みたいな音ではないんだけど、何事もバランスが大事だと思います。

いくら耳障りな周波数ではないとはいえ、間違ってもトヨタ車的な静粛性ではないから、トヨタ車が好きな方には受け入れられないと心配してしまうほど、マツダらしいキャラクターを持っています。どんな音??耳掃除してディーラーで試乗してみて下さい。

タイヤは好印象

アクセラのタイヤ上記の様にやかましいアクセラ、意外にタイヤが静かな印象を受けた。その他の音がうるさいだけ?気になったので窓を開けて耳を澄ましてみた。
そうすると、やっぱり悪くない。装着されていたタイヤはTOYOタイヤのナノエネルギーという銘柄。エコタイヤ(低燃費タイヤ)ということだけど、これならいいんじゃない?

コーナーでスキール音が出るのが早いっぽいとかあるけど、それはクルマの特性だってある。だから新車を買ってすぐにタイヤを替えたくなるような可能性は低そう

なお、空気圧の基準値は2.5キロらしいが、試乗時もっと低く感じた。乗り心地に大きく影響を与える部分ですが確認不足です。すみません。

マツダ アクセラ

マツダ

AXELA (アクセラ)スポーツ

  • テストグレード:“15S”
  • ミッション:6AT
  • 年式:2014年式
  • 型式:BM5FS
  • 車両価格:184万円

当記事は「ヒラリー男爵」がお届けします
ヒラリー男爵

系列サービスでご紹介中!

「自動車保険一括見積り」の比較。見積もりはメールか郵送で安心。
保険一括見積りサービスの比較サイト

系列サービスでご紹介中!

法人、個人事業主の「ETCカード」。複数枚契約が可能。審査無し?
セディナなど法人ETCカード

インターネットでバッテリー価格を確認
国産車バッテリー


アナログメーターは一眼。グレードによりスピードメーターだったりタコメーターだったり。





ラゲッジスペース。狭め。カーペットは高級車に近い厚手のタイプが採用されている。




マツダの公式HPより。1500cc、2000cc、ディーゼル2200cc。ガソリンエンジン2種の外観は似てそうだが、中身は結構異なるらしい。

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

仕事柄ホンネを書けない?自動車評論家さま。対して閲覧ユーザー減少が怖い私達ウェブ制作者。
私達はアクセスしていただくために、ユーザー様のお役に立てることを優先します。

自動車のイメージ
長所短所を明確に、辛口評価(言いたい放題)
中古車購入にも役立つ自動車評価評論・試乗レポート。同価格帯で5段階評価。
「エンジン質感」「駆動系質感」「足回り質感」「内装質感」「外装質感」
「快適性」「コストパフォーマンス」

総合サイトマップ 間違いいっぱいの自動車選び http://car.oka-hero.co.uk/ 当サイト記事の転載を禁じます。

試乗比較しにくい中古車購入の時こそ、中古車購入時にも役に立つレポートを送り続けて16年。これからもドライな試乗レポートでお楽しみ下さい。