「バモス試乗」P2/走行感覚や乗り心地、静粛性

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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2014年記事 ホンダ バモス
著:桃花&ヒラリー男爵)

バモス・試乗インプレッション「2」

間違いいっぱいの自動車選び。試乗車は、ホンダVAMOS(バモス)型式「HM1」。グレードは“M”。仕事にも趣味にも使いやすい5ナンバー乗用ワゴン。ホンダの軽自動車です。

当ページは2ページ目です。このページでは「走行感覚や乗り心地、静粛性、評価総合」を掲載しています。

バモスインパネ1バモスインパネ2
ホンダ
  • グレード:“M”
  • 型式:HM1
  • 車両価格:109万円
  • デビュー年:1999年
  1. 分割page - バモス試乗「1-1」・内装とエンジン&ミッション
  2. このpage - バモス試乗「1-2」・走行感覚や快適性、評価総合

試乗:走行感覚

バモスのハンドルを握ると、後輪駆動車らしい感触がたっぷり味わえる。同様の他車でもいいんだけど、どんな感じか気になる方は一度所有してみてもいいんじゃない?きっと勉強になるよ。そして次の自動車選びが楽しくなって喜びいっぱい。

そんな後輪駆動車らしさ満点に加えて、超ローキャスターともいえる立ったフロントサスペンションも、この手のクルマしか味わえない。最近の普通車がアメリカンバイクだとすると、バモスとかはレーサーレプリカみたいなもの。ヨーの立ち上がりが早くてSATはものすごく弱い。フラフラを感じるほどスィと曲りだし、ハンドルの中心への戻りは超が付くほど悪い。

「SAT」ってハンドルが勝手に中心に戻ろうとするチカラ。バモスのそれは、コーナーリング中にハンドルから手を離しても、切れっぱなしな位に弱い。

ダラーと走る事を許してくれるクルマ

こんな感じだから、一度舵角を決めてコーナーに侵入してしまえば、ビシィーと安定するクルマとは全然違う。目の前にコーナーが来たから適当にブレーキ踏んでハンドル切って。。。みないな運転がしっくりくる。クルマ全体の緩さが、ダラーと走る事を許してくれる
ゆっくりかつ一発で舵角を決めないと不快な上級車なんていっぱいある。適当に走るならバモスみたいなクルマも悪くない

リアサスペンション

リアサスペンションはリーフスプリング。言い換えると板バネ。でも、だからといってどうってこともない。大丈夫。気にしない方がいい。

ステアインフォメーションだってわかりやすい

ステアリング

他の部分と同様、ハンドル周りだって上質に仕立てたなんてことがないから、クルマやタイヤの様子を感じやすい。これがステアリングインフォメーション。
バモスでは余計な仕立てがないからなのか、これがわかりやすい。 ステアリングが抜け気味な無反応領域や走行アライメントの変化などなど。これが日常の走行で感じられちゃう。普段の走行に合わせたレベルって、意外と重要かもと考えさせられる。

バモスはステアリングやボディの剛性感が低く、中立から切り込んだ先まで無反応地帯がよく顔を出す。ついでに雑味もいっぱいだけどそれはガマン。

ちなみにエンジン回転数によって、パワステのアシスト量変化は大きいから、これとステアインフォメーションをごちゃ混ぜにしないでねっ!

試乗:快適性

乗り心地はかなりマイルド。ゆったり柔らかというワケじゃないんだけど、乗員が感じる刺激は少ないし、上下にシェイクされる感じも少ない。一言でいってしまえばボロさと昔風な感じ。質感なんて言葉とは無縁。でもそれがゆっくり走行にあってると思う。

今回の試乗車だと、ショックアブソーバーはややフワフワ感を感じるほどに劣化していた。そしてサスペンション付け根が動いて衝撃を吸収しているような緩さも感じられる。これらが組み合わさり、一般道を制限速度以下でゆっくり走るのに悪くない乗り味になっていた。

挙動を押さえることを重視し、クルマのキャラクターを無視して締め上げる車種が多い中で、多少のリスクを冒してでもゆっくり走るのに適した乗り味。バモスにはそんな優しさを感じる。

バモスと同じように軽トラック系から派生したスズキ・エブリィワゴンや三菱・タウンボックスだともう少し固めな印象。また同じようなフロアを使って乗用に仕立て直した三菱アイと比較すれば、質感は全然比較にならない。ただ、優しい突き上げという面ではバモスに分がある。

三菱

リアエンジンリアドライブの軽自動車、三菱のアイ。電気自動車はアイミーブ。

試乗レポート:三菱アイ&アイミーブ

静粛性はそれなり

商用車アクティから乗用ワゴンに仕立て直したといっても、静粛性に違いは感じられず。エンジンノイズはダイレクトに車内に響き、フロアやシャシーからのガチャガチャ音も響き渡る。内装のきしみ音?他の音が大きすぎて気にならないよ。って感じで。

静粛性が低い原因のひとつが、巡航中のエンジン回転数の高さ。やはり3ATは厳しい。4000rpmキープで巡航なんて、燃費どうこうじゃなく苦痛だよね。
また雨の中の走行では、雨がルーフを叩く音、普通の軽自動車より気になる。こんな感じだから、1時間以上の連続ドライブはヤダナーとか思ったり。クルマの運転が好きな当サイト編集部でそんな感じだから、やっぱりご近所を短時間に向けたクルマだね。

リアシートやラゲッジスペース

荷室はベースとなった商用専用のアクティそっくり。一方でリアシートはリクライニング機構が付いたりと改良されてる。

リアシートについて

リアシート1リアシート2

リアシートにはカップホルダー付きアームレストとリクライニング機構が付いている。乗り心地も固くないから、積極的にリアシートに同乗してもイイ。軽自動車のリアシートって固くてイヤって方にもぜひ乗ってみてもらいたい。
静粛性はものすごく悪いから、耳栓だけは用意してね!

ラゲッジスペースについて

ラゲッジ1ラゲッジ2

バモスのラゲッジスペース。カメラの都合により(ワイドレンズ)奥行きが長く見えるけど、実際はそこまで長くない。

どちらかといえば、サスペンションの張り出しが気にならず、横幅が広いのが使いやすいと思う。それからラゲッジフロアの地上高。寸法測るのはサボっちゃったけど、リアエンジンの割に決して高くない。形状もフラット。18インチのタイヤを積んでみたけど、乗用軽自動車より積みやすい。重い荷物も大きい荷物もきっと大丈夫。

厳しいドライビングポジション

バモスの最も厳しい点は、ドライビングポジション。筆者ヒラリーほか、スタッフ数人がどうがんばっても、運転しやすいポジションには調整できなかった。
ここからわかることはやはり、荷物積載優先のクルマということ。荷室の為にドライバーがガマンするみたいです。

しかし何もこれ、バモスに限った事じゃないのがせめてもの救い。程度の大小こそあれ、軽トラック系の車種はやっぱりドライバーは後回し。それ以外でもタクシードライバーだって、リアシートのお客様の為に苦しいポジションを取ったりする。

ドライビングポジション

写真は腕を伸ばしてギリギリハンドルに指先が触れる程度に、シートを調整した時の足下。ハンドル操作は何とかできるというレベル。いざという時の緊急回避は不安。

で、写真でご覧頂きたいのは、膝下〜太もも下が浮いてしまっている件。これじゃあドライバーは辛い。本当はもっとシートポジションを後ろに下げたいところ。もしくはもう少し座面が高ければ解決するかも。足が長い??いえいえ短足です。ブレーキペダル踏むのが苦痛。

そしてドリンクホルダーにジュースを置いた時。足にジュースが当たる。パンツが濡れたりハーフパンツだと冷たかったり。細かなことだけどね、不快なのは事実。

エクステリアがひとつの魅力

アクティと最も異なる点はエクステリアかもしれない。ミニステップワゴンのように感じるバモスのエクステリアはなかなかにアクティブ。

エクステリア1エクステリア2エクステリア3エクステリア4

ざっとこんな感じ。フロントとリアを正面に見ると、なかなか都会的な印象。アクティにはない、リップ風フロントバンパーやリアスカート、サイドステップがアクティブなイメージを演出。

上の写真で右下、ルーフサイドの部分なんだけど、雨水を通すようなトイみたいな部分。これはなんだろう。ちょっとレトロチック。

バモスのボディ外寸(ホビオ除く)、全長3395mm×全幅1475mm×全高1775mm。ホイールベースは2420mm。ホイールベースが長いのは前後オーバーハングを見ても予想が付く。
ホビオは全高が高くなったモデルで、全高はだいたいプラス100mm。

バモスメーター1バモスメーター2

バモス総評

バモスのリア

ちょっと古いバモスに試乗して感じたこと。一番は、「最近の乗用軽自動車ってものすごい進歩したなぁ」という点。乗用軽自動車ってムーブやワゴンRの事ね。わずか10年とか15年でこんなに変わったのねって。
そしてキャラクターの変化。特にホンダのNシリーズなんて、どうしちゃったのってくらい、カチカチな方向に向かった。気軽に手軽にってクルマじゃなくなっちゃったよ。

自動車の使い方っていろいろ。近距離メインだったり長距離通勤に使ったり、ファーストカーだったりセカンドカーだったり。また軽自動車では特に価格も重要でしょう。そうすると、バモスのような軽自動車も悪くないんじゃないかな。タダみたいな価格の中古車を見つけられればよりベター。

今回の試乗車は13年落ち&9万キロという、引退させてあげたくなるような車体だったけど、エアコン壊れてないし、どっかで止まっちゃうような不安もない。むしろシステムが単純なことによる安心感さえ感じてしまう。
質感の低下という面では、確かに軽自動車は厳しい。だけど移動の手段ととらえれば、そこは無問題。セカンドカーなら「3日に1度まずいものを食べる」という感覚も味わえ、日常に彩りを加えてくれる。

まとめれば、自転車感覚で気軽にお買い物。それがバモス

どうしても納得できない欠点は、ドライビングポジション。慣れちゃうなんてレベルじゃないから、お仕事で使われる方とか本当に大変だと思います。

ホンダ N-ONE

本田技研

バモス

  • 試乗グレード:“M”
  • ミッション:3AT
  • 車両型式:HM1
  • 新車時価格:約109万円

当記事は「桃花」と「ヒラリー」がお届けします。
桃花ヒラリー男爵

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ラゲッジフロアは意外なほどに低い。写真のタイヤは16インチサイズ。


ドラポジ、バモス最大の弱点。



左右のAピラー。やはりフロントガラスが立っている方が、ピラーが気になりにくい。





前後のサスペンション部分。

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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